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本日紹介いたしますのはこちら、「オールラウンダー廻(メグル)」第1巻です。
講談社さんのイブニングKCにて刊行、イブニングにて連載中です。

作者は遠藤浩輝先生。
遠藤先生は1995年に四季賞を受賞しデビュー、97年より「EDEN」を連載し人気を獲得。
そのまま同作品を08年まで連載しました。
総合格闘技のファンであり、今作はその趣味を活かした作品となります。

というわけでこの作品、総合格闘技を取り扱った漫画です。
総合格闘技漫画といえば有名なところでは「タフ」や「軍鶏」、広義に解釈すれば「範馬刃牙」や「修羅の門」、マイナーなところでは「格闘太陽伝ガチ」など、意外に多くあります。
そのどれもが差の大小はあれど現実離れした才能や技術を持つ主人公がこれまた超強い相手と戦うというものでした。
ですがこの作品は少し毛色が違うようです。

主人公の廻(メグル)は子供の頃から空手などをたしなむ格闘少年。
とはいっても熱を上げて頑張っているというわけではなく、趣味として楽しむ程度のものです。
そんな彼が高校生になったある日、通っていたジムに「アマ修斗」にでないかと誘われます。
この修斗という競技は実在するスポーツで、簡単に言うと比較的門戸の広い総合格闘技の1ジャンルで、ここから育っていった格闘家も多い総合の登竜門的存在です。
ちなみに開祖は初代タイガーマスクの中の人、佐山聡氏。
そしてたまに聞く「シューティング」という格闘技はほぼこれをさします。
で、その記念すべき初試合の相手はかつて離れ離れになった、小学生時代ともに空手を習い一緒に遊んだ幼馴染の喬(タカシ)でした。
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少年時代からメグルよりも数段真剣に格闘技に打ち込んでいたタカシは高校生になってもその姿勢は変わらないどころか、メグルとタカシが別れる事になった日に起こったあるきっかけの為さらに強くなっていました。
打撃でも圧倒され、寝技になればあっという間にバックマウントをとられてスリーパーを決められてしまうメグル。
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要するにフルボッコにされてしまったメグルですが、この出会いと学校生活であった面白くないことなどをきっかけに本格的に格闘技に打ち込むこととなるのでした。

この作品、何より注目すべき点は練習風景などの地味な点もしっかりと描かれていたり、
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主人公があんまりまともに練習していなかった為にあっさり負けたりするリアルな描写ではないでしょうか。
試合のシーンもノリで描かれているものとは対極の、総合格闘技のしっかりとしたセオリーなんかに従った技術的な戦いに終始しており、総合ファンにはそういった「うんうん、そう来るよね」見たいな楽しみ方ができ、まったく知らない人には「へー、こういう駆け引きがあるんだ」というガイド的な楽しみ方ができます。
そういうアプローチの作品だけにスカッと心が晴れるような楽しみ方はできませんが、その辺は主人公が成長したあとのお楽しみと言うところなのでしょう!
現状「オールラウンダー廻」というよりは「全体的に低レベル廻」でして……
逆にとらえれば今後やってくるであろうカタルシスが楽しみになるわけです!

そして格闘がらみだけではなく、ストーリーの面においても非常に先が気になる展開であることも触れておかねばなりますまい。
メグルのほうは今のところ目立ったドラマはない(主人公なのに……)のですが、ライバルキャラになるであろうタカシのほうには物凄く複雑なドラマが展開しています。
詳しくは読んでいただくとして、復讐の為だけに生きていた彼は1巻にしてその復讐相手を失ってしまうのです。
生きる意味を失い、死ぬきっかけもなくしてしまったタカシは今後どう生きるのでしょうか。
正直メグルの成長以上に先が気になります!

総合格闘技の第1歩から始まる史上最リアル総合格闘技漫画、「オールラウンダー廻」第1巻は好評発売中です!
一見地味な印象を受けますが、その画力、ストーリー、技術的破綻の無さなどの総合クオリティの高さは素晴らしいものがありますよ!
格闘技ファンの方もそうでない方も楽しめることは必至!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!




……ところで最後にのってる修斗協会事務局長のコラム、修斗の生み出してきたスター選手に青木選手を上げてないのはやっぱり「一生修斗」宣言をあっさり破ったからだったりするんでしょうか……
単にアマ修斗経験して無いからなんですよね……?そうですよね?

オールラウンダー廻 1 (1) (イブニングKC)
講談社
遠藤 浩輝

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