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本日紹介いたしますのはこちら、「ブラック・ジョーク」第2巻です。
秋田書店さんのヤングチャンピオン・コミックスにて刊行、ヤングチャンピオンにて月1で連載中です。

作者は田口雅之、小池倫太郎の両先生。
小池先生の紹介、田口先生の他著作や本作品第1巻の紹介は「田口雅之」のテーマにまとめておりますのでよろしければご覧下さい。

さて、マフィアとホテルマンの取引やトラブルを描いているこの作品。
第1巻のキャラクター紹介的なシリーズとは変わって、第2巻では3話ほど使った中編のストーリーが掲載されています。

最初の話は裏世界の交渉人、アドミラル・ジョニーとその相棒ガンボートの話。
ジョニーはなんと主人公の吉良と小玉と過去に同じ海兵隊にいた、知り合いでした。
しかし実はとある理由によってジョニーは吉良を憎んでいます。
その理由というのは、吉良がジョニーに海兵隊の訓練中下剤入りの水を飲ませてうんちっちを漏らさせたというものでした!
突然のお漏らしに「赤痢ではないか」と誤解させ、面倒な訓練を中断させる為にやったことなのですが……
そりゃぁやられたほうは怨みますわなぁ!
偶然出会い、しかも次の取引の相手となった吉良とジョニー。
交渉なんて糞くらえとばかりにジョニーは吉良を殺す気マンマン!
ジョニーの相棒であるガンボートは物凄い精度を持つスナイパーで、超遠距離から針の穴を通すような的確なスナイプに吉良はジワジワといたぶられます。
小玉は最初の狙撃のとき真っ先に車で走り出し、しかも車を狙撃されスリップしてビルに突っ込み生死不明……
どうなる吉良!!生きてるのか小玉!!

そして次なるお話は実質反則無し、そしてドーピングまでなんでもアリアリの賭け格闘の話。
その賭け格闘を楽しんでいたのはランオーバーと中国マフィアのマダム揚。
しかしお互いの感情がヒートアップし、ついにはランオーバーの改造車椅子とマダム揚の両足をかけた大勝負にまで発展してしまいます。
新薬ドーピングで超パワーアップしている揚側の格闘家に対抗するにはやはり一流の格闘家に同じ薬を使ってぶつけるしかない、とランオーバーはクロアチアの超実力派格闘家を呼び寄せるのですが……薬の効果で暴走してしまったのです!
その格闘家が止まっているのは勿論ランオーバーも利用する吉良達のホテル。
そして暴れているとなればセキュリティ担当の小玉の出番。
強いものと見れば戦いたくなってしまう小玉、肉体と肉体のぶつかり合い、肉弾大バトルが始まります!!

相手はドーピングして凄まじいパワーを持っているわけですが、小玉の力はそれ以上でした。
ボロボロになったものの相手の心までへし折って勝利をおさめます。
相手は再起不能、小玉は重傷で戦うことは無理。
……ランオーバーの選んだ格闘家も、代役にふさわしいであろう小玉も潰れてしまったわけです。
このままじゃランオーバーさん直々にぶっころれますよ、と言うわけで吉良は代役を探します。
ですが当然勝負直前でドーピングまでアリアリのオファーを受ける競合格闘家など居るはずもなく……
都合がついたのはマイナー団体のチャンピオン。
はっきり言ってこの勝負にはふさわしくない、実力不足の男でした。
しかし吉良にはなにやら秘策があるようで、勝負の日をそのまま迎えます。
当日試合場に立ったのは……
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吉良でした!
肉体派ではないと自称する吉良、一体何の考えがあって勝負に立ったのでしょうか!?
とにかく、吉良らしい戦闘が繰り広げられることは間違いなし!

第2巻はこの2編のバトルメインの1冊になっていますが、小玉の生い立ちが明かされるストーリーも収録。
そちらの短編でも小玉が大暴れしていますので、とにかく今巻はバトル一辺倒となっています。
それにしても新キャラのジョニーとガンボートといい、
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ドーピングした二人の格闘家といい、
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ブサイク個性的な顔立ちのキャラクターが大勢活躍します!
小玉からしてあれですし、親御さんもこれですし、
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田口先生はイケメン意外も活躍させていてステキですね!!
俺だって……いつか活躍できるかも……知れないんですね……

正々堂々はかえって邪道、何でもありのマフィアアクション、「ブラック・ジョーク」第2巻は好評発売中です!
個性豊か過ぎる、アクが濃厚なキャラクターが続々登場し、それが皆叩きのめすか叩きのめされる快作!
「ねーよw」と突っ込みを入れつつもスカッと楽しめる作品です!
ヤンチャンだけに知名度は低いですが、楽しめることは間違い無しですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!