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本日紹介いたしますのはこちら、「性本能と水爆戦 征服」です。
ワニマガジン社さんのワニマガジンコミックススペシャルにて刊行されています。

作者は道満晴明先生。
今巻と関係の深い「最後の性本能と水爆戦」は08年12月15日の記事にて紹介しておりますのでそちらもよろしければご参照くださいませ。

さて、今作は01年に発行された「性本能と水爆戦」と、05年に発行された「続 性本能と水爆戦」を書き下ろしを加えつつ一冊にまとめ、お求め易い価格で刊行したものです。
快楽天にて連載をしていた短編が、書き下ろし1本を加えてなんと45本も収録されています。
1997年から2005年にかけてというもの凄い長期間の連載作を一冊に収めているというのはまさに豪華と言う他はなく、書き下ろしの作品も含めてしまえばなんと足掛け13年の歴史すら感じさせる単行本になっているのです!
97年、
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05年、
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09年、
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と、絵柄の変化を見てみるのもまたオツなもんですね!

道満先生作品の特長と言えば「最後の~」の紹介でも言ったようにエロくていい話、もしくはエロくて切ない話……エロいい話です。
この単行本でも勿論それは当然健在なのですが、単純なギャグやエロス重視の作品なんかもありバラエティ豊かであきさせません。
掲載誌が掲載誌だけに実現が出来た(であろう)ギリギリな表現も多く、道満先生ワールドの本領を思う存分に発揮なさっています。
書き下ろしで表題作となった「性本能と水爆戦」はこれぞ!と言えるほどの道満先生らしさがぎゅっとつまった「性本能~」シリーズの最後(?)の一編にふさわしいエロいいにも程があるお話で、必見と言わざるを得ませんよ!

「なんだかんだいって結局はただのエロマンガなんでしょ?」と言う方もいるでしょう。
確かにエロマンガです。エロイです。
成年向けマークこそついてはおりませんが、子供の目に届くところにおいておく人はカブキ者過ぎると言わざるを得ません。
ですがこの非常に奥深い、なんともいえない印象を残す作風は他に類を見ないのではないかと言うほどのインパクトを与えてくれるはず。
エロマンガだからって敬遠するのはナンセンスですよ!

とまあいい点ばかりを上げてきましたが、欠点もあります。
いや、作品の内容にではなくこの単行本自体の問題なんですが。
とにかく紙質が悪いんです!
表紙こそマット仕様で手触り滑らかなのですが、肝心の本文部分はざらざらでぺらぺらの紙なんです。
言ってしまえば週刊漫画誌の紙をちょっと良くした感じ!
油断すると破れそうです!危ない!
ですがその代わりA6の大判で、380P超の大ボリュームにもかかわらず1000+税円とリーズナブル。
プレミア化していた以前の単行本から考えれば夢の価格帯と言えるわけで、善し悪しなのかもしれません……


と言うわけで長らく入手が難しくなっていた「性本能~」シリーズを手軽にかつ大きなサイズで読むことのできる「性本能と水爆戦 征服」は全国書店にて発売中。
道満先生作品を未体験だった人にこそオススメしたい一冊になっています。
ファンの方ですでに元の本を所有している方も、次の単行本が何時になるかわからないからには買うしかありますまいて!
版型的にも「最後の~」と並べておさまりがいいですしね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!

それにしてもカバー下の表紙&裏表紙はすごい……
常人には考え付かない、いや考え付いても実行できないデザインです!!
必見!!

性本能と水爆戦 征服 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
ワニマガジン社
道満 晴明

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