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本日紹介いたしますのはこちら、「月光条例」第4巻です。
小学館さんの少年サンデーコミックスにて刊行、週刊少年サンデーにて連載中です。

作者は藤田和日郎先生。
今までの紹介等は「藤田和日郎」のテーマにてまとめておりますのでよろしければご覧くださいませ。

第3巻ではシンデレラとの戦いを繰り広げた月光達。
敗北を喫するもののめげずにケンカ友達の天道の協力を得て最後の闘いに挑む月光ですが、果たしてどうなるのでしょうか!?

早速レースの始まる第4巻。
相変わらずバイオレンスな手段を用いて攻めてくるシンデレラですが、天道のドライビングテクニックや鉢かつぎが変化した車の能力もあり窮地を脱出。
そして月光の奮闘で、シンデレラを車ごと打ち砕きます。
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しかしその一撃は浅かったのか、シンデレラは完全に正気には戻りません。
自分で何も決めず、物事の全てを流されるように生きてきた自分に我慢できなかったと真情を吐露するシンデレラですが、月光は戻る場所があるならば物語に戻るべきだと一蹴。
苦し紛れに放ったシンデレラの一撃を今度はガラスの靴もろとも叩き潰しました。
止めとばかりに最後の一撃を放とうとする月光ですが、そこでタイミングよく(悪く?)現われたのが演劇部でした。
彼女はシンデレラの代役をとりあえず終え、こちらの世界へ戻ってきたのです。
そして彼女は戻ってくるなり妙なことを言い出すではないですか!
ゴールについていないんだからまだレースは終わっていない、車が無いなら走って続行だ、と!
そしてシンデレラともに走り出す演劇部!
シンデレラの世界でシンデレラの立場を体験してきた演劇部、何か考えがあるのでしょうか……?
とにかくシンデレラ編は演劇部によって最後のときを迎えます!

今巻は他にも多数の御伽噺を取り扱っています。
きき耳ずきん、ピノキオ、わらしべ長者、ヘンゼルとグレーテルとメジャーどころがさくさく登場、さくさく解決。
ダイジェスト風に月光の活躍が描かれています。
ダイジェスト風とはいえかなりの激戦が繰り広げられていたようで、天道とも完全に協力関係になっている姿も見て取れます。
シンデレラ編をじっくりやった反動なのかな?と思うのは考えすぎでしょうか……?

そして最後のトリを飾るのはあまんじゃくとうりこひめ。
俺の記憶が確かなら結構恐ろしい話だった気がするんですが、この作品では……
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やっぱり恐ろしい系でした!
全国に20万人のトラウマ持ちを生み出したとの説もある(提唱・俺)「うしおととら」のふすま登場シーンを越える完成度だコレ!
話自体も結構正当なホラー調で、こりゃホラーファンにはたまらんものがありますよ!
ですがそんなワクワクを見透かしたかのようにこの話の前編が載った時点で第4巻は終了です!
うおお、先が楽しみなところで……
商売上手いですね!!藤田先生!!

新世代御伽噺、「月光条例」第4巻は大好評発売中です。
ちょっと面白いオマケの付いた限定版も同時発売!
特製アートボード+専用ディスプレイスタンドだそうで、こんな感じです。
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イラストは書き下ろしでプラスチック製。
台座もなんだろう、プラスチックみたいな塩ビみたいな感じの素材で結構しっかりしたつくりになっています。
しかもそれが梱包されている紙には5巻の予告が書かれており、力の入れようがうかがい知れるというもの!
お値段も619+税円と230円しか変わりませんので、ファンならば買いの一手ではないでしょうか!
こういう限定版商法向けの作品ではないような気がしますが、それでも限定版は限定版!
タイミングを逃すと入手は難しくなるでしょう!
さぁ、本屋さんに急ぎましょうか!

ちなみにタイトル「」内の詳細は単行本最後のコラムをご参照くださいませ!

月光条例 4 (少年サンデーコミックス)
小学館
藤田 和日郎

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