本日紹介いたしますのはこちら、「こどものじかん」第6巻です。
双葉社さんのアクションコミックスにて刊行、コミックハイ!にて好評連載中です。

作者は私屋カヲル(わたしや かをる)先生。
1991年に小学館さんの少女漫画誌でデビューし、数作連載後2000年に「ちびとぼく」で4コマ漫画界に足を踏み入れます。
さらに2001年に青年誌界にまで殴りこみ、2005年にこの「こどものじかん」を連載開始。
特定の層(俺含め)に圧倒的な支持を集め、アニメ化を果たす大ブレイクに到りました。
話は変わりますが、書店ではさ行に並んでることがあるので要注意です!!

さてこちらの作品、興味のない方からすると小学生にハァハァするだけの成年指定を受けない程度のエロスが目的の作品だと思われている方が多いようです。
……実際そういう面が無いと言うと嘘になるんですが……
とにかくストーリー自体は真面目そのものなんです。
簡単に言いますと辛い過去を持った少女と真面目で真っ直ぐな新人教師が出会い、少女達の影で傷ついている心を悩んだり苦しんだりしつつも癒していく、そんなお話。
少女達の悩みは徐々に解消され、理解も深まってきたと思い始めていた主人公の青木ですが、一番青木を慕っていた少女、りんに重大な問題が表面化していたのです……

そんなところでこの第6巻。
りんにかつて愛していたりんの母である秋の姿を重ね、彼女が16歳になったら結婚すると言い張るレイジ。
どう見てもロリコンです。本当にありがとうございました。
……とギャグで済ませられるような状態でなく、レイジは真剣もいいところ。
彼はきちんと大人になるまで何もしない、大事にするといいますが、小学4年生の少女にキスマークつけたりするのは児童虐待だと青木に突っ込まれます。そらそーだ。
ところがりん自身もレイジが自分に依存しきっていることを知っており、彼の望むようにしてあげる決心をつけてしまっている為自体は難しくなっているわけです。
青木の携帯番号をアドレス帳から消すりん。
5年生になるときのクラス替えを機に好きだった青木への未練を完全に断ち切ろうと言うつもりなのでしょうか。
青木を取り巻く環境も変わって行き、りんも徐々に女性として成長して行きます。
レイジも青木の虐待という言葉に感じるものがあったのか、もやもやとした気分が沸き立ってきているようで……
これでもかというくらいに複雑に絡み合ったりんを巡る周囲の思惑。
一体今後どう自体は転がっていくのか、予想も付きません……

というわけで今回もひたすらシリアスに進んでいくこの作品。
今巻も不安定な少女とそれを救いたい教師や友人を取り巻くそれぞれの感情の動きが繊細に描かれ、うならされる内容です。
エロスだのロリだの関係のない、奥深いドラマが楽しめますよ!!

……といいつつもやはりエロスは大事ですよ。青年誌ですしね!!
ご安心下さい、十二分に収録しております。
りんと黒と美々、いつもの3人組で健康ランドに言ってお風呂ではしゃぐ話だの、非ロリ担当の宝院先生のたわわな双房が前回になったり、いまはやりの「くぱぁ」もあったりと大充実。
挙句に今回は「女性としての目覚め~りん編~(仮)」もありまして、お兄ちゃん達大興奮間違いなしだよ!!
うひょひょ、こりゃ前述の興味ない方のこの作品への偏見は間違ってないZE!!
……えー、当ブログは現実と創作作品及び妄想の区別が出来る方を対象としております。
現実世界ではあくまで紳士で!!犯罪はダメ!!絶対!!
説得力無いかもしれないですけど!!

ごほん、気を取り直しまして……
教育とは何か、子供たちにしてやれることは何かを考えさせる問題提起漫画、「こどものじかん」第6巻は本日発売です!!
なんかOVAの付いている限定版も同時発売だそうですよ!!アニメ版のファンの方はゲットだ!
本気で物語はシリアスな話ですので、非萌え派の方にもオススメの作品です。
でも萌え派の方にはもっとオススメです!
さぁ、本屋さんに急ぎましょうか!!


こどものじかん 6 (6) (アクションコミックス)
双葉社
私屋 カヲル

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