本日紹介いたしますのはこちら、「シュメール星人」第1巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックス・ウルトラにて刊行、ウルトラジャンプとウルトラジャンプエッグの2誌で同時連載中!

作者はツナミノユウ先生。
2006年ごろウルトラジャンプでデビューした漫画家で、デビュー前後は石黒正数先生のアシスタントを経験なさっていたようです。
読み切りを2本ほどウルトラジャンプで発表した後、08年2月に創刊(ネット媒体専用でも創刊でいいんですかね?)されたウルトラジャンプエッグ第1号からこの作品の連載を始めました。
ほぼ同時ににウルトラジャンプ本誌でも同作品の連載を開始。
好評に付きダブル連載状態のまま現在に到ります。

さてこちらの作品、いわゆる日常ギャグ漫画に分類されます。
なぜかやることなすことが裏目に出てしまい、悲惨な目にあってしまう主人公のドタバタを面白おかしく描いた漫画なのですが、他のこういった漫画とは大きく違う点があります。
主人公が宇宙人なのです。
変人を形容した宇宙人、といったことではなく、文字通り宇宙からやってきた宇宙人が主役なのです!

主人公のシュメール星人は地球に降り立った200名ほどのシュメール星人の一人。
宇宙をなかば漂流して地球に着いた彼らですが、文化水準などは意外なほど低く、沸き立っていた宇宙人フィーバーは数年で終わってしまいます。
居住先を探していた彼らはいろいろたらいまわしにされた挙句、日本で受け入れたもらうことに。
そこでテストとして唯一日本語を喋れるシュメール星人の主人公が2年間「異文明ふれあい大使」として日本に住むことになってしまったのです。
愛する妻子を残して日本にひとり住むシュメール星人。
名前が地球人には判別不能な音だったために戸籍には「シュメール」という名前で登録された彼は同胞の運命の為頑張って生活する決心をするのでした!!

と言うわけでシュメール星人が日本で普通に生活(しようと)する様を描いているこの作品。
どことなくケムール人を髣髴とさせる彼が(素でかなり日本人っぽいんですが)日本に馴染もうと必死に頑張り、頑張った結果がこれだよ!!と言わんばかりな哀れな結果を迎えるというのが基本的な話の流れ。
むしろ一般人よりモラルがあり、映画を見に行ったり笑いを理解したりする彼が切ない目に会い続けるのは切ないながらも面白い!
極稀にですが報われることもあり、日本で頑張って生きて言って欲しいよ、と可愛い身内を見るような気分で見守ってしまうことでしょう!!
この第1巻には8Pの短編が20話収録されており、書き下ろしで贈る作中の気になるものを解説する「シュメール星人ディテールズ」を多数、オマケにツナミノ先生のUFO目撃譚なんかも入ってボリュームたっぷり!
既読の方も未読の方も楽しめること間違い無しの一冊です!!

業界でもレアであろう日本を舞台とした異星人日常ギャグ漫画、「シュメール星人」第1巻は本日発売!!
悲惨なシュメール星人さんが報われる日が来るまで読み続けるしかないですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!