本日紹介いたしますのはこちら、「バクマン。」です。
集英社さんのジャンプ・コミックスにて刊行、週刊少年ジャンプにて好評連載中です!!

作者は原作が大場つぐみ先生、作画が小畑健先生。
「デスノート」で一世を風靡した黄金タッグです。
大場つぐみ先生はデスノートで一躍有名になった漫画原作者で、その正体は謎……ですが、様々な憶測が立てられています。
この単行本でその論争にひとつの結論がでそうなのですが……
一方の小畑先生はにわのまこと先生の元アシスタントで、連載デビュー当時から高いが力を持っていたもののなかなかヒット作に恵まれず、長い下積み時代を経験しています。
ですが98年に作画としてかかわった「ヒカルの碁」によってブレイク。
その後も高い人気を保ち続けています。

さてこちらの作品、週刊少年ジャンプでは非常に珍しい(初めて?)漫画家を目指す少年の物語、つまり漫画家漫画です。
昨今の情勢やこの作品の作者がそうであるように作画担当者と原作担当者の二人が中心となってストーリーが展開するのが特徴で、少年誌らしく恋愛要素やライバルとの対立構造も取り込まれた純然たる少年漫画の味付けがなされています。

物語は作画担当になる主人公の一人、最高が原作担当になる秋人に漫画を描かないかと誘われることから始まります。
ですが叔父が一発屋の漫画家で苦労の末なくなったという過去を持つ最高はあっさりと拒否。
しかしなかば強引な秋人の勧誘と、何より昔からずっと恋焦がれていた美少女、美保の気を引く為に漫画を描くことを決意します。
勢いで最高のマンガがアニメ化され、声優を目指す美保がそのヒロインとして登場することになったら結婚する、という約束を取り付ける最高。
いままで達観したかのように冷ややかに将来を見つめていた最高が別人のように未来へ向かい始めます。
後半では1歳上なだけでジャンプで受賞している天才新人、吾妻が登場し、彼のその素晴らしい才能に最高達は驚き、ますます情熱を燃やします。
一気に二人は漫画を書き上げ、ジャンプ編集部へ漫画の持込をすることになりました!

こういった物語は勿論魅力的なのですが、この漫画の最大の注目点はやはり今までタブー視されていた「週刊少年ジャンプ」の内情を描いていることです。
残念ながらこの単行本第1巻にはまだほんの片鱗しか描かれていませんが、第2巻からは独自のいわゆる「ジャンプシステム」をどんどん登場させるという興味深い内容になっていきます。
ジャンプに興味のあるものなら誰でも気になるであろうその内容は必見です!
その真価は第2巻より発揮されます!期待して待つべし!

……そしてですね。
前述した大場つぐみ先生の正体についての結論がこの単行本の表紙と収録されている「大場先生のネーム」にあらわれています。
4頭身ほどのディフォルメされたキャラにギャグ漫画テイストの絵柄。
そしてカバーの片隅に描かれている「○○キーマン」の文字と見覚えのあるキャラが表紙の単行本。
……どう考えても「とっても!ラッキーマン」のガモウひろし先生です。
本当にありがとうございました。
ガモウ先生が近年発表した児童向け書籍「でたぁーっわんつーぱんつくん」にもデスノートのキャラクターなどがでているらしいですし。
とはいえその節を逆手に取ったブラフである可能性も絶対無いとは言い切れませんが。
99%大場先生=ガモウ先生だと思いますけどね!

ジャンプ的にもチャレンジ精神に溢れている新世代ジャンプ漫画漫画、「バクマン。」第1巻は好評発売中です!
ジャンプの構造にも触れることの出来る記念碑的意味合いもありそうなこの一冊、漫画好きなら避けて通り道なし!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)
集英社
大場 つぐみ

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