本日紹介いたしますのはこちら、「悪鬼御用ガラン」です。
リイド社さんのSPコミックスにて刊行されています。

作者は「シグルイ」「覚悟のススメ」で有名な山口貴由先生。
小池一夫先生が主催する劇画村塾出身で、様々な雑誌で山口先生独自の思想に基づいたバイオレンス漫画を発表し続けています。

さてこちらの作品、掲載誌がリイド社さんのジャックポットという少々マイナーな青年誌(劇画誌?)だったということもあり、性的な描写が多く、バイオレンス描写もシグルイを越えるものがあります。
もうモツなんか当たり前で、主人公はアッー!される描写あり、ヒロイン的存在が14歳の街娼という設定だったり、直接的な描写は避けてかなりぼやかされているとはいえ食人描写があったりともうとばしまくりです。
ギャグ的な要素もあり、シグルイファンからすればビックリするかもしれませんが根底にある山口先生の「戦わなくては生きていけない」といった思想は共通しており、シグルイなどの山口先生の他作品と同じにおいを感じられるはずです。

で、どんな話かと言いますと、これまたバイオレンスです。
主人公の空洞ガランは自らを巡回死刑執行人と称し、更生不能な悪逆非道な存在、「悪鬼」をつぎつぎと容赦なく屠っていきます。
まぁぶっちゃけてしまえばそれだけの話なんですが、ガランがそうなるに到った過去やそのうちに秘められた信念や優しさなどが語られ、到底想像しうることなど出来るはずのないガランという人物に感情移入することが出来ます。
ガランは己の信念を貫く為に戦い、そして散っていきます。
僅か一冊にして悪鬼を葬る処刑人の生き様と残していったものを描ききる、内容の濃い作品なのです!

今現在ならどこの雑誌でも連載できねーだろ!と思わざるを得ない山口先生の初期連載作、「悪鬼御用ガラン」は好評発売中です。
体ひとつで悪鬼を葬り、現代の世のあり方に疑問を投げかける壮絶極まりないバイオレンスアクションは一見の価値アリ!
山口先生の熱いソウルもビンビン感じられますぜ!!
とは言えはっきり行って滅茶苦茶人を選ぶ作品ですので、「覚悟のススメ」の初期のノリについていけない片は今すぐ全力でスルー推奨です!!
こんぐらいなら余裕じゃね?と覚悟初期を見て思ったあなたなら行けます!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!

悪鬼御用ガラン (SPコミックス)
リイド社
山口 貴由

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