本日紹介いたしますのはこちら、「ハチワンダイバー」第9巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスにて刊行、週刊ヤングジャンプにて連載中です。

作者は柴田ヨクサル先生。
1992年にヤングアニマルにて「谷仮面」でデビュー。
そのまま「谷仮面」を4年間連載するなど人気を獲得し、終了後連載をした「エアマスター」は足掛け9年もの長期連載&アニメ化を果たす大ヒットを飛ばしてブレイクします。
その後活躍の場をヤングジャンプに移してこの「ハチワンダイバー」を連載し、早くもドラマ化をするヒット作になりました。
とにかく迫力とか勢いといったものを感じさせる絵柄と特大ふきだしに載った熱い台詞群が特長です。

さて前巻の第8巻では文字通り命をかけた将棋を打ち、勝利を遂げた菅田。
そしてその勝負に負けたマムシは茫然自失となり、死を受け入れるたかのようにふらふらといずこかへ去ろうとしました。
菅田はそんなマムシのみを案じて追おうとしますが足腰が立ちません。
その場にやってきた澄野と斬野に力づけられ、必死で後を追い始めました……

そしてこの第9巻です。
菅田は空回りに空回るもののマムシを救うことに成功しました。
それなりに怪我をしていた菅田は一泊入院して家に帰ります。
するとそこにはメイド姿のそよが寝ているではないですか!
そう、そよの出張メイドの時間を無制限に買い、自分の部屋で待たせていたことをすっかり忘れていたのです!
ボロボロになりながらも勝利を収めて帰ってきた菅田にそよは感動し、ものすごい台詞を口走ります。
「ご主人様ののぞむ事なら何でもします」と。
なんでも、どのくらいまでも、と!
うおおおお!
何か急に今までとは違うベクトルに盛り上がってきてます!
菅田!ここで何かしなければ男じゃないぞぉおお!!
と読者なら思うはず!!
そして同時にでも菅田じゃなぁ……とも思うはず……
……ええ、男じゃありませんでした。
とはいえまったく何もしなかったわけではなく、ほんの少し気持ちが通じたかのような進展はありました。
これで菅田のエネルギーは十分ですよ!

その後、鬼将会のプロに痛い目を見せる為だけの将棋を撮影したムービーを見る機会を得、鬼将会をつぶす決心を強めた菅田にとある作戦が持ちかけられました。
鬼将会をゲーム上で倒し、マムシを打ち破った菅田を餌にして奴らの場所を突き止めてしまおうという危険極まりない作戦を!
もちろんとまどうしかない菅田ですが、口論をする最中に突然謎の男達に連れ去られてしまいます!
鬼将会です!
彼らは菅田を捕らえた上菅田の部屋に火を放ち、謎の地下施設へと放り込みました。
そこは病院から銭湯まである小さな町のような空間で、中にいるたくさんの人々はただひたすらに将棋を打っています。
そこで2万円を渡され、これを100万円にしろと突き放されます。
ですがただひたすらに将棋を打っているこの光景に滾りを感じる菅田。
それを抑える為にまずは心を慣らそうと座り込みその光景を見物……のはずが、居眠りをしてしまいます。
目を覚ますとパンツ一丁に身包みをはがされていたのでした!!

と、このように鬼将会の内部に潜り込む、というか放り込まれる形になり、とうとう鬼将会の姿が明かされ始めてきました。
今巻は将棋を打つシーンはあまり描かれておませんが、テンションは落ちるどころかむしろ上がるほどの勢いに溢れています。
そよとの関係や、おぼろげながら見えてきた敵の全容が読者の心を引きつけて放しませんぜ!
マムシや二こ神のその後などもしっかり描かれており、柴田先生作品ではお馴染みとも言えるのサブキャラ愛も満ち満ちていてステキです!
勿論恒例の描き下ろしおまけ漫画も6P掲載されており、手抜きは一切なし!
雑誌連載派でも安心して購入できますよ!

話題の超ハイテンションアクション将棋漫画、「ハチワンダイバー」第9巻は本日発売!
激動に次ぐ激動の物語に散りばめられた独特のギャグにあなたも夢中になれるはず!
更に将棋界でも結構話題らしいこの作品、見逃す手はありませんよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!