本日紹介いたしますのはこちら、「あまいぞ!男吾」です。
初出は小学館さんのコロコロコミックでの連載作品ですが、比較的手にはいりやすい英知出版さんのトラウママンガブックス版を取り上げたいと思います。
とはいっても英知出版さんも今はなき出版社となっているのですが……

作者はMoo.念平先生。
なんといってもこの「あまいぞ!男吾」が有名で、同作で小学館漫画賞を受賞しています。
他にも新聞連載やJA関係の雑誌でも漫画を描いているなど、活躍の場は多岐に渡っています。

さてこの作品。
30歳前後の漫画を読んでいた方にはかなりメジャーであるとは思いますが、一応の説明を。
がさつで乱暴、ケンカが大好きで勉強は大の苦手ですが曲がったことは許さない熱血の正義漢、巴男吾(ともえ だんご)。
彼の周囲で巻き起こる様々なトラブルや悪の企みを体ごとぶつかって解決していく痛快アクション漫画です。
男吾と惹かれあう転校生のお嬢様、奥田姫子(おくだ ひめこ)や男吾に勝負で敗れた後惚れてしまったと公言する快活な美少女の円谷操(つぶらや みさお)などの魅力的で生き生きと動くサブキャラも魅力的なのですが、なにより男吾自身の成長に重きをおいて描かれている様がこの作品のキモといえるのではないでしょうか。
成長ということで、コロコロコミックという児童向け漫画誌では珍しい主人公がどんどん年齢を重ねていくという描写があります。
小学5年生として登場した男吾は連載が進むにつれ年齢を重ね、中学生、高校生と立場を変えて行きます。
友人達との小さなトラブルの解決がメインであった「大あばれ小学生編」から学園内の横暴を正す展開がメインとなる「ぶっとび中学生編」、そしてなんと高校生のみで学校の教師となり子供たちとのふれあいとケンカトーナメントという謎の大会をメインに据えた「がむしゃら青春編」とそれぞれ命名。
どのシリーズも真っ直ぐな男吾の痛快な活躍と、真っ直ぐで未熟であるゆえの失敗、そして成長を描ききっている傑作といえます。

昨今あまりみない痛快娯楽アクション漫画、「あまいぞ!男吾」。
疲れたときに読めば元気がわいてくること必死です!
昔のファンの方は懐かしくも古臭さを感じさせないことに驚き、存在を知らなかったり読んだことのなかったりする人には新鮮な驚きを与えてくれることでしょう!
正直言って本屋さんで新刊を入手することは難しいと思われます。
古本屋さんをめぐったりオークションなどを利用するのがいいかも……
1冊あたりが1000Pを超え、幻のアニメ版の紹介やシールなんかもついている英知出版版は各2500~2700+税円で全3巻が刊行されています。
作者さん自身による各話の寸評や設定資料なんかもついているのでお値段以上の価値は確実にあります!
てんとう虫コミックス版より全巻をそろえるという面では容易なはずですしね!
さぁ!探しましょう!!(無責任すぎ)

あまいぞ!男吾 (1) (トラウママンガブックス (第3弾))
英知出版
Moo.念平

ユーザレビュー:
「コータローまかりと ...
ああ懐かしの作品!小 ...
あぁ、面白かった今、 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ