本日買って来ましたのはこちら、「シグルイ」第11巻です。
まさかのアニメ化を果たした狂気の残酷剣術劇。
アニメ化に慢心することなく今巻もアクセル全開でぶっ飛ばしてます!!

前巻である10巻で死してもなお襲い掛かってくる牛股を紙一重で打ち斃した伊良子。
岩本虎眼を斃し、宿命の敵でもあった藤木の左腕を落とし虎眼流を事実上滅ぼすことに成功。
引き換えに右足の自由を失いますが、かねてよりの念願であった富と権力を得るのでした。

そしてこの第11巻。
伊良子の圧倒的な才に敗北を認めざるを得ない藤木。
その上岩本家はこの敗戦を受け最下級の禄高へと落とされてしまいます。
そこへ駿河藩より使いがきます。
仇討ちの結果、双方が生き残っていてはしめしが付かない。
もう一度伊良子と立会い、決着をつけるのだとのこと。
しかし藤木ははっきりと勝負は完全に決した、自分の完敗であると断ります。
藤木はすでに自刃したと同じ覚悟である事を確認したその使いはこう告げます。
「伊良子清玄との再戦の儀 上意である」
これは武士であれば絶対に従わねばならない命令であることを意味します。
それを聞いた藤木。
……藤木の中に熱く滾る何かが蠢きました……

ここで舞台はガラリと変わります。
あの「ぬふぅ」で一世を風靡した舟木家。
その新たな跡継ぎと目される千加は婿取りをしようとします。
ですが千加の体にはとある秘密があり、それゆえに当初の婿に考えられていた男との関係が反古になってしまいます。
それだけではありません。
その体の秘密を知った醜悪で奇怪な異形の男、屈木頑之助は異形である自分と人と異なる体を持つ千加こそ結ばれる運命にあるという妄想を確かなものと感じてしまったのです。
まだそれを知らない舟木家は新たな婿を探します。
婿となる条件はあの舟木兄弟も達成した偉業、兜割りを完遂すること。
その挑戦者を募っていると、なんとあの屈木までもが挑戦します。
千加の父である一伝斎はそれを認めます。
屈木などに出来るはずがないという打算の末の許可なのですが、いざという場面で屈木の秘めるその力に気がつき兜を屈木の顔面に力の限り投げつけ失敗させます。
そして一伝斎は「戦場において兜が欲するところに飛んでくることはない」と侮蔑の言葉を投げかけたのでした。
それにより一層屈木は醜悪な妄想を暴走させていきます。
自分の姿が美しくなったと錯覚し、千加の婿にふさわしいと認められたものを次々と惨殺。
あげく自分の汚物で「せんじょうのこころえ」などと文字を描き舟木家を挑発しました。
それを聞きつけた笹原という剣豪。
舟木兄弟の親友であったこの男は蛇を思わせる奇妙な男。
かなりの手練であるこの男は屈木を討ち取り、千加を嫁に娶ると宣言します。
必勝の策を持って挑む笹原。
ですが屈木はその特異な剣術をもちい、驚愕の手段で笹原を容易く討ち取ってしまいます。
そしてその血液で千加を娶る邪魔をするものは全て殺すといった旨のメッセージを残すのでした。

たびたび蝦蟇に例えられる屈木頑之助。
そのあまりにも奇怪で醜悪な剣術は蝦蟇を飲み込むはずの蛇、それに例えられる笹原をもこともなげに丸呑みにしてしまいました。
蛇をも呑む蝦蟇。
彼と千加との運命を決するのは奇しくも藤木、伊良子の運命が決する御前試合。
いったいどんな相手と立ち会うのか、そしてどう決着するのか。
原作では当の昔に決着が付いておりますが、山口先生がどういった味付けをするのかはまったく予想が付きません。
楽しみにして待ち続けるしかありますまい!

そんなわけでますます混迷と怨念を深めていく「シグルイ」
手に汗握る第11巻は本日発売!
今すぐ本屋さんに走りましょうっ!!

シグルイ 11 (11) (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
南條 範夫

ユーザレビュー:
ガマですかぃ!!屈木 ...
蟇蛙かわいそう…なの ...
がまがメインこの巻は ...
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