本日紹介いたしますは「GAMBLE FISH」です。
またまた秋田書店さんのチャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンで連載中です。

原作の青山先生は「格闘太陽伝ガチ」という総合格闘技漫画や、「バード」などの麻雀漫画などを描いていた実力派の漫画家です。今回は初めて原作にまわったようです。
作画の山根先生は一部のジャンプファンに強力な支持を受けている「超弩級戦士ジャスティス」の作者として知られる漫画家。俺もジャスティスもってます!
その青年誌畑の作家とジャンプでコアな人気を博した作家が無法地帯とも言えるチャンピオンでの融合を果たしたのがこの漫画なのです!!

主人公の「白鷺杜夢(しらさぎとむ)」はエリートと金持ち以外は近寄れないと噂される「獅子堂学園」に転向してきます。
その眉目秀麗な容姿で注目を集める中、早速彼は事件を起こします。
学園中の憧れの的である学園長の曾孫「獅子堂美華(ししどうみか)」を侮辱するような行動をしてしまうのです。騒然とする周囲をよそに杜夢はほくそえむのでした。杜夢はいったい何を考えているのか?そう疑問を投げかけるクラス委員で寮のルームメイトとなる水原ですが、それの答えとして杜夢はいいます。
「彼女はエサだ。魚は後ろにいる。」
水原が振り向くとそこにいたのは先ほどの出来事を聞きつけた風紀委員が杜夢を粛清にやってきていたのです。
そこで杜夢が提案したのはなんと「ギャンブル」による決着!
杜夢が負ければ風紀委員の言うことを何でも聞く、杜夢が勝てば風紀委員の掛けた金をすべて頂く。
掛け金はなんと……100円。
杜夢は圧倒的に不利な賭けを提案します。
100円を相手に隠させ、隠し場所を紙に書かせます。ですがその紙は10枚あり、うち9枚はまったく別のダミーの場所が書いてあります。それをみて1回だけ隠し場所を探し、それで100円を見つけられなければ杜夢が負けるというものです。
さらに風紀委員は隠し場所を書く紙を20枚に増やし、紙やペン、100円玉に到るまで自分の用意したものを使わなければやらない、という条件までつけてくるではありませんか。
しかし杜夢はあっさりとそれを受け入れます!
その上そのギャンブルに驚きの手法を使って勝利するのです!!

そして勝ち取った100円玉を手にし、杜夢は宣言します。
再戦はいつでも受ける。ただし掛け金は倍の200円。次は400円、その次は800円と倍にしていく。
こうして1ヵ月後にはこの100円を100億に変える、と……

杜夢は次なる挑戦者もあっさりと撃破します。
しかし獅子堂学園はただの学校ではありません。
舎監の教師である阿鼻谷という怪しげな男に目をつけられてしまいます。
スキンヘッドに大きな鷲鼻、真っ黒な服にステッキを持ったその男は杜夢の顔をベロリと嘗めつけ、その手腕に一応の賛辞を送ります。
ですがやはりこの阿鼻谷は見ためどおりの曲者で、次々と刺客を送り込んで来るのです。
プロ級のマジックを操る美少女の月夜野、ビリヤード学生チャンピオンである美少女の朝比奈、凄まじいまでの計算能力を持つ美少女の蛭子などなど……
相手が美少女ばかりなのはきっとたまたまでしょう!そして負かした美少女たちがコロコロ杜夢に惚れたりするのもたまたまでしょう!!
それは置いておきまして、様々なジャンルでそのジャンルのエキスパート相手に勝負をし、そのエキスパートのテクニックをも凌駕する様々なトリックで撃破していくさまはまさしく圧巻!
絶対的な窮地に陥るものの、その状況を打破するトリックとは!?そんな手に汗握るワクワク感を与えてくれることは間違いないでしょう!

そしてネット上では前述の阿鼻谷や2巻から登場する五木島のキモかわいさ人気が集中しております。
阿鼻谷は「アビィッ!!」と叫びながらチェーンソーで杜夢の指を切り落としたり、「アヴィィイツ!!」と叫びながら天井から降ってきたりと大活躍。
五木島も杜夢に「(金が払えないなら)体で払ってもらう」とコーチを頼まれたときに勘違いをしてほほを赤らめ「え!?ま…まさか…」とドキッとするなど萌え要素満載です。

はっとさせられるトリックの数々、可憐な美少女たちとのギャンブルバトル、そしてこゆいキモカワおっさんキャラとの駆け引きを思う存分に楽しめるこの漫画!
貴方の本棚の彩りにぜひ一冊、いかがなもんでしょうか。

GAMBLE FISH 1 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
青山 広美

ユーザレビュー:
素晴らしい作品ギャン ...
顔見せ週刊少年チャン ...
もろに追従ライアーや ...
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しかしお盆中でちっとも雑誌が出ないから雑誌の感想とか書けないぜ!困った!