3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

2009年01月

本日紹介いたしますのはこちら、「最強ロマン派 毎月父さん」第3巻です。
小学館さんのビッグコミックスにて刊行されています。

作者はヒラマツ・ミノル先生。
先生の他作品や「毎月父さん」の2巻までの紹介は「ヒラマツ・ミノル」のテーマにてまとめましたのでよろしければご覧くださいませ。

さて、第2巻では兄、総二郎が新たな刺客をつれてやってまいりました。
技術こそ無いものの、恐ろしいまでの怪力とタフネスを持ち、萌えキャラを愛し、自分でイラストまで描いてしまうロシアの元軍人、ゴルビーです。
総四郎に顔見せにやってきた総二郎とゴルビーですが、ゴルビーが描いた渾身の萌え絵満載のスケッチブック全てのページに総四郎が無造作にサインをしてしまったからさあ大変!
ゴルビーは怒り心頭、総四郎に怨念とも言える闘志を燃やします!
戦いを挑まれれば断らない総四郎のこと、激闘に到るのは必然!
全てが規格外のゴルビーを、500余戦無敗の地上最強格闘家、鈴木・グレーテスト・総四郎はどう迎え撃つのでしょうか!!

と言うわけで第3巻。
さあゴルビーと激突だ!!
……と、とんとん拍子に進まないのがこの漫画です!
甘えている野球選手志望のあんちゃんに活を入れたり、勘違いから元警官に勝負を挑まれたり、娘二人にオセロでぼろ負けしたりと寄り道放題!
とはいえそういうゆるい(総四郎本人は常に全力バリバリですが……)日常パートもこの作品の魅力!
勿論本業の総合格闘技の話も忘れてはいません。
ライト級の雄、松井・リトル・和郎の息子にその場の思いつきだけで「えみ郎」と言う名前をつけてしまった総四郎。
すっかりその名前が妻に気に入られてしまい、やり場の無い怒りばかりが募る和郎はとうとう総四郎に勝負を挑みます!!
それに加えて突然やってきた、かつて暴走ファイトで追放になった鳴岡VSゴルビーという注目カードが急遽決定!
それぞれがヒラマツ先生の迫力溢れる作画でド迫力バトルを繰り広げます!!

そしてとうとうゴルビーと戦う日がやってきました。
しかしその直前から総四郎はだんだんと記憶を失い、奇行に走り始めると言う奇病にかかってしまいます。
それはなんと総二郎、総四郎の兄、総一郎とまったく同じ症状なのです!
総一郎はその病気にかかると半年もたたぬ間に亡くなってしまったのです……
総一郎と同じく、有り余る格闘技の才能を得る代償としてその病気にかかる宿命だったのだ、と総二郎は分析しました。
迎える決戦の日。
来るはずが無いと思われていた総四郎がやってきました。
セコンドに家族を連れてやってきた総四郎のまなざしは虚ろなまま……
ゴルビーとの戦いのゴングは無常にも鳴らされます。
総四郎を治すのは戦いしかない、そう信じた家族の思いとともに……

なんだか物凄くシリアスな展開です!
総四郎は病に倒れてしまうのか?
そもそもゴルビーの圧倒的パワーを前に無事帰ることが出来るのか?
全ては読めばわかります!!
ま、バッドエンドになる漫画じゃないのは皆さんおわかりだとは思いますが!
最後にやってくるまさかの感動シーンにビビってたじろくべし!!
ほんとの最後はギャグで落ちてますけどね!!

総合格闘技を取り扱った破天荒な主人公が巻き起こす日常漫画、「最強ロマン派 毎月父さん」最終第3巻は全国書店さんにて発売中です!
脱力ギャグを求めている方や、高田総統が好きな貴方にオススメな一作!
全3巻とすっきり読みきれる巻数でありつつも密度の濃いこの作品、読まずに格闘技漫画は語れませんよ!流石にそこまで言うと嘘ですけど!
ともかく面白いのは確かです!
本屋さんに急ぎましょう!!

表紙はこちら!!
画像



毎月父さん 3 (3) (ビッグコミックス)
小学館
ヒラマツ ミノル

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本日紹介いたしますのはこちら、「ぼくらの」第10巻です。
小学館さんのIKKIコミックスにて刊行、月刊「IKKI」にて連載中です。

作者は鬼頭莫宏先生。
鬼頭先生の紹介や「ぼくらの」第9巻の紹介などは08年9月30日の記事にて触れておりますのでよろしければご覧下さい。

第9巻では様々な出来事が起こりました。
まずマチは別の地球の人間で、コエムシはその兄であることが明かされました。
そして田中がウシロの母親であることが判明します。
カナは戦闘中にその事実をウシロに伝えることになったのですが、その時田中は敵に捕獲されていました。
ウシロの母親であり、様々な世話を焼いてくれた田中が敵の手にある状況で、心優しいカナは戦うことが出来ません。
突然の事実に戸惑うウシロを尻目に、田中は自ら命を絶ってしまいます。
田中と言う大きな犠牲を払いつつもなんとか敵を撃破したカナ。
その姿を見届け、ウシロは自らも契約者になることを決めました。
ところがマチも契約用の板に手を置いて……

といったところでこの第10巻です。
第10巻ではジ・アースによる戦闘シーンはありません。
いままで戦闘の渦中にいながらにして蚊帳の外にいた二人、ウシロとマチが今まで戦ってきた仲間の家族を尋ねていく展開がメインになっています。
突然の出来事で最愛の子供をなくした親達。
彼らは当事者であるウシロや、誘い込んでしまったマチを怨み、憎んでしまっても無理はありません。
ですが誰一人としてそうはしませんでした。
あるものはウシロたちを抱きしめ、あるものは我が子の様にしかりつけ……
それぞれがそれぞれ悲しみを背負いながらも前に進んでいたのです。

契約者を語った少年の家までも巡り終え、最後にカタリの少年の弟に会うために公園にやってきた二人。
兄も父も母も嘘つきだと憂えていたカタリの少年の弟。
彼とも心を通わせた二人ですが、そのままその場でマチは驚きの告白をします。
「ウシロ、あんたのこと好き。」と。
今までの経験でウシロも変わったのか、それを受け入れます。
「今日の夜、いっしょに寝よう。」
というそれなんてエロゲ?というまさか「ぼくらの」で言うとは思わなかったシチュエーション!!
ところがその余韻もそこそこのまま、誰も予想の付かなかった出来事が起こってしまいます!

今回は残されたものも前に向かって生き続けている、というドラマを主題として展開しました。
なんとも言えない、悲しいような、勇気付けられるような……ただ心打たれる物語がたんたんと進められています。
そんな後に巻き起こる驚愕の展開!
緩急の付いたストーリーに度肝を抜かれること必至ですよ!

まさにクライマックス直前と言った様相の「ぼくらの」第10巻は本日発売です!!
超大スケールで繰り広げられていた話題作も恐らく終了間近。
その来るべき最終巻に備え、第10巻は必見と言う他無いですよ!
本屋さんにいそげっ!!


ぼくらの 10 (10) (IKKI COMIX)
小学館
鬼頭 莫宏

ユーザレビュー:
「ぼくらの」タイトル ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「蛮勇引力」です。
白泉社のジェッツコミックスにて刊行されております。

作者は山口貴由先生。
「シグルイ」など当ブログでも何度か紹介しており、「山口貴由」のテーマにてまとめさせて頂いておりますのでお時間、ご興味等ございましたらご参照くださいませ。

さてこちらの作品、山口先生の転換期となった作品と言えます。
代表作となった「覚悟のススメ」や、その後の「悟空道」などでは頻繁に見られたギャグや下ネタがこの作品では一気に控えめに。
その代わり今までの自身の信念を描くと言う点が大幅に強化されています。

人体に機械を埋め込むことによって富裕層を管理洗脳し、貧困層を容赦なく排除してしまう世界。
機械を埋め込み、管理されて生きていくなど本来の人間の姿ではないと考える主人公、由比正雪は単身で政府に挑みます。
相手は完全武装した兵士や政治家(!)達。
小刀と加速装置と刃の付いたブーツのみしか武装していない正雪は、最初こそ勢いで攻め込むことに成功しますが、やはり追い込まれてしまいます。
身を隠す為にたどりついたのは、政府から見放されたものたちの集うやすらぎ区。
そこで本来の人間が持つ尊厳や強さや絆、そして愛を再確認し、同じく現状を良しとしない心強い仲間を得て再び政府に挑みかかります。
明かされる正雪の出生の秘密、次々と倒れる仲間たち。
勝つのは機械と一体化した新人類なのか、野生の人間の持つ野蛮なのか。
戦いは意外な形で終結します。

というようにザックリと全体の流れを紹介しましたが、ストーリーの流れだけでは追えない素晴らしさがこの作品にはあります。
全体に流れる人間本来が持つ野性味が素晴らしいと言う主張は、野蛮さからかけ離れている現在の俺からしても熱くなります!
熱いぶつかり合いをしているのは機械の体VS生身(なんか999みたいですな)という思想だけではなく、体同士でもそうです。
気迫の込められた壮絶なバトルシーンは手に汗握ること必至の白熱振りで、「シグルイ」の一撃必殺に到るまでの駆け引きとはまた違った戦闘を存分にあじわうことが出来ますよ!
登場人物の一人一人にしっかりとしたドラマがあり、キャラクターが生きている点も素晴らしく、ストーリーに重みを与えることに成功しています。
僅か1年半の連載に充実の内容を詰め込んだ、現在の山口先生を象徴した名作と言えるのではないでしょうか!

尊野蛮、尊蛮勇を合言葉に生身で機械政府に立ち向かう反体制バトル漫画「蛮勇引力」は現在愛蔵版が上下巻にて刊行されています!
思想の強さは相変わらずですが、グロやエロスが先生の作品中最も控えめな比較的一般の方に薦められる作品となっています!!
……あくまで比較的ですよ……?
熱いバトルと人間賛歌を堪能できるこの一冊、未読の方は是非読んでいただきたいものです。
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!

表紙はこちら!!
丸橋忠弥のかっこよさは異常!!!
画像




蛮勇引力 上巻 愛蔵版 (1) (ジェッツコミックス)
白泉社
山口 貴由

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蛮勇引力 下巻 愛蔵版 (ジェッツコミックス)
白泉社
山口 貴由

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。ポテンシャルの高さ ...
骨太のSFだった今ど ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「巨娘」第1巻です。
講談社さんのアフタヌーンKCにて刊行、現在はgood!アフタヌーンにて連載中です。

作者は木村紺先生。
97年に四季賞を受賞し、淡々と(?)アフタヌーンに作品を発表し続ける、まさに生え抜きのアフタヌーン出身漫画家です。
代表作である「神戸在住」は第31回日本漫画家協会賞新人賞を受賞し、ファンからも厚い支持を受けた名作。
独特の絵柄や構成が特徴的で、現在もアフタヌーンで「からん」を好評連載中です。

さて、木村先生と言えば「神戸在住」で高い評価を受けているわけですが、その素晴らしいストーリーにファンたちは感銘を受けたわけです。
知人の一人は「自分の生き方に影響を与えた!」とまで言っておりました。
ところがこの「巨娘」では作風がガラリと変わり、ファンの度肝を抜いたのです。

日常ギャグ漫画に分類されるであろうのこの作品は、身長181センチを超える背の大きな女性(巨大な娘で巨娘と言うワケですな)、ジョーさんの豪快でパワフルでエネルギッシュな生活を描いています。
焼き鳥チェーン店の店長を任されている彼女の周りには個性豊かなダメ人間があつまっており、様々なトラブルや些細な出来事が起こり、ジョーさんは力任せに解決していくのです。
とはいえその事件自体も融通の利かないことこの上ないジョーさんが起こしたりするわけで、愉快なお仲間が集まってくるのは仕方の無いことなのでしょう!
そしてジョーさんがパワフルなのは肉体だけではなく、エロスな方面もパワフル。
なにせ20人もの彼氏をとっかえひっかえしているくらいですから……
そんなちょいとヒップがライトな彼女ですが、とうとう末永く愛せそうな彼氏をゲットするところからこの物語は始まるのです!!
それは弟の彼女の兄と言う微妙なポジションの男性なのですが、身長が150センチほどで引っ込み思案な可愛い系の人。
なにやら萌え滾ってしまったジョーさんの魔の手がおそいかかるっ!!

そんなこんなでドタバタとした日常を、様々な人物にスポットを当てつつ愉快に展開していくこの作品。
2007年に連載後単行本1巻が発売され、その後長らく音沙汰がありませんでしたが、08年11月に創刊された隔月誌、good!アフタヌーンで待望の連載が再開されました!
まだまだ第2巻の発行は遠いでしょうが、指折り数えて待つしかありません!!

巨大な娘さんが縦横無尽に暴れまわる、パワフル&エロス日常ギャグ漫画、「巨娘」第1巻は全国書店さんにて発売中です。
強い女性が活躍する漫画がお好きな方や、可愛い男の子がヒロイン(?)の漫画がお好きな方には手放しでオススメできます!
ジョーさんは必要以上にパワフルですし、ヒロインは純情可憐にも程があります!男ですけど!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょうか!!


巨娘 1 (1) (アフタヌーンKC)
講談社
木村 紺

ユーザレビュー:
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本日紹介いたしますのはこちら、「惑星(ほし)のさみだれ」です。
少年画報社さんのYKコミックスにて刊行、ヤングキングアワーズにて連載されています。

作者は水上悟志先生。
02年ごろヤングキングアワーズ増刊にてデビュー、その後も芳文社さんと少年画報社さんを主な主戦場に様々な作品を発表し、高い評価を受けている漫画家です。
現在もこの「惑星のさみだれ」と、コミックブレイドにて「戦国妖狐」を同時に連載中と精力的に活躍を続けています。

さてこちらの作品、一言で言ってしまうと能力バトル物です。
ある日突然能力に目覚めた主人公、雨宮夕日(あまみや ゆうひ)が地球を守るために魔法使いと戦う、というまさに王道物のストーリー。
……なのは表面上だけです。

突如あらわれた他人には見えない、人語をしゃべるトカゲ、ノイ。
彼は雨宮が世界を守るために選ばれた騎士である、他の騎士たちとともに能力を用いて悪の魔法使いから姫を守り、世界お滅亡から救え、と語りかけます。
ところが暗い生い立ちを持つ雨宮は、他の騎士に頑張ってもらえば良い、自分は平穏に生きる、とその誘いを断ってしまいます。
どんなに言葉を尽くしても戦おうとしない雨宮ですが、その魔法使いの方はお構いなくバケモノを送ってくるではありませんか。
そのバケモノは容赦なく雨宮を追い詰めます。
もう駄目だ!!というところで現われたのは隣に住む朝比奈(あさひな)さみだれでした。
彼女は現われるや否やバケモノを殴りつけ、一撃で粉砕してしまいます。
なんと彼女こそが守るべき姫だったのです!

そんなショッキングな出来事があっても戦う気はちっとも起きない雨宮。
あるとき学校でさみだれに声をかけられ、屋上に連れ出されました。
そこから見せられたのは空に浮かぶ巨大なハンマーのシルエット。
普通の人間には見ることの出来ないそれは、いずれ振り下ろされて地球を砕いてしまうというではないですか!
そのスケールにますます自分は無力ではないかと憤る雨宮ですが、その後に彼女が語った言葉を聴くとその意見は変わります。
「あんなんに地球は壊させへん!!」「なぜなら」
「この地球を砕くんは私の拳やからじゃー!!」

この世を憂えていた雨宮は自分で地球を壊す為に地球を守る、と言うさみだれに惹かれ、戦いの場に身を窶すことになりました。
続々と仲間は集まり、そのほとんど(一部は私利私欲のためだったりしますが)は地球を守ろうと言う意思の元に戦う決意を固めています。
この戦いが終われば世界は救われると信じているなか、その中心人物である姫は戦いが終わった瞬間、不必要となった力が失せる前に地球に拳を振り下ろして砕こうとしている……
そんな複雑でどう転んでも絶望的な事情を抱えたまま、戦いは無常にも進んでいくのです。

臨場感溢れる構図や動きを感じさせる絵柄で紡ぎ出される戦闘シーンは手に汗握り、個性豊かな登場人物が豊富に出つつもきちんと掘り下げられ、いまや欠かせないキャラ萌え要素もきっちり内蔵。
騎士たちの様々な能力や、現われる怪物の圧倒的戦闘力を戦術や必殺技で倒すという燃え要素もバッチリで、これで楽しくないわけが無い!と言うこの作品。
ですが最大の魅力はやはり容赦無いストーリーではないでしょうか!
そもそも、さみだれの目的からして地球を壊すというもので、このままではどう転んでもバッドエンドです。
しかもそれが雨宮とさみだれしか知らず、期せずしてそれを知ってしまった騎士の一人が雨宮に惚れててさぁ大変、どうすればいいのかわからない、みたいな難しい展開もあったり。
それより何より登場人物が結構容赦なく死んで行き、昨今の死なない少年漫画に慣れている方なんかは「え!?死ぬの?」と声を出してしまうこと請け合いです。
これからどう展開していくのか、誰がどういうタイミングで退場していくのか、予想も付かない先の展開にドキドキが止まりません!

世界を壊す権利争奪・能力バトル漫画、「惑星のさみだれ」はただいま第6巻まで刊行中です!
衝撃の展開をライトな絵柄で描き綴る、新たな名作を体験すべし!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


惑星のさみだれ 1 (1) (ヤングキングコミックス)
少年画報社
水上 悟志

ユーザレビュー:
ついつい読んでしまう ...
キョーレツな荒唐無稽 ...
その意気やよし台詞回 ...
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