3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

2009年03月

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本日紹介いたしますのはこちら、「ブラックパラドクス」です。
小学館さんのビッグコミックススペシャルにて刊行されました。

作者は伊藤潤二先生。
伊藤先生の他作品の紹介は「伊藤潤二」のテーマにてまとめてありますのでよろしければご覧くださいませ。

さて、こちらの作品、つい先日発売された「よん&むー」とはガラリと変わって伊藤先生本来の芸風であるホラー漫画です。
自殺サイト「ブラックパラドクス」で知り合い、集団自殺を考え実行に移した四人。
彼らは不可解な事象に出会い、自殺を断念することになってしまいます。
しかしやはり再び集まって自殺をしようと考えるのですが、前回の不可解な出来事もあり、やはり自殺をためらってしまいます。
1人を除いては。
他の3人は自殺用の薬を飲むふりをしていたのですが、その1人だけしっかり薬を飲んでいたのです。
しかし突然その飲んだ男、ピータン(ハンドルネームです)は息を吹き返しました。
奇妙に、しかし美しく輝く丸い玉を吐き出して。

見たことも無い美しさを持つその玉は調べた結果完全に未知の鉱石でした。
美しい上に貴重となれば高く売れるのでは?豪遊した後に死んでも遅くはないし、その大金があれば自殺する理由を取り除くことも出来ます。
ですがその玉は一応ピータンが吐き出した、いわばピータンのもの。
勝手に自分のものにする前提で語っても……と話していると、ピータンはバッグいっぱいの玉を差し出すではないですか。
何でも次々とその玉は出現し、吐き出し続けていたと言うのです。
しかしそんな時突然ピータンの腹が膨れだしました。
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どうやら腹の中でその玉が一気に出現してしまったようです!
あっという間にピータンの腹は破れ、大量の玉があふれ出し……
そしてその玉からは物凄い数の霊魂が現われ消えたのです……
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その後、玉は「パラドナイト」と名付けられました。
美しいだけでなく、衝撃を与えると猛烈なエネルギーを発することがわかったパラドナイトは世間的にも注目されます。
しかし注目されたきっかけは都内で起きた爆発事故で、その破壊力からパラドナイトはテロ兵器ではないかと考えられてしまいます。
そしてパラドナイトに強い縁のある3人を警察が追っているとのこと。
3人は知り合いの医師の別荘に隠れ住むことになるのですが、その医師はなんとピータンの胃袋を培養し、そこからこぼれでるパラドナイトを収集、研究しだすではないですか!
ところがその胃袋からパラドナイトは出てこなくなっていました。
更に多く入手するには新たなパラドナイトの出所との扉が必要だと考える医師ですが、そんな時3人の中の1人に異常が現われます。
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……そう、新たな扉が開いたのです……

ここからがこの物語の本番!
一気におぞましさを増し、最終的には地球の未来に関する鍵を握ることになるパラドナイトとそれを手に入れることの出来る主人公達。
物語はますます奇妙に、奇怪に展開します。
その行く先は輝かしく、そして絶望的で……
伊藤先生らしい、衝撃的なエンディングが貴方を待っています!

表題作のほか、都市伝説的なホラー短編「舐め女」、フルカラーで描く奇妙な未来世界の4P漫画「怪奇パビリオン」も同時収録!!
特に「舐め女」のグロテスク(モツ的なものではありません)っぷりは物凄い!!
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耐性ない人はトラウマ間違いなし!!

ホラー単行本としては「新・闇の声」以来の2年半ぶり、ストーリー仕立てのホラー漫画としては「地獄星レミナ」以来の3年半ぶりという、とにかく久しぶりな伊藤先生の最新ホラー作品、「ブラックパラドクス」は大好評発売中です!
カバーがなんかいい紙で裏表真っ黒+特殊加工、240P超の大ボリュームで贅沢仕上げ!!
ファンは勿論のこと、ホラーが好きな人なら読まないのは勿体無いですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!





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本日紹介いたしますのはこちら、「鉄のラインバレル」第12巻です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスにて刊行、チャンピオンREDにて好評連載中!

作者は清水栄一、下口智裕両先生。
過去のラインバレル関連記事は「鉄のラインバレル」のテーマにてまとめておりますのでそちらもあわせてご覧くださいませ。

さて、第11巻では加藤機関の作戦を辛くも阻止しました。
しかし加藤からすればそれも予想の範囲内。
慌てるどころか2052年に人類が絶滅することを声高に宣言したのです。
城崎からもそれは事実であると聞かされ戸惑う早瀬ですが、そんな中九条と再会します。
これが新たな物語の始まりとも知らずに……

と言うわけでこの第12巻。
ザ・九条美海とでも言うのでしょうか、ともかく九条を中心に話が進みます。
2度にわたって早瀬に命を救われた九条は、すっかり早瀬にホの字(古い?)になってしまいました。
結構積極的な彼女は早瀬とデート。
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……なんだこのリア充会話は……!
えー、ともかくいとしの早瀬にイルカのぬいぐるみまでプレゼントされ、すっかりご満悦です。
しかし九条、クラスメイトだけでなく同じアイドルグループのメンバーにもいじめられており、悩み苦しみ……自らを救ってくれた早瀬を心の拠り所としていたようなのです。
そんなことも知らずに陰湿ないじめをたくらむメンバーは、なんと早瀬のプレゼントのぬいぐるみをずたずたに引き裂いて捨ててしまいました。
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たまらずに飛び出した九条がたどりついたのは黄泉平坂……謎のマキナのような巨大メカが眠っていた場所です。
そして九条はそこにいたマキナ、ペインキラーのファクターとなってしまうのでした。
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その場に駆けつけた早瀬達に、自分も早瀬と同じファクターになれて嬉しいとはしゃぐ九条。
しかし彼女はマキナに殺されてもいないのにファクターになったと言います。
なにか引っかかる早瀬達ですが、考える時間もなく加藤機関が強襲してきました。
そこでいの一番に戦いに挑んだのが誰であろう、九条でした。
やる気マンマンで挑みかかりますが、戦いなれない九条はやはり劣勢に。
集中砲火を受けて装甲がボロボロに破壊され、敗北を迎えた……かのように見えました。
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装甲は確かにはがれましたが、それはあくまで単なる外部装甲。
キン肉マンでいうオーバーボディです。マイルドマンです。
真の姿になったペインキラーは凄まじい猛攻であっという間に加藤機関を撃退してしまいます。
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ボロボロに敗北した、と言うように見せたのも九条自身が作り上げた演出だったのです!
圧勝した九条は早瀬が褒めてくれるだろうとまたもやハイテンションではしゃぎますが、早瀬が返したのは拒絶の言葉でした。
無理もありません。
九条の激しすぎる攻撃で多くの人々が住む町が……燃えていたのですから……

絶望からの解放を感じてからまたも絶望に落ち込んだ九条。
彼女が今後早瀬達に何らかの影響を与えることは間違いないでしょう。
それが心強い味方としてのプラスの影響なのか、何らかの凶事を巻き起こすマイナスの影響なのか、それはまだはっきりとはわかりません。
とりあえず言えることは、少なくともプラスの影響だけではないということでしょう。
暗雲が渦巻く九条と早瀬達の今後に目が離せません!

アニメも無事(いろいろ言われてますが)終わり、こちらもクライマックス近しといった風情の「鉄のラインバレル」第12巻は好評発売中!
アニメと原作は別物と言うくらい違いますので、アニメ版がしっくり来なかったあなたもぜひ一読していただきたいものです!
原作はほぼ全編ハードな展開なので、ビックリすること間違いなし!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!





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本日紹介いたしますのはこちら、「なおざりダンジョン」第6巻です。
ジャイブさんのCRコミックスにて刊行、コミックラッシュにて連載中です。

作者はこやま基夫先生。
こやま先生の作品の紹介は「こやま基夫」のテーマにてまとめておりますのでそちらもあわせてご覧くださいませ。

第5巻ではギャグメインの話に終始し、その後「おざなりダンジョンスペシャル」に収録された虚脱の勇者編で在りし日のサルバドルに触れました。
第6巻はその流れか、サルバドルを巡る話が展開します。

行方不明であるはずのサルバドル。
神聖都アガタポリスでは政略によって彼を倒した勇者を祭り上げることになります。
その祭典の警備を依頼されたモカはやはり不満そうです。
師匠であり、父のような存在でもあったサルバドルを倒したと嘘をついている男を守らねばならないのですから。
そんなモカが確信しているのは王であったサルバドルを汚された蛮族の襲撃。
もう早速アガタポリスは襲撃されてしまいます。
襲撃してきたのはバーバリアン13と言うサルバドルの愛弟子的存在の12人。
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この12人にモカを加えて以前はバーバリアン13と呼ばれていたのです。
彼らの目的とはこの祭典の妨害……は勿論ですが、モカがつけている首輪、凶王の証でした。
警備の依頼を受けている上、もともとが会話より戦ってコミュニケーションをとる蛮族のモカ。
あっという間に街は戦いの場へと変化してしまいました。
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久々に思う存分大暴れするモカは、サルバドルのもっていたケッアルカトルと同種の魔剣、ククルカンを入手するとさらにその暴れっぷりを激しくし、バーバリアン13を圧倒します。
そんなドタバタの中、アガタポリスに軍事国家ボワが攻め込んできました。
もう国中が大パニックになる中、モカはバーバリアン13の一人の能力によってボワの総統の頭の中へと取り込まれます。
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精神世界では制約無く戦うことが出来る、とバーバリアン13の12人とモカの1VS12、逃げ場のないバトルを押し付けてきたのです。
バーバリアン13達は精神世界ならではの「合体」をし、力を増してその姿を巨大なサルバドルのようなものへと変じました。
そんななか、嘘などつけない精神世界で垣間見えたのは……
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モカがサルバドルを打ち倒す姿でした。
うろたえ、合体までもが維持できなくなるバーバリアン13ですが……このままモカをサルバドルの後継者と認めて引き下がるわけなどないでしょう!
最終章は緊迫の状況のまま次巻へと続きます!!

と言うわけでおざなりの過去編、「なおざりダンジョン」最終章を迎える第6巻は好評発売中です。
シリーズの第一歩である「おざなりダンジョン」もただいま新装版が刊行中です!
これを機会に連載20年を越える隠れた長期連載作、知らないあなたもせひ御一読を!
20年経っても変わらない芸風なのに色あせないテンポよいギャグとアクションは必見ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


なおざりダンジョン 6 (6) (CR COMICS) (CR COMICS)
ジャイブ
こやま 基夫

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本日紹介いたしますのはこちら、「HELLSING(ヘルシング)」第10巻です。
少年画報社さんのYKコミックスにて刊行、ヤングキングアワーズにて連載されていました。

作者は平野耕太先生。
1995年に成年向け漫画でデビューした後、コミックガムにて「大同人物語」を連載。
そして98年にヤングキングアワーズにて「HELLSING」を連載。
TVアニメ化され、その後改めてOVA化される大ヒット作になり、ブレイクを果たしました。
現在はゲーマガで「以下略」を連載中で、アワーズ6月号から新連載を準備されているようです。

さて、10年にもわたったこの作品もとうとう完結。
残る敵はもはやウォルターとシュレディンガーと大尉、そして一部で大人気を誇る少佐ぐらいのもの。
すでに9巻でたっぷりと戦っていたセラスと大尉の決着は早々につき、アーカードもウォルターを圧倒。
さらにインテグラが少佐の下へとたどりつき、決着は間近かと思われました。
ところが少佐の前には強力な防護壁が張られ、インテグラの持つ武器では歯が立ちません。
とは言えアーカードあたりが辿り着けばこんな壁など無いも同然。時間の問題と言えるでしょう。
しかしそんな状況で少佐は言うのです。
「勝った」と。
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シュレディンガーの持つ能力は「自分が自分と認識できれば死なない」というもの。
そんな彼は自らの首を切り裂き、幾百万の意識が溶け込んだ血の海へと一体化。その自分と言う認識をあやふやなものへとしてしまったのです。
そうなれば彼は生きているのか死んでいるのかわからない、虚ろな何かへなりさがります。
アーカードはその血の海を吸収し、自らのものへとしていました。
アーカードは血を吸った者の能力を得ることが出来る……いや、得てしまいます。
自分が何者かもわからない者へ変ずる……自己の消滅と言う事実を。
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アーカードは本当に消えうせたのでしょうか?
止めを免れたウォルターのその後は?
少佐の正体とは、そして戦争の行方は?
そしてついにきてしまった感動のエピローグは!?
全ての決着は、ぜひ貴方の目で確かめてください!!

いつもどおり頭のおかしい(褒め言葉です)オマケ漫画やカバー下の書き下ろしも勿論収録!
こちらも見納め!難しいことは考えず楽しみま……
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……なんだか根が深い問題を感じさせます……ね……

とにかく長きに渡って私たちを楽しませてくれた「HELLSING」最終第10巻は大好評発売中です!
圧倒的迫力で展開する激動のクライマックスと、奇麗に纏め上げた感動のラストを目撃すべし!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


帯に本編完結って書いてあるということは、外伝で一冊出すってことですよね?
全10巻!!とは書かないでおきましょう……

HELLSING 10 (10) (ヤングキングコミックス)
少年画報社
平野 耕太

ユーザレビュー:
流石平野さんのファン ...
とうとう完結。 he ...
本編完結この10巻で ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「西遊妖猿伝 大唐篇」第5・6巻です。
講談社さんのKCDXにて刊行されております。

作者は諸星大二郎先生。
諸星先生の著作の紹介は「諸星大二郎」のテーマにてまとめておりますのでよろしければご覧くださいませ。

さて、第4巻では悟空達が身を寄せていた盤糸嶺に、邪悪な導師の先導によって近隣の村の人々が攻め込んできました。
不運にも悟空はその場を離れており、抵抗するもむなしく次々に倒れていってしまう七仙姑。
怒りに狂った生き残りの七仙姑は悟空や二郎が手引きしたと勘違いし、皆殺しにしようと復讐の炎を燃やすのでした……

と言うわけでこの第5巻。
悟空は悪の導師を一撃の下に葬り去ります。
容赦ないよね!……というのも実は導師が中途半端に術をかけたせいで悟空の中の大聖が呼び起こされ、われを失ってしまったからなのです。
大パニックになる村ですが、そんなどさくさにまぎれ誤解の解けた七仙姑の協力もあり悟空と二郎は無事に逃げ延びることが出来ました。
そんな中このトラブルの元にもなった、イナゴを操り飢饉を呼び起こす鈴、紫金鈴が太った坊主に持ち去られてしまいます。
こいつこそが西遊記には欠かせない八戒なのです!
おお、やっとお供の二人目が登場いたしました。
しかしなんかこの八戒、我々がイメージする食いしん坊キャラだとか駄目だけど憎めないヤツだとか、そんな八戒とはかなりキャラが違います。
人間の坊主であることもそうなのですが、なにせ酒はガブガブいくわ物は平気で盗むわ
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女大好きだわ、もう本格的に駄目人間です。
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いや、確かにブタ呼ばわりはされてるんですけどね……
そんな彼ですが、悟空よりも先に(邪な考えを持ったままではあるものの)玄奘のお供になったりしており、今後もますますだめっぷりを披露してくれそうです。
……こいつこそ死んでもいいのに……
この後も袈裟に欲情する坊主が出てくるなど、変態キャラが今回は多いです。
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どうにかしてくれ!!

ともかく紫金鈴は誰の手も届かないところに眠り、新たな物語が始まります。
黄風大王という野党の一群と戦い、その戦いの中で玄奘の経によって自らが大聖の力をセーブしながら使えることを知った悟空。
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1対500と言う戦力差も覚醒した悟空にはたいした物ではなく、犠牲を出さずに潜り抜けます。
先ほどの経の件もあり、玄奘との宿命を感じた悟空はとうとう玄奘とともに天竺へと向かう決意を固め、後を追います。
やっと……やっと我々のイメージする西遊記らしくなってくるのでしょうか!!

どっこいそう上手くはいきません。
悟空はいまだ玄奘と合流できず、八戒もある理由によって離れ離れに。
一人で仙人を目指している男に宿を借りるのですが、そこで目にしたのは
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赤子と見紛う奇怪な食物、人参果でした!
なにやらこの仙人を目指す男、邪悪な目論見があるようなのですが……
玄奘はどうなるのでしょうか!

と言うわけであと一息でやっと悟空と玄奘、そして八戒が一緒に旅をしそうなムードが漂い始めた「西遊妖猿伝 大唐篇」第5・6巻は好評発売中です!
7・8巻は4月、9・10巻は5月に発売し、その続きである新作「西遊妖猿伝 西域篇 第1巻 流沙河の章」は6月に発売予定!
諸星先生のライフワークともいえる一代巨編の新たなる一歩、この新装版を買いつつ待とうではありませんか!
ちなみに西域篇第2巻にあたる再連載は秋開始予定だそうで……2巻、遠い!遠いぜ!!
とにかく中国古事と照らし合わせ、新たなる西遊記をつむぎだす巨匠の大作、読まずにスルーは勿体無いですよ!
さぁ、本屋さんにダッシュです!!

……ところで「西域篇」の版型って新装版と昔出てた方(潮出版社さん版)のどっちのサイズででるんでしょうか。
諸星先生の単行本といえば後者のサイズと言う感じがするんですが、わざわざ新装版を判型変えて出すと言うことは前者のサイズで出すと言うことなんでしょうかね……
本棚の収まりの問題があるので早いところはっきりしてほしいもんです!!


西遊妖猿伝 大唐篇 5 (5) (モーニングKCDX)
講談社
諸星 大二郎

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西遊妖猿伝 大唐篇 6 (6) (モーニングKCDX)
講談社
諸星 大二郎

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