本日紹介いたしますのはこちら、「餓狼伝」第23巻です。
講談社さんのイブニングKCにて刊行、イブニングにて連載中です。
作者は原作が夢枕獏先生、漫画が板垣恵介先生。
夢枕先生の同名小説を本にして、板垣先生がわりと好き勝手に味付けした漫画を描くスタイルのようで、原作にないキャラクターなど多数登場しているのが本作の特徴です。
原作に泣き虫サクラとかいないのでお気をつけて!
さて、第22巻では苦戦を強いられる場面もあったものの姫川がトーナメント優勝。
ついに姫川VS松尾が始まる……かと思いきや、耐え切れなくなった藤巻が乱入してきました。
指名手配され、しかも時効寸前だというのに衆目に晒されながらも姫川と戦うことを選んだ藤巻。
あの姫川に対して強烈な打撃と投げを炸裂させます!
この第23巻では藤巻と姫川の対決から幕を開けます。
頭からまっさかさまに落ちたにもかかわらず起き上がる姫川。
なんとあらかじめ歯と歯の間に舌を挟んでおくことで落下時に自動的に舌を噛み、気付けとして気絶=一本を防いでいたのです!
もはや体力は残り僅かな姫川は、ここでとうとう今まで見せなかった「構え」を見せます。
姫川の覚悟を感じた藤巻はそれに応じ、なりふりかまわず打撃の応酬を始めました。
お互いの体力はもはや風前の灯。
最後の最後、渾身の一打が藤巻から発されます!!
決着を迎え、とうとう勝者と松尾の一騎打ち、と行きたいところですが流石にアレだけの死闘を演じた直後にまた試合、というのは無理というもの。
それでも松尾の戦う姿を見たくて来ている客もいる、ということで急遽エキシビジョンマッチが組まれました。
相手はなんとほんまもんの極道と、完全武装の機動隊の2名!
演舞と言うことで、何をしても許されるよ、ということで武器だろうと不意打ちだろうとなんでもどんとこいと言う松尾。
極道さんは刃物まで取り出すわ、機動隊は例のでっかい盾や警棒まで使ってきます。
オマケに2VS1!
流石に同時に襲ってくるわけではありませんが、それでも不利なのは間違いありません!
松尾がいかに猛者中の猛者だといえども、果たして大丈夫なのでしょうか?
……ぶっちゃけ板垣先生作品で武器使った人が強かったためしはないですけどね……
ともかく大会は負傷者多数、逃亡者若干名を出すものの無事(?)終了。
そんな興奮冷めやらぬ中、早速次なる戦いを巻き起こす男がいました。
……丹波文七その人です。
……主役です。対価異変では驚き役でしたけど。
丹波は長田を襲撃……というかおちょくったあと、出場選手中指折りの実力者、片岡の下に現われました。
道場に土足で上がりこみ、喧嘩を挑む丹波。
早速戦いは始まります!!
7年ぶりの主役の戦いが!!!
と言うわけで長かった、あまりにも長かった大会編が終わりを告げました。
いずれ劣らぬ熱戦ぞろいで、終わった今となっては名残惜しさも出てくるというものです。
松尾の戦いは結局拝めませんで、物語の肝である巽と松尾2大ボス戦はまだまだ遠そうですが……
それはおいておきまして、最近読み始めた人には「ちょくちょく出てきてるけど誰?この人?」と思われていた可能性もある丹波が動き始め、物語は動き始めそうです。
これまで以上に目が離せない展開が待っていることでしょう!
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さぁ、本屋さんに急ぎましょう!