本日紹介いたしますのはこちら、「とめはねっ! 鈴里高校書道部」第5巻です。
小学館さんのヤングサンデーコミックスにて刊行、ビッグコミックスピリッツにて隔号連載されています。
作者は河合克敏先生。
今までの本作の紹介は「とめはねっ!」のテーマにてまとめましたのでよろしければそちらもあわせてご覧くださいませ。
さて、第4巻では文化祭に向けての活動が始まりました。
もう1人部員を増やさないと廃部になってしまうかも、という問題も持ち上がり、文化祭で部員獲得の為のアピールをしようと言う訳です。
そんな状況の中、縁は「ちょっと崩した読める字」の書き方に悩むことになるのでした。
第5巻ではいよいよ文化祭がやってきます。
文化祭での発表はタイミングよく「漢字かな交じりの書」と言うジャンルをやることになりました。
その名のとおりに漢字とかなの交じった書を書くわけですが、発表するのは最近流行り(?)の音楽に乗せてその歌詞を書いていくというパフォーマンスです。
どんな曲にするかを考えていた部員達ですが、縁がサザンはどうかと提案したところからとんとん拍子に話は進み、「希望の轍」に決定しました。
学校の所在も湘南ですしね!
場所の確保も成功し、大々的に発表をすることで多くの人に見てもらい、ひいては部員の確保につなげようと燃える部長!
ですが書道と言う地味な印象のあるもので人が集まると言うのは少し難しいところ。
そこで書道部の悪知恵担当(仮)の三輪が考え出したのが「パンダ作戦」!
よからぬ作戦な予感に少々不安な部長ですが……あっという間に文化祭の日を迎えることになります。
パンダ作戦の全容は!?発表は成功なのか!?肝心の新部員は来るのか!?
発表が始まります!
その後「書の甲子園」での結果が発表され、驚きの結果に良くも悪くも盛り上がる書道部。
次なるステップのために努力することを決意する縁でした。
で、その「書の甲子園」の受賞作発表や授賞式は3ヵ月後の2月にあるのだそうです。
大阪である展示会に行くことになった書道部ですが、交通費だけで単純に2万ほどかかる為部費ではとても賄えず各自の自腹で行くということになりました。
2万と言えば高校生には……いや、俺にとっても大金です!
当然お金がなければ稼ぐしかないと考える部員達。
縁もその仲の1人だったわけですが、突然一本の電話がかかってきました。
縁に対して憎からぬ思いを抱いている宮田さんからの電話で、自宅の蕎麦屋でかき入れ時の大晦日~年始に雇う臨時のアルバイトに来ないかというものでした。
4日間限定で、しかも結構な収入になる上すでに働いた経験のある場所ということで願ったりかなったりの縁(と宮田さん)ですが……
なんと望月も短期高収入のバイトを求め、蕎麦屋に来てにいたのです!
これはもう縁をめぐる三角関係に到ることは必死!!
どうなる縁!
そのほか部長と加茂、三輪の仲良くなるきっかけを描いた過去編が収録!
加茂と三輪は昔物凄く中が悪かったと言う意外な事実と、更に意外としか言いようのない
乙女な加茂の姿が見られる注目の内容となっています!
また、底知れぬ実力を持つ新キャラも登場!!
自動墨擦り機、「縦横無尽」(実在の商品)です!!!!
……というのはまぁ冗談でして、
全国一に輝いた豊後高校の一条です!
なんだか今までいなかった軽いノリの男子で、いろいろこれからの話に絡んでくる予感がします!!
何も事件らしい事件が起こらないこの漫画ですが、この第5巻では……やっぱり特に事件は起こりません!
廃部問題も意外にあっさり決着してしまいますし……
ですがなんと言いますか、対決要素のない部活動を中心にした青春漫画ですからそもそも事件なんて早々起きるはずも無く、それでも爽やかラブコメ的な物語の進展はあるといえばあります!
物語に起伏が少ないゆえに安定した物語運びで、ドキドキワクワクはしないのに面白くてどんどん読み進めてしまう不思議な魅力があるのも事実!
書道についての薀蓄も豊富で、なんだかちょっぴり書道に詳しくなったような自己満足に浸れるのもお得な気がします!
物語自体もなんのかんのいって三角関係の行方や、新キャラの登場で今後の新たな展開も期待できますしね!
青春書道ラブコメ、「とめはねっ! 鈴里高校書道部」最新第5巻は本日発売です!
10年1月よりNHKでドラマの放送がきまってますます注目度アップの本作!
非常に読みやすく、万人に薦められる作品ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!
……Amazonすげえ……売ってる……!