3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

2009年07月

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本日紹介いたしますのはこちら、「水木しげる 魍魎 貸本・短編名作選」です。
集英社さんのホーム社漫画文庫にて刊行されました。

作者は勿論水木しげる先生。
水木先生の作品は「水木しげる」のテーマにて紹介をまとめておりますのでそちらもご参照くださいませ。

こちらの本は今まで4冊出てきた同名のシリーズ最新刊と言うことになります。
今までの古めの作品メインだった4冊に比べてこちらは昭和34年~昭和54年と広い期間の作品を収録しています。
メインとなるのはやはり貸本時代の長編で、130Pを超える大長編である「地獄」「地底の足音」です。
「地獄」は突如宇宙に発生した謎の惑星に隠された地獄というものの事実が明かされる、SF×地獄の水木先生しか考え付かないであろうハイブリッド作品!
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「地底の足音」は、死霊回帰という書籍をめぐって田舎の村で巻き起こる、そこはかとなくクトゥルフ臭が香る恐怖を描いています。
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この2本は今読んでもビックリする展開で、特に「地獄」の方は「な、なんだってー!!」となること必死!
とにかく予想外にも程がある、驚きの物語になっています!
これはいろいろな意味で必見ですよ!

メイン以外には現代に西郷隆盛をよみがえらせて生活を助けてもらおうとする「大人物」や、世知辛い社会に生きるサラリーマンの復讐を描く「大逆転」、かの有名な短編、猿の手を原作にした「魔石」、やっぱりある妖怪の短編「がんばり入道」、ちょっぴりゾクっとさせられるサイレント短編「親切な男」などなどバラエティ豊かにも程があるラインナップ。
そのなかで特に注目したいのが「おゝミステイク」と「壁」の2編です。
この作品は昭和34年発表と今巻収録作中最古の作品なのですが、それ以上に注目なのが作者名。
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水木先生は何個か別名義で作品を描いているのですが、この2編は「東真一郎」という名前を利用しています。
「おゝミステイク」と「壁」に共通しているのは「人間同士の殺人事件がきっかけ」と言う点。
前者は自分が殺したはずの男がそこかしこで生きているかのように「出会った」と語るものが現われ、おそるおそるその事実を探るというサスペンス的な物語で、後者は自分が殺して壁に埋めた男が亡者となって復讐するというお話。
どちらも劇が超のサスペンス風味で、「妖怪や幽霊のでる恐怖漫画」というイメージがついて回る水木しげると言う名前にとらわれたくない仕事を請けたときにこちらの名前を使っていたのでしょうか。
とにかく別名義の作品が単行本に収録されることは非常に稀。
おなじみの水木作品とはまた一味違った面白さが味わえますよ!

水木先生ならではの独特の味が思う存分堪能できる、「水木しげる 魍魎 貸本・短編名作選」は好評発売中です!
ぎっしり詰まった500超P14編!
珍しく夢落ちのない(一応それっぽいのが1編ありますが……)この一冊、水木先生のなかなか見られない一面を垣間見ることが出来ます!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!






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本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎」第1巻です。
小学館さんから刊行されました。

作者は勿論藤子・F・不二雄先生。
あまりにも有名すぎるF先生の紹介こそ不要ですよね!!

さて、今回の大全集は様々なしがらみを乗り越えて、いままで再販されることのなかった作品も発行されることが決定し、ファンは狂喜しています!
個人的な目玉は「ジャングル黒べえ」の発刊なんですが、それと同じかそれ以上に世間で待ち望まれていたのがこの「オバケのQ太郎」の発刊なのです!

「え?オバQなんてメジャーだし、そんなに喜ぶようなことなの?」と言う方もいると思うのですが、実はこの「オバケのQ太郎」は88年より20年以上単行本の増刷や文庫本、ワイド版などの出版がなかったのです。
初期の作品ゆえA先生や石森先生との共同作品で権利が複雑だったとか、ジャングル黒べえのように何らかの形で差別表現があったのか……などの様々な憶測が飛び交い、オバQの単行本が再び日の目を見ることは無いのかもしれないと言われることすらありました。
結局のところF先生の奥さんが他の先生との共著である作品の再販をよく思っていなかった為刊行されなかった、というのが理由らしいのですが……
ともかくそんなことはもうどうでもいいのです!
今ここにこうしてオバQが刊行されたのですから!

オバQがどんな作品なのか、知らない方は居ないでしょう!
卵から生まれたオバケのQちゃんが正ちゃんのうちに居候して面白おかしい日常を送る漫画です。
今巻では最初期の64年の連載開始時からの作品が収録されており、漫画版の第1話から楽しむことができます。
初登場のQちゃんは
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なんか……キモいです……
毛もいっぱいありますし……
まあそれもどんどんこなれて来まして、どんどん我々のよく知るQちゃんに近づいてきますのでご安心を。
漫画の内容はこちらも我々がよく知るF先生のそれなのでまたも安心。
ただ連載された時代が時代で、おおらかなあまり結構バイオレンスなオチがありますけど!

話の内容は言うまでもなく楽しめるのでおいておきまして、他の漫画ではなかなか見ることのできない注目店をあげてみたいと思います。
まず作画体系。
当時F先生はスタジオ・ゼロという会社を立ち上げておりまして、この作品はF先生&スタジオ・ゼロの著作と言う形で発表されていました。
実際作画も仲間ウチで分業しており、
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こちらを見ていただくと解るように様々な画風が交じっており、正ちゃんはA先生、よっちゃんは石森先生……というようにそれぞれ担当して描かれていました。
こういった合作的なそれは今見るとなんだか物凄く豪華でステキ!
得した気分になれます!
しかも赤塚先生まで協力してらっしゃったようで、
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なんかゲスト出演してます!これまた凄い!

また、当時の世相と言うか、おおらかさというかを感じさせるネタもあり、こんなシーンが。
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うわあ……世界のキングにミスター……?

さらに当時連載されていた週刊少年サンデーに掲載された特集記事や、83年に収録されたF先生のコメントの再録、カラーイラストの収録までされている豪華仕様!
そして当時のトキワ荘の住人であり、ラーメン大好き小池さんのモデルでもある小池伸一先生が語るスタジオ・ゼロとオバQのお話が掲載されており、非常に興味深い内容に唸ること必至です!

人気、知名度抜群にもかかわらず幻の作品になりかけていた「オバケのQ太郎」を単行本未収録作も含めて完全刊行予定の「藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎」第1巻は好評発売中です!
また、同全集として「ドラえもん」「パーマン」の第1巻も同日に刊行されましたのでそちらもあわせて購入を検討されてみてはどうでしょうか!
09年いっぱいは刊行記念価格として3~400円ほどお安くなっているようですよ!
ファンならずしても見逃す手は無いのではないでしょうか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!



オバケのQ太郎 1 (藤子・F・不二雄大全集)
小学館
藤子・F・不二雄

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本日紹介いたしますのはこちら、「百舌谷さん逆上する」第3巻です。
講談社さんのアフタヌーンKCにて刊行されました。

作者は篠房六郎先生。
今までの本作の紹介は「百舌谷さん逆上する」のテーマにてまとめておりますのでそちらもあわせてご覧頂ければ幸いでございます。

さて、第2巻では樺島の弟が登場。
百舌谷さんは変装までして樺島兄弟そろってからかってやろうと考えるのですが、あまりにも純粋な樺島弟や妙なテンションを持つ看護婦になにやら調子が狂わされ……

といったところで第3巻。
なんだかんだいって充実した夏休みを送っていた百舌谷さん。
今日も今日とて樺島をからかって楽しんでいたのですが、ある車を見かけたことで歯車が狂い始めます。
咄嗟に発信機を打ち込んで追いかけ(させ)、その車に乗っていた人物と会うことに成功します。
追いついた、というよりは待ち構えていたその人物は百舌谷さんの生家、鴫沢家の執事でした。
百舌谷さんに出会っても動揺することすらなく、どんな質問や罵声を浴びせてもドライにうけ答える執事。
そのせいか自分の宿命を思い出させられてしまった百舌谷さんはまた精神的に不安定になり始め……

樺島を置いてひとりタクシーで家に帰る百舌谷さん。
ですが家にかえるや否や樺島の弟が発作を起こしてしまったという連絡を受けます。
ところが樺島に連絡を取ろうにも彼は携帯を落としてしまっており音信不通。
GPSで樺島の携帯は見つけますが、樺島本人は見つかりません。
悩んだ末百舌谷さんは偽善かもしれないが自分だけでも樺島弟に見舞いをしようかと考え病院に入りますが、丁度その時たまたま近くにいた樺島が見舞いに来ており、報せを受け慌てて弟の病室に入っていくところでした。
病室に入るには入れなくなってしまった百舌谷さんは部屋の前で樺島兄弟の会話を聞くだけになってしまうのですが、今までからかっていた兄弟の間にあるシリアスな状況を思い知らされたのか……病院から走り去ってしまいます。
激情のままに自宅で大暴れし、その自宅でも仮の両親に不信を感じて飛び出す百舌谷さん。
そこで彼女は樺島に手入れさせた別荘の、犬小屋にこもります。
もちろん理由はあって、ただ別荘にいては見つかってしまうと踏んでのこと。
その犬小屋の主は最近樺島と仲良くしていた狐。
彼に手持ちのお菓子を取られてしまい、なんとか一泡吹かせてやろうと画策する百舌谷さんですがあえなく失敗し、最後は懐柔しようと語りかけます。
勿論懐柔できるわけもなく虚しくひとりごちることになるのですが、その瞬間
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狐が車に轢かれてしまうのです!

一人寂しく生きている狐に自らを重ねあわせ、僅かに息のある狐を病院へ連れて行こうと抱え上げる百舌谷さん。
通りがかった樺島や樺島弟の病院の看護士の協力を得てトラブルに巻き込まれながらも病院にたどりつきますが、時既に遅く狐はすでに息絶えていました。
どうしても間に合わない、無駄な努力となってしまったこの出来事に、心臓移植しなければ助からないが手術費用を考えるともはや間に合う可能性など無い樺島弟を重ね合わせる百舌谷さん。
無駄と知っていて続ける努力を自己満足に過ぎないと樺島に言い放つのですが、流石の樺島もその言葉には激昂。
百舌谷さんに怒声を浴びせるのですが、冷たい言葉を浴びせられうずくまってふさぎこんでしまいます。
そんな樺島を置いて百舌谷さんはその場を去るのでした。

その後義理の母が倒れてしまったことで百舌谷さんは病院へ。
そこで看護士たちと鉢合わせてしまい、樺島弟を見舞うことになってしまいます。
病室では樺島兄弟が話しており、百舌谷さんはまたしても二人の会話を聞くことに。
二人の会話は傍から見るとかなりアレなのですが……
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百舌谷さんは心を打たれ
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またしても病院から走り去ってしまうのでした。
ちなみにこの2枚の画像ですが、単行本ではフルカラーで収録されており、感動していいのか笑っていいのかわかりませんが……とにかく心動かされる効能は倍増しています!必見!!

この後は百舌谷さんをめぐる衝撃の事実が明らかになり、更なる急展開が巻き起こります。
事実を知った百舌谷さんは何かの決心をしたようで、物語に大きな転換を迎えることになりそうです。
百舌谷さんは何をするつもりなのか?
樺島兄弟の今後はどうなるのか?
ただ、これから樺島と百舌谷さんが離れ離れになることは間違い無い様で……
もう先が気になって仕方ないじゃあありませんか!

240Pを超える大ボリュームの今巻に、ジェットコースターのようなスピード&ダイナミックなストーリー展開が詰め込まれ、とにかく1Pたりとも目が放せない超充実の内容!
とにかく矢継ぎ早に行われる事件やドラマは圧巻で、展開が速いなんてもんじゃ済まされない怒涛に次ぐ怒涛の展開が収録されています!
それでいて鬱展開あり涙あり笑いあり……と、内容が薄いと言うことは無く、展開が速いのに内容は濃すぎるほど濃いという物凄さ。
篠房先生の才能や情熱を感じずに入られません!
度重なるどんでん返しが襲う重厚で深いドラマも魅力的なのですが、そこかしこで挿入されるパロディ等の小ネタや
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ギャグも満載!
単純にギャグをして楽しめるだけでなく、ひょっとすれば読み手を暗くさせてしまう重い展開を和らげる効果まであるの計算された作品になっています!

スピーディーでドラマティックな展開に目が放せない日本初(?)の純ツンデレ漫画、「百舌谷さん逆上する」第3巻は好評発売中です!!
今までも間違いなく面白い作品でしたが、とにかく今巻の怒涛の展開は素晴らしく、必見といわざるをえない内容に仕上がっています!
未読の方は是非とも、第2巻まで読んでいる方は一刻も早く読むことをお勧めいたします!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


百舌谷さん逆上する 3 (アフタヌーンKC)
講談社
篠房 六郎

ユーザレビュー:
物凄い緩急1,2巻と ...
転換、そして夏の終わ ...
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本日紹介いたしますのは「魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ」第1巻です。
スクウェアエニックスさんのガンガンコミックスオンラインにて刊行、ガンガンオンラインにて連載されています。

作者は衛藤ヒロユキ先生。
衛藤先生といえば92年から足掛け11年にわたって連載され、2度にわたるアニメ化や劇場版まで公開された「魔法陣グルグル」で一世を風靡した漫画家。
なんでももともとのデビューは85年なんだそうで、実は物凄いベテランです!

さて、こちらの作品は勿論ギャグ漫画です。
衛藤先生の代表作である「魔法陣グルグル」のスピンオフ作品で、「キン肉マン2世」から漫画会の一大ムーブメントとなったリバイバルブームに乗った形になるのでしょうか。
しかしそこは独特なギャグセンスを持つ衛藤先生。
単なる続編ではなく、かなりの変化球を放ってきました。
タイトルでおわかりかとは思いますが、なんと主役(?)が「キタキタおやじ」!
グルグル本編でも出番以上のうざさインパクトを残したおやじが出ずっぱりなんですから……もう、すごいですよ!

物語は田舎の村から始まります。
そこに住む少年チキ。
彼はかつて魔王を倒し、世界を平和に導いた勇者ニケに憧れ、勇者になることを夢見ていました。
平和になったはずの世界には最近またもモンスターが現われるようになり、城では討伐対を募集中。
これは勇者になるチャンスかもしれないと考えるチキ。
そこで彼は勇者達をアシストしたらしい「キタキタ」に会えれば何かあるかもしれないと思い、キタキタを祭るキタキタゾウをバカにすると夜キタキタ様にさらわれる、と言う伝説を逆利用。
キタキタゾウの上であほらしい踊りを踊り、キタキタを呼び出そうとします。
夜、冷静になって考えるとバチなんてそう簡単に当たらない、バカなことをしたなぁ等と考えているチキの元に怪しげな人影が現われます。
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……このシルエットは……!
そう!
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キタキタおやじです!
キタキタおやじは昼キタキタゾウの上で踊っていたチキに見所有りとあたりを付け、キタキタ踊りの後継者にしようとやってきたのでした!
早速チキに踊りを見せ付けるおやじ。
この作品では初めてですがとても見慣れたその場面にたまたま居合わせた魔物がいました。
まったく気付かず渾身の踊りを続けるおやじの手足がまたもたまたまその魔物にヒットしまくり、モンスターは轟沈!
その姿を見たチキはおやじが勇者をアシストしたらしいキタキタであると確信!
自分の夢の為、身寄りの無い自分を育ててくれた村長への恩返しの為……キタキタおやじと共に勇者を目指す旅にでることを決意したのでした!
……これから起こる恐るべき事件(おもにキタキタおやじ関連)の数々も知らずに……!

というわけでノリはまんま「グルグル」です。
絵柄も等身があがるなどの違いこそありますが、当時のムードを感じさせるあの絵柄です。
ギャグも当時のままでして、賑やかでコミカルな懐かしい感覚が味わえます!
読む前は正直言って「おやじはたまにでるから面白いんであって、最初から最後まで踊りを見せ付けるだけでは飽きるんじゃないかなぁ」という一抹の不安があったのですが……
やはり基本的に終始踊りを見せつけようとしているだけです。
ですが、当時を越えるバイタリティを見せ付けるおやじの踊り自体も妙にパワーアップし、
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踊りを見せ付けるシチュエーションも増えて
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飽きるようなことはありませんでした!
むしろ昔を越えるアクの強さを見せ付け、様々なシチュエーションでこちらを笑わせに来ています。
……キタキタおやじ……恐ろしいおやじ!
タイトルとは裏腹に主人公はどちらかと言うとチキなようですが、彼の戦闘方法がうまいことキタキタ踊りを利用した物になっており、とにかくキタキタおやじあっての物語になっているというタイトルを活かした絶妙な設定は要注目!
さらに物語の軸となり、メインヒロインになると思われる少女もキタキタおやじに対して今までに無い反応を返す個性の強いキャラに!
このあたりはグルグルのファンならば特に自分の目で確認していただきたいものです!
単行本ならではの要素として書下ろしのオマケページが収録。
更にカバー下ではドッキリ着替えシーン(おやじの)やチラリズム溢れる(おやじの)イラストが書き下ろされているのも見逃すなかれ!


キタキタおやじのセクシーな肢体が数年ぶりに露になる、「魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ」第1巻は好評発売中です!
ギャグは健在、そして意外にも軸はシリアスなストーリーで物語の先もちゃんと気になるこの作品。
グルグルを読んでいた、あるいはアニメを見ていた人ならば間違いなく楽しめますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ 1 (ガンガンコミックスONLINE)
スクウェア・エニックス
衛藤 ヒロユキ

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本日紹介いたしますのはこちら、「藤田和日郎 魂」です。
小学館さんから刊行されました。

この「藤田和日郎 魂」はコミックスではなく、分類すれば画集になります。
漫画紹介ブログになっているウチですが、藤田先生と言う現代の「ミスター漫画」を取り扱う冊子ならば紹介しないわけにも行きますまい!

さて、この本は大まかにわけて4つのパートから成り立っています。
まず実質のメインとなる画集部分。
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「うしおととら」「からくりサーカス」は勿論のこと、最新作の「月光条例」のカラーイラストを多数網羅。
扉やイラストだけでなく、巻頭カラーだった時のような漫画部分までもが収録されています!
あのなかば伝説(いいすぎ?)となった「べろべろばあ」まで入ってますよ!
更にそれだけにとどまらず、今まで描いてきた読みきり作品や短期連載の作品のカラーも収録!
デビュー作の「連絡船奇譚」から、連載~単行本まで完全に他社発表となった「黒博物館スプリンガルド」、さらにデビュー前の仕事まで、新旧&会社の垣根を越えた豪華な品揃えなのです!

そして藤田先生のインタビューや作品解説的なデータ部。
藤田先生の漫画技法や物語の作り方が明らかにされ、作品解説には先生自身のコメントによってキャラクターへの思い入れなども赤裸々に語られています!
ファンならば読み応え満点と言う他無いでしょう!

次にこういった記念本的なものにはつき物となった仲良しorファンである漫画家、作家からのイラスト&コメント部。
元アシスタントだった安西信行先生や井上和郎先生、逆に藤田先生がアシスタントしていたあさりよしとお先生、サンデーでの戦友といえる河合克敏先生や久米田康治先生、繋がりは無いもののファンであると公言した小畑健先生や荒川弘先生などなど豪華すぎる面子がそろっています!
あ、
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島本和彦先生もちゃんとコメントしてるので安心してくださいね!!
……ここで雷句誠先生が掲載されて無いのは……やっぱりいろいろあるんでしょうね……

最後は夢の共演が繰り広げられる漫画部です。
月光条例特別編と銘打たれたこの作品はなんと「うしおととら」「からくりサーカス」の世界が月打され、月光たちがうしおや鳴海達と戦うことになるという展開!
これは物凄いことになりそう……といっても短編(ですが書き下ろし16P!!)でしかもセルフパロディ的作品と言うことで全編ギャグタッチになっています。
ですが各作品の主人公が一同に会し、しかも会話や協力までしてしまうのですから今までの作品を読み続けてきた者にとってたまらないなんてものではありません!!
そのうえノリノリで描かれた勢い満天の展開や、とんでもないバカバカしさを誇る(?)衝撃のラストにはニヤニヤせざるをえますまい!
これはマジ必見!
世にも珍しい困り果てた白面さんもキュートですしね!
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他にも3大連載作品と「邪眼は月輪に飛ぶ」「黒博物館スプリンガルド」の全連載作品の主役達が勢ぞろいした豪華ポスターや、OVAとして発表された「からくりの君」が収録されたDVDが付いた超豪華な一冊になっています!
「からくりの君」はVHSのみ発売でなかなか今となっては入手が難しいだけに貴重です!
これを機にうしおととらのDVDBOXも再販して欲しいものですが……どうなんでしょうかね……


藤田先生の熱すぎる情熱がギュンギュン感じられる豪華画集、「藤田和日郎 魂」は好評発売中です!
お値段は相当張りますが、ファンならばかわずに避けて通れるものでしょうか!いや、通れません!!
付録のDVDではいまや珍しい若本規夫さんの若者キャラも堪能できますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


画業20周年記念全集 藤田和日郎魂 DVDつき
小学館
藤田 和日郎

ユーザレビュー:
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現在なんかプレミア付いてますけど……増刷、されますよね……?

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