3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

2010年02月

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本日紹介いたしますのはこちら、「同人はっけん伝」です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスにて刊行されました。

作者は堂高しげる先生。
堂高先生は00年ごろから活躍しているギャグ漫画家です。
代表作は「全日本妹選手権!!」で、マニアックなネタの数々が繰り出される本作をご存知の方も多いのではないでしょうか。

本作は堂高先生の得意とするオタクネタをふんだんに取り入れた……というか、オタクネタのみで構成された日常ギャグ漫画です。
様々な趣味や志向を持つマニアックな少女達が集い、同人の星を目指して奮闘したりしなかったりするカオスな作品になっています!

「源氏物語」。
この作品にはロリ要素やら人妻、育成要素などなどの萌え要素が含まれており、作者の紫式部は日本初の腐女子と言える存在らしいです!
そして彼女が亡くなった時体から飛び出した8つの玉。
その玉を受け継いだ一族の子孫達が現代で出会い、やがて同人で天下を取る……という言い伝えを実現させるため(そして一攫千金を夢見て)奮闘する少女達の物語が幕を開けます……!

で、その玉を持つ少女、沙耶。
父は漫画家、母は大手同人作家と言うハイブリッドな血を受け継いだ沙耶は幼少時から勉強するならアニメを観ろ!という英才狂育を受けてきました。
中学校の入学式の日も徹夜で父のアシスタントをしておりふらふら。連載開始2P目でいきなりダウン&流血します!
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ちなみにふらふらなのは仕事終わりに「チ○ージマン研!」のDVDを一気観したかららしいです。ジュラル星人め!!
そんな沙耶を迎えに来た幼馴染、舞子。
彼女は件の玉とは関係ないごく普通の少女です。
といってもその日も沙耶に借りた「銀河○雄伝説」のDVD全巻を返す為持参していまして、やはりマニアックな世界に片足は突っ込んでいるようです!

いろいろあっていよいよ登校。
沙耶は例の玉をネックレスのように首にかけた状態で登校するようです。
沙耶の家の言い伝えで「この玉を持つもの8人が同人で天下を取る」といわれており、学校で仲間探しもしようということらしいです。

一コマで入学式も終わり、運良く沙耶と舞子は同じクラスに。
ステキな偶然に喜んでいると、いきなり例の玉を持つクラスメイトを発見しました!
彼女も濃いオタクではあるのですが、同人活動などにはあまり興味がない様子。
それもそのはず彼女は声優志望で、目指すは「実力派アイドル声優」!
そしてその言葉を聞くなり意味わかんねーと爆笑する沙耶!!
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……えーと……そういうこと言うとおこられますよ!!!
ともかく声優を目指すと言ってもそれは中学卒業後の話。
わりとあっさりその少女、玲奈は仲間に入ることになりました。
ですが彼女は紫式部の玉を持っているというのに伝わっている伝説を知りませんでした。
しかも玲奈の家ではこの玉、快便のお守りと言われているとか。
よりいっそう言い伝えの胡散臭さが増すのでした……

その後、あっさりと3・4人目が見つかります。
BL大好きという絵に描いたような腐女子の夏帆、
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自称魔女っ子の天然キャラと思わせて置きつつ株で儲けようなんて考えている琴弥
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の2人です。
人数も玉無し含めて5人も集まったと言うことで、いよいよクラブとしての活動を始めようと言うことになりました!
ですが面子が面子なだけになんだかグダグダ続きの毎日となるのでした……

肝心の同人誌製作シーンはほとんど無いまま進む本作。
とにかくオタクネタをガンガン突っ込み、なんだかもうわけのわからない漫画になっています!
部室を手に入れるため同じ種類の部として漫研あたりとまとめられないようにしようと妙な部活を作るシリーズが展開したり
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なんか実在の人物のパロディキャラがやたら登場しだしたり、
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と同人関係ないストーリーもガンガン登場!
アニメや漫画以外のマニアックさもカバーしています!
なんだかんだいって最終話では同人誌を出し、なぜかいきなり大手として最大の大手に戦いを挑むクライマックスを用意!
もう細かいことはどうでもいいです!衝撃の結末をその目で確かめてください!!
ちなみに8人は揃いません!っていうかこの4人で玉持ちは打ち止めですのでお気をつけ(?)ください!

あ、チャンピオンREDいちご連載作品と言うことでお色気シーンもたんまりはいってます。
まあなんていいますか、この作風でハァハァできるかというとちょっとアレなんですけどね!!

これだけ女の子が出ていてそもそも萌えさせる気が感じられない「同人はっけん伝」は全国書店にて発売中です!
同人を知っていようと知っていまいとほとんど関係のないカオスなネタばかりが詰め込まれている本作。
「同人」というネタ自体が好みでないという方以外ならほとんどハードルの高さは同じですよ!
……とにかくアクが強すぎるほど強い作品なので万人には薦められませんけど!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!



同人はっけん伝 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
堂高 しげる

ユーザレビュー:
まぁ…ね…堂高しげる ...
期待ハズレ。(妹選手 ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「百舌谷さん逆上する」第4巻です。
講談社さんのアフタヌーンKCより刊行、アフタヌーンにて連載されています。

作者は篠房六郎先生。
篠房先生と本作の紹介は「百舌谷さん逆上する」のテーマにてまとめておりますので、そちらもあわせてご覧くださいませ。

嵐のような夏休みが過ぎ去っていった第3巻。
様々な出来事を体験した百舌谷さんは自分がしたいとを成し遂げる自分になろうと決心。
そのために自分の支えとなっていた樺島に甘えてしまわないように、と絶交してしまうのでした。

夏休みは明け、学校は運動会に向けて盛り上がり始めていました。
百舌谷さんは樺島とすっぱり縁を切り昔のように一人で過ごそうとするのですが、今度は竜田が何かと絡んでくるようになりました。
夏祭りに打ち上げられた花火を見て夏を振り返り、感極まってしまった百舌谷さんのところにたまたま竜田が現れ、おもわず寄りかかって号泣した……という一件以来、どうやら竜田は百舌谷さんに本気でお熱になってしまったようなのです。
冷たくあしらわれてもめげない竜田はなにかと百舌谷さんの世話を焼こうとします。
その延長線上に浮かび上がってきたのが遊園地に行った際百舌谷さんと一緒に居て怪しい動きをしていた黒尽くめの男。
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そいつが百舌谷さんを悩ませているに違いない!と竜田はその人物の捜索も始めるのでした。
実際はその黒尽くめは樺島なわけで、全然ピントが外れた推理なわけですが……

竜田の奮闘はとりあえず置いておきまして、クラスでは運動会の応援合戦で女子が行う種目を決めることになりました。
委員長の発案&担任の趣味もあり、あっさりチアリーディングに決定。
クラスは盛り上がりますが、百舌谷さんは非常にご不満な様子で不機嫌なオーラが全身からほとばしっています。
ここぞとばかりに百舌谷さんの前にやってきた委員長は、やる気が無いのかホントはやりたいけどそれを抑えているのか知らないが決まったことはキチンとやってもらわないと困る、と妙に挑発的な態度で言い放って立ち去っていきます。
実は委員長がチアを発案したのには策略が隠されていたのです。
チアはツンデレの症状を出さないように気を抜けばしまらず、かと言って気合を入れれば暴言を吐いたりして滅茶苦茶になる……どう転んでも百舌谷さんには向かない種目。
竜田にぞっこんの委員長は百舌谷さんの名誉を地に落とそうと卑劣(?)な謀略を計ったのでした!

その日の放課後、樺島は取り付く島も無い百舌谷さんの態度に困り果てながら帰途についていました。
何が気に入らないのかとため息をつきながら歩いていると、ふと目に付いたのはゴミ捨て場に捨てられている奇麗に梱包された包み。
あまりの量に興味をそそられ、紐をほどいてみるとそれはなんと全てがエロスな本だったのです!
ちょうどその時近所の人が通りがかり、たまらず家に逃げ帰る樺島。
家に帰ってもそれの欲しさに頭が支配されてしまいます!
ですが誰かに拾っているところを見られたりしたら、と考えると踏ん切りがつきません!
そこでひらめいた一つの手段。
樺島は見られても自分が誰か解らなければいい、とあの格好に身を包むことにしたのです!!

ちょうどそのころ、第3巻で樺島にのされた不良たちが樺島のクラスメイトを拉致していました。
といっても別に袋にしようとか人質にして樺島への復讐に利用しようとしているわけではなく、とりあえず仲間に引き込んで情報やらを引き出すことにするようです。
その仲間に引き込む手段とは「エロスな本を与える」こと!
そしてその本の入手先は先程樺島が目撃した大量エロス本廃棄地帯だったのです!

黒子ルックに身を包み、リヤカーを引いてエロス本を回収する樺島。
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ちょうど不良たちもゲットするためにやってきており、エロス本を積んだリヤカーをひいている樺島を発見。
不良は樺島に声をかけるのですが、用件を聞くまでも無く樺島は超スピードでダッシュして身を隠すのでした。

たまたま隠れた茂みの近くにクラスメイトたちがおり、なにやら相談をしています。
樺島のせいで先程のクラスメイトが拉致されたと言っているのですが、樺島はそれが耳に入っても身に覚えが無くきょとんとするばかり。
ですが会話の流れで百舌谷が出てくると、樺島は一瞬でダッシュ!
そのクラスメイトがいると言う橋の下へと超高速で向かうのでした!
……リヤカーを引いたまま……

橋の下ではいろいろ早とちりした竜田が単身クラスメイトを救いに突入していました。
しかしいくらなんでも年齢差がある上多勢に無勢、あっさり撃退されてダウンします。
そこに現れた樺島。
樺島は
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圧倒的な強さで不良たちを全滅させてしまいます!
そこでようやく倒れ付している竜田に気がつく樺島。
百舌谷がここに居ると勘違いしている樺島は竜田にどこに居るか知らないか、と質問します。
同時に竜田がボロボロなことに気付いて病院に連れて行こうとするのですが……いまの樺島は例の黒尽くめ。
竜田はそれが樺島であることも知らず、百舌谷を悩ますそいつを懲らしめようと殴りかかってくるのでした!
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この事件をきっかけに樺島は新たな決意をし、自分磨き(間違った方向に……)をはじめ、ストーリーからはややフェードアウト。
そんななかやってくる運動会。
百舌谷さんを巡る環境にも変化が現れ、チアリーディングに真面目に打ち込んだりもします。
ですが百舌谷さんには目立つことの出来ない理由もあり、とんとん拍子に物事が進みません。
さらに委員長は溜め込んでいるモヤモヤがとうとう噴出してしまい、後戻りできない状況へと追い込まれてしまいます!
このままではチアが成立しない……?と言う状況にまで追い込まれ……
色々どうなってしまうのでしょうか!

スピーディーかつ詰め込みに詰め込まれた大充実の内容は今巻も健在。
コミカルなギャグシーンやシリアスな精神描写など、とにかく様々な味わいが隅々にまでいきわたった一冊に仕上がっています。 
相変わらずツンデレている百舌谷さんも大変よろしいのですが、委員長の感情も難しい状況になっており、今後どうなって行くのか目が離せません!
単行本描き下ろしの巻末のおまけ漫画は今回は残念ながら無い……のですが、カバー下本体にガッチリ描き下ろしてありますのでご安心ください!

ツンデレを巡る四角関係が加速する、「百舌谷さん逆上する」第4巻は好評発売中です!
各種パロディやギャグも冴え渡り、女装まで登場してしまう本作。
とにかく充実した内容に楽しめること必至ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


百舌谷さん逆上する 4 (アフタヌーンKC)
講談社
2010-02-23
篠房 六郎

ユーザレビュー:
これからですよ 篠房 ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 エスパー魔美」第3巻です。
小学館さんから刊行されました。

本大全集は「藤子・F・不二雄」のテーマにて紹介をまとめておりますので、そちらもご参照いただけますと幸いです。

ご近所とのトラブルから日本の命運に関わる問題まで様々な事件を解決してきた魔美。
今巻では大事件は控えめになっていますが、事件の規模だけでは計れないシリアスさやコミカルさを発揮しています!

今巻にも映画版「星空のダンシングドール」の原作になった「人形が泣いた?」や、前後編で応援団の暗躍を
描く「学園暗黒地帯」などなど、注目の作品が多数収録されています。
今回はそんななかひときわ目を惹くエピソード、「サマー・ドッグ」を紹介したいと思います。

山中の森を1人歩く高畑。
魔美に誘われ、高原の貸し別荘へと向かっています。
道中チビと言う犬を探している少年に出会い、別荘に案内してもらうのでした。

はるばる高原までやってきたと言うことで、魔美と高畑は2人でスケッチに出かけます。
ですがコンポコがなにやら警戒してほえ始めました。
このあたりに危ない猛獣が出るなどと言う話は聞いたことが無い魔美は一応木の上へとテレキネシスで移動し、周囲の安全を確認。
コンポコも落ち着きを取り戻します。
2人と1匹はとりあえず場所を変えてスケッチにいそしみますが、突然魔美が誰かのSOSをキャッチしました!
銃声まで聞こえ、ただ事ではないとそちらに文字通り飛んで行くと、血まみれになった男性がほうほうの体で走ってきます。
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話によると2~30匹はいようかと言う野犬の群れに襲われたとか。
男性は駐在所にむかい、すぐどうにかしないと危険だと訴えるのでした。

その野犬の群れはいわゆるサマー・ドッグ、別荘地によくあるひと夏だけ犬を飼って捨てていくわがままから生まれた野良犬だろうと推測する高畑。
2人がそんな話をしていると、高畑が別荘への道を聞いた少年と出会います。
2人が野犬の話をしていたのに気がつき、野犬の群れの中に真っ白で額に星のような模様が付いている犬がいなかったかを聞きに来たのです。
野犬の群れを目撃していた魔美は群れのリーダーらしき犬がそんな要望をしていたようだと答え、その犬がどうしたのか聞くのですが、少年はなんでもないとはぐらかしました。
捨てるぐらいなら飼うな、という魔美の台詞に複雑な表情を浮かべながら……

その夜、超絶料理音痴の魔美が夕食を作る……と言うことで戦々恐々とする高畑たち。
ですが母親に指南を受けて一応食べられるレベルの料理が出てきました。
涙を流して喜ぶ面々ですが、その感激ムードをぶち壊す来客がやってきます。
先程の少年の母親で、なんと少年が野犬のリーダーがチビであることを知り、山に探しに行ってしまったというのです!
その話を聞いてとにかく飛び出す高畑と魔美。
信号をキャッチし、その場所へ向かうと今度は見知らぬ青年がボロボロになって小屋の中で横たわっていました。
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この小屋に逃げ込むのが精一杯だったと息も絶え絶えに語る青年、出血が酷くこのままでは危険です。
ですが少年が見つかっていないのに引き返すわけにも行かず、かといって完全に包囲されている小屋から怪我人を連れたまま移動するのも無理と言うもの。
脈が弱まっていく青年にはもはや一刻の猶予もありません。
そこで魔美は青年が自分と々血液型であることを確認し、自分の血液を青年の体内にテレポートさせ、輸血します。
なんとか青年は持ち直しますが、魔美は多量の血液を失いふらふらになってしまいます。
まともに動けない人間が2人と言う危険な状態だと言う今、狙ったかのように小屋に突入してくる野犬!
このままでは袋のねずみと、魔美は力を振り絞ってテレポート。
小屋の外に脱出しますが、そこで魔美は力を使い果たしてしまいます。
それでも残された微かな力を使って高畑をテレポートで逃がそうとする魔美ですが、高畑はブローチを取り上げて木の棒を拾い上げます。
生まれて初めて死に物狂いになる、と宣言し、棒切れ一つで野犬から魔美たちを守ろうとする高畑!
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うおお高畑さん!かっこいいぜ!!
結果は見えているのかもしれませんが、高畑は蛭先ず立ち向かいます!
……が、その時聞こえた「チビ」と呼ぶ声。
探していた少年がやってきたのです!
チビと呼ばれた野犬のリーダーは大きく吼え、少年に飛び掛り……!

このあと物語は感動のシーンを迎えます。
絆って強いんだねという感動のストーリーで終わる……と思わせておき。更なるどんでん返しを迎えて物語りは終わります。
作中の伏線が活かされ、さらに常識的に考えると非常に現実的な結末なのですが……それはとにかくショッキングであまりにも寂しいものなのです。
感動のシーンから非情な結末、そして高畑の優しさにほろりを来てしまう、屈指の名エピソードと言えるのではないでしょうか!


その他魔美が物凄い勢いでナンパされる話、
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コンポコの異常な知能が発揮される話、
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魔美の父と母の出会いが描かれ、更に作中の7割以上のページで魔美が全裸と言う色々興味深い話
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といった話が描かれ、1編残らず楽しめます!
今回の特別資料室はイラストのみとちょっぴり寂しいですが、そんなことは些細な問題にしか過ぎないでしょう!
前巻に引き続き、パートカラーもきっちり再現してありますしね!

丑の刻参りなどと言ったオカルト要素も組み込まれた「藤子・F・不二雄大全集 エスパー魔美」第3巻は好評発売中です!
ホラーにコメディ、バイオレンスにロマンスと様々な物語を楽しめる本作。
キャラクターも魅力的で、高畑さんの優しさや男気にほれるもよし、コンポコの可愛さに萌えるもよし、魔美のヌードにハァハァするもよし(?)、すっかりいい人になった陰木さんにニヤニヤするもよしですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!



エスパー魔美 3 (藤子・F・不二雄大全集)
小学館
藤子・F・不二雄

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本日紹介いたしますのはこちら、「ハチワンダイバー」第14巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載中です。

作者は柴田ヨクサル先生。
柴田先生や本作は「柴田ヨクサル」のテーマにてまとめておりますので、よろしければご参照ください。

さて、第13巻で登場した元美少女天才棋士チッチ。
時は流れて見事なおばさんになったチッチは文字山や澄野に完勝!
そのまま「10日間澄野がチッチの奴隷になる」という条件をかけてそよと対戦するのですが、熱戦の末そ世が勝利を収めたのでした。

当初の約束どおりモンジ隊に加わるチッチ。
更にパワーアップを遂げたモンジ隊、前巻でアマ名人ズを倒したことによって注目度はうなぎのぼり。
試合場には物凄い数の観客が集まっていました。
肝心の対戦相手は「ネットスターズ」。
名前の指し示すとおりネット上で活躍する将棋の猛者たちです。
顔も見えない相手に対してモンジ隊の一番手は右角。
その右角は相手がなんだろうと右四間飛車で行くと宣言!
右四間にこだわりぬく右角は
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その宣言どおり1人目、2人目を難なく撃破するのでした!

ところが3人目は様子が違うようです。
凄まじい量の資料に囲まれた中パソコンに向かう怪しげな男。
最初の数手を見て右角が右四間飛車であることを確認すると、その膨大な資料の中から「研究 右四間飛車」と書かれたものを抜き出しました。
これは彼が50年間研究を続けてきた将棋の研究資料の一片で、右四間飛車一つをとっても百科事典並のボリュームを誇っているのです。
そんな相手の素性など知りませんが、右角は相手の迷い無いうち筋から右四間対策がしっかりしていることを見抜いて変則的な右四間へと移行します。
ですがそれすらも相手の研究範囲の中!
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右角は完全に格の違いを見せ付けられて敗北してしまうのでした!

「将棋仙人」の異名を持つ相手の強さに驚くしかない文字山。
周囲が固まる中、既に試合場にはチッチがあがりこんでいました。
更に勝手に次はチッチが出場すると宣言するのです。
観客達はあの美少女チッチが来ているのかとにわかに色めき立ちます!
そのざわめきを打ち破るかのように
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チッチだと左手を上げて叫ぶババァチッチ!!
その姿を見た観客達は声をそろえて
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「誰だババァ!」と罵声を浴びせるのでした!!

どよめきまくる会場を沈めるため、文字山はチッチを自分の母だと紹介!
怒るチッチ本人も切り札だから隠したいと言いくるめ、選手名「お母さん」での出場を受け入れさせます。
早速始まった対局、50年将棋の研究を続けてきた仙人にチッチが打った初手は「9四歩」。
それは昭和初期に坂田と言う棋士によって打たれ、伝説となっている「意味不明な一手」であり、「一手パス」と受け止められてしまう手なのです!
当の坂田はその手をさした大事な一局に敗れており、その真意を読めないまま仙人も応戦します。
そしてチッチの第2手はなんとそれを更に一手伸ばした「9五歩」!
ですがこの手は決して「二手パス」などではなく、持久戦になったときに玉が広々として有利になってくる超最新型の戦法でした!
50年の研究の中に無い戦法に戸惑い慌てふためく仙人!
圧倒的な強さで仙人を打ち砕く「お母さん」の姿に観客は一瞬
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あの日のチッチの姿を見るのでした!

と言うわけで今回はチッチの大爆発がみられます。
圧倒的過ぎる将棋の強さとそれすらかすむ強烈な個性に対戦相手や仲間達に観客、そして読者まで度肝を抜かれること必至です!
更に圧巻のチッチ劇場のあと、澄野の斬野の出会いや鬼将会との因縁が語られ、斬野に関する衝撃過ぎる事実もあかされます!
恒例の描き下ろしおまけ漫画もその衝撃の事実を裏付けるインパクトの強いネタになっておりますので、こちらも見逃せませんよ!!

夢に出てもおかしくないチッチの驀進が描かれる、「ハチワンダイバー」最新第14巻は好評発売中です!!
いままで一切謎だった澄野の過去も語られはじめ、より一層キャラクターが掘り下げられています!
エアマスターで培った(?)迫力のバトルシーンも収録し、どこもかしこも激しい一冊に仕上がっていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ハチワンダイバー 14 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2010-02-19
柴田 ヨクサル

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本日紹介いたしますのはこちら、「オールラウンダー廻」第3巻です。
講談社さんのイブニングKCより刊行、イブニングにて連載されています。

作者は遠藤浩輝先生。
本作の今までの紹介は「遠藤浩輝」のテーマにてまとめさせておりますので、そちらもよろしければご覧くださいませ。

第2巻では遂に初勝利をおさめた廻。
ラーニング能力の発現やお約束イベントを経験し、主人公らしさを増してきました!
同じジムのマキ初の総合の試合も開始。
先ずは打撃で優位に立つのですが、精神面で強い相手に根性で食らい付かれ寝技に持ち込まれてしまうのでした。

腕十字の体制に持ち込まれてしまったマキ。
あわやと言う場面にはなったものの、体を回転させて入れ替え、脱出に成功します。
これでまたスタンドに移行……すればよかったのですが、カッとなったマキはルールで禁止されているマウントでの打撃を出してしまいます。
といっても当てるつもりではなく威嚇目的の見せパンチなのですが、反則は反則。
減点3を与えられ、次にやったら失格とまで言い渡されてしまうのでした。
そんなところで第1ラウンドが終了。
マキは自分の蹴りが見切られたわけではない、と自信を持って戦うことを肝に銘じます。
相手もマキの蹴りは脅威に感じており、ガードし続けたとしても腕が利かなくなってくるだろうと早めに組み技への移行を狙っていました。
お互いの考えどおり、マキは蹴りを繰り出して相手はそれをガード。
確かな効果を実感したマキは続けてレバーを狙ったミドルキックを放ちます。
相手は対応しきれずバッチリクリーンヒットするミドル。
ですが相手は食らいながらも凄まじい根性で耐え、蹴り足を掴んで片足タックルのような状態でコーナーに押し込んできました!
コーナーに助けられたこともあってか、テイクダウンは免れるマキ。
そして相手の一瞬の隙を突き逆に首相撲の体勢に持ち込みます!
そのまま強烈な膝蹴りくりだし、見事に相手の腹を捕え、ダウンを奪うことに成功するのでした!!

しかし相手の根性は相当なもので、気迫漲る表情のままカウント4で立ち上がります。
ダウンを取り、ダメージ的にも優位に立ったはずのマキですが、ここで彼女の闘争心で上に立たれると下がってしまうと言う悪い癖が出てしまいました。
パンチの隙にタックルを決められ、瞬く間に引き込まれて足を刈られテイクダウン。
上をとられてあわてたマキは苦し紛れにうつぶせになってしまい、
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あっという間にスリーパー極められてしまったのです!

苦いデビュー戦となったマキ。
ショックは隠しきれず放心状態になってしまいますが、まりあに上手いこと操縦慰められ総合を続けることを決意するのでした。

そのころちょうどリング上では喬の試合が始まっていました。
両者ともストライカーということで、いきなり繰り広げられる打撃戦。
ですが完全なストライカーである対戦相手とは違い、喬は寝技も出来る……はずなのですが、タックルに行く様子はありません。
打撃の攻防の中相手は喬の蹴り足を捌き、軸足を刈って転がせることに成功。
そのままパウンドを振り下ろし……寸止め。
マウントパンチは反則ということで、減点を受ける相手。
ですがこれはマウントの打撃アリなプロの試合なら勝ってたよ!という挑発のようなもので、喬はこの挑発に静かな闘志を燃やします。
その結果として喬が取ったのは
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某末堂さんなどでもおなじみ三戦(さんちん)の構え!
伝統派空手の「型」であるところの三戦が実践に使えるのかといぶかしむ相手。
どっちにしろ初段をかわせば連打で勝負を決められる、と様子を窺います。
お互い様子を見合って……消極的と両者減点1。
このままでは減点が重なるだけで、相手は仕方なく自分から動きを見せました。
様子見のジャブを見せると左ストレートで反撃してくる喬。
それを相手はすばやくダッキングで避け、反撃のボディへの右フックを炸裂させます!
一瞬ひるむ喬にそのまま顔面へもう一撃右フックを放つ相手!
三戦の構えではフックの軌道は見えまいと絶対の自信を持ってパンチを振るう相手ですが、喬は左手を外側に開いてフックをガード!
そして
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必殺の右のショートアッパーを的確に顎に当て、一撃でノックダウンを奪うのでした!!

試合後、帰り支度をする廻の前に姿を現した喬。
彼は全日本をとってプロになったら階級を一つ上げると宣言し、そのまま姿を消しました。
つまりライト級で廻と喬が試合出来るのはアマチュアの間だけ。
廻は喬との勝負を、喬にどうやって勝つのかを考えながら、そして初勝利の喜びに思いを馳せながら帰宅するのです。

更なる実力アップに向けてトレーニングを積む廻。
裏の世界とも縁を切れずに思いをめぐらす喬。
2人の物語は更に加速していきます。
そしてその主軸となる二人の物語のほか、ジムの仲間達の物語も丁寧に描かれています。
5勝2敗2分と戦績自体はなかなかではあるものの、そのどれもが判定決着であることに悩んでいる……と言った、本作らしいリアルさを感じさせる設定を持ったキャラのストーリーも同時展開。
廻の成長過程に絡んでくる形で進んで行きますので、物語のテンポを崩すことなく自然に、それでいて印象深いドラマ運びとなっているのです!
また、期待の新女性キャラ桃子が登場し、どうしても男くさくなる格闘技漫画を華やかにしてくれます!
マキは性格がアレなので華やかとはちょっと違った感じになっていましたが、桃子は明るく天真爛漫。
お約束イベントも
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しっかり経験させられ、物語を明るくしてくれることでしょう!
本作の見所の一つでもあるリアルな技術の応酬も勿論健在で、試合だけでなく
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ギ(道衣)を着用しての柔術練習など、他作品ではなかなか見ることの出来ない格闘技ファン垂涎のシーンも満載です!


今回影薄めなもののきっちりと廻の成長を感じさせる「オールラウンダー廻」第3巻は好評発売中です!
着々と技術と体力をつけていく廻に加え、喬の持つ暗い背景、そして仲間達との切磋琢磨などなど、格闘面だけではない本作。
総合格闘技を知らない人でもわかる作りになっていますので、ジャンルで敬遠している人も呼んでみていただきたいものです!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!



そういえば帯の裏表紙側に「イブニング2010年2号の携帯アンケートで1位」って書いてあるんですけど、最近こういうアンケート明かしの煽り増えてきましたよね。
「バクマン。」あたりの影響で、絶対のタブーでは無くなって来たんでしょうか……?

オールラウンダー廻 3 (イブニングKC)
講談社
遠藤 浩輝

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