本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎」第7巻です。
小学館さんより刊行されました。
「藤子・F・不二雄大全集」の紹介は「藤子・F・不二雄」のテーマにて紹介しておりますので、そちらもよろしければごらんくださいませ。
さて、注目のオバQ第7巻では「小学二年生」に掲載された作品が収録されています。
「小学一年生」掲載作と比べるとグッと本格的な漫画になっており、ほとんど幼稚さを感じない作品ばかりで、大人が読んでも文句なく楽しめる内容となっているのです!
今巻は再びQちゃんの誕生シーンから始まっているのですが、誕生&キャラ紹介に1話、居候として認めてもらうのに1話とけっこうじっくりとお話が進みます。
そんななか気になるのが神成さん(と思われるキャラ)の初登場作、「となりのおじさん」ではないでしょうか。
「ドラえもん」ではガラスの割られ役&怒り役、本作ではドロンパの保護者役としてすっかりおなじみの神成さんですが、意外と謎も多いキャラ。
このエピソードでその謎が明かされたり、一層深まったりします!
大原家のお隣に誰かが引っ越してきました。
正ちゃんとQちゃんが様子を伺いに行くと、
はげ頭のちょび髭おじさんがいました。
なんだかむすっとしていて怖そうなおじさんですが、お隣さんとは仲良くしないといけません。
早速ママがご挨拶に行くのですが、壁越しに挨拶していると、下のほうの隙間からそっくりな顔が覗いています。
お孫さんそっくりですねと褒めてみれば、なんとその顔はお孫さんどころか人間ですらない、犬!
すっかりばつが悪くなったママは失礼しましたと言い残しておうちに帰ってきてしまうのでした。
その後も正ちゃんQちゃんが自室でノリノリで歌っていればうるさいと怒鳴りつけられ、その割りにおじさんの家の犬がほえまくってやかましかったりと、いまひとつ付き合いづらい感じ。
でもQちゃんはお隣だから仲良くしなきゃとグッと我慢し、とりあえず犬と仲良くしようとわざわざパンを持って和解交渉に向かいました。
……この頃はまだ犬嫌いという設定はなかったようで、普通に犬に話しかけるQちゃん。
ですが犬の機嫌を損ねてしまい、吠えられてビビッたQちゃんはあわてて近くの木の上に避難!
しかもその木は柿の木で、おじさんに柿泥棒と勘違いされて怒鳴られてしまうのでした!
挙句にオジサンのうちの塀に落書きしていた子供を注意したらその落書きをした犯人だと決め付けられたり、お使いに行って買ってきた柿を持って帰っていたらまた柿泥棒に勘違いされたりと溝が深まりまくるQちゃんとおじさん。
我慢の限界を迎えたQちゃんは本当に悪いことをしてやると決心しちゃいます!
塀の落書きを消していた子供達からブラシを取り上げて消さなくていいと追い払ったり、柿の実を落としてやれと気を揺らしまくったり、極悪非道の限りを尽くすQちゃん。
ところが今度は、落書きを消してくれたと勘違いされたり、揺らしていた柿の木からリアル柿泥棒が落ちてきたりして、良い方に誤解されてしまいました。
そんなことからすっかりQちゃんとおじさんは仲良しに。
お茶を酌み交わす中になるのでした。
と言うわけで、神成さんの原型と思われるおじさんが登場するこのエピソード。
そもそもこのおじさん、この時点では名前が出てきませんし、眼鏡をかけておらずに丸いぎょろ目が自前だったり、あまり見かけない気がする飼い犬がいたりと、ひょっとしたら別人なのかもしれませんが……
ともかく歴史ある神成さんの原点に迫れる注目の作品です!!
このほか、ハカセのプロトタイプと思われるキャラが登場。
顔がハ・カ・セではない上、なんと伸ちゃんのほうと友達なようです!
この後数話後にすぐハカセ完全体が登場しますので、プロト神成さんとともにかなり期間限定なレアキャラかもしれません!
レアと言えば、P子相手とはいえドロンパが自分の意思で神成さんへの優しい気持ちを明かす実に珍しいシーンも見られちゃいます。
このように今巻はプロトタイプキャラにドロンパの本音など、珍しいものづくしの一冊になっているのです!
恒例の資料室では、アニメ第1期終了後の「その後」を描いた、「こんにちは!みなさん そのごのオバケのQ太郎」を収録!
オマケまでレア尽くしで、至れり尽くせりです!
神成さんのルーツ(?)が描かれる、「藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎」第7巻は好評発売中です!
珍しいものが拝める上、相変わらずドロンパに萌えざるを得ない今巻。
「新」のほうの刊行は第3期から刊行予定とのことで、まだまだストックはたっぷりありそう!
Qちゃんの大暴れを末永く楽しもうではありませんか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!