本日紹介いたしますのはこちら、「enigma【エニグマ】」第2巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。
作者は榊健滋先生。
榊先生と本作第1巻の紹介は、10年12月30日の記事にて記載しておりますので、そちらもよろしければごらんください。
未来を予知する「夢日記」なる能力を持つスミオ。
ある日突然彼の前にエニグマと名乗るおかしな存在が現れ、それに反応するかのように母が行方知れずとなってしまいました。
更にその次の夜、エニグマはスミオを閉鎖された学校の中でe-testというゲームに参加させます。
スミオと同じような特殊能力を持つ7人の仲間とともに挑むこのゲーム、クリアできれば願いがかなえられるらしいのですが……
クリアのためのパスワード7つのうち2つは手に入れたスミオたち。
ですが3つ目のパスワードは、焼却炉に閉じ込められたジロウかパスワードかの2択を迫られることになってしまったのです!
当初は自分はいいからパスワードがある部屋の扉をあけろと言っていたジロウ。
ですが突然豹変し、自分をさっさとここから出せと高圧的に命令をはじめたではありませんか!
そのあまりの豹変振りにとまどうスミオですが、ジロウは自分が助かればいいのか、さっさとここから出せと口汚い言葉を吐き散らかすばかり。
閉じ込められておかしくなったのか、やはり次郎を助けたほうがいいのかと扉に手をかけるスミオですが、それをタケマルが阻止しました!
よく見ればジロウの体には奇妙な斑点ができており、何か異変が起きていることは確実。
ジロウを出したことによって異変が伝染などしたら手の施しようがない、と言うのです。
見殺しにはできない、パスワードはどうするんだと口論になるスミオとタケマル。
この調子では答えは出ようはずもありませんが、そのとき再びジロウに異変が起こります。
ここを開けろと叫び続けるジロウと、ここを開けるなと主張するジロウ、まるで二つの人格があるかのようにその態度をころころと変化させ始めたのです!!
とりあえずいつもの状態をキープしているジロウはこう語ります。
自分はシャドーに侵食されつつある、廊下で黒いモヤに飲まれたときに伝染したと思われるが、その瞬間にもやの中に人影が見えた。
今は抑えているものの、全身を包まれれば自分もシャドーになってしまうだろう。
シャドーは人間で、捕まった者もシャドーになる。
これは命がけの鬼ごっこだ、と!
自分はもういつシャドーになるかわからない、だからもう残りの6人で脱出しろと息を荒げながら命ずるジロウ。
スミオはそれはできないと即否定し、意外なことにタケマルも、エニグマの思惑通りの行動をするのが癪だと言う理由ではありますが……それに賛同します。
モトもその意見に同意し、3人は一丸となってジロウとパスワード、両方を手に入れることを決意。
ジロウもまた、誰かにかつて言われた「あきらめてはいけない」と言う言葉を思い出し、力を合わせて脱出とパスの入手の同時成功を狙う気力を取り戻したのでした!!
なにかジロウに考えがあるそうで、扉越しに何かを教えられたスミオ。
そうしている間にもジロウの体はシャドーに蝕まれつつあります。
ジロウの言葉を聞いたスミオはすっくと立ち上がり、迷うことなくパスワードの扉を開けてしまったではありませんか!
するとジロウの部屋はカチリと音を立てて鍵が閉まってしまいます。
慌てる二人をよそに、スミオはまっすぐパスワードの入れられている箱を手に取り、モトに渡しました。
そしてスミオはパスワードの部屋の片隅の壁をほじくり、穴を開けようとしている様子。
ジロウのいる部屋に火が放たれるのは3分後、脱出させる穴を掘ることなど無理に決まっています。
ですがスミオは説明する暇はないから協力しろと言い、二人に部屋の片隅においてあった校庭に立っているようなポールを持ってくるように指示しました。
二人で運ぶには重過ぎるポールですが、ここでタケマルが怪力を発揮し、スミオの指示によって今開け始めていた穴のそばへ立てかけてくれます。
時間は残り30秒、ですが開いた穴はやっと手が通せるくらいの大きさ。
このままではジロウの部屋が炎に包まれてしまい、そうなれば当然……
ところが当のジロウはよくやってくれたと言いながら、その穴に腕を突っ込んでポールに手をかけます。
準備は整ったと言うジロウ、「三次減算」なる能力を発動!
するとポールに突然3桁の数字が浮き上がったではないですか!!
「三次減算」とは一体どんな能力なのか!?
どうやってこの部屋を抜け出すのでしょうか!?
そして、シャドーに蝕まれたジロウの体は大丈夫なのでしょうか!?
というわけで、ジロウの能力が明かされる今巻。
ジロウの能力も明らかになり、これで4人の能力が明らかとなりました。
残る3人、タケマル、しげる、アルの能力はどういうものなのかが非常に気になるところ。
そしてこの後、かなり謎めいていたその水沢アルこと、気ぐるみの中の人を中心にした物語が展開します。
気ぐるみの中から出てきた人物はどういった人物なのか!?
そのあたりも今巻で明かされます!
ジロウの衝撃の過去も明かされる、「enigma【エニグマ】」第2巻は好評発売中です。
パスワード自体は順調に集まりつつあるものの、不安もまだまだ隠せない本作。
脱出云々だけでなく、エニグマの正体などなど気になる点は満載!
このあたりがいつあかされて行くのかにも注目して行きたいところですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!