3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

2011年08月

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本日紹介いたしますのはこちら、「それでも町は廻っている」第9巻です。
少年画報社さんのYKコミックスより刊行、ヤングキングアワーズにて連載されています。

作者は石黒正数先生。
今までの紹介は「石黒正数」のテーマにてまとめておりますので、よろしければ合わせてご覧くださいませ。

さて、歩鳥と愉快な仲間たちの日常を描く本作も第9巻。
今巻では、いろいろなキャラクターが主役となったバラエティー豊かなお話を取り揃えております。
そんな中で今回紹介したいのは、みんな大好きエビちゃんと猛の恒例のあれこれが繰り広げられる「答砲悋気(とうほうりんき)」です!

クラスの女子が集まって、一人ずつ男子を呼び出しています。
キャッキャと何をやっているのかと思えば、どうもいろんな男子にふさわしいあだ名をつけてあげようとたくらんでいるようです。
実際、牧田隼人という立派な名前がある彼も、「トンキー」と言うどこかお間抜けなあだ名をつけられてしまっていました。
当然猛もその毒牙にかけられるわけですが、やはり顔もそこそこで頭もいい彼はモブ女子の皆さんにも人気があるようで。
嵐山君には可愛いのをつけてあげるね、ともてはやされるのです。
小学生男子にとってはこれがいかに幸せなことかはわからないでしょう……
ですが、そんな幸せの裏で不穏な動きもあったのです。
憎々しげにそれを見つめている影……
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そう、エビちゃんです!!

その日学校が終わったあと、早速エビちゃんは嵐山家を訪ねて来ました。
「ラッシー」なるあだ名を考えてもらってよかったねぇ、と憎々しげに猛に語りかけるエビちゃん。
何で怒っているのか?いくら賢いと言えど、まだまだ女心などわかろうはずもない小学生の猛は一切わからないのですが……その機嫌の悪さだけはありありと見て取れるのです。
どうすればいいのかもわからず戸惑っている猛に、エビちゃんはいきなり「喫茶店に行きたい」などと言い出します。
小学生は入れないよ、と反論するものの、エビちゃんはお姉さんが働いているところなら大丈夫じゃない?と更に返しました。
いくら身内がいるから大丈夫といっても、もし女の子でもつれてシーサイドに行こうものなら、歩鳥をはじめとした知り合いの皆に冷やかされまくるのは自明の理。
猛は絶対やだ、と力なく返すのでした。
ところが、エビちゃんから意外な提案がされました。
猛が夢中になっている「D・C(デーモン・コロシアム)」と言うカードゲームを取り出し、ゲームで私が勝ったら連れて行ってくれ、と言うのです!
猛が負ければ一緒に喫茶店に行く、勝てば喫茶店に行かない。
正直言って猛にとってはまったく得のない勝負で、彼自身もその事実にうすうす感づいていたものの……カードゲームができると言う嬉しさゆえにすっかりそんな損得などどこかに行ってしまいました。
せっかくだから対ライバル用に開発したデッキを試してみよう!!と息巻くのですが、どうもエビちゃんとの対戦はのんびりしていていつものゲームのピリピリ感がありません。
それもそのはず、多分エビちゃんは猛に合わせるためになんとなくはじめてみた程度なんでしょう。
実際ルールもうろ覚えのようで、基本ルールを無視したデッキ構成になっている様子。
ゲームに燃える猛にとってこの行動は黙って見過ごせません!
身を乗り出して説明しようとするその距離感にちょっとほほを染めるエビちゃんをよそに、猛は一緒にデッキを組もうと提案。
エビちゃんも多分ゲームには興味ないでしょうが、猛と近い距離で会話できるだけにまんざらでもなさそうです。

が、そこにお邪魔虫……ユキコが現れます。
頭数がいるからボードゲームやろう!と意気込むユキコ。
猛は恐る恐るエビちゃんの顔色を窺うのですが、エビちゃんはニコリとしていいよ、と承諾してくれました。
……ですがそれはあくまで猛に好印象をもたれようとしての行為だったようです。
エビちゃんは内心物凄い勢いで「あっちへ行け」オーラを出していました!!
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年端も行かぬとはいえ、ユキコもまた女。
同じ女性の心の声を鋭く感じ取り、踵を返して部屋に戻っていき……二人の時間は再開されることとなったのでした!

程なく帰宅してきた歩鳥。
歩鳥はかすかに残る香りでエビちゃんが着ていたことを察知。
ですが、エビちゃんは帰ってしまった後でした。
猛によるとゲームやって勝ったら帰っちゃった、とのことですが……
どうやら猛烈な勢いでコテンパンにのしてしまった様子。
どうもエビちゃんのことをどうも思っていない節がある猛に、歩鳥はズバリエビちゃんのことをどう思っているのか聞いてみました。
猛はほほをほんのり染めるものの、急に言われてもわかんない、姉ちゃんには関係ない、とお茶を濁すばかり。
歩鳥は高校生でも小学生でも共通する、男子の鈍さにあきれ果てるのでした。
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……自分の鈍さには気付きもせずに。

翌日、誰にも見つからないようにそっとエビちゃんに呼び出される猛。
そこで手渡されたのは、エビちゃんがモデルをやっているカタログでした。
家で見るねと服の中にしまいこもうとすると、エビちゃんはここで見てくれとリクエストします。
誰か来たらどうするの、とおびえながら恐る恐るエビちゃんが指し示す写真を見る猛。
するとそこには、モデルの男の子と手をつないで寄り添うエビちゃんが写っているではありませんか!!
それを見た猛の胸中には、なぜかむかむかとした怒りのような感じ上が湧き上がってきます!
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紛れもなく嫉妬そのものでありましょうが、純真な少年の猛にとってはじめての体験なのか、それがなんなのかわからないのです。
そんな猛の不機嫌そうな顔を見て、ご満悦の表情でなんか怒ってる?とたずねてくるエビちゃん。
ですが猛はホームルーム始まるよ!とエビちゃんを置いてその場を去っていったのでした。

授業中、何故胸がモヤモヤしているのかと思い悩んでいる猛。
そんな彼の元に、エビちゃんからの手紙が廻ってきました。
広げてみればそこには一言、
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ごめん。
猛はそのゴメンが、何に対してのゴメンなのかもわからず頭を悩ませるのでした。

と言うわけで、猛とエビちゃんの関係が前進しているようなしていないようなお話が収録された本作。
このほか、紺先輩高校入学前後のあまり明るくない過去が明かされちゃうお話や、亀井堂の静さんが謎のお菓子の出所を求めてさまようお話、森秋先生が女性に振り回されるお話、ジョセフィーヌが主人公に抜擢されるお話など、前述どおりサブキャラ中心のお話が沢山収録されております。
コミカルだったり、ジンと来るお話だったり、さりげなくSFだったりとその内容も実に様々。
今回も最初から最後まであきさせません!!
勿論今巻でも紺先輩やエビちゃんの可愛さはド安定なのですが、警察のあんちゃんやクリーニング屋の荒井さんなんかのかっこいいところなんかも垣間見れたり。
意外なキャラの意外な一面が楽しめますよ!
更に今回巻頭についているカラーでは、なぜユキコが学校でニンジャとよばれているのか謎がついにあかされたり。
いろいろと注目すべき点の多い1冊になっているのです!!

エビちゃんと猛のアレコレにニヤニヤ必至の「それでも町は廻っている」第9巻は好評発売中です。
その2人だけでなく、歩鳥・タッツン・真田の三人や、その他もろもろの恋模様なんかもちょこちょこ描写されている今巻。
あの人の受験の結果など、細かなネタも沢山ちりばめられた充実の内容ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


それでも町は廻っている 9 (ヤングキングコミックス)
少年画報社
2011-08-31
石黒 正数

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本日紹介いたしますのはこちら、「漆黒のノイエゼーレ」第1巻です。
講談社さんのシリウスKCより刊行、NEMESISにて連載されています。

作者は吉田蛇作先生。
吉田先生は99年ごろデビューした漫画家です。
代表作は04年からサンデーGXにて連載された「デス・プリ」と言えるのでありましょうが、どちらかと言うと成人向け漫画で活躍していたり。
一般向けの作品は、前述の「デス・プリ」以来4年半ぶりの発刊となっております。

さて、本作は吉田先生らしいエロスとバカで構成されたギャグ漫画になっています。
脱力必至のギャグからグロ描写、下ネタ乳首券と思うさま登場人物が暴れまくるのです!

なんだか楽しげにお家を出る少年、虎太郎。
ひとつ上の兄、龍之介に行ってくるよと声をかけるのですが、兄は「集中力を要する知的作業」をしているとのことで、可愛い弟を冷たくあしらうのです。
そんな兄のそぶりをぽかんと見つめる虎太郎。
その時、いきなり空からなんか落ちてきて、龍之介の部屋に直撃したじゃありませんか!!!
慌てて部屋に戻ると、そこにはそりゃもうバランバランの無残な死体となった龍之介の姿が。
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主人公じゃなかったのかよ兄さん!!と、過去の思い出を振り返りながら泣き叫ぶ虎太郎。
脳みそまではみ出ている兄の生首を拾い上げ、すぐ救急車呼ぶから!と取り乱すのですが、そんな彼の背後からそれは救急車よんでも駄目だろう、と冷静に突っ込みを入れる声が。
後ろを振り返ってみれば、そこにはなんか露出度の高い美少女が立っていたのです!
しかもその女性、
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自分は龍之介だと主張したのでした!!

龍之介が言うには、この美少女は「魔法のビッチ ピンキー・ミミ」だそうで。
龍之介のお気に入りのマジカル・エロティック・バイオレンス漫画のヒロインとのことで、先ほど行っていた「集中力を要する知的行為」は、その漫画を読みながらの自家発電だったようです。
ピンキー・ミミが悪の組織の戦闘員に乱暴されているところを見ながら、ミミたんになって乱暴されたい!!と思いつつ行為に励んだところで記憶が途切れたとのことで。
気付いたら漫画のキャラになっていた……
そんなことが信じられるはずもありませんが、確かにこの美少女は龍之介と寅之助しか知りえない情報……昔虎太郎が自分を主人公にして活躍する漫画を描いていた……という黒歴史を知っており、どうも信じるしかなさそうです。
そんなこんなでこの状況を受け入れざるを得ない状況になっていた彼らですが、外を見るともっと大変の状況になっています。
先ほど龍之介の部屋を破壊したような謎の落下物が、町中に降り注いでいたのです!

後にドリームシャワーと呼ばれることになるらしいこの現象、このあと周りを混沌の中に落としいれることとなります。
まずその影響はお向かいに住む酒井さんに現われました。
虫がいる!と叫びながらご自宅を飛び出してきた酒井さん。
何でも彼女、お薬中毒だそうで、龍之介は当然のように妄想ですよとあやします。
ところがなんと、ホントに無数の虫が現れて彼女の体を食い尽くしちゃうじゃありませんか!!
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その恐怖の人食い虫から逃れるためにウチに逃げ込む龍之介と虎太郎。
そのままキッチンに逃げ込みますが、扉を食い破ろうとしている虫が侵入してくるのは時間の問題でしょう。
しかし龍之介には秘策がある様子。
キッチンに常備されている小麦粉。
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これを振りまき、粉塵爆発を巻き起こそうとしているのです!!
程なくして突入してきた虫。
ゲームとかなら追手の放とうとする銃の火花なんかで爆発させるところですが、何せ相手は虫です。
やむなく虎太郎をテーブルの下に避難させ、龍之介はその身を挺してチャッカマンで着荷することに!!
意を決して火をつける龍之介ですが、
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残念!お話のようにやすやすと粉塵爆発なんて起こらないのでした!
こりゃ大ピンチ!どうなる2人!!!

と言うわけで、いきなり降り注いだ何かによっていろいろ起きてしまう本作。
ぶっちゃけますとこの降り注いできたもの、妄想を具現化させる効能があるようで。
これにより、この何かが降り注いだ関東一円は大パニックになってしまい、龍之介と虎太郎もそのあれこれに巻き込まれてしまうのです。
そのあれこれに一緒に巻き込まれるメインヒロインのひなたもなかなかのアレな人物でして、
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竜虎兄弟のはっちゃけぶりに負けないやんちゃをしてくれまして。
登場人物全員が一筋縄では行かないバカキャラで、全編通して力の抜けた笑いが漏れる作品に仕上がっているのです!!

エログロバカのアンサンブル、「漆黒のノイエゼーレ」第1巻は全国書店にて発売中です!
お色気要素はありながらも、乳首券発行こそされていない……かに思えた本作。
ところが意外にもカバー下本体に描き下ろされたオマケ漫画にすごい勢いで発行されてたりするので油断なりません!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


漆黒のノイエゼーレ(1) (シリウスコミックス)
講談社
2011-08-09
吉田 蛇作

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本日紹介いたしますのはこちら、「どでかへどろん」第1巻です。
エンターブレインさんのファミ通クリアコミックスより刊行、webコミックスのエブリスタプレミアムにて連載されています。

作者は国広あづさ先生。
国広先生は週刊少年チャンピオンにて「七人のナナ」コミック版の作画を担当。
その後月刊チャンピオンで「めっちゃキャン」プレイコミックで「じゅんさいもん」と、秋田書店系列で主に活動をされてきた漫画家です。

さて、本作は俗に言うハーレムものです。
難しいことは一切ない、極単純なつくりになっておりまして、何も考えずに楽しむことのできるコメディとなっております。

喫茶店の一人息子である要。
その日も夜遅く……と言うより朝早くまで美少女ゲームを楽しんでいたようで、母親にたたき起こされます。
さっさと働けと怒鳴りつけられるものの、店に飾る花でも摘んでくるとその場を脱出。
庭に咲き誇る花を摘み始める要ですが、あまりにも良すぎる陽気が寝起きの彼を刺激します。
一雨ふらないかな、いや、どうせふるなら美少女がふってこないかな……などと寝ぼけたことをほざく要ですが、マジでそこになんかおちてくるではありませんか!
すさまじい衝撃とともに落下したのは
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まさかの美少女!!
それも三人!!
予想外の妄想どおりな展開に驚くばかりの要ですが、どうもその後の展開は妄想していたものとは違う様子。
三人の中のショートカットの女性が要の胸倉を掴みあげ、
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「オット・ドデカヘドロンはどこへやった?」と高圧的にたずねてきたのです。
何のことだかわけがわからない要ですが、その時更に数名の謎の女性が出現し、ショートカットの女性に襲い掛かるではありませんか!!
ところがショートカットの女性は庭に生えていた大木を引っこ抜いて追手の謎女性を一網打尽に。
突然巻き起こった意味不明な状況に動けなくなる要ですが、その時急に背後に会ったマンホールからまた別の謎女性が現れ、要をつれてそこから脱出したのでした!
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地下道をたどって人気のないところまで逃げてきた要と謎女性。
この謎女性は、オカルト雑誌の記者をやっている今村さん。
彼女が言うには、今要のもとへ現れたのはガチンコの宇宙人で、全て集めると宇宙の支配者になれるという赤・青・黄の三つの正十二面体、オット・ドデカヘドロンを探しに来たんだそうです。
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そしてそのドデカヘドロンは、要が何も知らないままアクセサリーとして肌身離さずつけている……
何故かその事実を知っている今村に、警戒心を露にする要。
ですがそれにはからくりがあったのです。
おととい、何気なくテレビの街頭インタビューに答えた要。
そこにバッチリドデカヘドロンが映し出されており……それを見た今村はもちろんのこと、宇宙人はその電波をキャッチして要が所有者だと知り、はるばるやってきたと言うわけです!

父からもらっただけで、要にとってはその由来やホンモノかニセモノかもわかりません。
今村は、その石が三つ揃ったときどうなるのか見てみたくないか?と要を誘ってきました。
勿論好奇心ゆえの提案ですが、今村は絶対私があなたを守るから!と要の手を握りながら語りかけてくるのです。
リアル女の子に優しくしてもらったことがないらしい要はそのアプローチにドキドキしてしまうわけですが、そんなウキウキに水を差すように先ほどのショートカットの女性が追いついてきたのです!

人ごみを利用し、何とかその場から逃れた要と今村。
今村はそのままグイグイと要を引っ張っていき……ついた先はラヴホテル!
ついに俺は男になるのか!?と興奮を禁じえない要ですが、タイミングよく着信した、母のすぐ帰って来いと言うメールによって正気に戻り、「君を危険な目に会わせたくない」などとかっこつけた台詞を残してお家に帰ろうとします。
そのすると今村が超不機嫌なカオに変貌し、めんどくさい、もう力づくで連れて行くと言い出すではありませんか!!
そして彼女はその正体を現します。
そう、彼女もまたドデカヘドロンを狙う宇宙人で、その真の姿は
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なんか一昔前の火星人スタイル!!
さっそくその触手で要を捕獲しました!
助けてと道行く通行人に助けを求める要ですが、結界的なものをはっているようで人々は要に気付きすらしません。
すわ大ピンチか!?と言うところでまたまたショートカットの女性が現れ、今度は触手を切断して助けてくれたのです!
さらにショートカットの女性とともに姿を現したロングヘアの女性が落下した要を拾い上げてくれ、同じく一緒に来ていたツインテールの少女が今村のことを指名手配中の宇宙人だと指摘!
いきなり要を助け出した上、今村の正体まで知っていた三人組の少女。
彼女達は、ドデカヘドロンの回収と、指名手配犯の逮捕にやってきた重大事件専門のエリート宇宙警察、SM(せいぎのみかた)シスターズ!!
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どうやら要はピンチを逃れることができたようですが……
これは彼を巻き込む大変な日常の始まりに過ぎなかったのです!!

と言うわけで、このSMシスターズ3姉妹と要を中心にしたドタバタ劇を描いていく本作。
もろもろの事情によって、彼女達は要と同居することになり、ちょっぴりエロスのあれこれを巻き起こすのです。
もはや携帯媒体の漫画もすっかりおなじみになってきており、その中から単行本化される作品も増えてきました。
そういった作品にはもはや「エロス」が欠かせない風情となってきているのですが、本作もその例に漏れません。
が、過激なエロス描写が多かったりもするそういう作品に比べると、本作のエロスは非常に控えめ。
少年誌のお色気作品くらいの、乳首券未発行な感じの健康的なお色気となっています!
そして面白いのが独自の設定により、SMシスターズの三人が全員眼鏡っ子になると言う偏った(?)属性向けサービスが!
偏ったと言えば、こういった三姉妹がヒロインの場合、おしとやか系の次女がメインヒロインになりやすいもの。
ですが本作では頼れるお姉さんキャラである長女がどうもメインヒロインに据えられている様子!
いろいろ使いやすそうな、冷静でちょっと大人びている三女の出番がまだ少なめだったりと、いろいろと珍しい構成になっております!

単純娯楽ハーレムモノ、「どでかへどろん」第1巻は全国書店にて発売中です!
テーマやらシリアスな背景やら、今のところまったくなく何も考えず読める本作。
携帯コミックの単行本はとかく続巻刊行がされなくなってしまうことが多いもの。
本作は完走して欲しいものですが……購入してくれる方がどれほどいるのかにかかっているわけですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!


どでかへどろん 1 (ファミ通クリアコミックス)
エンターブレイン
国広 あづさ

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本日紹介いたしますのはこちら、「グングニル」第1巻です。
少年画報社さんのYKコミックスより刊行、ヤングキングにて連載されています。

作者は加納康雄先生。
加納先生はどうやら本作が初の単行本となる新人漫画家のようです。

さて、本作はいわゆるモンスターパニック物です。
謎の怪物が突然襲い掛かってくる、というおなじみの導入部ではありますが、次々とショッキングな展開が連続するスピーディーな展開が待っています!

一人息子のいる部屋の前に、そっと食事を置きつつ声をかける女性。
いい求人があったけど、良かったら応募してみない?と言うものの、中から帰って来るのはうるせえと言う怒号と、扉を蹴り飛ばす非情な音。
女性はすごすごと帰っていくのでした。

中にいるのは佑一という立派なニート。
テレビを見ながら毒づいている彼ですが、彼がこんな体たらくになってしまったのはそれなりの理由があるのです。
尊敬する父と同じ研究者を目指そうと、大学の研究室で日々努力しいた佑一。
ですがある事件が起きてから彼の日常は一変するのです。
突然舞い込んできた、彼の父が所属する研究団体で人体実験を行い、殺人行為をしていたと言うニュース。
それ以来、彼は今まで友達と思っていた人々に白い目で見られ始め……周囲の冷たい視線に耐え切れず、ついには大学から逃げるように去り、自宅に引きこもるようになってしまったのです。

恋愛関係にあったアカリとの関係も断ち切り、家に引きこもった佑一。
これではいけないと思いながらも、非難の目が恐ろしくて外に出ることができません。
そんな彼ですが、意外にも結構早くニート卒業を決心することになるのです。
そっと母の様子を窺うと、様々な心労がたたってか倒れてしまった姿が。
流石の彼も思わず部屋から飛び出し、母を助け起こしました。
そして救急車を呼ぼうとするのですが、母は入院なんかになったら余計佑一が心配になって具合が悪くなってしまう、などと言うのです。
自分を気遣い、少しでも気丈に振舞おうとする母。
その姿を見て、佑一は自分の今までしてきたことの酷さを思い知らされ、立ち直る決意をしたのです!
前に進まなければ始まらないんだと、母の持ってきた求人先に電話をしてみようと呼気に手を伸ばす佑一。
ですがその時、背後から絹を裂くような悲鳴が響いてきたのです!
何事かと声の方に走ってみれば、そこには
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異形の怪物に襲われている母の姿があったのです!!
怪物は握っていた母を捨て、佑一の方へとにじり寄り始めます。
しかし母はボロボロの体で怪物の足にしがみつき、佑一に「逃げて」「生きて」とさけぶではないですか!
そんな母の頭を怪物は無慈悲に踏み潰します。
怒りに震え、飛びかかろうとする佑一ですが、脳裏によぎる「生きて」と言う母の声を思い出し、窓から飛び出して逃走。
怪物は佑一を追いかけてくるのですが、その口からは「ユウイチ」という言葉がもれてくるのです!!
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何故怪物が自分の名前を?意味はわかりませんが、それを思い悩む時間はありません。
佑一は必死にかつて自分が去った大学へ向かうのです。

大学に来た理由はひとつ。
母の敵討ちのため、あの怪物を殺すための劇薬を入手するためです。
佑一は劇物保管質へ忍び込み、青酸カリの何百倍もの毒性があるテトロドキシンを手に入れました。
ですがその時、佑一はかつての恋人であったアカリに発見されてしまいます。
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事情を説明している暇はなく、今はそこをどけ、あいつは俺が殺さなきゃならないと叫ぶ佑一。
そうこうしている間にも怪物は佑一を追ってきているようで、気が付けば大学の壁が壊されているではありませんか。
アカリに対し、俺がしたことの償いはいつか必ずするから今は大学から離れろ、と言い残して怪物がいるであろう方向へと走り去る佑一。
そんな彼の姿を見送るアカリの表情は、なぜかついさっきまでの心配そうな表情とはまったく違うものに変じていたのですが……
佑一はそのことに気が付くことはないのでした。

怪物の前に立ち、その口にテトロドキシンをぶち込んでやろうと狙う佑一。
ですが相手はやすやすと大木をなぎ倒す怪力の持ち主。
そう簡単に毒を飲ませることなどできないと悟り、佑一は自分の腕ごと毒物を飲ませるようと言う考えに至り、突進してくる怪物に向かって右腕を突き出しました。
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しかし怪物はそれを見透かしたかのように右腕をわしづかみに!
腕を握りつぶされ、虎の子のテトロドキシンも地面に落として台無しにしてしまったのです!
もはや万事休すか。
そう思われたとき、
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突然その場にもう一体の怪物が現われたのです!!
そしてこの怪物同士はなぜか戦いを始め……
とりあえずの窮地を脱出した佑一。
更に幸運なことに、アカリが車で駆けつけて佑一をその場から連れ出してくれたのです。
ところが九死に一生を得たと思いきや、アカリは佑一に厳しい言葉を投げかけた挙句
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手にしていた拳銃で佑一を容赦なく撃ったのでした!

と言うわけで、多くの謎が連鎖する本作。
正直言ってストーリーに荒削りな部分は少なくないのですが、それを補うかのようにこれでもかこれでもかと数多くの仕掛けやどんでん返しが用意されています。
そして多くの謎ももったいぶることなくガンガン真相が明かされていき、作者さんの意気込みが伝わってくる怒涛の物語運びが楽しめるのです!
怪物の描写も迫力満点で、どんどんと規模の大きくなっていくモンスターパニックの恐怖描写に拍車をかけてくれること必至!
そんな迫力の描写と合わせ、これからの話の転がし方に期待したいところです!

正統派バイオモンスターパニック、「グングニル」第1巻は全国書店にて発売中です!
謎の怪物襲来が思いもよらぬ大事へとつながっていく本作。
「こっちの巨人もすごい」などと帯であおっておりますが、あちらの大人気巨人とはベクトルがまったく違いますのでご注意を!
正直あのあおりはどうかと思います!
目を惹くといった点ではいいのかもしれませんけど……
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


グングニル 1巻 (ヤングキングコミックス)
少年画報社
2011-08-22
加納 康雄

amazon.co.jpで買う
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本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 別巻2 Fの森の大冒険」です。
小学館さんより刊行されました。

第2期の刊行も滞りなく終わり、レア作品ざくざくの第3期刊行も始まる本大全集は、「藤子・F・不二雄」のテーマで紹介をまとめております。
そちらもよろしければご覧くださいませ。

さて、本作は1冊目の別巻「Fの森の歩き方」に続く、2冊目の別巻です。
ですがデータ本的側面が強かった「歩き方」とは打って変わって、この「大冒険」は様々な媒体で発表された、こまごました漫画やカット、企画などをこれでもかと詰め込んだ1冊になっています。

まず最初に掲載されているのが、『「オバケのQ太郎」編』。
その名の通りオバQが掲載されているのですが、その内容は今やなつかしの「ソノシート」用に描き下ろされた漫画が収録されているのです!
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簡単に説明しますと、ソノシートと言うのは超安いレコードのようなもの。
安価なため子供でも比較的手を出しやすい値段で提供でき、雑誌の付録などにもよくつけられていました。
で、そのソノシートについていた小冊子に藤子不二雄先生が漫画を描き下ろしたと言うわけです。
それもなんとほぼカラー!
更に収録されている歌の歌詞が掲載されているページもバッチリ収録!
「ぼく正太だい」等、こんな歌もあったのかと驚くことでしょう!

そして次は『「パーマン」編』。
こちらもソノシートの小冊子などに掲載されていた漫画などが掲載されています。
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こちらもやはりカラーで歌詞まで掲載の楽しい内容なのですが、本当に興味深いのは「緊急特報!!パーマン2号がお答えします。」という小冊子内企画。
なんと原作中では動物同士の話くらいでしか放さなかったブービーが、物凄い勢いで人間の言葉で質問に答えるのです!!
あの人(猿?)のよさそうなブービーが、意外にも結構毒舌なコメントを披露してくれます!

その次は「傑作広告ギャラリー」。
こちらはオバQパーマンが様々商品化され、その商品の広告に描かれたカットを当時の広告ままに再現しているのです!
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こういったものではおなじみのガムの広告などを始め、珍しいところではQちゃんとペコちゃんの競演広告なんかも。
現在ではなかなか残っていないであろう、広告を当時のままに楽しめるのは非常に貴重といえましょう!!

続いて「おまけカードギャラリー」。
不二家とのタイアップキャンペーンの景品であったカードの絵柄を一挙公開!
そしてグリコの「アーモンドグリコ」中箱に描かれていたドラえもんのカットも完全収録!
こちらではなんか恐ろしい
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超ロングアームなドラえもんが見られます!!

ここで貴重な作品群の収録は一旦中断し、データ集へ。
名作のガイドや、ドラえもんを中心にすえてF先生作品を解析する企画、大長編ドラえもんのルーツを探る企画など、こちらも盛りだくさん!!

最後に控えるのは「特別資料室 別館」。
こちらも貴重なものぞろいで、未来予想や、こんなロボットが欲しいという企画がぎっしりと収録!
更に、ドラ・パー・Qにウメ星殿下が共演して簡単な英語をおしえる学習企画「まんがで覚える四年生の英語」や、赤塚不二夫先生との共作企画「こどもの日ばんざい!!」、不気味なオバQ着ぐるみが動物園を闊歩する「ようちえんにゅうす」
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などなど世にも珍しい品揃え!
その上F先生がいろいろな場所に書いてきたコラムまで収録しているのですからたまりません!
とりわけ珍しいのが「小二教育技術」なる冊子に寄せたコラム「思い出のない思い出」!
おそらく一般の目に触れることのないであろうコラムが、ようやく白日の下にさらされるのです!!
この他にもF先生のコラムが収録されているのですが、その内容事態も非常に興味深いもの。
なにせF先生は「のび太」そのものだと言うのですから!
先生自身が赤裸々に明かす自身の少年時代の思い出はちょっとびっくりすることうけあいです!!

と言うわけで、レアなもの盛りだくさんな今巻。
データ面ではあっさり目なものの、充実の作品群は他の全集に引けを取らない内容となっています。
パーマンとオバQ、1冊で2作品がカラーで読めると言うのはさりげなくお得かもしれません!
興味深いコラムなどもありますので、全集コンプリート中の方のみならず、特定の作品だけ買っている方、F先生が好きな方、人となりが気になっている方なんかにもお勧めできる内容ですよ!!

最初から最後までレア尽くしの、「藤子・F・不二雄大全集 別巻2 Fの森の大冒険」は好評発売中です!
楽しく興味深い内容をお腹いっぱい楽しめる本作。
第3期以降の観光もより一層楽しみになること間違い無し!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!





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