3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

2011年10月

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本日紹介いたしますのはこちら、「憂国のラスプーチン」第3巻です。
小学館さんのビッグコミックスより刊行、ビッグコミックにて連載されています。

作者は原作が佐藤優先生、脚本が長崎尚志先生、漫画が伊藤潤二先生。
本作の紹介は「伊藤潤二」のテーマにてまとめておりますので、よろしければそちらもあわせてご覧ください。

さて、佐藤先生の実体験を基にして息詰まる検察との意地のぶつかり合いを描いている本作。
第2巻では交友があった人物や、ついには尊敬する都築議員も逮捕されてしまい、ますますその戦況はかんばくなくなってきてしまった憂木。
本巻でもますます執拗に攻めてくる高村との舌戦や、憂木の体験してきた外交の修羅場などを描きます!

その日の取調べは一風変わった開幕を迎えました。
開口一番高村が発したのは、深々と頭を下げての謝罪!
憂木をいろいろ理由をつけて捕まえたが、そのどれもが動機がない、リスクとリターンがまったくつりあわないと言い出すのです。
じゃあ無実じゃん、と当たり前の反応を返す憂木ですが、勿論それは高村の作戦。
それでもこれは国政捜査だから、これじゃ勇気を捕まえた意味が無い、この上都築の事件を作れないとなると申し訳ないから、「もう一件我々で何か作りたい」と言うではないですか!
無いはずの事件を作りたいと聞いては憂木も当然、アンタおかしいんじゃないかと怒らざるを得ません。
高村は一転していつものいやらしい笑みを浮かべながら、そこで憂木のことをもっと知りたいと語るのでした。

高村は憂木の行動理念がいまひとつ理解できませんでした。
女、風俗、不動産、不正蓄財。
都築の通帳も勇気の通帳もキレイなモノで、それらのよろしくない金の動きが一切なく、それどころか私生活や私財と注ぎ込んでまで北方領土問題に挑んでいたのですから。
その動機は「都築にほれ込んだから」だと憂木はいつも答えるわけですが、高村はそれだけではないだろうと突っ込んで聞きます。
すると憂木はもう二つの動機を口にしたのです。
ひとつはノンキャリアから上り詰めた事からもわかる、外交官としての野心。
そしてもうひとつは、本橋、田淵、堀の三人の総理大臣の熱意に感動したからだと言うのです。
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それを聞いた高村は意外だという顔つきをします。
勇気のようなインテリなら、総理なんかと馬鹿にしていると思っていたからです。
ですが憂木はとんでもないとばかりにそのエピソードを語り始めたのでした。

まずは本橋虎太郎総理。
彼は都築から時のロシア大統領、エリツィンが彼の次女、タチアーナに裏切られていることを知りながらもあえてだまされている不利を続ける、リア王のような一番愛されたいものに愛されない喜びを知る者である、と憂木に聞かされて外交方法を再考しました。
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どうやら本橋にも信頼していた部下に裏切られた過去があったようで、彼に共感を覚えて駆け引き無用の個人的信頼関係を築こうとして成功。
外交を有利に進めたんだそうです。
また、彼は会談に挑むときも官僚が用意した発言要領をほとんど見ない、抜群の記憶力ももち合わせており、明らかに外交でロシアをリードしていたのです!!

続く田淵栄三総理は、温厚そうに見えて熱血漢だったとか。
あるとき本橋とエリツィンが信頼の証にキスをしていたシーンを思い出し、どうやってやるのか教えてくれと憂木と都築の2人に再現させました。
嫌々ながらも両頬にチュッチュとキスし、最後に意を決して口同士で熱いベーゼを交わす2人。
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ですが田淵はいまひとつ納得できないらしく、ついには自分と憂木で再現してみようと言い出したのです!!
一方で本橋とは違い、官僚の用意した発言要領をすべて丸読みしていた田淵。
一見すると記憶力が悪いのか、官僚の言いなりなのかと思われがち。
しかし実際は準備段階で納得のいかないことがあるととことん納得のいくまで突き詰めていくタイプだったのだそうです。

最後の堀敏朗総理。
世間では評判が悪かった彼ですが、憂木の印象は違います。
次期総理候補が堀内閣打倒に立ち上がった「古藤の乱」。
その勢いもあって総理としての地位が風前の灯となった堀。
彼がプーチンとの会議の前日に憂木に対してこんなことを言ったのです。
自分はもう駄目かもしれない。
だが主将が古藤になっても、自分に使えるのと同じ気持ちで仕えてくれ。
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憂木は日ロの関係のために必要だ、古藤になった後も頼むぞ、と!
自分の地位を失っても、そのあとの日ロ関係を憂えていた堀。
そんな状態でも日ロ首脳会談を成功させ、プーチンと個人的信頼関係を築き上げた彼もまた、憂木にとっては命を懸けて仕えるべき存在だったのでした。

高村はそんな話を聞き、それほど三総理に近く接したなら嫉妬を買うよなぁ、とチクリとやった後、歴代総理の共通点ってあるのかと尋ねて来ました。
憂木はまずカリスマ性と返答。
その答えには高村はいまいちピンと来なかったようですが、憂木はさらにこう続けました。
「寂しい人たちだった」と。
自分の知る総理は誰もが国家のため身を削る立派な人たちだった。
それなのにいつもマスコミは言動や行動を揶揄し、笑いものにする。
いつも孤独な人たちだった、と……

というわけで、総理の逸話が語られた今巻。
モデルとなった実在の総理たちのイメージと照らし合わせたりすると、より興味深く読める内容でした。
勿論このあとも様々な逸話や高村との戦いは続きます。
外務省にいたと言う幽霊とその幽霊を作り出したホトケ。
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世間を先導するマスコミの偏向報道。
ついに突き止められてしまった続きから渡されたある金を巡っての戦い。
エリツィンを巡る権力闘争で暗躍する謎の男、カルテンブルンナー。
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様々な衝撃的な事件と、息詰まるやり取りが描かれるのです!!

今巻もグイグイと読ませる「憂国のラスプーチン」第3巻は全国書店にて発売中です。
政治を取り扱い、更に実在の人物をモチーフにしているためにとっつきづらい印象もある本作。
内容の是非はともかく、引き込まれてしまう内容であることだけは確実!
物は試し、敬遠していた方も読んでみてはいかがでしょうか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


憂国のラスプーチン 3 (ビッグ コミックス)
小学館
2011-10-28
長崎 尚志

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本日紹介いたしますのはこちら、「亭主元気で犬がいい」第3巻です。
小学館さんのビッグコミックスより刊行、ビッグコミックスペリオールにて連載されています。

作者は徳弘正也先生。
本作の過去の紹介などは「徳弘正也」のテーマでまとめておりますので、あわせてご覧くださいませ。

さて、兄が凶悪殺人犯のために周囲から白い眼で見られながら生きてきたマリの生活を描く本作。
ついに自分の全てを受け入れてくれる伴侶、連太郎と出会うものの、兄の犯罪の被害者遺族の逆恨みにより殺害されてしまいました。
ですが連太郎は犬として転生。
犬になっても頭脳明晰な彼の助けによって被害者遺族も無事逮捕され、マリは犬となった連太郎と新たな生活を始めるのです!

平穏な日々を手に入れたといっても犯罪者の妹と言う迫害の対象は消えません。
そのため満足に仕事も見つけられず、マリは困り果ててしまいます。
ですがそんな彼女の経歴などを知った上で雇ってくれる仕事がようやく見つかりました!
肝っ玉母ちゃんと言った風情の女性が居を構える、椿純子探偵事務所です!
更にマリの素性をしたうえで猛アプローチをかけてくる、真面目なイケメンにして製薬会社の御曹司のフリージャーナリスト、朝倉(ただしオッパイ星人)も登場し、マリにもようやく交友面での縁も回ってきたようで。
ただ問題は記念すべき初仕事。
いきなりアイドルとして売り出す代わりに売春行為を強いてくる、芸能界の暗部「ローズクラブ」への潜入調査をすることになってしまったのでした!!

マリがローズクラブを運営している芸能事務所のお眼鏡にかない、無事(?)その秘密クラブへと案内されることとなったそのころ。
事務所のほうでは朝倉と一人の女性が会話をしていました。
その女性、朝倉がおっぱいパブで出会った水商売の女性なのですが、実はその彼女がローズクラブの存在を教えてくれたのです!
彼女、3年前にアイドルを目指して芸能界に入り、ローズクラブ行きとなったのですが、残念ながら芸能界でブレイクすることはありませんでした。
夢破れてローズクラブの経験を活かした水商売の道を選んだのですが、その時やってきたおっぱい星人朝倉がジャーナリストだとは知らず、ついついその存在をもらしてしまったのです。
彼女はローズクラブに連れられたその時、外の景色がまったくわからないように加工された車で数時間かけて連れて行かれたため、場所まではわからないとのこと。
それでも下手をすれば自分の身に危険が降りかかってしまうかもしれないヤバイ情報をリークしてしまっていることは確かです。
その身を案じる朝倉ですが、彼女は「貴方のために危険を承知で言っている」とありがたい返答をしてくれました。
ただ、その瞳は異様に血走っており……
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どうやらアイドルとして大成しないままに使い捨てられたことに対する恨みだけではない、並ならぬ思いをその旨に渦巻かせているようです……!

GPSを身に着けて、クラブの場所を探ろうとするマリ。
ですが相手もそういう事態は予測済みで、マリを下着一枚すら残さず身包みをはぎ、あらかじめ用意してあった服に着替えさせて車に乗せました。
当然連太郎の同行も許されず、マリはローズクラブスタッフの宇木田につれられて例の景色完全シャットアウトの車で出発。
GPSも奪われ、連太郎も隔離。
正直頭はあっぱらぱーなマリがたった一人で、外の景色や周囲の音なんかも完全に遮断された車で移動。
これではローズクラブの場所を突き止めることなど到底……
その上宇木田は「クラブの場所を知ってしまえば生きては出られない」と脅してきます。
それでもマリは何か手がかりが無いか、必死に神経を研ぎ澄ませて探り続けるのでした。
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そのころ、例の水商売の女性は朝倉の家に招かれていました。
クラブのことについて話を聞いていたようで、「クラブには全国から選りすぐりの美女が30人から居る、マリのような田舎娘が選ばれてVIPに手をつけられるわけが無い」と発言し。朝倉を安心させます。
実はこの女性、こうやってポイントを稼いで玉の輿に乗ってやろうと目論んでいたようですが、機嫌がよくなった朝倉からマリと結婚を考えていることを聞いてしまったからたまりません!
朝倉家を出たあと、密かに朝倉を尾行してマリの家を訪ねている朝倉を撮影した写真を手に、「めちゃくちゃにしてやる」と怒りを露にするのでした!
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やがてクラブにたどり着いたマリ。
目隠しをさせられて車を降りた為、どうやら山か何かの中にその建物があるらしいこと、中ではエレベーターに乗り、すくなくとも15階まではある高層ビルと言うことだけはつかめました。
そしてとうとう仕事が始まり、最初のVIPがクラブの中に入ってきました。
ところがそのVIPの男、マリを見て「何故殺人鬼の妹が居るんだ」といきなり看破するではないですか!
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この男、テレビ局の会長。
そう、いかにプライバシーの侵害と言って顔を隠した報道なんかがされたとしても、マスコミはその加工前の顔を見ているわけですから完全に面が割れてしまっているのです!
幸いなのか不幸にしてなのか、これでは商品にならないととんぼ返りさせられてしまうマリ。
ですがそのころ、芸能事務所では「帰ってきたらここで殺して処分する」と言う会話をしていたのでした!!
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取り残されていた連太郎はそれを聞いて戦慄!
そのころマリは、音楽で外の音がかき消されているはずの車内で不思議な音を聞き、おぼろげながら手がかりを掴んでいたのですが……
果たしてマリの運命は?
そして、芸能界、そしてその裏にある巨大な敵を相手にすることになるこの事件の結末やいかに!!

と言うわけで、マリの危ない初仕事を収録した今巻。
この事件のあとも新たなキャラと新たな事件が展開し、どうやらマリと連太郎のタッグが探偵として奮闘していく作品となっていくようです。
空手の技術で肉弾戦が得意なマリと、その頭脳を担当する連太郎が、様々な犯罪や調査の仕事をこなしていく……形としては「ふぐマン」に近い感じのお話になりそう。
ですが、その扱っている題材は主役のマリからして「犯罪者の親族」と言うレッテル張りと戦っていくことからもわかるように、国や巨大組織のゆがみを相手にした重いもの。
主人公が旦那もち(犬ですが)と言うことで、「ふぐマン」よりエロス要素控えめになって、よりシリアスな背景を自然に描くことができているのです!
とはいえ勿論徳弘先生の持ち主であるお色気とギャグもしっかり繰り広げられますのでご安心くださいませ!!!

意外なトリックなど、探偵物としても楽しめる「亭主元気で犬がいい」第3巻は全国書店居て発売中です!
エロスにアクション、様々な人々の様々な思惑、権力を持つ悪との戦いと言った、徳弘先生節がしっかりと楽しめる本作。
描き下ろしオマケ漫画では「売れねーんだよ本が」と言ってらっしゃいます。
新天地でも非業の打ち切りとならないよう、ご興味等が湧いた方は是非とも買っていただけるとファンとしては嬉しいです!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


亭主元気で犬がいい 3 (ビッグ コミックス)
小学館
2011-10-28
徳弘 正也

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本日紹介いたしますのはこちら、「偽書 ゲッターロボ ダークネス」第3巻です。
白泉社さんのJETSコミックスより刊行、ヤングアニマル増刊Arasiにて連載されています。

作者は西川秀明先生。
本作の紹介は「西川秀明」のテーマにてまとめておりますので、ご興味等ありましたらあわせてそちらもご覧ください。

さて、何かと言えば暴走してしまうハヤトの過去などが判明した前巻。
彼の力を増幅させるものの、その体と精神を蝕んでいた「革命の針」が、突き刺さっていた脳から体全体に散らばっタコとによって、彼の体は安定してきたようです。
そしてその回復のきっかけとなり、心の支えにもなってくれた了を密かにリーダーとして認めたのでした。

激しい戦いの続く中、シャワーや食事、お片づけなんかに生きている実感を感じるムサシ。
片付けなんかさせてしまってすまないと達人は声をかけるのですが、ムサシはこんな小さなことから「二年前」よりも生きている実感を感じられるんだと答えました。
その「二年前」とは何なのか?
武蔵野背中に刻まれている、「634」と言う刻印のようなものも含めた、ムサシの過去が語られるのです。

二年前。
その時も既にゲッターは戦っていました。
海上に出現し、戦艦を次々に破壊していくイデア。
それを阻止するのは、勿論水中専用のゲッターIIIです!
しかし、そのゲッターIIIのパイロットはムサシではありません。
ゲッターのもたらす激しいGに苦悶しながらも操縦をこなし、イデアを撃破するそのパイロットは
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まだ顔に傷跡の無い、達人だったのです!

戦いを終え、ゲットボマーに帰ってきた了、ハヤト、そして達人。
勝利の余韻とゲッターの力に沸く了とハヤトですが、達人は「ゲッターだけでは駄目だ、ゲッターは3人でひとつ、ともにイデアと戦おう」とピシャリとしめてくれるのです!
ですがそれは単なる虚勢に過ぎませんでした。
了とハヤトの目が届かなくなった場所に来た瞬間、崩れ落ちる達人。
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医務室に言って検査なんかをしてもらうのですが、敷島から告げられたのはショッキングな一言でした。
達人にゲッター乗りは無理だ、と言う……!
確かに達人は知力体力ともに優秀です。
ですが、それはあくまで一般の人間レベルでの話。
ゲッター乗りになるには了やハヤトのような普通の人間を超える優秀な人物か……バカでなくてはならないのだそうです。
とはいえ、だからと言って諦めるわけにはいきません。
達人は自分の体にメスを入れ、改造してもらってでもこの戦いを続ける決心をしていたのです!

またも現われる巨大なイデア。
戦艦の何十倍もあろうかと言う超巨大イデアの上に都市を築き、そこに住まうイデア・ザ・イオナスが新たな非道を働こうとしていました。
とある国の美しき王女、マチュア。
彼女を奪い取り、イオナスが作り出す「血肉の君」なるもののパーツにしようと目論んでいたのです!
そんなイデアに立ち向かうゲッター。
相手がイデアの大軍団とはいえ、その力は圧倒的!
次々にイデアを撃破していきます!
ですが、いかに木っ端を撃破したところであの母艦となっている超巨大イデアをどうにかしないことにはどうにもなりません。
流石に超巨大母艦、今までのイデアとは一戦を隠す強さで、しかも海中から攻撃を仕掛けてくるためゲッターIでは分の悪さは否めません。
すかさずゲッターIIIに変形しようとするのですが……
達人の体は既に限界。
精神面でも度重なる苦痛によって追い詰められており……
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合体の瞬間に大量吐血!!
無念の合体失敗となってしまったのです!!

合体最中に意識を失った達人は、ベアー号もろともイデアに捕らえられてしまいます。
ですが達人は処刑や拷問をされるわけではなく、パーティーのゲストとしてもてなされました。
イデアがゲッターに勝利した祝いのパーティーで、ではありますが……
そこで達人は異様なものを見させられます。
笑みを浮かべ、達人に絡み付いてくる美しい美女達……「血肉の君」。
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彼女達は、イオナスによってさらわれた人間の美女達の美しいパーツだけを「選び取って」作り上げた、従順な人造人間なのです!
ゲッターの敗北によって捕らえられてしまったマチュアも既にそのパーツを選び取られてしまったあとで……既にその体はむごすぎる姿に玩び変えられてしまっていたのでした……
その暴虐に戦慄することしかできない達人。
このパーティーが終われば、きっと彼もまた始末されてしまうことでしょう。
万事休すかと思われたその時、食卓の上に突然
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少女が降ってきたではありませんか!!
多数の奇怪な怪物を従えた少女は達人を連れ、その場を逃げ出します。
その少女は、イデアたちにこう呼ばれていました。
634……ムサシ、と!!

と言うわけで、ムサシと達人の過去が描かれた今巻。
意外な場所で出会うことになったこの2人。
634という番号をつけられていた様子のムサシはいったい何者なのか?
顔の傷が無い達人ですが、あの傷はいかにして刻まれたのか?
現在ではなんだかいい雰囲気の2人ですが、このあと何があったのか?
それらが一挙に語られることになるのです!!
エロス担当要因としてロリ巨乳にしたんだろ?と言う見方もあったとかなかったとか言われるムサシですが、やはりそこは容赦ないストーリー展開を好む西川先生。
壮絶な出自が用意されています!!

ゲッターの名に恥じないハードな展開を続ける、「偽書ゲッターロボ ダークネス」第3巻は好評発売中です!!
ムサシ編の開幕からクライマックスまでを描く今巻。
西川先生は人気作「職業・殺し屋。」の新シリーズの連載を開始したのですが、それでもこちらの連載も平行して行ってくれるようです!
ファンとしては嬉しい限りですが、無理の無い程度に頑張って欲しいところですね……!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!


偽書ゲッターロボ ダークネス 3 (ジェッツコミックス)
白泉社
2011-10-28
永井豪

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本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 ポコニャン」です。
小学館さんより刊行されました。

大好評刊行中の藤子・F・不二雄大全集の紹介は、「藤子・F・不二雄」のテーマにてまとめておりますので、よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、本作は「きぼうのとも ようじえほん」誌で70~74年、「希望の友」誌にて75~78年に連載された作品です。
なんかすごい能力を持った同居人と日常を過ごしていく、要するにドラえもんタイプの作品でして、ドラえもんが69年連載と言うこともあるのか非常にテイスト的には似たものになっています。
初出の掲載誌がバリバリの幼年向けですし、当初は幼年向けのドラえもんとして描いたのかもしれません。

この作品、最大の特徴はドラえもんポジションに当たるポコニャンの万能振りでしょう。
「ポコニャン」と唱えるだけで、眠っている人間を自由自在に操ったり、おもちゃのカメラを本物並みの性能を持つカメラにしたり、無機物に意思を与えたりと、その万能ぶりはハンパじゃありません。
ドラえもんの道具のようなアイテムも登場するのですが、それも基本的にポコニャンが作ったもの。
そして面白いことに、その道具を改造して使いまわしたりもするのです!

スネ夫ポジションのラッキョにビデオカメラを自慢された主人公の太郎。
しずかちゃんポジションのみきや、ジャイアンポジションのヒヒ山はビデオで撮影してもらう約束を取り付けるのですが、太郎はのび太よろしく「フィルムがもったいないから」と一人だけハブられてしまうのです。
ぷりぷり怒りながら家に帰ると、ポコニャンはこともなげに「ポコニャン(訳・カメラを作ればいい)」と言いました。
ポコニャンは空き箱を取り出し、そこに筒をくっつけてその先にビニールを貼り付けました。
そして棒の先っちょにボールを差したものを貼り付け、箱の中にはフィルムに見立てたトイレットペーパーを入れました。
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たしかに形だけ見ればビデオカメラに見えないこともありませんが、勿論このままではただのカタマリです。
そこでポコニャンが「ポコニャン!」と唱えるとあら不思議。
映写機能までついた、そんじょそこらのビデオカメラよりも上等なカメラになったのでした!
その後、ラッキョが嫌々ヒヒ山を撮影していたら、偶然に偶然が重なって放火魔を追うドキュメンタリーみたいな映像になってしまい、ラッキョがボコボコにされておしまいと言うこのお話。
この便利なビデオカメラはそのまま忘れ去られる……と思いきや、別のお話にも登場するのです!

ちょっとした不注意でパパの大切な書類の上にインクをこぼしてしまった太郎。
この書類、ガチで大事なもので、恐る恐る大事なものかどうか本人に確認してみたら、
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「アレがなくなるとパパはクビになる」とさらりとショッキングな発言をされてしまうのです!
こうなってはもう頼れるのはポコニャンだけ。
ですがそのインクまみれの書類を見せられたポコニャンは思わず
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「ポコギャッ。」と叫んでしまうのでした!
悩んで悩んで、やっと何かひらめいた様子のポコニャン。
どこかへと走り去り、戻ってきたときに持っていたのがあのビデオカメラでした。
ポコニャンはそのビデオカメラでいきなり映像を逆再生して見せました。
当然太郎はそれがどうしたのと言った感じで怒るのですが、ポコニャンはそのビデオカメラをいきなり改造し始めました。
空き箱とトイレットペーパーと棒とボールとビニールでできていたはずのビデオカメラからなんかバネとかねじとかコンデンサー的なものがいっぱい飛び出してきているのですが……まあそれはいいでしょう!
できた物は「実物時間逆転機」だそうで、早速ポコニャンはその効能を実践して見せました。
ガチャッとガラスを割ったあと、その逆転機でそのガラスをうつすと、みるみると巻き戻しているかのようにガラスが元通りになっていくのです!!
物体を巻き戻せる能力によって書類を元通りにし、心のつっかえが取れた太郎は早速このメカで遊ぶことに。
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家を破壊しまくったりとやりたい放題してもすぐ元通りになるため思うさま破壊を楽しんだり、女の子が地面に落としてしまったあめを巻き戻して元のきれいな状態に戻してあげたり、火事を巻き戻して鎮火させてあげたりと、いいことや悪いことをひとしきり満喫。
楽しんだ後、ラーメンを食べてお腹も満たしていると、そこへパパが帰ってきました。
パパも食べたがったのですが、残念ながらもう品切れ。
なら出してあげるよ、と太郎は例のメカで口からラーメンをむにゅむにゅと取り出し……!!
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と言うように、ガラクタを家電にするだけでなく、それを更にドラえもん顔負けの道具にしてしまうハイスペックさを誇るポコニャン。
そしてこのポコニャンのすごいところは、「ようじえほん」版だろうが「希望の友」版だろうが、第1話から居るのが当たり前のようにお話が始まっているところ!!
「希望の友」版の15話目でやっとその出会いが語られるのですが、それも「5年前ハイキングに行ったら拾った」という簡素極まりないものでして。
本人もその出自がわからないようで、「ひょっとして遠い星から来たのかもしれないね」という複線的な言葉だけが残され、結局その正体は謎のままなのです!!

このポコニャンといえば、93年に放映されていたアニメ版を思い出す方も多いと思われます。
ですがこのアニメ版、正直この原作とは別物です。
ポコニャンと言う不思議な生き物がなんかすごい力を使う、と言う部分意外はすべて違うと言うほどに!
何せ主役からしてアニメ版は女の子ですし、原作のポコニャンは「ようじえほん」版の1話目と2話目しかしゃべりませんから!
逆に何故その2話だけしゃべったのかは謎ですけど!

ドラえもんよりも圧倒的にいい子度の高いポコニャンが可愛らしい、「藤子・F・不二雄大全集 ポコニャン」は好評発売中です!
カラー原稿も再現され、色彩豊かなポコニャンワールドを堪能できる本作。
アニメ版はアニメ版で面白いのですが、原作のこの平和な感じも癒されること必至!
アニメ派の方も読んでみてはいかがでしょうか!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


藤子・F・不二雄大全集 ポコニャン (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
小学館
2011-10-25
藤子・F・ 不二雄

amazon.co.jpで買う
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本日紹介いたしますのはこちら、「地球の放課後」第4巻です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行、チャンピオンREDにて連載されています。

作者は吉富昭仁先生。
本作は「吉富昭仁」のテーマで紹介記事をまとめておりますので、そちらもよろしければご覧くださいませ。

さて、得体の知れないファントムの謎を調べながら、4人でそれなりに楽しい日常を送っている正史たち。
徐々にファントムに食われた人たちが死んでいるわけではなさそうなことや、どこか別のところにつながっているらしいことがわかってきているのですが、まだまだ不確定要素が多すぎます。
ですがなぜか正史には、そう遠くないうちにみんなに会える、そんな予感がしているのでした。

ちょっとした出来事から、正史と早苗は2人っきりで夜を明かしました。
ホントに眠っていただけだったのですが、八重子や杏南に見つけられたときに早苗が正史に絡みついていたために「なんかあっただろう」と勘繰られてしまいます。
早苗は流れ星を見ていたらそのまま寝てしまっただけだと弁解し、正史はばつが悪いのか、ちょっとはなれたところをふらふらしていました。
しつこい追求に対し、早苗は結局そんなに言うなら正史にも聞いてみろ、と正史に丸投げします。
じゃあその正史は?と先ほどまでふらふらしていた場所を見てみると、その姿が無いのです。
糾弾を逃れるために逃げた、と八重子たちは考えたのですが……
その時、正史はとんでもないところに居ました。
いえ、場所自体は先ほどまでと変わらないところなのですが、なんと
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普通に人々の往来がある、過去に戻っていたのです!!

手近なコンビニに入り、新聞で日付を確認してみると、どうやら今は2年前の10月20日のようです。
そんな時、コンビニの客の会話が正史の耳に入りました。
とある女学院が閉鎖する、と言うその話を聞き、正史の脳裏にパッとある記憶が呼び覚まされます。
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髪の長い美少女に、「いつも学校が始まる前しかあったことが無いから、今日の放課後この公園であってみない?」と誘われたことを。
その美少女は、前巻の変身するファントムがその姿をかたどった人物でした。
名も知らない、毎朝すれ違っていただけの少女。
その少女は、結局その日公園にはやってこなかったのです。
そして正史は帰宅後に妹から先ほどの女学院にファントムが現われ、何人か生徒が消えたらしいと言う話を聞きます。
……そう、彼女はおそらくファントムに襲われ、そして……
その日こそ忘れもしない、2年前の10月20日でした!

普段は慎重な正史も、この千載一遇のチャンスを前にしてはアレコレ考えてなどいられません。
正史は女学院へとやってきました。
既にファントムは現われてしまっているようで、学校は大パニック。
生徒達はとにかく外へと逃げ出していくのですが、正史はその流れに逆らってあの少女を探すために校舎の中へと入っていきました。
少女を探し走っていると、絹を裂くような悲鳴が耳に飛び込んできます。
声のほうへ走っていくと、そこには女生徒を絶賛消滅させ中のファントムがおり、その脅威から他の女性とを守るようにしているあの少女が居ました!
あの少女は消させない!
正史はそう考え、大きな音を立ててファントムの注意を自分へと向けました。
その時に少女も正史の存在に気がつきます。
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正史は自分がファントムをひきつけるから、君達はそこを動かないでと言ってじわじわと距離をとろうとします。
ですがそれを聞いた少女は、自分が守っていた女生徒に動くなとと言ったかと思うと、教室の中を通って正史の傍にやってきました!
そして手にしたいすで窓ガラスを割りながら、正史はこの学校の地理を良く知らないだろうから自分も手伝うと言い出したのです!
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勇ましい彼女の行動に複雑な表情を浮かべながら、一緒に走って逃げ出す正史。
階段で下に逃げようと提案しますが、下には大勢の生徒が居るから駄目だと却下されてしまいます。
そこで少女が出した代謝案は、ささっと更衣室に逃げ込んでロッカーに隠れると言うもの!
音を立てずに隠れていれば見つからずにすむかもと言うことなのでしょうが……
考えを読んだりするファントムに対しての作戦としてはやや頼りない気もしますが、とりあえず従う正史。
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狭いロッカーで少女と密着しているため、ドキドキしてそれどころじゃないのかもしれません!
とにかく幸運にもファントムはそのまま通り過ぎていきました。
ですがこの先は行き止まりになっているとのことで、折り返してくるだろうからまだ様子を見た方がいいようです。
ちょっと落ち着いたところで、少女は突然「本当に助けに来てくれたんだ」と言い出しました。
なんとなく、正史が助けに来てくれるような予感がしていたんだ、とのことで。
ですが同時に、なぜか正史がちょっとお兄さんになってしまっている気がすると言い出しました。
こっちは確実に気のせいではないのですが……正史はとりあえず正直に「自分は今朝あった自分ではなく、2年後から来た自分だ、って言ったら信じる?」と言ってみるのですが、少女は「どうかな?」ときょとんとするばかり。
とりあえずそのことはおいておくことにして、正史はやっと自分の名前を名乗り、少女の名前を尋ねました。
少女も名乗ろうとするのですが、そのタイミングで
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ファントムが更衣室の中に入ってきたのです!!
機器を逃れたかと思った直後にやってきた、絶体絶命の危機。
正史は少女を守れるのでしょうか?
何より、三人娘を残して過去の世界で消滅させられてしまうのでしょうか!?

と言うわけで、再びタイムスリップしてしまった正史。
そもそもファントムと言う存在が謎なわけですが、頻繁にタイムスリップなどの不思議な現象が起こると言うのもまた謎です。
ファントムは何をしたいのか、そしてこの世界をどうしてしまったのか。
なぜかかなりの頻度で姿を見せるようになって来た清美や、何かを知っているようなそぶりを見せる猫のぽんきち。
今までの日常パートはやや少なめになり、謎、と言うか謎を解くためのパーツのようなものを集めるような話が多くなってきています。
不完全ながら、未だ完成図の見えないパズルのピースは徐々に集まってきているようです!!

時を越え、あの日の後悔を取り戻す「地球の放課後」第4巻は好評発売中です!
終わってしまった世界の中行き続けていく本作。
ですが、その先にあるのは絶望だけではないようで。
人類は戻ってくるのか?あるいは正史たちも「向こう側に行く」のか?そのどちらでもない結末が待っているのか?
期待して読み進めるしかありませんね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!



地球の放課後 4 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
2011-09-20
吉富 昭仁

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