3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

2011年10月

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本日紹介いたしますのはこちら、「範馬刃牙」第31巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

作者は板垣恵介先生。
本作の紹介は「板垣恵介」のテーマでまとめておりますので、よろしければそちらもご覧くださいませ。

さて、パパに高級ホテルのお食事に招待されたかと思った矢先におっぱじまった親子喧嘩。
ですが今のところガチンコのバトル、と言う風情でなく、なにやら勇次郎には「息子へのしつけ」と言う意識の方が強いようで。
これからどんな展開を迎えるのでしょうか!?

勇次郎のケツキックによって壁をぶち破って隣の部屋に飛び込む形になってしまったバキ。
当然一般のお客さんはびっくりするわけですが、その後を追って入ってきた勇次郎を見て反応が変わります。
その圧倒的佇まいから、今までホテルに起こっていた異変……物凄い怒声やら破裂音やら、強化ガラスが割れてみたり壁を突き破って少年が飛び込んできたり……そのすべてがこの人が原因に違いあるまい!
そんな勇次郎さん、反撃に来るバキを片手で静止しつつ「お騒がせした、不肖の倅をしつけている最中でな」と余裕の発言。
そのまま頭を掴んで持ち上げたまま、バキを窓にグイッと押し付けました。
そしてそのまま圧力を強め、
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もろともに外へと落下したのです!!

何十階、と言う高さからの落下。
無理心中のようにしか思えない行動ですが、勇次郎に限ってそれだけは無いと誰しもが言い切れるでしょう!
事実、その直後に勇次郎はバキに信じられないことを囁くのです!
「着地の準備だ」と!
咄嗟にバキは後頭部を手でカバー。
この超高層から落ちては、そんなもの気休めにすらならないような気もしますが、細かいことなんて一切考える隙もなく
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車の上に落下してしまいました!!
落下したのは様子を見に来ていた総理の高級車。
どうやら勇次郎は、高級車のもつ衝撃吸収性を知っていたようで。
超高層ビルから落下の際に微妙に軌道を修正し、この車の上に狙って落ちたようなのです!
いや、いくら高級車が物凄い衝撃吸収力を持っていたとしても、これだけ高いところ(150メートル以上っぽいです)から落ちたらもうそんなもん関係ないような気もしますが……
ともかく勇次郎は無傷で普通に立ち上がりました。
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バキを放り捨て、飯も食ったし茶も飲んだし、もう甘えんな、この程度でくたばるタマじゃないだろうと無茶を言う勇次郎。
ですが確かにバキのほうも見た目はきれいなもんで、実際寝そべったままにこりと笑って「起こしてよ」とガチ甘えをする始末です!
チッとしたうちをしながら本当に手を掴んで優しく起こしてあげる勇次郎。
しかしバキはその優しさに付け込み、その手をぐっと掴んで起き上がり、右手で思いっきり顔面にビンタをかましたのです!!
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で、ビンタを放ったほうであるバキは逆にびっくりしてました。
なんか当たった感触が長い間風雨にさらされて角が取れた巨岩に、厚さ1センチのゴムをかぶせた物をひっぱたいたかのような感じだったらしいのです!
そしてたたかれた方である勇次郎さんの方はそりゃもう怒ってます。
超絶威力の張り手をバキの横っ面にぶち当てました!
食らってしまったバキは面白いくらい吹っ飛ばされ、ガラスを突き破ってホテルの中へとんぼ返り。
なんかうつろな目でビクンビクンしちゃってますし、さっきの落下より明らかにダメージを負っちゃっているようです。
その後を追い、ホテルにゆっくりと入ってくる勇次郎。
その形相は緒にそのもので、その怒りたるや相当なもの。
ですがそれはいきなりひっぱたかれたことに関してではなく、なんと地上最強たる自分に対して「急所を狙わない攻撃」を仕掛けたことに対してだったのです!
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この俺に対して、手加減をする資格があるのかと問いながらほっぺたをつねり上げる勇次郎。
バキはと言うと、あえてその問いに返答せず、そのまま急所を狙わない攻撃を仕掛け続けるのです。
バキの中では、これはあくまで親子喧嘩、だから急所は狙わない、と言う考えが支配している様子。
勇次郎もそれを察したのか、彼もまた急所を狙わない攻撃を仕掛けてきました。
ですが急所に当たらないといえどもその攻撃は地上最強のそれなわけで。
バキはその攻撃でやはりかなりのダメージを負ってしまうのです!
親子喧嘩だとしても、覆せない圧倒的な実力差。
それでもバキの能力を認めている裕次郎は、その親子喧嘩を戦いに変えるためなのか、あるいはもっと別の目的があるのか……お仕置きを続けることにしたようです。
そこで選んだ技はなんと……!!
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バキと勇次郎、最強の親子喧嘩はやがて最強の男の戦いになるのでしょうか!!

というわけで、まだまだ本格化はしない親子喧嘩。
このあとまだまだこのアイドリング状態が続くことになるのですが……今巻の最後のほうでようやく「闘い」になっていきます!
バキが編み出した絶技がようやく勇次郎に炸裂することになるわけで。
まったく勝てそうなビジョンが見えてこないバキですが、どのくらい通用するのか、久々に苦しむ勇次郎を見ることができるのか、あるいはマジで追い詰めたり倒しちゃったりできるのか。
まだまだ相当長い戦いになりそうですので、慌てず見守っていくしかなさそうです!!

毎回毎回度肝を抜いてくれる、「範馬刃牙」第31巻は全国書店にて発売中です。
良きにつけ悪しきにつけ、予想を裏切りまくってくれる本作。
もう何が来ても驚かないよ、と覚悟してもそれを上回るものを見せてくれています!!
……それがどういう方向で、なのかは別問題ですが……!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


範馬刃牙 31 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
2011-10-07
板垣 恵介

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本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編」第1巻です。
小学館さんより刊行されています。

100巻に向けて着々と刊行されている本大全集は、「藤子・F・不二雄」のテーマに紹介をまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。

さて、本作は69年から74年にかけてビッグコミック誌およびその増刊に掲載された青年向けの短編を集めた作品集です。
「ドラえもん」「オバQ」など、学年誌等に掲載される児童漫画で名を馳せているF先生ではありますが、その児童向け作品でもハッとさせられるネタやギャグなどを見せてくれることも多いわけで。
読みきりでもその素晴らしいアイデアや演出を存分に見せつけてくれるのです!!

17編もの短編が収録されている本作。
F先生初の青年向け読み切り作品にして、名作の呼び声も高い「ミノタウロスの皿」。
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アレから十五年後、懐かしくも寂しい再会を描く「劇画・オバQ」。
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あの小池さんが突然スーパーマンになるものの、ままならない世の中にストレスを感じまくってしまう「カイケツ小池さん」
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などなど、どれをとっても注目せざるを得ない短編ばかりです。
そんな中今回紹介したいのは、「アチタが見える」と言う短編。
本作は今まで「藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版」第1巻にしか単行本には収録されていなかったようで、やや珍しい作品となっています!

いいお天気のある日。
チコちゃんは出し抜けに傘を三本抱え、お外へと走っていきました。
パパをお迎えに行くとのことですが、それを見たお母さんはいい天気だから傘なんていらないよと止めようとするのですが、チコちゃんは一切かまわずそのままかけていってしまいます。
するとその道中、雨が降り出してきました!
ちょうどパパが利用しているバス停に着いたとき、雨は本降りになってきて、パパも到着したバスから降りてきたところ。
しかもその後ろには、パパの会社の同僚である五十嵐さんもおりまして……彼もどうやらチコちゃんちに来るようなのです!
雨も降っていない中、傘を三本もって家を出たチコちゃん。
傘だけなら天気予報を見たとかで説明もつこうと言うものですが、いきなりやってきた五十嵐の分まで持ってきたと言うのはあまりにも不思議。
お母さんはその事実に驚きを隠せません。
なぜならば、その不思議は今回に限ったことではないのですから!

時々あるという、チコちゃんの「見えた」お話。
山登りに行こうと言うお父さんに浮き輪をもって行けとせがんだその時は、パパが川でおぼれそうに。
赤ちゃんころ、お気に入りのおもちゃを抱えて放さなくなったと思ったら、その夜そのおもちゃをパパがふんづけてしまった。
そんなことがちょくちょくあるようなのです。
そういうオカルトっぽい話に興味があるらしい五十嵐は、チコには予知能力があるんじゃないかと大盛り上がり。
霊感占いの看板を出してみたら?とか、競馬に連れて行こうか?とか、株なんかを買う時に……とか、勝手に盛り上がるお母さんと五十嵐。
そんな二人を冷ややかに見つめていたお父さん、結構いい時間になってきていたのに気がついて、お絵かきに夢中なチコちゃんにそろそろ寝なさいと語り掛けました。
その言葉を聞いて、五十嵐もすっかりお邪魔しちゃってと帰り支度をするのですが、帰り際に覗き込んだチコちゃんのお絵描きの内容が
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五十嵐自身が車に轢かれている絵だったからたまりません!!
チコちゃんも楽しげに「それおじちゃんよ!車とドカーン!」と言うのですからもう確定。
五十嵐はすっかり青ざめて家に帰るのでした。

その翌日、五十嵐は会社を休みます。
心配になったお父さんは五十嵐の家を訪ねるのですが、休暇がたまってたから使っただけさ、と明るく出迎えてくれました。
ですが、外に出歩かなければ惹かれないだろう、と冗談めかして吹いたりもして……気になってはいるようです。
確かに五十嵐さんちの前の道路は車どおりが多いようで、あの予知も結構現実味を感じさせてしまっています。
気にするなといっていたお父さんもなんだかんだその予知を信じているところがあったようで、チコちゃんの言うとおり宝くじを買っていたり、ママはすっかりその気で五十嵐のつてで取材に来ると言う新聞社の依頼を受けて見たりもしていました。
やはりみんなチコちゃんの予知が気になってしまっているようです。

翌日も五十嵐は仕事を休みました。
たずねてみれば、こだわっているわけじゃないと言う五十嵐の顔は明らかにやつれています。
このままじゃよくないと感じたお父さんは、チコに直接あの予知の場面なんかを詳しく聞こうと決心。
帰り道の途中でチコちゃんと出会い、そのことを詳しく聞こうとするのですが、出てくるのは「見た」「嘘じゃない」「おじちゃんが血だらけ」と言ったようなそれはもう絶望的な情報ばかり。
思わずエキサイトして声を荒げてしまい、チコちゃんは泣いてしまいました。
そこにタイミングよく通りがかったのは、例の新聞記者の人。
彼はオカルト肯定派じゃない、ありのままに記事を書くよとはっきり宣言して取材に取り掛かってくるのでした。

記者は政治のこととか、社会情勢のこととかを予知してもらおうとするのですが……チコちゃんはぽかんとするばかり。
子供にそんなこと聞いてもしょうがない、と身近な質問をすることに切り替え、記者は「チコちゃんのパパとママはこれからどうなる?」と聞いてみたのです。
五十嵐のこともありまして、お父さんは血相変えてその質問は余計なお世話だと怒ります。
チコちゃんは何か見えるが良くわからない、とのことで。
聞きたくないと言うお父さんは置いておいて、記者は自分にだけその事実を耳打ちさせました。
するとどうでしょう。
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記者の顔は見る見ると青くなり、どうしたと聞くお父さんに、何でもありませんと言い残してそそくさと帰っていってしまうではないですか!!

そのことを聞きたくても、信じないと公言しているお父さんは五十嵐のことも脳裏によぎるのでしょう。
あえて聞かないことにしました。
ですがそこへお母さんが飛び込んできて、宝くじが当たったと大喜びしたのです!
さらにテレビでは、五十嵐の家にダンプが飛び込んできて、五十嵐は会社を休んで自宅に居たため轢かれてしまった、と言うニュースが流れていて……!!
総毛立つお父さんとお母さん。
チコが予知しなければダンプに轢かれなかったんじゃないか?とお父さんは考えます。
お母さんはそれじゃチコが殺したみたいだ、五十嵐の轢かれる運命は、予知を見ることも織り込み済みの運命だったんだとフォローするのですが……
ともかく同僚としては、とりあえず五十嵐の容態なんかを確認しに行かなければいけないところ。
慌てて着替え、家を飛び出ようとしたその時にチコちゃんはまた一枚のお絵かきした紙を見せてくれたのです。
「これがパパとママよ!」。
そう言って差し出されたそのお絵かきに描かれていたのは、
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明らかに自分達ではない「パパとママ」と手をつないでいるチコちゃんの絵だったのです……!!

というわけで、言い様の無い恐ろしさを感じさせるこの一編。
このあと何らかの原因でお父さんとお母さんはチコちゃんの両親ではいられなくなってしまう。
何かの不幸があって離散するのか、あるいは死んでしまうのか……
チコちゃんの年恰好がほとんど変わっていないことから、その日はそれほど遠くないはず。
予知を知っていても回避することができないことだけがわかってしまった今、これからこの家族はどうなってしまうのかを考えただけでも恐ろしいではないですか!!
ニコニコしながらその予知を見せるチコちゃんも恐ろしく、もしかしたらこれは予知ではなく、チコちゃんによって強制的にもたらされているのではないか?というよからぬ妄想も生まれてしまいます!
こう行った、なんともいえない居心地の悪さのような怖さを感じることができるのです!

この他の短編も、社会風刺的な内容だったり、現実とは僅かに違う違和感や異常性が描かれていたり、様々な要素がオチでカシリとはまるパズルのような物語だったりと、名作ぞろい。
青年向けと言うことで、以前発売された「少年SF短編」とは違い、良い人なのにこれっぽっちも報われなかったりするビターな味わいが思う存分楽しめますよ!!

F先生の真の(?)魅力が味わえる、「藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編」第1巻は好評発売中です!
F先生の毒がたっぷりと放出された短編がお腹いっぱい楽しめる本作。
「少年SF短編」よりも更にバラエティに富んだ作品集となっていますので、児童向け作品しか知らない方ならばより一層楽しめることうけあいですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 1 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
小学館
2011-10-25
藤子・F・ 不二雄

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本日紹介いたしますのはこちら、「ヨメイロちょいす」第6巻です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行されました。

作者はtenkla先生。
本作の紹介は「ヨメイロちょいす」のテーマにてまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。

さて、チャンピオンRED誌でもひときわ目立つ酷い作品である本作。
この規制厳しいご時勢の中でも、やりたい放題したい放題をやってきたこの作品も今巻がついに最終巻!
いままで心からどうでもいいお話(褒め言葉ですよ!)を繰り返してきた本作ですが、終盤では意外に真面目な感じのお話しになってくるのですが……!

まず今巻、前半のバカエロス話のときからちょっぴりまとめにかかっているところが見て取れるのです。
三人の各娘がそれぞれの未来に里帰り(?)お話が一話ずつ展開し、本来敵対関係でありながら、なんだかんだと仲よくなっていた三人娘の絆とかが強まっていく様子が描かれます。
そして出番の少なかったセルリァとローゼマリーの当番回まで回ってきたのですが、そのオチのあたりから話がおかしくなってくるのです!!

ローゼマリーは本業の退魔士の仕事の関係で本国に帰ることになりました。
だから早く自分に種付けしろ!というような騒動があったのですが、サクのへたれ振りとセルリァの天使っぷりでなんとか無事乗り切り、サクとローゼマリーの距離もほんのちょっとだけ縮まったようです。
そしてローゼマリーはセルリァをつれて帰国の飛行機に乗るのですが、
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突然セルリァの姿が忽然と消えてしまったのです!!

翌日、その騒動は大変だったけど、セルリァも喜んでたしローゼマリーさんも悪い人じゃないし、まぁ良かったかなとつぶやいていたサク。
その言葉を聞いたくらんは、セルリァって誰?といいだすのです!
くらんはとぼけたりするような性格の人間ではありません。
なんでセルリァのことを知らないんだ?と不安になったサクはローゼマリーに電話しようとするのですが、なぜか携帯のメモリーに彼女の番号が入っていないではないですか!
わけがわからないサクに、どこからともなく声がかけられました。
一時帰国したつもりだったローゼマリーは、厳格な祖父によって再来日を許されず、二度と日本の土を踏むことはなかった。
そのためセルリァが生まれる可能性が消え、セルリァの存在そのものがなくなった。
だから関係性が希薄になり、彼女に対する情報が消えたのだ、と。
そんなことを突然言われたサクは驚き、そんなこといわれても困る、知っていたら止めたのに……と言うのですが、その声の主はその姿を現しながらこういうのです。
家を出るとき、左足が先か右足が先かと言う些細なことでも未来が変わることがある。
人は誰もがそれと気付かずに選択を続けているんだ……
そんなことを言いながら見せたその姿は、多き仲間を持った神秘的な少女、ラゥス。
ラゥスは続けます。
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ボクは、君と娘たちの関係を無に帰すために来た、全てを終わらせる使者だ、と……!!

セルリァをけしたのは君なのかと問いかけるサク。
ですが彼女はこの件に関して何もしていない、自分はあることを伝えるために来たのだと答えました。
彼女は、その不思議な力でサクにあるイメージを見せ始めました。
暑い夏の日、アイスを持ってきてくれるくらん。
サクの姿は少年時代のそれになっていたのですが、くらんの体はなぜか今までどおり。
絵に描いたような駄目人間のサク、これは夢だなと決め付けたかと思うと、夢ならばチャンスだとばかりにくらんのおっぱいやら足やらにむしゃぶりつくのです!!
いざおっぱいに吸い付かんと言うところで突然くらんの姿は消え、代わりにヒィロが眼前に現われます。
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そしてヒィロは、結局体だけが目当てじゃないか、くらんがサクに甘いことに漬け込むなんて見下げ果てた男だ、そんな風に嫁を選んでいただかなくて結構だと一瞥し、去っていってしまいました。
残されたサクは一滴も反論の余地の無い指摘にがっくりと肩を落とし、確かに酷い、くらんは選べないと自己嫌悪するのです。
そしていったんラゥスのいるもとの世界に戻され、世界は3のような形に置いた小石と同じ、見る方向によってmにもwにも、3にもEにも見える、これが世界が複数あるということだといい、再びサクをイメージの世界へ戻しました。
今度は花凛と自分が放課後の教室で2人きりになっているイメージです。
今度は失敗できないと思ったサク、花凛の腕を掴んでいきなり告白し、キスの体勢へと移行したではありませんか!
彼らしからぬ積極性ですが、そこにこんどはきぃろが割り込んできます。
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くらんがだめならこっちって酷くないか、しかもやってることはくらんと同じ……要するに体目当てのようなものだし、安パイに逃げるなんて駄目だろうとピシャリと言われてしまうのでした。
またもサクは確かに虫が良すぎる話だ、花凛は選ばないと肩を落とします。

そして再びラゥスの元へと引き戻され、いくら世界が複数あるとはいえ、大変不安定な存在であるらしいサクにはひとつの未来を選んでもらわないと宇宙すら危ないんだとだとしてきます。
すっかり早く選ばなければと追い詰められたサクは、次なるイメージの世界で梢にいきなり抱きついて赤ちゃんを作ろうと言い出すのです!
ですがそうなれば当然もぇぎが登場。
消去法で選ぶな、ふざけんなとサクを蹴っ飛ばし、おまわりさんまで呼んじゃうのでした!!

すっかり現実を見せられたサクは、自己嫌悪に告ぐ自己嫌悪ですっかり沈みきってしまいます。
「他人を傷つける自分」にならないよう逃げ続け、結局皆を傷つけている。
そんな酷い僕なんて、いっそ皆に忘れてもらえれば……
そう嘆くサクに対し、ラゥスは勿論そういう世界もある、たとえ皆がサクを忘れても僕だけは傍にいてあげようと優しく語り掛けるのです!
こんな僕でいいのか、消去法の結果でいいのか、と呻きながらふらつくサク。
ラゥスはそんなサクを受け入れるのです。
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君に決めた、僕の子供を生んでくれ、とその胸に抱かれるサク。
果たしてこのままサクはこの閉じた世界に閉じこもってしまうのでしょうか?
全てを終わらせるものと言うこのラゥス、一体何者なのでしょうか?
シリアスになってきたこの物語、フィナーレもまたシリアスに……なるわけないのです!!

というわけで、衝撃のラストを迎える本作。
結果としてサクは、人としてどうなのかはともかく、一応の円満な未来を手に入れることになります。
まぁこういう漫画ですし、いきなり暗いバッドエンドを迎えても困っちゃいますからね!
それにしても、その円満な未来を手に入れるために、やる気(?)を復活させるわけですが、その理由もそりゃまぁ酷いもの。
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なんと言いますか、やっぱりこの作品だなぁ……という納得のオチとなっておりますので、とにかくその酷さを刮目して見よとしか言い様がありません!!!

そしてなんか巻末には「最終忍者シュンカ」なる新作の予告が収録。
まさかこれがREDで連載する次回作なのでしょうか……?
予告の感じではドシリアスな感じですが、土居……tenkla先生がガチで真面目な漫画を描けるのか、描いたらどうなるのか興味の尽きないところ!
こちらも期待せざるを得ませんね!!

新世紀カオティック嫁選びエロスコメディ、「ヨメイロちょいす」最終第6巻は全国書店にて発売中です!
そのブッチギリの酷さを最後まで貫き通した本作。
物凄い勢いで人を選ぶ本作、ここまで来たら最後まで付き合うしかありませんよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ヨメイロちょいす 6 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
2011-10-20
tenkla

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Amazonアソシエイト by ヨメイロちょいす 6 (チャンピオンREDコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



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本日紹介いたしますのはこちら、「オールラウンダー廻」第7巻です。
講談社さんのイブニングKCより刊行、イブニングにて連載されています。

作者は遠藤浩輝先生。
本作の紹介は「遠藤浩輝」のテーマにて記事をまとめておりますので、よろしければそちらもあわせてご覧くださいませ。

さて、関東選手権は喬の優勝で幕を閉じました。
廻も勇大もベスト4と健闘したものの、やはり負けは負け、悔しいことには変わりありません。
廻はその胸に湧き上がる悔しさから、自分は格闘技をやめられないと実感。
更なる奮闘を誓うのでした。

関東選手権で2回もダウンを喫してしまった廻は、一月半ほどの間は打撃アリの試合の出場を禁じられてしまいました。
予選が終わってしまうと慌てる廻ですが、安全面を考えれば仕方ないこと。
予選大会は全国で順次行われていきますから、最後のほうに行われる大会にあわせて調整していくことに。
打撃アリの本格的なスパーリングも禁止され、防御面の強化を目的としたスパーリングや、基礎体力や筋力なんかのフィジカルの訓練等をメインに練習するのでした。

そんな日々の中、いつになくマキが張り切って練習に打ち込んでいました。
待望のキックの試合に参加することが決まったからです。
トップアマが出場するクラスで、しかも2戦行うことになったマキ。
1戦目の相手は得意のリーチを生かしたミドルと、首相撲からの膝などをフルに使って危なげなく勝利をおさめます。
問題は2戦目の相手でした。
マキが試合前のロビーでちょこっとあったときは、なんだかおどおどした感じの印象だったその女性、長峰綾子。
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身長は170センチくらいでしっかりと鍛え込まれてはいるものの、キックをやっている感じの体つきではありません。
戦績も書いておらず、どうもわざわざ関西の方から遠征に来ているようで……
まったく前情報の無いままゴングはならされました。

どうも綾子さんは緊張しいの体質のようで、セコンドの人からもそれはしょうがないから1ラウンドは様子見で行けとアドバイスされていました。
事実、綾子の立ち上がりはそれはもうわかりやすいくらいにガッチガチ。
とりあえずパンチ主体と言った風情の構えを取っていますので、マキはセオリーどおりに前足を攻めていくことにしました。
予想外の遠い間合いから届くイン・ローに驚きを見せる綾子。
ですがすかさず繰り出されたハイキックはしっかりとバックステップで避けました。
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そこから、綾子は前足を蹴られること前提で戦略を組んでいるハードパンチャーであろうと予測されます。
いまは緊張でがちがちになって縮こまってしまっていますが、マキのローやミドルを何発か受けているうちに緊張もほぐれてきて……
完璧ではないながらもローキックをカットし、その上次第にマキの間合いを見切ってミドルすらもすかすようになってくるのです!
自分の間合いで戦っているはずなのに、なぜか異常に息が上がっていることに気がつくマキ。
更に、いつの間にかロープ際に追い詰められてしまっていることにもそのときまで気がつきませんでした!
すかさず懐にもぐりこんでくる綾子。
マキもその展開は予想済みなわけで、相手の左ストレートをパリングし、そのまま左膝を叩き込もうとするのですが
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綾子はそれもすかしてしまいます!
更にマキの懐にステップイン、そして強烈な左のボディブローを炸裂させました!
続けて右のアッパーカットを放つのですが、なんとかそれは回避するマキ。
一気に劣勢となったところで1ラウンドは終了となったのでした。

2ラウンドに入ればおそらく綾子の緊張はよりほぐれ、腕も伸びてくるはず。
キックの間合いも見切れれてしまっており、苦戦は必至です。
2ラウンドは前蹴りと首相撲を主体に、パンチを殺して戦えとアドバイスを受けるのですが……マキは声を出して返事ができないほど先ほどのボディが効いている様子。
第2ラウンド開始直後こそ前蹴りですこし綾子をひるませるものの、すぐさまそれも見切られて懐にもぐりこまれてしまいます。
繰り出されるボディブローをなんとかガードし、すかさず首相撲に捕らえるマキ。
がっちり首を捕らえて膝蹴りを放つのですが、綾子はくいっと体を捻ってホールドを外し、すかさず胴を掴んでサバ折りのようにしてマキを押し倒したではありませんか!
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更にそのあと、片足タックルのような動きを見せる綾子。
どうやら彼女は総合格闘技の選手で、打撃強化のためにこの試合に出ている様子なのです!
「打撃を強化したいのでキックに出てみました」。
そんなタイプが一番嫌いだと言うマキ、その事実に気がついて怒りに燃え出したようです……!
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何かをやらかしかねない、殺気のようなものがこもった表情に変わったマキ。
かっと来ると何をするかわからないところのある彼女、この試合でも何かしでかしてしまうのでしょうか!?

そして、桃子の方も大会に出場することになりました。
打撃アリの試合ができない廻と一緒に、柔術の大会に出ることになった桃子。
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当初は48.5キロ級のみに出る予定でしたが、勇大とのある約束のために無差別級にも出場し、いきなり優勝を狙うことになったのです!!
柔道のテクは折り紙つきで投げの才能は相当感じられるものの、スタミナの不足と経験の不足は否めない桃子。
白帯で出ることから、48.5キロ級はいいところまでいくことは間違いなく、優勝は十分狙えるでしょう。
ですが無差別級は圧倒的に体格差のある相手も出るでしょうし、どうやら他の競技でならした実力者もでるようで……
果たして桃子は無差別級でもその投げを炸裂させ、勝利をおさめることができるのでしょうか!!

というわけで、二人の女子選手の奮闘が収められた今巻。
マキと桃子の試合も勿論ですが、本気になってきた廻の頑張りや、マキとのじゃれあいなんかで主役もそれなりに存在感を放っております!
そして、怪我もあって試合や練習をしていない勇大もまたそのドラマを展開させていまして。
試合以外の部分でも見所のある一冊となっています!
その試合も今までメインだった総合ではなく、キックと言う打撃オンリーの試合+柔術と言う投げと極めオンリーの試合となっていまして、打撃の応酬から寝技の応酬と、正反対の技術の応酬が楽しめるのも注目したいところ。
試合もドラマも楽しめる一冊に仕上がっているのです!!

女子の奮闘がたっぷり堪能できる、「オールラウンダー廻」第7巻は好評発売中です。
廻とマキが着々といい感じになっている本作。
なんか勇大と桃子もなんとなしにくっつきそうな空気が濃くなってまいりました!
この調子で格闘技も恋愛も充実したリア住生活に突入していくのでしょうか!!
なんだか複雑です!!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


オールラウンダー廻(7) (イブニングKC)
講談社
2011-10-21
遠藤 浩輝

amazon.co.jpで買う
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本日紹介いたしますのはこちら、「軍鶏」第26巻です。
講談社さんのイブニングKCより刊行、イブニングにて連載されています。

作者はたなか亜希夫先生。
たなか先生作品の紹介は「たなか亜希夫」のテーマでまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。

さて、本作は数奇な運命を経て、総合格闘家へと転身した成嶋亮の壮絶な生き様を描いた格闘漫画です。
98年に「漫画アクション」にて連載が開始された本作ですが、同誌の休刊を期に05年より「イブニング」に移籍連載。
ところが08年、25巻までは原作としてクレジットされていた橋本以蔵先生と田中先生の間で権利関係なんかでの裁判が行われ連載が中断してしまいました。
ですがようやくその問題が解決したようで、11年になってから完全版が刊行開始。
そしてこのたび、たなか先生個人名義となって連載が再開して単行本最新刊刊行の運びとなったのです!!

久しぶりに読む方なんかのために今までの流れをざっと説明します。
親殺しのヒール格闘家として圧倒的な存在感を放っていたリョウにひかれ、突然本業をやめて格等家に転身してリョウに勝負を挑んできたトーマ。
その圧倒的カリスマによって、トーマの周りには彼をサポートする一流の格闘形が集結し、チームトーマが結成されました。
対決を挑まれたリョウは、敵対していたはずの番竜会の裏の腕利き集団、黒胴着衆4人とともに5VS5の団体戦を行うこととなりました。
黒胴着衆は痛覚を感じないもの、毒物や暗器をひそかに使うもの、すさまじすぎる一撃を持つ大男など、その手段や技術などはともかくつわものばかり。
ですがチームトーマのメンバーも表の世界で名を馳せた大物ばかりでして、卑劣な手段や体験したことのない体質が相手でも奮闘。
三戦終わった時点で星取は一勝一敗一分となっていました。
勝負は第4戦、超巨漢の黒人、黒胴着衆の4號と天才柔道家の吉岡の戦いが始まっています。
4號は「剛よく柔を断つ」を地でいくような壮絶なパワーで吉岡の技術を叩き潰さんと言う勢いで攻め立てるのですが……

4號は余裕綽々と言った感じで、柔道家である吉岡に袖を差し出し、掴めとでも言いたげににやりと笑います。
「そんなもんじゃないだろう」。
不適に誘う4號に気圧されながらも、吉岡はその袖を取るしかないのでした!

柔道家が絶対的に有利な体勢にありながら、このままじゃ勝てないぜとまったく慌てない4號。
ですがその4號が打撃を端等とほんの僅かに足の先を動かした瞬間に吉岡は足払い!
動きはじめを捉えられてはさすがの4號もバランスを崩してしまい、片膝をついてしまいました。
その隙を逃さず、吉岡はすかさず寝技に入り、目にも止まらぬ速さで腕ひしぎ逆十字に入りました!
防御する暇さえ与えず、完全に形に入った逆十字。
いかに剛力の持ち主と言えど、吉岡ほどのアスリート相手に腕一本では太刀打ちできない……と思いきや、4號は腕を決められたまま立ち上がった上、決められている右腕一本で
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吉岡の体を高々と持ち上げてしまったのです!!
そしてその2階から叩き落すかのような落差で吉岡をマットに振り下ろす4號。
ですがそこは天才吉岡、すかさず体勢を立て直し、そのまま腕を取って逆に4號を一本背負いでマットに投げつけました!
それでも身をよじって横から落ちた4號にダメージはなく、一本じゃないぞと息巻きます。
しかしその視線の先に吉岡の姿はなく……
その腕は
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4號の首を捕らえていたのです!!

完璧に決まったかに見えた、いや、完璧に決まっていた送り襟締め。
それでも4號はあっさりと立ち上がった上、あっさりとその腕を振りほどいてしまうのです。
が、ここでも吉岡は次の手を仕掛けます。
胴着をつかんで地面に叩きつけようとされた勢いを利用し、今度は巴投げ!
宙に舞った4號ですが、再び身をよじり、今度は膝から落ちます。
嬉しそうに再び一本じゃないぞと笑う4號、膝立ちのまま吉岡と組み合う体勢に。
いかに天才と言えど、この体勢から4號は投げられないのでしょう。
こう着状態となり、レフェリーにスタンドからの再開を命ぜられるのでした。

再開した直後、4號は吉岡に語り掛けます。
技の冴え、極めと素晴らしいが、スポーツが永すぎた。
ここはオリンピック会場ではない、お前とオレ、2人だけの場所だ。
そういった4號は、とうとうはじめて構えを見せました。
ここからはスポーツ、4號にとっては遊びでは無いと言うことなのでしょう。
まず4號が繰り出したのは、右のローキック。
吉岡はしっかりと足を上げてガードしたのですが、
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その凄まじすぎる威力で体ごと持っていかれてしまうではないですか!!
転がされてしまった吉岡、続けて放たれた左の蹴り上げもしっかり両手でガードするのですが、やはりそのパワーで体ごと浮かされてしまうのです!
地面に仰向けになってしまった吉岡の顔面に、容赦ない踏み付けを連打する4號。
その一撃一撃がまさに必殺の威力を秘めており、吉岡は戦慄を隠せません。
4號は再びにやりと笑みを浮かべ、一撃必殺の鉄槌を振り下ろすのです!!
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と言うわけで、長い長い沈黙を経て連載が再開された本作。
単行本派の人々が長らく見ることの叶わなかった4號VS吉岡の決着がようやく拝むことができるのです!
そしてとうとうリョウVSトーマの対決も開始!!
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絵に描いたような(漫画ですけど)剛VS柔、そして善や光の象徴のように描かれるトーマと、悪や闇の象徴のように描かれるリョウの戦い。
対照的な存在の戦いは、どんな経過をたどるのかも気になるところ!
そしてまったくの未知数であるトーマの実力、腹を刺されてしまったリョウの体調。
注目点はいくつもあるだけに、その決着が着々と近づくことに期待せずにはおられますまい!

待望の刊行再開となった、「軍鶏」第26巻は好評発売中です!
光と闇、クリーンとダーティ、本能と技術……様々な見方ができる戦いが繰り広げられる本作。
たなか先生は木内和弘先生とのタッグで描いていた「喧嘩猿」も、本作完結後に連載再開すると宣言されていますので、本作のフィナーレもそう遠いことではなさそうです。
となればおそらくこのリョウVSトーマが本作のラストバトルとなる公算は高そう。
復活を誓う菅原の動きも気になるところですが……
とにかく今はこのバトルに注目したいところです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


軍鶏(26) (イブニングKC)
講談社
2011-10-21
たなか 亜希夫

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