3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

2012年03月

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本日紹介いたしますのはこちら、「ハチワンダイバー」第24巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載されています。

作者は柴田ヨクサル先生。
本作は「柴田ヨクサル」のテーマで今までの紹介をまとめておりますので、よろしければご一緒にご覧ください。

さて、谷生への挑戦権、ひいては鬼将会の全権をかけた一大将棋トーナメントが行われている本作。
文字通り命を削る熱戦の末、チッチは卑弥呼との戦いに敗れ力尽きました。
次の勝負は右角と、鬼将会ビルを建てた鬼将会の古株、橋。
勝負を前にして凛に結婚を申し込む気合の入りようで挑んだ右角でしたが、ここぞと言うときに聞くCDが落語のCDに入れ代わってしまっており、まったく気合が入りません。
凜に気合の入るCDを持ってきてくれと懇願したのですが……?

お願いされた凜ですが、ただCDを持っていけばハイ終わりというわけには行きません。
見習いの身である凜が、正規のアサシン3人を相手にしなければ大会の会場には入れないのです。
凜はなんとか右角のCDを入手しながら、アサシンを分断して1人だけにすることに成功。
ですがこれ以上逃げることは流石に難しく、一対一で戦うことになってしまったのでした。

ジョンス・リー直伝の八極拳を操るアサシンに対し、凜が対抗できるとしたら長年の薪割りで培った薪割り戦法。
突っ込んでくるアサシンの攻撃をかいくぐり、凜が狙ったのは足!
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このまま戦い続ければ負けることは確実でしょうが、凜がしなければならないのは会場にたどり着くことなわけで。
足にダメージを与えたことで相手を走れなくし、その隙に会場にたどり着くことに成功したのです!!

思わず抱きつこうとした右角をラリアットでふっとばし、CDを手渡す凜。
持って来てくれた!これが俺の待ち人だ!と歓喜した右角は、その上がりまくったテンションのままに生で凜に結婚を申し込みました!
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が、予想通り一瞬で拒否られてしまうのです……
はっきり目の前で断られた上、菅田にご執心な様まで見せつけられてしまった右角は号泣後卒倒……
このまま放っておけばおそらく時間切れ負けとなるでしょうが、それは対戦相手の橋としても面白くないようです。
ぺちぺちと顔を叩いて覚醒させ、わざわざ持ってこさせたんだからなんかあるのだろうと、CDを差し出してこれをどうするんだと問いかけてきました。
立ち上がる気力も無い右角は、プレイヤーにそのCDをセットしてもらいました。
そのCDはいつもの「ハイタイム」ではなく、それ以上の怪物を生むという「チキンゾンビーズ」。
右角の「右四間」「失恋」、「ミッシェルガンエレファント」に「凜を諦めない」と言う気持ち。
それを足したときどうなるのか?
そんな口上の末、とうとうCDは再生されました!
白目を剥き、怪物を呼び起こす右角!!
今までこの対局ではひたすら無様な姿をさらしてきた右角ですがとうとうと言うかやっとと言うか、反撃の狼煙を上げたのです!!
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ですが相手は実力者の橋、そしてその名の通り盤上に橋をかける強力な戦法「金銀橋」!
右角の右四間にとってはかなり厳しい戦法である金銀橋、いくら目覚めたとはいえ、残された時間も少ない今、打ち破ることができるのでしょうか?
怪物の槍VS堅牢な橋、その結果やいかに!?

そしてこの後行われる、第1回戦の第6試合。
鬼将会側の打ち手は、あの澄野の死の原因を作り出した闇医者、シャンチーJr!!
そして注目のその相手は、日本国No.1諜報員なんだという謎の女性その名も、「悲しい色やねん」!!
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未知数すぎるこの二人の戦い、一体どうなってしまうのか予測はまったくと言っていい程不可能ですが……
その悲しい色やねんは、アイドル風だと言う衣装に妙なヘルメットと言うおかしな風貌以上の、予想外な戦法を取るのです!!
ますますわけがわからなくなってくるこのトーナメント、誰が勝つというのでしょうか!?

というわけで、将棋トーナメント第1回戦が2試合収録された本作。
一度菅田に負けているとは言え、そのテンションは圧巻の右角、鎌瀬っぽい匂いを払拭することができるのかに注目したいところです!
もちろん謎過ぎる存在、悲しい色やねんも気になるところ。
今までのヨクサル先生の作品の傾向から言って、顔をかくして登場するキャラが過去のヨクサル先生作品のキャラクターだと言う可能性はかなり高い気がします!
アイドルと言った女の子らしいものへの憧れがあり、No.1エージェントになる身体能力を持っていて、黒髪のロングヘアー。
この条件から考えると、「谷仮面」にも「エアマスター」にも出た、あの女性が浮かび上がってくる気がしますが……
その正体が明かされるのは、そう遠いことではないでしょう……!!
そして深く密かに蠢いている、斬野&羽比田のザンガードコンビの動向も目が離せないところ。
トーナメントが行われている最中にビルが爆破されてしまうのか、あるいは阻止されてしまったりするのか?
こればかりは見守るしかありません!

予測不可能な2戦が決着する、「ハチワンダイバー」第24巻は好評発売中です!
相変わらず白熱の戦いが繰り広げられる本作。
恒例の描き下ろし漫画ももちろん収録しており、今巻も死角なしです!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ハチワンダイバー 24 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2012-03-19
柴田 ヨクサル

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本日紹介いたしますのはこちら、「ねじまきカギュー」第4巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載されています。

作者は中山敦支先生。
本作の紹介は「中山敦支」のテーマにてまとめておりますので、そちらもご覧いただけますと幸いです。

さて、鉤生と鴨との関係をよしとしない風紀四天王との戦いに挑むことになった鉤生。
友人たちの協力もあり、三人までを撃破したところでついに風紀委員長の紫乃と、学校の理事長が見守る前で闘うことになりました。
凄まじい精度のカウンター攻撃を操る紫乃に鉤生は痛めつけられてしまうのですが、愛のために戦っていると言う自分と正反対の目的を持つ鉤生の意思に紫乃は動揺したのでしょうか。
思わず出してしまった大技を避けられ、鉤生の頭突きを食らってしまったのでした!

生まれながらにして巨大組織のトップに立つことを義務付けられ、感情を押さえ込んだまま帝王学を叩き込まれてきた紫乃。
それなのにまわりの人たちはその努力などまったく気がつかず、ただただ紫乃のことを小さくて可愛いなど、見た目でしか判断してくれませんでした。
そんな中、その努力に気がついて褒め称え、やさしくしてくれたのが鴨でした。
正月の親戚会でしか出会わない鴨でしたが、その一日は唯一紫乃が本当の自分に戻れる日となっていたのです。
ですが、この気持ちは父から強いられていた感情の制御とは程遠い気持ち。
もしばれたら鴨に何かされてしまうかもしれません。
この気持ちを欲しがってはならない、外に出してはいけない、もう鴨には会わない。
……紫乃は、そうして鉤生とはまったく逆の、愛を捨てる道を選んだのです。

頭突きを食らった後の数瞬で、そんな過去の出来事を思い起こしてしまった紫乃。
正気に立ち返って前方を見てみれば、再び鉤生が攻撃を仕掛けようと構えていました。
その戦法上、ほとんど攻撃を食らうことなく敵を倒してきた紫乃はどうしても打たれ弱くなっており、ダメージがあるのは事実。
ですが先ほど食らったのはあくまで想定外のまぐれ当たりに過ぎず、再び鉤生が攻撃を仕掛けてきても難なく御しきれる……はずでした。
ですが結果は
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相打ちに!
紫乃の「後の先」が僅かな遅れをみせていたのです!
その後の攻防は、もはや後の先といえるものではなく、ただの相打ちの殴り合いに過ぎないものになっていました。
紫乃はこの、鉤生の勢いに押されている状況を理解できません。
自分の気持ちを抑えて生きていくこと絵を選んだ今までの人生。
ですが久しぶりに鴨の姿を見て、紫乃の気持ちは揺れ動いてしまったのです。
わき上がってくる感情を抑えきれない、この思いを伝えてしまうかもしれない。
そうしてしまえば、今まで選んで歩んできた人生の全てが無駄と認めてしまうことになってしまうではないか。
それを防ぐため、紫乃は教師と生徒の不純異性交遊を絶対的に禁止すると言うルールを制定します。
ルールがあれば感情が支配できる……!
この戦いに負けると言うことは、自分が愛を捨てる選択が間違っていたと言うことになる。
間違ってはいなかったと証明するために、紫乃は鉤生を倒さなければならないのですが……
なぜか鉤生の瞳は……
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眩しくて仕方の無い光を放っているのです!
そんな鉤生に対し、紫乃はついにこういってしまいます。
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「お前なんか嫌いじゃ!!!!」!
思わず制御していなければならないはずの感情を丸出しにして、攻撃とともにぶつけてしまった紫乃。
その攻撃を食らった鉤生は、

今のが一番痛かった、やっと本当のお前の言葉が聞けた、と笑うではないですか!
愛と理性、そしてむき出しの感情に笑顔する鉤生。
あくまで自分の科したルールの正反対を行く鉤生に、ついに紫乃はブチ切れ!!
その理性で保っていた無表情にひび割れを生み、感情の牙を振り乱して鉤生に攻撃を仕掛けるのです!!
鉤生は笑顔のままなんとかその攻撃をかわし、最後には螺旋巻拳で腕の筋肉を硬質化して受け流しました。
そして
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紫乃を抱きしめたのです!
そのとき、紫乃の表情のひび割れからは涙が漏れ落ち始め……
そう、紫乃は無表情の下で、隠れて泣き続けていたのです!
その事実に、気づいていながらも一緒に逃げていただけだった織笛は後悔と、そのことに気づき抱きしめた鉤生への感謝のような気持ちで涙します。
そして鴨は、口をふさいでいたボールギャグを噛み砕きます。
何故紫乃があんなに苦しそうな顔をしているのかはわからないが、教師として、従姉妹としてそんな顔は見ていられない、笑っていて欲しい。
その気持ちは、「笑うととっても可愛いから」と言う言葉で現われました。
好きな鴨に、可愛いと言ってもらえたことで再び胸をときめかせる紫乃。
ですがその気持ちは既に……
その密かな胸のうちを否定するように、「もう逃げるな!」と鉤生の言葉が投げかけられました。
その言葉を受け、紫乃がまとっていたルールの鎧は完全に剥がれ落ちます。
それと同時に、何故自分が鉤生のことが嫌いなのかを理解しました。
自分も、鉤生のように生きたかったんだ。
自分を押さえ込み、かためていた鎧が剥がれ落ちてしまったためでしょうか。
紫乃は「カモ兄ちゃんのバカ、カワイイってゆーな!」とつげるとともに、
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年齢相応の体へと急成長してしまったのです!!

こうして事実上の決着を迎えた鉤生VS風紀四天王。
これで晴れて鉤生と鴨は仲よくやっていける……とは行かないのです。
今までこの戦いを観戦していた理事長と、その秘書。
古生代位置主義である理事長ですが、負けた個性に価値は無い、と断言!
風紀四天王全員分の罰を紫乃に与えると秘書の愛莉州をけしかけたのです。
そんな愛莉州の前に立ちはだかる鉤生。
そのボロボロの体では、紫のを守りきることなど出来そうもありません、が!
そこで朱羽と富江だけでなく、風紀四天王の三人やエグ美までもが立ち上がったのです!
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あの理事長の秘書を務める愛莉州、おそらくはとんでもない実力を持っていることでしょう。
果たして一同は紫乃を守りきることが出来るのでしょうか?
激しい戦いを終えた直後にまた始まる激戦!
果たして鉤生は潜り抜けることが出来るのか?
そして鴨はこの戦いを見守るしか出来ないでしょうか!?

というわけで、風紀四天王との戦いが決着する今巻。
ですが漫画のお約束どおり、新たな戦いの気配がすぐ舞い込んでくるのです。
凄まじいく高い実力を持つ愛莉州。
この戦いが、おそらくはこの学園で暴君振りを発揮している理事長との戦いの狼煙となるのは確実でしょう!
そしてこの戦いの後、気になる新キャラも続々登場。
ひときわまばゆい輝きを放つ鉤生に憧れるキャラとして登場する中村窈、風紀四天王がいなくなったからと学園に戻ってくる要注意人物「我他彼三姉妹(ガタピシスターズ)」、そしてもう1人……
このキャラクター達が、物語の新たなる激震のきっかけになるようで。
物語は更に目の離せない展開が続くのです!!

激闘の後に待っているのは?「ねじまきカギュー」第4巻は全国書店にて発売中です!
意外な新展開も待っている今巻。
恋愛が重要な鍵となっている本作だけに、新キャラの恋模様にも注目しなきゃいけません!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ねじまきカギュー 4 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2012-03-19
中山 敦支

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本日紹介いたしますのはこちら、「グラゼニ」第4巻です。
講談社さんのモーニングKCより刊行、モーニングにて連載されています。

作者は原作が森高夕次先生、漫画がアダチケイジ先生。
今までの本作のや「ももえのひっぷ」等、森高先生ことコージィ城倉先生作品は、「コージィ城倉」のテーマにて紹介記事をまとめております。
よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、生き馬の目をぬくプロ野球界で、いつ2軍に落とされてもおかしくない「中継ぎ」で奮闘する凡田の毎日を描いた本作。
薄氷を踏むような思いをしながら、日々「仕事」をしていくわけですが、最近の凡田はなんだか調子がよろしいようで。
このままシーズンを戦い抜けば、年棒大幅アップも視野に入ってきていました。
ひょっとすれば、先発ローテーション入りしてしまう、何てことも……?
今巻ではそんな彼に、ある災難が降りかかるのです!

雨の降りしきる球場。
この空模様では、今日行われる試合はよくても5回、ゲームが成立するかどうか危ういところまでしか行えないでしょう。
いつも以上に先制点が重要だ……などとスパイダースの監督達が会話をしていると、そこに緊急の電話がかかってきました。
それは、明日からの試合の舞台となる、名古屋からの電話でした。
前日に現地入りさせ、しっかりと明日の先発に備えさせていたはずの先発予定投手。
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彼がなんと熱を出してしまい、明日の先発は微妙だと言うのです!
明日はけろりと直っているかもしれませんが、もしかしたらこのままかもしれない。
そんな微妙な問題に対し、監督はちょっとした賭けを打ってみることにしました。
幸い(?)今日の試合は短くなりそうです。
ということは、ピッチャー陣は使ってせいぜい2~3人。
ならばと、1人今日の球場入りをやめさせて、今のうちから誰にも見つからないように現地へ直行を命令。
まったく前情報の無い投手を不意に先発に使う、奇襲を仕掛けようとしたのです!
そこで白羽の矢が立てられたのは、最近調子のいい凡田。
こんな便利屋のような使い方をしたら、貴重な左のリリーフである彼がかわいそうだ、と言うコーチもいましたが、監督からすればこれはチャンスでもあるとのこと。
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便利や扱いされると言うことは使えるピッチャーだと言うこと。
そしてその実力あるピッチャーが先発として仕事をすれば、当然先発ローテーション入りも可能性は十分沸いてくるわけで……
にわかに凡田に先発ローテーション入りをかけたテストがかされることになってしまったのでした!!

電話を受けた凡田が、いろいろと考えながら名古屋に向かっていたその頃。
決戦の地であるナゴヤドームで、明日試合を行うワイルドワンズは、モップスとの試合に挑んでいました。
その試合の序盤で起こったとある事件。
モップスの主力選手である梅沢選手が、一塁へのヘッドスライディングをした際に負傷してしまったのです!
復帰までは三ヶ月はかかるだろうと言うその怪我に対し、激論を交わしていたのはワイルドワンズの主力二人でした。
プロは負傷の恐れのあるヘッドスライディングは絶対にすべきではない、と言う主張の冬木。
そしてその意見を否定も肯定も仕切れない出村です。
一試合一試合に全力投球する高校野球と違い、プロ野球の要所要所で力を抜くプレイはつまらない。
そんな意見をするものもいるが、長丁場のプロ野球ではずっと全力投球などしていてはやっていけないし、プロが内野ゴロで全力疾走をしては、エラーなど中々しないはずの同じプロの相手守備に失礼ではないか……という主張をする冬木は、たとえWBCでもヘッドはしない!と豪語しております。
出村はこの冬木の持つ美学を否定も肯定もしません。
ですが、彼自身はこの冬木の美学に心酔しており、プロならばかっこよく決めていきたい!と彼についていく気持ちを胸に秘めていたのでした。
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翌日。
凡田はチームメイトの先発ローテーション投手に、ワイルドワンズの1番2番……冬木と出村を出さないことがまず鍵となるだろうとアドバイスを受けていました。
この先発が、自分のローテーション入りの試金石になることもうすうす気がついている凡田。
いつも以上に張り切っている彼に、まず襲い掛かったのは冬木のセーフティバントでした!
張り切っていた凡田はいち早くボールに駆け寄っており、キャッチしたのは一塁ではなく凡田。
そして凡田はそのまま自らタッチしに行くのですが、そのタイミングは非常に微妙で……
冬木はラインアウトにならないギリギリのラインで身をかわし、何より嫌っていたはずのヘッドスライディングでそのタッチを苦しいながらもかわしたのでした!
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セーフになったものの、一塁へのヘッドスライディングをしてしまったことにショックを受ける冬木。
しかもその直後、凡田のボークギリギリの絶妙な牽制球に慌てさせられた冬木は、再び一塁へのヘッドスライディングでリードから戻ることになってしまったのでした!!
それもなんとかファーストの捕球ミスでアウトだけは逃れられたのですが……!

続く出村。
こちらも凡田の虚をつくためバントを敢行して来ました。
虚を突くということは、もちろん送りバントではなく、一塁走者を三塁まで行かせる気まんまんのエンドランです。
打球は先ほどの冬木のものと同じような形となり、出村も同じように避けながらのヘッドスライディングで辛くもセーフ。
ですが今度は冬木が二~三塁間の中央あたりまで走ってしまっていて、どちらに走っても投げられてしまえばほぼアウトになると言う状態に陥ってしまったのです!
そこで凡田は、ボールを持ったまま距離をつめ始めました。
サードはそれ以上ボールを持つなと凡田にボールを要求してきますが、凡田は1・2番を塁に出さない方がいいというアドバイスを思い出し、この隙に二塁に向かってきている出村もろともにアウトにしようと考えていたのです!
無理にタッチに行かなくてもいいというチームメイトの声も聞こえていない凡田、そのまま冬木をタッチアウト。
出村は二塁へ先ほどのように回り込んでヘッドスライディングをしようとしていたのですが、冬木はアウト直前に「回りこまずまっすぐ足から滑った方が速い!」と出村に叫んでいました。
彼に心酔している出村は、咄嗟にそのまま足からスライディング!
凡田はどうしてもアウトにしたいという意識から、その出村にも自らタッチしようと走りこんでいました!
当然そうなれば発生してしまうクロスプレイ!
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激しい衝突の末、出村をアウトにすることには成功するのですが……
このプレイで凡田は右腕を骨折してしまったのです!!
大事な大事な試合で、そのチャンスを掴もうとあせるあまり負ってしまった大怪我。
完治にはおよそ四ヶ月がかかり……復帰するのはなんと9月、シーズンも大詰めと言うところに!
一大チャンスを一転して大ピンチに変えてしまった凡田、彼はそのミスをカバーするような活躍をすることができるのでしょうか!?

というわけで、凡田が負傷してしまう今巻。
好事魔多しとはよく言ったものですが、誰よりもプロの厳しさを知っている凡田が更に厳しい局面に立たされてしまったのです。
先輩からはクロスプレイでもなければ怪我しない丈夫な体を持っていると慰められたりもした彼、シーズンの大詰めで大活躍をすればまだ年棒アップなどの目はあるはず。
凡田の踏ん張り次第ですが、勝負強いほうではない気がする凡田の性格や、ファームで調整済みとは言えブランクのある一軍での登板が大事な試合ばかりと言うのは不安なところ。
いつも以上の奮闘を期待するしかありません!
そんな彼の前に、怪我のときに参加していた二軍で気になる選手と出会いました。
二軍選手なのに悲壮感がなく、まるで草野球を楽しんでいるかのように気楽にプレイする奥さんもちプレイヤー、樹です。
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凡田の一軍復帰という息詰まる毎日に、彼の物語も絡んでくることになりまして。
凡田とともに、彼の奮闘も楽しめるのです!

チャンスから一点アクシデントに見舞われてしまう、「グラゼニ」第4巻は好評発売中です!
コージィ先生ならではの切り口で描かれる本作。
凡田の先発転向はなるのか、そもそも怪我からの復調はバッチリなのか?
気になる要素を孕んだまま、彼のプロ野球人生は続いていくのです!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


グラゼニ(4) (モーニング KC)
講談社
アダチ ケイジ

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本日紹介いたしますのはこちら、「軍鶏」第27巻です。
講談社さんのイブニングKCより刊行、イブニングにて連載されています。

作者はたなか亜希夫先生。
本作第26巻の紹介などは「たなか亜希夫」のテーマでまとめておりますので、ご一緒にご覧くださいませ。

さて、チームトーマVS黒胴着衆の戦いもとうとう最終戦を迎えました。
まだまだ実力が未知数なトーマですが、普通に考えればリョウのほうが圧倒的に有利なはず。
人を殴れないという格闘家としては致命的な弱点を持っているトーマですが、リョウの攻撃はしっかりとかわしています。
リョウはと言うと、試合前にリョウを恨む女によって、わき腹にナイフを突き立てられてしまっており……
それほど時間が残されていないリョウは、トーマを倒すことができるのでしょうか?

以前攻め続けるリョウ。
ですがトーマはリョウの攻撃を完全にかわしているのです。
どうやらそれもトーマの側についた黒川がリョウの動きのくせを教え込んでいるからのようです。
そのことはリョウも気がついていました。
今までの攻防で、トーマが仕掛けてきたのは投げ技のみ。
防御方だけ出ていっぱいになり、打撃までは手が回らなかったのではないだろうか。
それならば打撃だけでしとめられる!
そんな考えに行き着いたリョウは更に殴る手に力をこめるのですが……やはりトーマはそれだけの男ではありません。
唯一リョウに仕掛けてきた攻撃である投げ。
あれは2回戦で戦った上杉の使う、八紘流合気の技。
それを使ってきたと言うことは……
反撃のことなど考えられていない、ある意味無防備で伸ばされてきたリョウの左。
トーマはそれを見事な動きで掴み取り、
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そのまま背負い投げのようにリョウを放り投げてしまったのです!

4回戦で試合をした、吉岡を髣髴とさせる見事な投げ。
この見事な投げから考えるに、トーマはチームトーマの4選手の技を身に着けていると考えるのが自然でしょう!
背中からマットに叩きつけられたリョウはすぐさま立ち上がって飛び掛ろうとするのですが、その出足をトーマによってちょんと押さえられてしまいます。
文字通り出足を挫かれてしまったリョウ、それに気をとられている間にトーマの姿を見失ってしまいます。
瞬間、背後に感じる悪寒!
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いつの間にか回りこんでいたトーマの腕が、リョウの首を捉えようとしていたのです!
すかさずその腕を掴み、背後の相手に対して左足を蹴り上げることで隙を作り、距離をとることに成功したリョウ。
その一瞬の攻防で何かを感じたのか、リョウはそのまま場外にまでエスケープしてしまいます。
もちろんプロレスではありませんので、場外へのエスケープなどそうそう考えることはできませんん。
傍から見ればみっともないのに、何故リョウはこんな無様な姿を見せたのでしょうか?
これで減点3となってしまったリョウですが、それと引き換えにリョウがトーマに感じていた「違和感」の正体に気がつくことができたのです。
それは、
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「トーマには殺意が無い」というもの。
リョウはといえば、自他共に認める「殺意の塊」。
ですがトーマは、まるで子供のように、何のためらいもなく、無邪気なまま拳銃の引き鉄を引く……そんな気配を感じさせるのです!
リョウをして厄介だと感じさせるトーマ。
ですがここで引ける様だったら、リョウはこんな道を歩いていないでしょう!
血が出るならば、倒せる!
そう考えて自分を奮い立たせ、リョウは飛び掛るのです!

リョウの猛攻はトーマを徐々に捕らえ始めます。
トーマの額をかすめ、そしてついに顔面をバッチリ捉えました!
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流石のトーマもひるみ、その隙にリョウは密かに髪を掴んだりのラフファイトを交えながら攻め立てます。
ですがトーマの技術、そして何よりも天性の感覚は鋭いもの。
チームトーマによって叩き込まれた投げでその体勢を逃れ、逆にリョウへタックルを仕掛けたのです!
たまらず倒されてしまうリョウ。
その時のポジションの取りあいで、トーマの方がリョウの傷口へ食い込み……!
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たまらず顔をゆがめるリョウ!
トーマだけでなく、自分が人生を狂わせた女の怨念をも同時に相手しなければならない。
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果たしてこの困難を乗り越え、リョウはトーマを倒すことができるのでしょうか!?

というわけで、白熱するリョウとトーマの戦いを描く今巻。
二人の戦いは、現実世界で繰り広げられるめまぐるしい肉弾戦とは別に、リョウを救おうとするトーマと、救えると思っているならば救ってみろと構えるリョウの精神戦も同時に繰り広げられています。
技術面だけでなく、その心のうちまで得体の知れないトーマは、リョウのことを救えるのか?
また、リョウの精神もトーマに見透かされるような、浅い闇にしか沈んでいなかったのか?
どちらの光、あるいは闇が勝るのか。
二人の戦いは、一筋縄ではいかないようです!!

激化する光と闇の戦い、「軍鶏」第27巻は好評発売中です!
戦いを続けていく二人に訪れる、ある変化。
それがこの戦いを大きく左右することでしょう!
どちらが勝つにせよ短期決戦は間違いない本作、これからも目が離せなさそうですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


軍鶏(27) (イブニングKC)
講談社
2012-03-23
たなか 亜希夫

amazon.co.jpで買う
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本日紹介いたしますのはこちら、「黄昏乙女×アムネジア」第6巻です。
スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスJOKERより刊行、ガンガンJOKERにて連載されています。

作者はめいびい先生。
本作は「めいびい」のテーマにて紹介記事をまとめておりますので、よろしければご一緒にご覧くださいませ。

さて、夕子の謎を探りながら、学園七不思議の調査を進めていく貞一たち。
夕子の闇を体現したかのような、影夕子の存在に怯えながらも日常を過ごしていくのですが……?

七不思議もとうとう六つ目の調査にたどり着いていました。
「異次元十三階段」。
異次元につながっていると言う階段の階段ですが、アレコレ探しても一向に見つかる様子がありません。
そんな道中、七不思議を全てそろえるとどうなるのか?と言う疑問を霧江が投げかけてきました。
夕子の過去のことにつながっていると思われる七不思議ですが、一応既に「土地の祟りを収めるためのいけにえになった」という大まかな過去はわかっているわけで。
霧江が気にしているのはそっちの方でなく……よくある「七不思議を全て知ると不幸が訪れる」系の方面でした。
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七つ全て知ってしまうと、そののろいで死ぬとかよく言うじゃないか、と言う霧江の言葉に驚き戸惑う貞一ですが、あくまで霧江が言ったのはたとえと言うか、冗談のようなもの。
なんだかその言葉に夕子はショックを受けているようですが……

そんな三人の下に、いつものように小此木がやってきました。
ですがいつもと違うのは、一人の男性を連れてきているところ。
一年生だと言うその男子の名は三原。
霊界と交信できると(小此木が)言う貞一を見込んで相談があるという彼ですが、その相談というのが突拍子もないことだったのです。
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「幽霊と付き合うことができるか」……という!

何でも彼の話はこういうことです。
とある窓から、旧校舎の3階の端にある教室の窓が見える、
毎日ではないが、一度や二度ではない結構な頻度で、そしていつも同じような時間にその窓から「足」が見えるというのです。
教室からにゅっと突き出された、夕日に照らされる美しい足。
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その現実味のなさと、その不思議な綺麗さは三原の脳裏に焼きついてしまったのです。
何度も見ているうちに、どんな顔している人の足なんだろうか、そして何故あんなところにいるのかが気になって、ついにその教室に確かめに行ってしまいました。
ですがたどり着いてみれば、その教室には誰もおらず……
それから何度も、足を目撃するたびに確かめに行ったものの、結局一度も目撃することはなかったのです。
それは本当に幽霊なのか?
確かにそうだとは言い切れませんが、姿を消すということから幽霊くらいしか当てはまる存在がなさそうな。
そこで幽霊と言えば貞一だと白羽の矢を立てたんだそうです。

どうしてもその彼女に会いたいという三原。
小此木も霊と恋愛なんて危険だ、と牡丹灯篭を例に挙げて釘を刺しながらも興味は津々のようです。
霊との恋愛、と言われては貞一もちょっぴりどきりとしてしまうのですが……
ともかく調査を始めたのでした。

旧校舎にやってきた一同。
現場の教室にも言って見ますが、これと言った収穫はありませんでした。
貞一はその教室に何か違和感のようなものを感じてはいたようですが、その正体まではつかめず。
とりあえず一旦調査は中断されるのです。

その後も貞一たちは調査を続けます。
夕子が件の足が見えるような体勢になり、事件(?)の再現もして見ました。
まぁこれは、夕子がこうすれば足がきれいに見えるのかな?と言う邪な考えで行われたどうでもいいことなんですが……
そんな様子を見ていた霧江はため息をついて、三原の見間違いじゃないのかと率直な感想を漏らします。
ですが、貞一はそんな気がするだけだと前置きをしながら、彼はきっと「何か」をそこで見たんだと言い切るのでした。
そんな貞一に、霧江はなんだかんだと言いながらも自分が調べた旧校舎周りのアレコレのメモを手渡してくれました。
これだけ調べても十三階段は無い、もしあるとしたら隠し階段だが、校舎じゅう調べるのは難しいだろう、と言う言葉とともに。

時間はちょうど夕暮れ時。
例の足の幽霊が出る時間ですし、改めて調べてみようとなったのですが、ここで貞一の脳裏にひらめくものがあったようです。
隠し階段、そして夕子の再現。
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考え出した結論は……!

早速例の現場に言ってみると、今日もその足がはっきりと見えていました。
貞一が例の教室に入ったとき感じていた違和感。
それは、「夕日が差し込んでいなかった」と言うことでした。
つまり、彼女の足がきれいに見えたのも「夕日が差し込んでいないから、夕日に照らされていた」のです!
今まで見ていた窓は、旧校舎の端の窓でした。
ですが突入した教室は、性格には端からひとつ手前の教室で、実際はもうひとつ隣に隠し部屋がある!
突き当たりだと思っていた廊下に置かれていたロッカーを開けると、そこにはぽっかりと穴が開いており。
その先には、その美しい足の持ち主の女性が腰掛けていたのでした!!
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彼女の正体とともに、貞一と夕子は意外にも十三階段も見つけてしまいました。
ですがその十三階段は、期待していたようないわくつきのものではなかったようで。
落胆のような安心のような、複雑な感情で貞一たちはこの調査を終えるのです。
ですが、この十三階段はあくまで導入に過ぎなかったのです。
霧江が1人で調査し、気がついてしまった十三階段の真実。
さらにこの真実に、意外すぎる人物が関わっていることがわかり……
物語は大きく進展することになりそうです!!

というわけで、七不思議の解明が進む本作。
夕子に関しての謎も徐々に解き明かされていくようで、大きくお話が動く予感がびんびんします!
夕子と霧江、そして十三階段に関わっているある人物。
彼女達が、失われている夕子の記憶や、封印されている過去を明かす鍵になることは確か。
夕子がかつて自分から切り離した存在である、影夕子。
彼女と夕子が融合することがおそらくその早道であるのでしょうが……
そう簡単に物事は進まないようです!

そして今巻もまた、霧江の活躍が多いのがファンとしては嬉しいところ!
オマケ漫画にいたっては、完全に霧江をフィーチャーした漫画になっております!
彼女のから回りっぷりを見守るべし、です!!

夕子さんもストッキングからタイツに衣替えし、物語の雰囲気も変わっていきそうな「黄昏乙女×アムネジア」第6巻は好評発売中です!
TVアニメの放送も間近に迫った本作。
その放映開始を記念し、第7巻は12年4月と、第6巻から連続刊行が予定されています!
夕子さんファンも霧江ファンも、物語が楽しみの人も嬉しい振る舞いですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


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