3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

2012年04月

画像

本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 ウメ星デンカ」第4巻です。
小学館さんより刊行されました。

本大全集の紹介は「藤子・F・不二雄」のテーマにてまとめておりますので、ご一緒にご覧くださいませ。

さて、命からがら爆発した母星から逃げ出し、太郎のうちへ居候することになったデンカたちの奮闘を描く本作。
今巻では、「小学一年生」「幼稚園」「よいこ」「小学館の絵本」などに掲載された、幼年向け作品を収録しています。

時としてドラえもん真っ青の不思議な道具を出すデンカ。
今回収録されている作品は、幼年向けということもあってか、その道具を活用したものが多い様子。
そんななかで今回はいろいろな人が妄想したであろう、透明人間になるアイテムをメインにした「とうめい太郎」を紹介したいと思います!

なんだか大きな鏡台に向かっているデンカ。
そんな姿を見て、思わず太郎は「うふっ」と漏らしてしまいます。
画像

鏡なんて見て、おめかしかい?と百パーセント馬鹿にした表情でデンカに語りかける太郎ですが、もちろんこれがただの鏡台であるはずがありません。
ボタンを押すと、体の色を吸い取る。
色を吸い取ると……見えなくなるというのです!
早速やってみようと兄弟ににじり寄る太郎。
デンカは、それは壊れてるんだととめようとするのですが、時既に遅し。
画像

太郎の体の色は吸い取られ、すっかり見えなくなってしまったのでした!

なんだちゃんと消えたじゃないかと喜びはしゃぐ太郎。
早速デンカの王冠を掠め取り、お母さんにひょいとかぶせるいたずらを仕掛けます。
誰にも見つからずなんでも出来るぞ!と意気込む太郎。
道すがら、様々ないたずらを仕掛けてまいります。
まず見かけたのは、小さな犬をいじめているフグ田とサンカク。
透明になっていることからか、声のボリュームを抑えず「いつもこんな弱いものいじめしてる嫌なヤツ」と感想を漏らします。
周りに他の人の姿は見えないわけですし、その悪口を言ったのがサンカクだと思い込むフグ田。
悪口を言ったなとサンカクにすごみますが、その隙を突いてさらに太郎がフグ田の頭をゴチンとやりました。
誰だ!と振り返ってもそこには誰もおらず。
もうサンカクしかいねえ!と掴みかかりました!!
ここで放っておいてもいいんでしょうが、ここで追い討ちをかけるのが太郎のすごい(?)ところ。
先ほどいじめられていた犬を抱き上げ、フグ田たちのほうへと運んでいったのです!
姿が見えていれば何のことは無い光景ですが、何せ今はその抱きかかえている人が見えないわけで。
キャッ、空飛ぶイヌ!と怯えて二人は逃げ去ってしまうのでした!!
画像


イヌの分の意趣返しも終わり、次の獲物はみよちゃん。
ですが部屋に潜入してみると、みよちゃんは勉強の真っ最中です。
わき目もふらず勉強をしているみよちゃんにちょっかいを出すのはさすがに気が引けるようで、いたずらは断念。
ですがせっかくきたので、と本棚にたくさんしまってある面白そうな本を片っ端から読ませてもらうことにしました。
ひとしきり楽しんだ後、そのまま帰っていく太郎。
いたずらはせずじまい……だったのですが、片づけをしないまま出て行ってしまったのがまずかったです!
本が散らばり放題の部屋をお母さんに見られてしまい、みよちゃんは言われ無き咎を押し付けられてしまったのでした!!

さらに道行く人々に落書きをしたりして遊ぶ太郎でしたが、おばちゃんが捨てようとぶちまけた水を浴びせられてしまったり、車に轢かれそうになったりとピンチにも遭遇してしまいます。そういえばアウターゾーンにもそんな話が……
ここでやっぱり見えてないと危ない、と気がついた太郎は、元へ戻ろうと家に帰ります。
お茶の間にはいると、そこではちょうどお母さんがおやつコールをしているところ。
ちょうどよかったと早速それを口に放り込もうとするのですが、目の前で突然おやつが浮かび上がったのですからお母さんはびっくり仰天!!
慌てて座布団を振り下ろし、その謎のオバケに攻撃を仕掛けました!!
そこへちょうどお父さんも帰宅。
オバケが痛んだと怯えるお母さんに、真剣な顔で「ほんとか」と応対してくれる素敵なお父さん。
ですが太郎からすればオバケ扱いされるのは面白くありません。
お父さんに太郎だよと主張しつつ背中にタッチするのですが、お父さんはここかと箒で太郎をぶったたくのです!!
画像


物凄い勢いで追いかけてくる両親から命からがら逃げ出し、鏡台の下にたどり着いた太郎。
実はデンカが壊れているといったのは、元に戻す装置のことだったのです!
いつまでもこのままかと泣く太郎を見て(見えませんけど)、王様とお妃はかわいそうだと装置の修理を開始してくれます。
ですがその間も安心できません、
ご両親が目を光らせ、太郎とも知らずお化けを打ちのめそうと狙っているのですから……!!
タイミング悪く太郎はくしゃみが止まらなくなってしまい、両親に発見されてしまいます。
もう一刻の猶予もありません!
逃げ回った挙句なんとか鏡台の前に戻ると、多分直ったと修理を終えたところでした!
早速元に戻すダイヤルを回すと……
画像

なんか福笑いのような顔に!!
慌てたらちょっとずれちゃったんだそうで……
太郎はやり直してと泣き叫ぶしかないのでしたとさ。

というわけで、透明人間になって好き放題やると報いがある、という漫画なんかのお約束をしっかりと踏襲しているエピソードを収録した今巻。
幼年向け作品と言うことでお話はわかりやすいもの、短いものばかりですが、それでもちゃんと面白いのはさすがF先生です。
そして子供向けに目を引くようにか、大部分がカラーで描かれており、そのカラーページを完全収録しております!
タダでさえ賑やかな本作ですから、色鮮やかに絵がかれればそれはもう賑やかさは折り紙つき!
お子様でも安心して楽しめ、大人が読めば日ごろの疲れも吹っ飛ぶような楽しさがあふれているのです!
さらに「よいこ」誌の付録になっていた紙芝居なんかも収録!
レアな作品をみっちり詰め込んだ一冊となっているのです!!

不思議な便利アイテムもたっぷり登場、「藤子・F・不二雄大全集 ウメ星デンカ」第4巻は全国書店にて発売中です!
楽しさ満天でお送りする本作。
今巻もやっぱり最初から最後まで愉快都築ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


藤子・F・不二雄大全集 ウメ星デンカ 4 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
小学館
2012-03-23
藤子・F・ 不二雄

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 藤子・F・不二雄大全集 ウメ星デンカ 4 (藤子・F・不二雄大全集 第3期) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「まるまる動物記」第1巻です。
講談社さんのアフタヌーンKCより刊行、good!アフタヌーンにて連載されています。

作者は岡崎二郎先生。
岡崎先生は86年に第18回小学館新人コミックス大賞の佳作を受賞しデビューした大ベテランの漫画家です。
代表作の「アフター0」を初めとして数多くのSF作品を生み出し、今に至るまで新作を描き続けていらっしゃいます!

さて、本作は動物の生態に焦点を当てられた漫画です。
様々な動物の特殊な性質や、進化の様などを独自の理論もあわせて描く、大人のための学習漫画と言った作品になっているのです!

様々な動物にスポットを当てたお話が10話掲載されている本作ですが、今回紹介しようと思うのはその中でもカエルについて描かれた「合戦のはなし」。
カエルに、そして人間の目に関しての意外な事実をコミカルに描写しています!

カエルにじっと睨まれているバッタ。
画像

蛇ににらまれたカエル、とは逆のようなシチュエーションですが、実際バッタにとってはその例えのカエルのように緊張の一瞬に違いありません。
カエルの視線から注がれるプレッシャーにドキドキしてしまうバッタですが、実はこのときカエルの視線はバッタに注がれていないのです。
なぜならカエルには、動かないものは見えないから!
もちろんバッタがそんなことを知る由もありません。
ついにプレッシャーに耐え切れず、逃げようと飛び跳ねてしまった瞬間を得意のロングベロで捕獲され、むしゃむしゃとやられてしまうバッタ……
で、このカエルというのは、動くものに対しては無視だろうと何だろうとかまわず襲い掛かっちゃうのです。
それがたとえ、単純な正方形の紙片とかでもです!
じゃあそこらへんを歩いている犬とか猫とか、逆に襲い掛かられてしまう対象だったとしてもロングベロアタックを仕掛けてしまうのでしょうか?
そんな光景を見たことがある人は多分いないはず。
じゃあどこでその選別をしているかというと、その大きさなんだとか。
ヒキガエルの実験では、1×1センチの正方形に最も強く反応。
それより大きくなると徐々に反応が鈍くなり、2×2センチを超えると、逆に逃げる動きをとるんだそうです!
画像

適当すぎる基準な気もしますが、実際これでカエルはうまいことやっているのです。

季節は春。
気温もあたたかくなってきまして、ヒキガエルは長い冬眠から目覚めます。
大勢のカエルたちが一斉に目指すのは水場。
そこで彼らにとってのなによりの大イベント、繁殖が待っているのです!
ですがこんなカエルの世界でも恋愛と言うのはままならないもの。
オスたちの数は大体メスたちの数の3~10倍!
オスたちは壮絶な女子の奪い合いを勝ち抜かなければ、繁殖の権利を手にすることができないのです!
画像


まさにその様子は戦争さながら。
メスをとりあうその様子を、岡崎先生はコミカルな漫画で描きます。
メスを見かけて思わず興奮し、立ち上がったオスは敵軍に狙い撃ちされてしまいました。
何せカエルは動いているものしか見えないわけですから、ここはじっと我慢をして動かずにいることが最大の防御になるでしょう。
相手も当然そう考えるわけで……戦争は膠着状態に陥ってしまうのです。
ですがここで味方軍の軍曹は思わぬ逆転案を考え付いたのです!
相手が動かないならば、自分が動けばいいじゃない。
激しく小刻みに上下する台を作り、その上に寝そべることで「風景全体」を動かすことに成功!
その上から末浸かられた機銃を掃射し、本来見える位置にいたのに動かないことで見えていなかった敵を一掃することに成功したのです!!
画像

なんだか間抜けな気もしますが、実はこれが実に理にかなった手段なのです。
動物と言うのは、同じ刺激が続くと反応をやめる「順応」と言う機能が備わっています。
その働きによってカエルなんかは動いているものしか見えないわけで、相手が動くか自分が動くかしないと何も見えません。
実はこの働き、人間にも備わっています。
ですが、例え静止したものをずーっと見つめていてもそれが見えなくなったりはしませんよね?
しかしこのとき、よく見ると眼球がごく僅かに動いているのです。
これが先ほどの軍曹がやったことと同じこと。
「固視微動」と呼ばれている眼球運動で、この運動によって網膜上の映像を動かし、静止した物質でも見ることができるというわけ。
画像

実際実験で網膜上の画像を固定すると、視覚イメージは劇的に消失するんだそうで。
いやー、よくできてるもんですねぇ!

……とは言え、小刻みに上下していると言うことは「動いている」わけで、動いていない敵から丸見え。
軍曹は実にあっさりと敵軍にやられてしまうのでしたとさ。
画像


というわけで、カエルと視覚に関する不思議を描くエピソードをはじめとして、様々な驚きの事実を描いている本作。
この他、「鳥などの色の見え方」「こおろぎや蟷螂の繁殖」「虫の変態の不思議」などなど、読めばほうほうと頷いてしまうアレコレがたっぷりと描かれています。
さらに「蜂が生身(?)で宇宙にいけるのか」と言った浪漫あふれる仮定の話、岡崎先生の持論が遺憾なく発揮される「虎の模様の考察」といった本作ならではの話などもあり。
単なる知識欲を満たすだけの作品ではなく、浪漫からコミカルさまで楽しむことが出来るのです!

もうひとつの目玉として、生物学者の池田清彦先生の解説が収録されています。
こういった本の解説、結構適当に5~6行で済ましてしまうというのも結構多いもの。
ですが本作では、きっちりそのお話を読んだ上でちゃんと解説している文章が2P、びっしり文字だらけで埋められている力の困った解説が繰り広げられております!
あくまでオマケだ、と飛ばしてしまうにはもったいないこの解説も本書には欠かせない要素となっています!!

動物の不思議をたっぷり描ききった、「まるまる動物記」第1巻は全国書店にて発売中です!
子供向けの学習漫画では描かれないアレコレが描かれた、大人のための本作。
小難しいこともありませんので、安心して楽しめる一冊ですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


まるまる動物記(1) (アフタヌーンKC)
講談社
2012-04-06
岡崎 二郎

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by まるまる動物記(1) (アフタヌーンKC) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「まじもじるるも 魔界編」第2巻です。
講談社さんのシリウスKCより刊行、月刊少年シリウスにて連載されています。

作者は渡辺航先生。
渡辺先生作品の紹介は「渡辺航」のテーマでまとめておりますので、よろしければご一緒にご覧ください。

さて、修行を終了して魔女になったものの、それがコウタとの別れとなってしまったるるも。
魔界に戻ってきたものの、コウタを失ってしまったことから生まれた心の風穴は大きく、前向きになることが出来ません。
そこで魔界で一時保管されているはずのコウタの魂を探し、言えなかったお礼の言葉を言おうとしたのですが、コウタの魂は既に保管されているはずの場所にはありませんでした。
完全に意気消沈してしまったるるもは魔女をやめようと考えるのですが、そのタイミングでまさかの人物と対面を果たしたのです!

魔界の街中でであったのは、他ならぬコウタでした。
一体なぜこんな魔界の只中に?
そもそもコウタは死んで、魂も浄化されてしまったのではないのか?
るるもにとってはそんな事情なんてどうだったいいのです。
人目もはばからずコウタの胸に顔をうずめ、泣きじゃくるるるも。
画像

なんにせよ、よかったよかった、めでたしめでたし……と終らせるのもなんでしょう。
このコウタの復活劇。
ぶっちゃけますと、るるもの友人の魔女のハルリリ、その使い魔であるミミの仕業だったのです。

以前からコウタのことを好いていたミミ。
使い魔とは言え人間形態にもなれる女の子ですがら、コウタにとってはありがたいはず。
ですがミミは暴走しがちなところがある、俗に言うヤンデレ属性もちでして。
いろいろとおっかない目にもあわされたのですが、今回ばかりはそれに救われる形になったのです。
コウタを自分のものにしたいと考えていたミミは、こっそり魂の保管庫に忍び込んでコウタの魂をゲット。
そしてコウタほぼそのままの人造(猫造?)ボディをつくり、魂を組み込んで復活させたのでした!

コウタはちょっとした衝撃で体のパーツが取れてしまう人造ボディになってしまったとは言え、生き返った形になりました。
そして魔界で暮らすことになったわけですが、なんと魔界の町には基本女の子しかいないとか。
普通ならいろいろへこむところでしょうが、コウタにとってはほぼパラダイス状態!
るるもともなんとなくいい感じになってきましたし、なんだか一度死んでからのほうが人生ばら色です。
その上さらにコウタを喜ばせる出来事が巻き起こります。
お風呂にはいりたいと考えたコウタですが、るるもの家にはお風呂がありません。
じゃあどうしているのかと言えば、銭湯的な場所に行っているんだそうで。
ですが魔界の町には女性しかいないわけで、コウタが全裸でお風呂場に行っては目立つなんてレベルではありません。
どうすればいいのかと相談したところ、ミミに協力してもらい、臨時の女性ボディに魂を移し変えることにしたのです!

可愛らしい美少女のボディに変わったコウタ。
画像

なんでもこのボディはるるもと同じ十三級魔女をモデルにしているんだそうで、もし街中で出会ったりデモしたら面倒なことになるから、と手早く帰ってくるようアドバイスされます。
事情はともかく……女の体で、女風呂。
堂々と裸の女性を間近で見られる。
夢にまで見た天国が、今そこにある……!
コウタはその衝撃に、ファーストコンタクトで思わず失神してしまうのですが、目が覚めたあとはただただその至福を噛み締めるのです!
画像


すると、今度はコウタの周りをずらりとおっぱいが取り囲みます。
画像

そのおっぱ……いや、魔女たちは魂の管理人なんだそうです。
リーダー格らしき魔女は、コウタに「ルシカちゃんちょっときてもらっていい?」とはなしかけ、有無を言わさず手錠をかけてきたではないですか!
画像

どうやらコウタが脱走した魂だと気づいたというわけではなく、今の代替ボディのモデルとなった魔女だと思いこんで拘束した様子。
ある重大な容疑がかかっていると連れて行かれそうになるコウタ!
本人、事情はよくわかっていませんがやましいことがあるわけで、ここはなんとか逃げたいところ。
絶対に外れない手錠とのことですが、一瞬の隙を突いて腕を取り外し、逃走!
慌ててハルリリに相談しに行きます!
ハルリリもよく事情はわかりませんが、どうやら魂の管理に関してコウタの件以外にも重大な事件が起きている予感を感じているようです。
そして危惧すべきことは、十三級魔女を狙っているらしいと言うこと。
ということは、おなじ十三級もジョであるるるもも……?
直接手を下していないとは言え、るるもも脱走した魂であるコウタと暮らしているわけで、叩けばほこりが出て来る身。
もしつかまってしまえば……
その不安は現実のものとなります。
るるもの前に立ちはだかる魔女たち。
画像

るるもはこのまま捕まってしまうのでしょうか!?

というわけで、魔界での生活編が始まったかと思った矢先にまた新たな火種が投入された本作。
このあと物語は思わぬ方向へと転がっていくことになります。
魔界に起きていた、大事件。
その事件にるるもやコウタたちは巻き込まれてしまい、そのためにまた困難に立ち向かわなければならなくなってしまうのです!!

そんなメインのストーリーラインもありながら、「弱虫ペダル」ではなかなか描くことの出来ない萌え要素をふんだんに投。
魔界編で登場したキャラクターたちも活躍してくれまして、あっちではかけらほどの出番しかない女性キャラのハッスル&エロスをたっぷり堪能できるのです!

更なる新展開を迎える、「まじもじるるも 魔界編」第2巻は全国書店にて発売中です!
前作とは異なり、明確な目的が作られた本作。
そのストーリーの展開も楽しみですが、やはりここは旧作のキャラクターたちのその後も気になるところ!
次巻以降にはその姿を見せてくれるようですし、先が楽しみなところですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!



まじもじるるも 魔界編(2) (シリウスKC)
講談社
2012-04-09
渡辺 航

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by まじもじるるも 魔界編(2) (シリウスKC) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



画像

本日紹介致しますのはこちら、「グルメ学園トリコ」第1巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、最強ジャンプにて連載されています。

作者は水元あきつぐ先生。
水元先生は、水元昭嗣名義で95年、ジャンプの漫画賞を受賞してデビュー。
読み切りを数本発表した後、98年に週刊少年ジャンプで「画-ROW-」の連載を開始しましたが、こちらはあえなく単行本1冊分の連載で打ち切りとなってしまいました。
その後00年頃までジャンプの増刊等で読み切りを発表していましたが、そこからはしばらく沈黙が続きます。
その間は玉井雪雄先生や藤沢とおる先生のアシスタントをされていたご様子。
そして10年に月刊少年チャンピオンで読み切り発表、そして最強ジャンプにて本作の連載を開始。
さらに11年より藤沢先生原作による「渋谷ハチ公前」を連載開始、同名の書籍の漫画版「コハダは大トロより、なぜ儲かるのか?」を刊行。
長いインターバルを経て、精力的に活動をされています!

さて、本作は現在週刊少年ジャンプにて連載されている、島袋光年先生作「トリコ」のスピンオフ的作品です。
と言いましても、脇役にスポットをあてるようなサイドストーリー的なそれではなく、キャラクターの大まかな設定だけを活かした別の作品となっているのです!

国際グルメ中学校。
偏差値は低いが給食費は高い、というグルメな学校らしいのですが……
そこにグルメな生徒がグルメな目的で転校してきました。
ところがその転校生、転校初日から遅刻しそうに。
ダッシュで校門に走りこもうとするのですが、残念ながらその目の前で閉ざされてしまいました。
画像

……肛門が……

ですがその肛門を閉ざしたおっさん、その転校生が「微妙にまったく見ない」顔であることに気がつきます。
この転校生の名は、小松。
転校生だったことが幸いしたのか、あるいはこの肛門を閉ざした先生が偶然小松のクラスの担任だったせいなのか。
大きな声で自己紹介しろと言われたから叫んで名乗ったら殴られる、というなんかよくわからない理由で摂関を浴びたものの、とりあえずお咎めなし(?)で教室に連れて行ってもらうことが出来たのです。

いきなり親友になれとは言わないが、慌てず恋人からはじめて欲しい、という謎のまくら言葉のあとクラスの皆に紹介された小松。
転校生のお約束よろしく、一番後ろの席に座れと促されました。
そのときようやくクラスの中を見回す余裕が出来た小松、いきなり仰天します!
なんとまだ朝のホームルームなのに、ほとんどの生徒が早弁をしているじゃありませんか!!
さすがは将来美食屋や料理人を目指す生徒が通うというグルメ中学。
これが許されるとは、なんてグルメに開放的な学校なんだ!と小松は感動すら覚えてしまうのです!!
……が、そこで先生はやっと早弁するなと一喝。
やっぱり早弁は駄目だったのでした!

ですが、その早弁するな指令に真っ向から反論する男がいました。
どうせ今日の一時間目は「給食」なんだし、もう弁当を食べちゃうのもひとつのテクニックなんじゃないか?と、よくわからないながら、先生をして「隙の無い意見」をズバリと言ってきた男は、サニー!
どうやらクラスでも一目置かれている存在、のようですが……
すぐ今日の一時間目は「給食」じゃないと訂正されてしまいました。
その訂正した男はこのクラスの学級委員、ココ!
画像

すごく的確な指摘だったわけですが、せっかく早弁をなしくずしにごまかせそうだったのに阻止されてしまったサニーは顔を潰されてしまった形になってしまったわけで。
喧嘩になってもおかしくないその雰囲気に一石を投じたのは、物凄い勢いで空の弁当箱を積み上げている男でした。
教室と言うのは喧嘩するところじゃない、飯を食う憩いの場だ。
自信満々に早弁を肯定するその男……トリコ!
サニーの怒りの矛先は横槍を入れてきた(そして1人だけ堂々と早弁している)トリコに向けられ、ついにその手をあげてしまいます!
ですがトリコは必殺「ゆれる思春期の乳首が痛くなるパンチ」でサニーを返り討ち!
画像

第2次性徴のいたづらを、的確についてダメージを与える……驚きの超必殺技といえましょう!!!
釘パンチじゃなかっただけ慈悲深いと思え、と勝ち誇るトリコ。
その様子を見て、小松はピンと来ます。
このトリコという男、1年生にして既に2・3年生を圧倒するグルメッぷりから、この学校の「グルメ番長」の名を欲しいままにするあの噂の男である、と!!

こんな肉食系のクラスでやっていけるのか、と不安を禁じえない小松。
その不安はいきなり的中します。
授業が始まるなりトリコが宣言する「おかわり」。
クラスの皆はそのおかわり宣言に沸き立つのですが、小松はまったくわけがわかりません。
そこで学級委員のココに尋ねてみると、なんとおかわりすると
画像

「スゴい」らしいです……
確かに授業の三分の二ほどが「給食」のこの学校でおかわりするのはすごいかもしれませんが……
そこでトリコが補足(?)してくれました。
グルメ中学は略して「グル中」。
すなわち、「おかわり」というのも何かの略なんだ、と!!
ちなみに先ほどのトリコのおかわりは「オ レ… か なり わ くわくしてきたぜ!! リ トマス紙」の略だそうです。
なんだか限定的にしか使えない気がしますが、おかわりには多くのバリエーションがあるようで。
直後に早速先生におかわりを宣言するトリコですが、そのおかわりは「 お しりが か なり 割 れてる り ょ!!」の略なんだとか。
もう脈絡がないだけじゃなく、何でもありのおかわりについていけない小松ですが、トリコはそんな小松に「小僧、おまえ、おかわり?」とすごい形相でたずねてくるじゃありませんか!!
画像

意味不明な問いにまごつく小松、答えが返ってこずイラツキを募らせるトリコ!
何か答えなきゃとあせった小松、「ボクは小松です!!」「夢は料理人になることです!」と激しく自己紹介をしました!
するとクラスは沈黙に包まれ、そして……
画像

トリコは笑顔で始めて小松を名前で呼び、いい夢じゃないかと握手を求めてきたのです!!
こうしてトリコに受け入れられ、クラスの皆にもなぜか胴上げで迎えられる小松。
おかわりコールで胴上げされるこのカオスな状況に、安堵しつつもさらにこの先やっていけるのかと不安を膨らませる小松なのでした……

というわけで、学園ものになっている本作。
この第1話、そして第2話はキャラクター紹介的な内容となっていますが、第3話からは原作のような食材探し的なお話が繰り広げられていきます。
掲載誌が集英社版コロコロコミックといっても過言ではない「最強ジャンプ」だけに、その内容はやはり低年齢層向け。
ギャグなどは子供でもわかりやすい、ドタバタ&勢い重視のものになっているため、そういったギャグが苦手な人にはちょっと受け入れづらいかもしれません。
ですが島袋先生テイストの強いギャグもふんだんに取り入れられておりまして、「たけし」などを読んでいた方はにやりとしてしまうのではないでしょうか!
さらに島袋先生ファンにはビシビシ来まくる過去作品キャラなども豊富に登場!
モブキャラをよく見てみれば、たけしにゴン蔵、セバスやエリヤなどなどの面々が勢ぞろい!
サンタのおっちゃんなんかもさりげなく登場し、島袋先生のファンの方には細かな寝た探しも楽しい作品になっているのです!

トリコの低年齢層向けスピンオフ、「グルメ学園トリコ」第1巻は全国書店にて発売中です!
原作の味を残しながらもまったくの別作品に仕上がっている本作。
島袋先生のファンならば、あるいは水元先生14年ぶりのコミックス発刊と聞いて震えが来る方ならば避けては通れない一冊ですよ!!
なぜかお値段も381+税円とちょっぴりお安め!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


グルメ学園トリコ 1 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-04-04
水元 あきつぐ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by グルメ学園トリコ 1 (ジャンプコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





それにしても本作、第3話くらいから絵柄が明らかに変わってるんですよね。
編集部の意向なのか、島袋先生の絵柄に近づけよう近づけようとしているというか。
個人的には第2話までの、水元先生ご自身の絵柄で描いて欲しいんですが……

画像

本日紹介いたしますのはこちら、「どみなのド!」第6巻です。
11年10月に秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行、チャンピオンREDにて連載されています。

作者は雑破業、目黒三吉の両先生。
本作は「どみなのド!」のテーマにて紹介記事をまとめておりますので、お時間などございましたらご一緒にご覧下さいませ。

さて、ひかりをはじめとする怒皆家の皆さんに振り回される毎日を過ごしている武。
そこにひかりの双子の妹であり、圧倒的引きこもり少女かげりが加わり、武の周りはさらに騒がしくなるのでした。

ベッドで寝転がり、窓の外に視線をやる武。
期末試験も間近に迫っていまして、学生には付き物の成績に関しての悩みが頭を支配しております。
成績が悪かったらまたお仕置きなんかされてしまうのでは、と内心ひやひやしておりますと、いきなりあかりといんこが部屋へとなだれ込んできました。
何かお困りのことがあるのでは?と問いかけてくるあかり。
素直に成績のことで悩んでいると言ってみれば、あかりはヘッドセット型の「ヴァーチャルマシン」を取り出しました。
単行本第2巻でも登場したこのマシンですが、今回のこれは勉強用にチューニングされております。
とりあえず物は試しと装着してみれば、目の前にお色気むんむんの女教師(の映像)が現われます。
根がスケベな武はそれはもう食いつきまして、いろんな意味でやる気まんまんです!
そしてその性質をあかりたちも重々承知なわけで。
暗記科目は興味のあることに結び付けて覚える、と言うアドバイスを与えてくれるお色気女教師。
武の興味のあることといえば……!
服の胸元をはだけさせ、「710(なんと)大きなおっぱい平城京」。
まるだしの股間を見せながら「794(なくした)パンティ平安京」などなど……
画像

高校生にしてはちょっと程度が低い気がするお勉強ですね!!!


もちろん問題はそこじゃありません。すっかり夢中になって、映像の女教師をペロペロしているところにひかりがやって来てしまいました!
傍から見れば武は地面にはいつくばって虚空をレロレロしているわけで。
画像

とりあえずひかりを武を蹴り飛ばすのでした。

で、ひかりのほうは成績はどうなんでしょうか。
自分は大丈夫に決まっているとふんぞり返るひかりですが、それはぶっちゃけ怒皆家の威光を恐れている学校が成績に色をつけてくれているおかげ。
このまま頭を使わないでいると、やがてアホの子になって、下の世話まで武にやってもらうことになってしまうかもよ、と脅しをかけるあかり。
画像

ですがひかりはその想像図で、自分が武よりバカ扱いされていることのほうが気に入らないようです。
となればここはしっかり白黒つけるしかないでしょう!
二人の学力を試す、クイズバトルの火蓋が切って落とされたのです!

期末試験対策100問を、早押しクイズ形式で答えあうこの試合。
なんだかんだいって武はそこそこ勉強が出来る様子でして……
蓋を開けてみれば問題終了時には武88点、ひかり6点とそれはもう大差が開いてしまいました。
おまけにお手付きをしたら一枚脱ぐと言うルールのせいで、武は上半身裸に、ひかりは完全な下着姿になってしまっております。
完膚なきまでに叩きのめされてしまった形のひかりですが、ここで引き下がるような物分りのいいお嬢さんでは有りません。
二回戦で勝負だと延長戦を申し込むのです!

二回戦は問題の選択肢を、ツイスターゲームのマスの色に当てはめた択一問題。
このままではひかりの負けは明白と言うことで、難易度の低い問題も混ぜられました。
そのおかげでなんとかこの二回戦は勝負になるのですが……
擬似ツイスターゲームのほうも白熱してしまうのです!
二人ともほぼ半裸で絡み合うような形になってしまったそのとき、
画像

かげりに目撃されてしまったのでした!!

衝撃的な場面を目撃してしまったかげりは即逃亡!
武は慌てて「今のは誤解だ」と弁解しながら追いかけようとするのですが、その足をひかりがつかむのです。
誤解ってなんだ誤解って、私と誤解されたら困るって言うの?
そう問いかけてくるひかりに、思わず言葉をつまらせる武。
その台詞にいち早く反応したのはあかりでした。
じゃあひかりは、武とそういうことをしていると誤解されてもいいんだ、と!
いいわけないでしょと血相を変えるひかり、照れ隠しなのか何なのか、今回それほど目立ったことをしていない武に八つ当たり!
尖った鉛筆の先で、武の露になった両の乳首を……!!

馬鹿ばかしいったらありゃしない、とぼやきながら自分の部屋に戻り、ベッドに倒れこむひかり。
武とそういうことなんてするわけが……というところでその言葉を止め……顔を赤らめ、目を閉じるのでした……
画像


というわけで、いつものエロスなトラブルを収録した今巻。
前々から描写が重ねられてきたとは言え、このお話でひかりが完全に武に対してまんざらじゃない気持ちを持っていることがはっきり描かれたわけで。
この後もいつものようにバカ&エロスお話が繰り広げられておりまして、このなんだか本作らしくない甘酸っぱさはどこいっちゃったんだよ!と思うことは必至でしょう!
ですがそれでもひかりと武の距離が縮まっていることだけは確か!
クライマックスも間近です!!

いつもどおりでもちょっぴり前進、「どみなのド!」第6巻は全国書店にて発売中です!
最終第7巻は12年4月発売予定!
ブッチギリの酷さを誇っていた本作も、次巻でついに大団円!
その結末を座して待つべしです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


どみなのド! 6 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
2011-10-20
雑破 業

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by どみなのド! 6 (チャンピオンREDコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



↑このページのトップヘ