本日紹介いたしますのはこちら、「東京喰種 トーキョーグール」第4巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載されています。
作者は石田スイ先生。
本作は「東京喰種」のテーマにて記事をまとめておりますので、あわせてご覧くださいませ。
さて、喰種捜査官との戦いで勝利をおさめることが出来たカネキとトーカ。
トーカが厄介だと思われた真戸の息の根を止めることに成功したのですが、残った亜門はより一層グールへの憎悪をますことでしょう。
とは言え、しばらくの間は捜査官の手は緩みそうです。
いつかまたやってくるであろう捜査官。
カネキは制御しきれない赫子の力にはなるべくたよりたくないと言う考えから、体術を磨くことにしました。
トーカやヨモに稽古をつけてもらいながら、あんていくでのバイトに精を出します。
そんなある日、あんていくに見慣れないお客さんがやってきました。
モデルと見紛うばかりのスタイルとルックスを持つ男性。
彼もグールで、トーカたちも知っている人物らしいものの、トーカの扱いはあからさまにぞんざいなのです。
それはどうやら彼が着雑多らしいから、と言うだけではないようですが……?
そんな彼、月山がここにやってきた理由はカネキそのもののようです。
月山はカネキの存在を確認すると、「不思議な香りだ」と呟いたかと思うと、別れを告げて去っていってしまったのでした。
後日。
カネキは大学で、本を読みながらコーヒーを飲んでいました。
するとそこに月山がやってきたではないですか。
このとき、カネキは既に月山のことをトーカから聞いています。
曰く「美食家」「20区の厄介者」……
かかわらない方がいいと言われたものの、向こうから接触してくる分にはどうしようもありませんし、そもそもまだ彼がなぜ嫌われているのかもわからないわけで。
彼と会話をとりあえず続けるのですが、どうやら月山はカネキと同じ読書家であるようです。
その話の流れのまま、本好きのマスターがやっているカフェがあるから、一緒に行かないか?と誘ってくる月山。
カネキは月山が何かたくらんでいるんじゃないか?と疑ってかかるのですが、彼の「昔から誤解されやすくて敬遠されやすい」「静かな空間で好きなものについて語り合える友人が欲しいだけ」と言う言葉を聞いて心が動きます。
さらにその数少ない友人の一人が、カネキの体の一部となったグール、リゼだったらしいと言うことを決定打に、まんまと誘いに乗せられてしまうのでした。
その後、カネキは絶大な力を持つと言う伝説の存在、人間とグールのハーフ、「隻眼の喰種」の存在や、カネキが今の体になったきっかけの事故は仕組まれたものらしいと言うことを知ります。
それを教えてくれたのは、グールのバーのマスター、イトリでした。
そして彼女はカネキと月山が今接触していると言う噂も聞いていて、事故の件の詳細を教える引き換えにある依頼をしてきたのです。
月山が知っていると思われる、「喰種のレストラン」について調べて欲しい、と。
月山と例のカフェに行ったカネキですが、その後月山はカネキを誘います。
食べやすいものを出してくれると言う、会員制の秘密の場所を教えてあげる……
おそらくそれこそが例のレストランなのでしょう。
警戒しながらついていくと、たどり着いたのは立派な建物で、パリッとしたウェイターが出迎えてくれました。
そこでまず指示されたのは、店に用意してあるスーツに着替える……前に、シャワーを浴びること。
なんだか宮沢賢治のアレを思わせる出来事ですが……その予感は現実のものとなるのです。
待合室には月山の姿はなく、そこにいたのはカネキ以外の男女が1人ずつ。
彼らはどうやら普通の人間の様子。
やがて三人は大きな部屋にひとつのテーブルと、鉄板だけがおいてある奇妙な空間に通されます。
そして程なくすると部屋の天井が開いていき、天井上の空間に多くの人物がたっているのが見えました。
例外なく仮面をつけている、上の人々。
呆気にとられているカネキたち3人の耳に聞こえてきたのは、
「”本日のディナー”の3人です。」と言う言葉でした!!
そう、多くの人物は皆グール。
そしてその食材がこの3人なのです!
メインディッシュとなるのが他ならぬカネキ。
グールでありながら人間の臭いを発しているカネキが、どんな味なのか?
食への探究心がやむことのない「美食家」月山。
彼はそんなカネキの味を確かめるために接触してきたのです!!
数多くのグールに取り囲まれてしまったカネキ。
果たしてこの窮地を逃れることは出来るのでしょうか!?
と言うわけで、築山の欲望に翻弄されてしまうカネキ。
部隊は秘密の場所であるだけに、トーカたちの助けは期待できなそうです。
縄張り意識があるとは言え、本来は仲間であるはずのグール。
さらに一見フレンドリーだった月山が、その実カネキを食料としてしか見ていなかったと言う事実は、カネキの気持ちをどう動かすのでしょうか?
そしてカネキが何とかこの場を逃れられたとすると、例の事故の件の情報も入手できるはず。
この月山との争い、そしてカネキが知りえなかった真実。
二つの要素が、これからの物語を大きく左右していくことは間違いないでしょう!!
美食家、月山の毒牙が迫る、「東京喰種 トーキョーグール」第4巻は全国書店にて発売中です!!
人間とグール、その間にいながら両者に付けねらわれてしまっているカネキ。
彼の今後どういった道を歩むか、気になるところですね!
ちなみに今巻も描き下ろしのおまけが豊富に用意されていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!