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本日紹介いたしますのはこちら、「トリコ」第22巻です。
作者は島袋光年先生。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

さて、シャボンフルーツを求めてやってきた食林寺で「食義」を学ぶことになったトリコたち。
厳しい訓練の末食義を習得し、更なる試練「食没」も潜り抜けてシャボンフルーツを食すことが出来ました。
ですがその時、美食會の刺客が食林寺にやってきたのです!!

圧倒的な力を見せ付けた美食會の刺客たち。
ですがパワーアップを遂げたトリコの活躍などもあり、何とか刺客を撃退することに成功したのでした。

しかしその時、世界には重大な危機が迫っていました。
いつもならば多くの人でごった返しているはずのグルメタウン。
ですがトリコが訪れたその時には、文字通り人っ子一人いない状態になっています。
グルメ時代にはありえない光景だ、と1人もらすトリコですが、それもすべて「グルメ日食」が近づいてきているために起こる大恐慌の一角なんだとか。
一週間前、その発表が行われました。
グルメ界に眠る怪物、「四獣」の目覚め。
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それは、実に300億人を超える人類の避難を強いる、恐るべき恐怖の襲来を意味していたのです!!

本来グルメ界の猛獣は、人間界にやってくることはほぼありません。
なぜならばそれは、彼らにとって人間界の食べ物など不味くて食べられず、わざわざやってくる必要が無いからなのです。
ですがそんなグルメ界の猛獣の中でも、一匹だけ例外がいたのです。
グルメ界の猛獣なら見向きもしないはずの人間。
その味を好む「四獣」が!!
四獣は数百年に一度、人間界にやってきて大量の人間を食らって去っていきます。
人間界は四獣の人間養殖場に過ぎない、と言う考えまででるほど無慈悲に。
ですが数百年前の前回襲撃では一龍会長が見事撃退して見せたとか。
今回もきっと、と人々は一縷の望みを一龍に託そうとするのですが、そこでマンサムから人類へ発表が行われたのです。
一龍は今グルメ界で四獣どころではない。
四獣は全部で四匹いる、そしてそれを倒すのは、「美食四天王」だ、と!!

甲羅が火山のようになっている亀、マウントタートル。
先端が触手のようになっている馬のような生物、インバイトデス。
ライオンのような鬣を供えた、牙王。
そしてタコとゴリラが合体したかのような、キングオクトパスコング。
いずれも山のように巨大な体躯を持ったその四体こそが、四獣と呼ばれる猛獣達です。
彼らを迎え撃つ四天王は、「グルメタワー」のナイフビルの最上階に位置する十星レストラン、「膳王」にあつまっていました。
円卓を囲み、様々並ぶ料理を思い思いに口へと運んでいく四天王。
物事の「失敗」とは、「成功」とは何か?
そんな会話をしていると、そこにこの膳王のオーナーシェフ、ユダが追加の料理を持って来ました。
ここの料理は栄養価の高い薬膳料理。
トリコの大パワーアップのきっかけともなった、「食没」に最適な料理だと言うのですが、そんな料理をゼブラは一瞬で平らげてしまったり。
食没云々よりも、滅多に食べられない十星の料理を1人で食べられてしまい、トリコご立腹。
いつものように喧嘩を始めてしまうのでした。

そこへ今度は小松とリンがやってきました。
小松がやってきたのは、非常に難しいと言われる「調理」に成功したシャボンフルーツを持ってくるため。
そしてリンがやってきたのは、一龍会長からのメッセージの入ったディスクを渡すためでした。
調理済みのシャボンフルーツは美味なだけでなく、四天王全員に適合するゴイスな食材!!
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決戦を前にして、またもパワーアップを遂げた四天王!!
これならば四獣に対抗できることは間違いないでしょう!!
そして肝心の一龍のメッセージです。
四獣は東西南北の四方から一匹ずつやってくる。
そこで全人類を人間界の中央、1000キロ四方に人類を避難させた。
誰かひとりでも負ければそこで人類は終わり。
そこから包囲網が破られ、数十億の人類が犠牲になる……
そんなシビアな現実を突きつけた後、一龍は一転ニッコリと笑ってこう語りだしました。
あんなにちっこかった4人がこうして大任を任せられるほど大きくなった。
強く育ってくれたのは親父として嬉しい。
人間界は頼んだぞ!と。
ちょっぴりしんみりムードになった四天王。
ですがそのムードは一龍会長が自ら破ります。
そうそう、二つ言い忘れていたが……
ところがそこで映像は途切れてしまいます。
お話を聞くのに飽きたゼブラが、モニターの電源を切ってしまったのでした!
こんな話聞いてる暇があったら、さっさと四獣をぶっ殺して食っちまおう!!
そんなゼブラの台詞と時を同じくして、四天王の相棒たちがやってきます。
テリー、キッス、クイン。
そしてゼブラが足代わりにしていると言う超巨大馬、
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ダルマホースが!!

準備は整いました。
誰がどの四獣にぶつかるかは行ってみるまでわからない、そんな行き当たりバッタリで四天王はそれぞれの方角へと向かいます。
その結果としてぶつかることになったカードは、トリコVS牙王、ココVSインバイトデス、サニーVSキングオクトパスコング、そしてゼブラVSマウントタートル!!
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食事のためだけでなく、人類数十億の命をかけた史上最大の決戦がはじめるのです!!

と言うわけで、VS四獣編が始まった今巻。
人間界の猛獣の最大捕獲レベルは100。
その100の基準となっているのがこの四獣なのです!!
ですがこの四獣の力、あのサラマンダースフィンクスのレベル92と比べても8くらいの差じゃすまない超絶パワーを持っています。
果たして彼らは一人の欠けもなく四獣を倒すことが出来るのでしょうか!?
そして気になるのは一龍の言い忘れていた二つのこと。
それは四獣なのに、人間が好きな「1匹」の例外がいると言う数え方。
どうやらこの今の段階でも凶悪そうな四獣には、なんらかの秘密があるようです!!
四獣の襲来、そしてまだ先がありそうな人類の危機。
はたしてトリコたちは世界を救うことが出来るのでしょうか!_

大決戦が始まる、「トリコ」第22巻は全国書店にて発売中です!
壮絶な戦いの予感がにおう今巻。
謎に包まれていた第0ビオトープの職員なども一挙に登場し、見所満載ですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!