gg0
本日紹介いたしますのはこちら、「がっこうぐらし!」第1巻です。
作者は原作が海法紀光先生、作画が千葉サドル先生。
芳文社さんのまんがタイムKRコミックスより刊行、まんがタイムきららフォワードにて連載されています。
海法先生は00年ごろから小説家としてゲームのノベライズなどを多く手がけていらっしゃいます。
漫画原作業や翻訳業などもされておられますが、オリジナルの漫画原作は今回が初のようです!
千葉先生は05年ごろからイラストやライトノベルの挿絵などを執筆。
12年になって本作とともに、人気ゲーム「アイドルマスター」のコミック版をガンガンONLINEにて連載されています。

さて、本作は学園を舞台にした日常物。
ですが表紙の感じから受ける印象とはがらりと違う、どんでん返しが用意されているのです!

授業中居眠りして、先生に注意される丈槍ゆき。
勉強はちょっぴり苦手ですが、元気一杯の女の子です。
授業が終わった後、家に帰ろうとダッシュしていると、佐倉と言う先生が呼び止めます。
gg1
佐倉とゆきは親しい間柄のようで、ゆきは佐倉のことを「めぐねえ」と呼んでいるようです。
ですが学校ではそういう呼び方はよくないでしょう。
ねぐねえじゃなくて佐倉先生でしょ、と諭した後、部活じゃなかったのかと訪ねてきます。
その言葉を聞いて、ハッとするゆき。
そうだった!それじゃ行ってきます!と踵を返して部活へ急ぐゆき。
佐倉はその部活の顧問のようで、後で行くからみんなによろしくね、とゆきの後姿に声をかけるのでした。

最近学校が好きだ。
ゆきはそんなことを考えながら走ります。
物理実験室はへんな機械がいっぱい、音楽室は綺麗な楽器と怖い肖像画、放送室は学校中がステージ。
何でもあってまるでひとつの国みたい、こんな変な建物は他に無い。
そんな中でも、ゆきが一番お気に入りなのが部活が行われている部屋です。
学園生活部。
そんな張り紙がしてある部屋にはいると、そこには部活仲間のくるみが待っていました。
彼女の傍らにはシャベルが置いてあります。
何でもそのシャベルはくるみのお気に入りのようで、基本的に肌身離さず持っているようです。
くるみに、危なく部活を忘れて家に帰るところだったと打ち明けるゆき。
あぶねえな!とドッキリするくるみですが、ともかくめぐねえのおかげで部活を忘れずにすんだようで一安心。
くるみは学園生活部が家に帰っちゃしょうがないだろ、と呟きながらカンパンを口に運んでいました。
早速ゆきもその御相伴に与ります。
カンパンってなんかサバイバルって味がする、ワクワクする!といいながらカンパンを食べるゆきですが、部室の中に、また別の部活仲間であるりーさんがいないことに気がつきました。
くるみによれば、りーさんは屋上で園芸部の手伝いをしているとのこと。
私たちも行こうかと言うゆきに、くるみはいいぜと二つ返事で承諾。
gg2
シャベルを手に立ち上がるのでした。

屋上に行ったゆきは、作業している園芸部に挨拶します。
すると園芸部は後は任せていいかなとゆきにタッチして去っていくのでした。
そこへりーさんがやってきます。
りーさんはお姉さんキャラのようで、ゆきはりーさんを見るなり飛びついて甘えてみたり。
そんなゆきを冷やかすように、くるみは部活を忘れて帰ろうとしたことをばらしてしまいました。
りーさんは軽くデコピンでゆきを諌め、学園生活部心得第1条なる物を暗唱させます。
学園生活部とは、学園での合宿生活によって、授業だけでは触れられない学園の様々な部署に親しむとともに……
と言うところまで言ったところで、くるみは学校の設備を借りまくって寝泊りしようということで、とピシャリと言い切ってしまいました。
ともかく学園生活部はそう言うところのようです。
gg3

三人は黙々と畑の手入れなんかをしているのですが、ゆきは次第に飽きてきて、野球部がグラウンドで頑張っている姿を見つけて手をふったりなんかしはじめます。
そんなゆきに、たまらずサボるなとシャベルで突っ込みを入れるくるみ!
こんなのを食らってはひとたまりもありません、ゆきはすかさずかわしてひしゃくに入った水をかけて反撃します!!
ですが来る身のほうが一枚上手のようで。
くるみが更なる報復のため手にしたのは、水のたっぷり入ったバケツ。
サボりの代償は、雪のびしょぬれと言う結果で終わるのでした。

ぬれた服から早く着替えた方がいいと言うことで、ゆきは1人そそくさと服を取りにへと戻ろうとします。
ですがその間際、ゆきはこんなことを言い出しました。
合宿忘れて帰りそうになったけど、別にみんなのことを忘れたんじゃない、みんな大好きだよ。
そんな彼女を、くるみとりーさんは温かな目で見送るのです。

教室にたどり着いたゆき。
gg4
どうした?と語りかけてくるクラスメイトに、ゆきは忘れ物、と答えるのですが……
gg5
その教室は、荒れ果てて人っ子一人いません。
ユキには楽しそうに談笑しているクラスメイトが、何でぬれているのかと聞いてくる友達が、グラウンドで練習する野球部員達が見えています。
ですが、傍から見ればゆきは誰もいない廃墟となった学校の中、1人でしゃべっているだけ……!
そして学校の外にはもっと恐ろしいものが蠢いているのです。
gg6
足元を埋めるほどのガレキとともに、さまよい、うめく、人間の形をした「なにか」が……!!

と言うわけで、学園生活部の生活を描いていく本作。
事情はまだ一切明かされていませんが、どうやらこの学校には学園生活部の部員しかまともに生きている人間がいないようです。
あたりを取り囲む人間の形をした何かから察するに、この学園生活部の面々はこの学校に事実上立てこもっている(逃げ出すことが出来ない)状態と見ていいでしょう。
そしてゆきは、何らかの原因でただ1人だけ在りし日の学校の幻の中で生活をしているようで……
事態の危うさをまったく理解できないゆきの身をいかにして守るか。
それが学園生活部の、生き延びると言目的と並ぶ大きな目的のようです!
今巻の中でも、ゆきはなぜこんな状態になったのかなどの真相にたどり着く断片のようなものは明かされていきます。
そんな中徐々に明らかになっていく、ある人物の謎。
その人物の存在もまた、この物語の鍵を握ることになりそうです!!

死が香る学園生活、「がっこうぐらし!」第1巻は全国書店にて発売中です!!
第一印象とは180度違う読み味が楽しめる本作。
謎と恐怖ばかりが目に付く本作、その全てが解決する日は来るのでしょうか……?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!