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本日紹介いたしますのはこちら、「コープスパーティー Blood Covered(ブラッドカバー)」第10巻です。
作者は祁答院慎、篠宮トシミ両先生。
スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスJOKERより刊行されました。
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さて、天神小学校を作り上げた真実が明かされた前巻。
校長のどす黒い欲望と、サチコとその母、ヨシエの思いのすれ違いが事態を複雑に歪ませたのです。
そんな中生き残っていた哲志たちは、無念のうちに息絶えて行った数々の協力者の存在もあってようやく脱出の手立てを手に入れました。
怨念で凝り固まったサチコを浄霊し、「逆打ち」の儀式を行う。
ですがサチコは近づくだけでも危険ですし、あゆみの体にも異変が起きてきています。
一同はこのまま帰還を果たすことが出来るのでしょうか?

協力してくれた田口は息絶えてしまいました。
彼の遺品であるビデオカメラをはじめとした記録を受け継ぎ、哲志たちは脱出に向かいます。
この地で散っていった多くの無念を受け継ぐためにも。

ですがどうしても一同には、死の恐怖がついてきます。
直美は何かを思い立ったように、哲志にキーホルダーを渡してきました。
突然渡されたキーホルダーの意図がわからない哲志。
直美は汚いけど持っていて、これからも何があるかわからないから、と言います。
いわばそのキーホルダーは形見。
直美は、自分は生きて帰れないだろうとおもい、せめてもの生きた証に哲志に思い入れあるものを渡したのでしょう。
哲志は素直にそれを預かり、帰ったら返すよとこたえます。
ですがそれだけで終わらず、哲志はそっと自分のハンカチを直美に渡して言うのです。
俺のも返せよ、と!
弱気になるな、お前らしくないぞ。
そう笑いかける哲志の優しさに、思わず涙してしまう直美。
ここに来てなんだかいい感じになってきた二人。
ですがそんな様子を見て、なんだか嫌な気持ちになってしまっている人物がいたのです。
二人のやり取りを間近で見ていた、由香です。
大好きな兄が、直美と距離を縮めている。
それが、自分から兄が離れてしまうことを意味していると感じてしまい、いてもたってもいられなくなってしまったのです。

何も言わず、兄に抱きつく由香。
ですがそれを哲志は、怖がっているのだと勘違いして優しく頭をなでて落ち着いたかと心配の言葉をかけるにとどまります。
もちろん由香もこんな状況でおにいちゃんは自分のものだと言うわけにも行かず、その場は大人しく全員の行動に帯同するのですが……

哲志に対して行き場のない思いを感じているのは由香だけではありません。
良樹もまた、哲志への黒い思いを抱えていたのです。
彼が密かに想いを寄せているあゆみ。
彼女は今黒い影に蝕まれていて、すこし前にそのせいで暴れてしまいました。
そのとき彼女が口走ったのが、「持田くんは渡さない」と言う言葉。
あゆみは、哲志を好いている。
その事実はわかっていたはずなのですが、やはり面と向かって突きつけられるとショックは隠せません。
哲志は悪くない。
今はサチコ戦に集中しなければならない。
そんなことは充分にわかっています。
ですがどうしてもその嫌な気持ちを振り払いきることが出来ないのです。
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押し寄せる邪悪な気配を何とか掻き分けてたどり着いたそこには、サチコが眠っていました。
七星の攻撃によって弱った体を回復させようとしていたのでしょう。
周りには彼女に殺められた存在がごろごろと転がっています。
その中には哲志たちの友人、世以子の姿もあって……
サチコが眠っていて、肉弾戦担当のヨシカズの姿が見えない今こそチャンス。
世以子の魂を解放してあげるためにも、行くしかありません。
サチコの浄霊に必須の魔法陣の書き換えをあゆみが行っている間、哲志と良樹がサチコの攻撃を食い止め、直美が由香と怪我をして動けない先生を守る。
そういった布陣で脱出作戦は決行されることになりました。
ところがその守るべき由香が1人でサチコのほうへと駆け出してしまうではないですか!
勝手に足が動いてしまう、と言う由香。
そう、サチコは既に哲志たちの存在に気がついて、手を打っていたのです!!
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虫が自分のベッドにまで入り込むなんて許せない。
そう言ってサチコは、はさみで由香を切り付けました!
顔に大きな切り傷を付けられてしまった由香。
その泣き顔を、次から次に血が染めていきます。
こうなってしまえばもう作戦なんてあってないようなもの。
一同はたまらず飛び出すのですが、すぐそばの死角に
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いないと思われていたヨシカズが潜んでおる、哲志に痛烈な一撃を叩き込んできたのです!
うずくまる哲志、ハンマーを手に近づいていくヨシカズ。
このままでは哲志の命は……
救えるのはメンバー唯一の男性である良樹だけでしょう。
ですがこのときになって良樹の脳裏にはあの、あゆみが良樹を求める叫び声がリフレインしてしまい……!!

そして魔法陣の書き換えをしなければならないあゆみにもピンチが降りかかります。
必然的に最もサチコに狙われることになるポジションとなるその行為を前に、
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当然サチコも敵意をむき出しにするわけです!
全員に襲い掛かる危機。
一同はこの窮地を脱し、全員ソロって脱出することが出来るのでしょうか?

と言うわけで、いよいよ完結となる本作。
どす黒い狂気を撒き散らすサチコを相手に、一同が対抗する手段はあるのでしょうか。
最後の決戦は、衝撃シーン続出の起伏に富んだものになっているのです!!
そしてその戦い以外にも気になるのがあゆみの状態。
怨念の影響を受けてどす黒い気持ちに支配されかけている彼女がてにした、逆打ちに欠かせない人形の切れ端。
それは本来直美のもので、直美はあゆみにとって哲志を巡る恋敵に当たる存在。
もしサチコの脅威を乗り越えられたとしても、彼女がその黒い感情に任せて何かをしないとも限らないのです!!
一体物語はどんな結末を迎えるのか?
最後の最後まで見逃せない展開が待っていますよ!!

恐怖、その一応の完結、「コープスパーティー Blood Covered(ブラッドカバー)」最終第10巻は全国書店にて発売中です!!
完全新作、「2」も発表されてまだまだ終わらない本シリーズ。
ファンをこれからも恐怖のどん底に叩き落してくれそうですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!