さて、ネロの残党を片付けたギーコ。
ところがちょっとした知り合いになった、わがまま小悪党金持ちキャラ、キンバリーが謎の集団「ガーディアンズ」に狙われると言う事件が起きてしまいました。
ぶっちゃけキンバリーのことなんてどうでもいいといえばどうでもいいのですが、一応知り合いですし見殺しにするのもあれです。
ギーコはガーディアンズのターゲットになる目印だと言うステッカーを自分自身に貼りまくり、ガーディアンずをおびき寄せたのでした！

ギーコ前にやってきたガーディアンズは、全身西洋の甲冑に身を包んだ女でした。
鎧女は「ネメシス」と名乗り、迎え撃つ気まんまんのギーコに尋ねて来ます。
なぜこのネメシスにかなうと思ったのか？と。
前巻、ギーコはチラッとネメシスと戦いました。
ですがそのときは、全弾発射した撃ちこみのチェーンソーが全て跳ね返されてしまったのです！
力の差は歴然、邪魔しないように釘をさしたつもりだったとネメシス。
ですがギーコはそんなタマじゃないのです。
「かなう」「かなわない」じゃない、お前がアタシをなめたかどうかなんだ。
確かに自分はお前を舐めてるよと揚げ足を取るネメシスですが、やっぱりここでもギーコは退きません。
いっとくがこっちだってテメーをなめてるぜ。
特に顔、マスクの下どうせブスなんだろ？
そんな挑発の台詞まではいちゃうのです！
何でここで美醜の話がでるのかとネメシスはいいながらも、ほんとにマスクを外してお顔を見せてくれるようです。
そのマスクの下から現われた顔は、
意外にも結構整ったお顔でした！
そして「顔」で思い出したと言う彼女のショッキングな過去を明かしてくれたのです！！

昔から彼女はガーディアンズの一員でした。
ですが当時のガーディアンズは、ごく当たり前の社会奉仕団体。
ゴミ広いや独居老人宅の訪問なんかをしていて、その活動は大帝喜ばれて彼女も満足していたようです。
ですがある日訪れた老人の家で事件は起こったのです。
訪問した老人はなんとそのタイミングでガス自殺を画策していたのです！
ガスが充満していることも知らず電気のスイッチを入れたのですから、その時の僅かな静電気で着火。
大爆発し、ネメシスは爆死してしまったのです！！
……いや、爆「死」ではありませんでした。
体を首だけ残した状態になったネメシスを拾い上げ、改造手術を施してよみがえらせたものがいたのです！
死人を改造して復活させる医術、素肌に白衣っぽい服装、とんがった眼鏡……
そのシルエットはどう見てもあのギーコの宿敵じゃないでしょうか……！？
流石のギーコもそのことに感付き始めるのですが、なにせ自分がヤった相手、生きてるなんて信じられません。
詳しく聞きたいところですが、ネメシスもそこまで教えてくれるほどサービス精神旺盛ではないわけで。
それならバチからづくで聞き出してやる！とギーコは突進するのですがその瞬間！！
落とし穴に落ちました。
……この場所はギーコが待ち伏せていた場所。
と言うことは、自分が落とし穴を掘って待ち伏せていたと言うのにそれを忘れて落ちてしまったと言うのでしょうか……
そのあほさか現にネメシスもあきれ果て、もうここでぶっ殺すと不快感さえ浮かべるのですが、脳筋ギーコさんといえどもそこまでアホじゃありません！
なんちゃってな、とシリアス顔に戻ったかと思うと、助っ人が現われたのです！！
それはなんか変なスーツを着込んだキンバリー！
いつもの機械工作部が作り上げた自慢のそのスーツ、なんと右腕から
すごい威力のビームが発射されたのです！！
このビーム、前巻でも学校の校舎をぶっ壊すほどの威力を見せ付けたゴイスな武器。
流石に倒しただろうと思いきや……なんとその爆炎の中から鎧が脱げた状態でネメシスがやってきたのです！
ところがこのネメシスさん、この作品のほかのキャラと違ってここでブチ切れて襲い掛かったりしません。
このダメージはキンバリーをザコだと侮ったため受けた戒めとして受け入れる。
さっきのビーム、一発撃ったらチャージ時間が必要らしいのでいまキンバリーを倒すことは簡単だがそれはしない。
改めて決闘するから、それまで勝負は預かる。
そう言って立ち去ろうとするのです。
確かにビームは再発射まで時間がかかるのは本当。
今後ろを向いて余裕をかましながら帰ろうとしているネメシスを叩きたいところですが、今度しくじれば確実にキンバリーはやられてしまいます。
それにおそらく、隙の無いネメシスに今攻撃を仕掛けてもほぼ確実に失敗してしまうでしょう。
ここは大人しく見逃すしかない……そう思った瞬間のことです。
ネメシスに一切気配を感じさせず、ギーコが攻撃！！
その右腕を切り飛ばしたのです！！
その気になったら首もとばせたが、キンバリーを見逃した件はこれでチャラだ。
再びギーコの挑発が炸裂！！
珍しい実力派の強敵ネメシスとギーコ。
その張り合いは両者一切見劣りナシです！！

と言うわけで、VSガーディアンズ編が繰り広げられる今巻。
この後ここにナグルシファーを加えて戦いの火蓋が切られるのです。
もちろんこの後、ガーディアンズのリーダーがあの人だと判明。
三家本先生の作品にミスリーディングなんて必要なし！！
小細工無用の本格B級スプラッタアクションが繰り広げられるのです！！
そしてそのリーダーもそうなんですが、まさかのキャラが再登場。
まさかあの人が生きていたとは……？
今回も度肝を抜く展開と飛び散らかし放題の血、脱力ギャグ満載となっております！！

ガーディアンズ編白熱の「血まみれスケバンチェーンソー」第5巻は全国書店にて発売中です！！
相も変らぬエログロバイオレンス＋脱力ギャグが堪能できる本作。
今巻も激しい戦いが楽しめるのですが、次巻はクライマックスだとか。
今から期待がかかってしまいますね！！
さぁ、本屋さんに急ぎましょう！！