本日紹介いたしますのはこちら、「ハイスコアガール」第3巻です。
作者は押切蓮介先生。
スクウェア・エニックスさんのビッグガンガンコミックスSUPERより刊行、月刊ビッグガンガンにて連載されています。
さて、中学生になってもゲーム人生を謳歌していたハルオ。
小学校時代心を通わせていた凄腕ゲーマーお嬢様、大野との再戦を夢見ながら日々研鑽に励んでおりました。
そんな彼になぜか惹かれてしまう日高といい雰囲気になったりならなかったりするのですが、そんなある日に大野が帰ってきたのです。
ですが大野は、以前よりもずっと急がしそうで、ハルオになぜか無視を決め込んでいるのでした。
そんな大野ですが、密かに小学生時代の別れ際にハルオにもらった指輪を今でも大切に持っていて……
6月。
生徒待望の修学旅行の日がやってきました。
もちろんハルオも物凄く楽しみにしております。
そんなハルオに先生は、いつものように携帯ゲーム機を持ってきたりしていないだろうかと警戒し、質問を投げかけるのですが、意外にも(?)そんなわけ無い、俺だって場をわきまえるよとキッパリ否定するのです。
ハルオらしからぬ言葉に、親友の宮尾も関心。
お前のことだからゲームボーイのひとつくらい持ってくると思ったよ、偉いぞと褒めるのですが、やっぱりハルオのゲーム愛は生ぬるいものではなかったのです!
彼のバッグの中に入っていたのは、PCエンジンとマルチタップ、そしてボンバーマンや桃鉄と言ったパーティーゲーム。
……そう、「携帯ゲーム」は持ってきていないよ、と言うわけです!!
そんなハルオにあきれ返っているのは宮尾だけではありません。
一生の一度の思い出なんだから、純粋に京都を楽しもうと日高は遠い目をするのでした。
当のハルオはと言うと、源平討魔伝の京都と言う印象が強く、京都にはまがまがしい印象しかない、と頭を抱えていたのですが!
そんなハルオ、急にバーチャファイターのラウ似の先生、沼田に呼び出されました。
とはいってもお説教の類ではありません。
新幹線に酔ってしまったため、何かスカッとするものを買ってきてくれとお使いを頼まれたのです。
丁度停車駅に止まるところでしたので、ハルオは一旦降りてジュースを買いに行くことに。
5000円も渡されましたので、みんなの分も買って行って上げようとハルオは両手一杯にジュースを抱えます。
ですがそんなことをしている間に発車間近に。
まだ戻ってこないハルオを心配した日高は、新幹線を降りて呼びに行くことにしました。
日高の姿を見つけると、ハルオは半分持ってくれとジュースの運搬の手伝いを要求してきます。
抱え込んだジュースの缶を差し出すハルオですが、その際力が緩んでしまったのでしょうか。
ジュースを派手に撒き散らしてしまったのです!
その中には沼田に渡す予定のサイダーも含まれていまして。
このままおめおめと帰ってはお使いも出来ないのかとますます株が下がってしまう!
そう考えたハルオは慌ててそれを拾おうと駆け出し、日高もそれに倣うのですが……
結果、皆さんの予想通りハルオと日高は置いてきぼりを食ってしまうのでした……
当然うろたえる日高。
ですがハルオは生来の性格から、余裕を崩しません。
鈍行でも何でもいいから京都につけばいいんだとまったく慌てないのです。
琵琶湖も近いし観光しながら京都に向かえばいいと言うハルオ、幸い自分の財布と沼田に渡されたお金の残りもあります。
先生に怒られることをへとも思わないタイプのハルオですから、お金さえあれば何の心配も無いと言うわけでしょう!
鈍行列車が落石で遅れているとのことで、ハルオたちは京都駅に伝言を頼んで時間つぶしをすることに。
ハルオは早速観光地によく見られる寂しげなゲームセンターを発見、ゲームに興じます。
自分のせいでこんな事態に陥ったにもかかわらず余裕のハルオを見て、日高はワニワニパニックのワニに怒りをぶつけるしかないのでした。
その後二人はこのままここで電車を待っていても仕方ないと、琵琶湖沿いにバスでも何でも使って向かっていけば京都に着くだろうとすすみ始めました。
ついでだからと琵琶湖を眺める二人。
二人っきりで観光スポットめぐり。
なんだかこれってデートみたい。
思わず日高は呟いてしまい、勝手に赤面するのですが……
その気持ちとともに、ハルオがいつも心の隅にとどめている、大野の存在が脳裏によぎるのです。
大野とハルオはどんな関係なのか?
聞きたいが、聞けない。
胸のうちのモヤモヤを抑えながら、二人はバス停でバスを待つことに。
次のバスが来るまで40分もあるとのことで、二人はとりとめも無い話をすることにしました。
俺みたいなアホに付き合わされて、噂とかされたらいやだろ?と珍しく殊勝に謝ってくるハルオ。
日高はその言葉に対し、逆にハルオはどうなんだ、私は全然かまわないけど……とちょっとしたアプローチをかけてみるのですが
ハルオはそこにはいませんでした!
なんとすぐそばにあった駄菓子やゲーセンを見つけ、そこへと食いついてしまっていたのです!!
おもむろにセガの名作ミニゲーム集第二弾、「イチダントアール」をプレイ開始するハルオ。
そのうえ太陽で反射して見づらいから俺の右側に来てくれ、というか2P側に入ってくれと自分勝手に日高を呼びつける始末。
そんなハルオに、日高は複雑のも意を感じずに入られません。
ゲーム好きで一方通行なところがあるけど、何かに夢中になってる男の子って魅力的なんだよな。
ハルオと一番近くにいられるきっかけがゲームなのに、二人の間にいつも挟まっているゲームの存在はすこしだけ憎たらしい。
……なんでこんなわけの変わらない片思いしてるんだろう……
日もくれた頃、二人は宿泊先のホテルへつきました。
もうすぐ飯の時間だろう、合流しようと中に入ろうとするハルオですが、思わず彼の服を掴んでしまう日高。
ハルオはそれを怒られるのを心配しているととらえ、怒られるのは俺だろうし、沼田もフォローしてくれるだろうといつもの調子で返すのです。
その言葉に頷く日高。
ですがもちろんそれが日高がハルオの服を掴んだ理由ではないのです。
もう少し二人でいたかったけどなぁ……
そんな日高の思いに、ハルオが気づくことは無いのでした。
ハルオが修学旅行で一番楽しみにしていること。
それは明日に控えた自由時間。
その時間にかぶって、なんとスーパーストリートファイター2Xの大規模な大会が大阪で催されていまして、そこへの参加を画策していたのです!!
チラシを見ながらほくそ笑むハルオですが、その足は自然とホテルのゲームコーナーへと引き寄せられていました。
ちょっと見ていこう、と中に入っていくと、そこには大野がたたずんでいます。
なぜか何もいわず自分を見つめ続ける大野に、日高ってクラスの女子と置いてけぼりを食らって、こちらへ来る道中素晴らしい駄菓子屋ゲーセンを発見した……などと語るハルオ。
その話を聞き、静かに大野さんの怒りゲージはたまって行き……
なんか怖い顔してるな、ここにあるワニワニパニックで解消すれば?とあおるハルオに、縛った髪による一撃を食らわせて去っていくのでした!
翌日。
日高の思いも無視して大阪大会へ向かったハルオ。
全国各地から猛者が集まったその大会に、緊張しながらも心躍らせるのですが、参加面子をよくよく見てみれば
そこには大野の姿もあるではないですか!!
思いもよらぬ、大野との再戦はこの旅先での大規模大会で実現するのでしょうか!?
ですがそのためには組み合わせの都合上、全国の猛者たちが集うトーナメントを勝ち上がり、決勝にまで上り詰めなければなりません。
大野と分かれた2年半の間、積み重ねに積み重ねた腕前を、つもりに積もった想いをぶちまけることが出来るのでしょうか!?
ハルオとガイルの、負けられない戦いが始まるのです!!
というわけで、修学旅行編を収録した今巻。
日高といい感じになりながらも、いい感じになっていることすら気がつかないハルオ。
そんなハルオにどんどんと惹かれていっている日高。
そして、大野。
三人の、ゲームを歯車にした恋愛関係はどのように変わっていくのでしょうか?
この大阪大会を一つの山場として、物語はまた大きな転換を迎える事になるのです!!
そんな三人の恋愛模様の他にも注目したいのは、やはり数々登場するゲームたち。
もはや本作とは切っても切れない関係にあるスト2シリーズでは、色々物議を醸し出した隠しキャラ「豪鬼」の存在が本作のちょっとした鍵になってみたり。
この他にも格闘ゲームの歴史を変えたといっても過言ではない「バーチャファイター」、格闘ゲームにアニメ的描写を取り込んだ「ヴァンパイア」……
まだまだ格闘ゲーム業界に熱気が渦巻いていた当時、ゲーセンっ子だった方ならば懐かしさに胸が熱くなる事必至のラインナップ!
こちらもまた見逃せません!!
中学編も佳境な、「ハイスコアガール」第3巻は全国書店にて好評発売中です!
各漫画ランキングでも注目度の高い本作。
今巻もかわらず、恋愛物としてもノスタルジーを感じさせてくれるゲームものとしても楽しませてくれますよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
作者は押切蓮介先生。
スクウェア・エニックスさんのビッグガンガンコミックスSUPERより刊行、月刊ビッグガンガンにて連載されています。
さて、中学生になってもゲーム人生を謳歌していたハルオ。
小学校時代心を通わせていた凄腕ゲーマーお嬢様、大野との再戦を夢見ながら日々研鑽に励んでおりました。
そんな彼になぜか惹かれてしまう日高といい雰囲気になったりならなかったりするのですが、そんなある日に大野が帰ってきたのです。
ですが大野は、以前よりもずっと急がしそうで、ハルオになぜか無視を決め込んでいるのでした。
そんな大野ですが、密かに小学生時代の別れ際にハルオにもらった指輪を今でも大切に持っていて……
6月。
生徒待望の修学旅行の日がやってきました。
もちろんハルオも物凄く楽しみにしております。
そんなハルオに先生は、いつものように携帯ゲーム機を持ってきたりしていないだろうかと警戒し、質問を投げかけるのですが、意外にも(?)そんなわけ無い、俺だって場をわきまえるよとキッパリ否定するのです。
ハルオらしからぬ言葉に、親友の宮尾も関心。
お前のことだからゲームボーイのひとつくらい持ってくると思ったよ、偉いぞと褒めるのですが、やっぱりハルオのゲーム愛は生ぬるいものではなかったのです!
彼のバッグの中に入っていたのは、PCエンジンとマルチタップ、そしてボンバーマンや桃鉄と言ったパーティーゲーム。
……そう、「携帯ゲーム」は持ってきていないよ、と言うわけです!!
そんなハルオにあきれ返っているのは宮尾だけではありません。
一生の一度の思い出なんだから、純粋に京都を楽しもうと日高は遠い目をするのでした。
当のハルオはと言うと、源平討魔伝の京都と言う印象が強く、京都にはまがまがしい印象しかない、と頭を抱えていたのですが!
そんなハルオ、急にバーチャファイターのラウ似の先生、沼田に呼び出されました。
とはいってもお説教の類ではありません。
新幹線に酔ってしまったため、何かスカッとするものを買ってきてくれとお使いを頼まれたのです。
丁度停車駅に止まるところでしたので、ハルオは一旦降りてジュースを買いに行くことに。
5000円も渡されましたので、みんなの分も買って行って上げようとハルオは両手一杯にジュースを抱えます。
ですがそんなことをしている間に発車間近に。
まだ戻ってこないハルオを心配した日高は、新幹線を降りて呼びに行くことにしました。
日高の姿を見つけると、ハルオは半分持ってくれとジュースの運搬の手伝いを要求してきます。
抱え込んだジュースの缶を差し出すハルオですが、その際力が緩んでしまったのでしょうか。
ジュースを派手に撒き散らしてしまったのです!
その中には沼田に渡す予定のサイダーも含まれていまして。
このままおめおめと帰ってはお使いも出来ないのかとますます株が下がってしまう!
そう考えたハルオは慌ててそれを拾おうと駆け出し、日高もそれに倣うのですが……
結果、皆さんの予想通りハルオと日高は置いてきぼりを食ってしまうのでした……
当然うろたえる日高。
ですがハルオは生来の性格から、余裕を崩しません。
鈍行でも何でもいいから京都につけばいいんだとまったく慌てないのです。
琵琶湖も近いし観光しながら京都に向かえばいいと言うハルオ、幸い自分の財布と沼田に渡されたお金の残りもあります。
先生に怒られることをへとも思わないタイプのハルオですから、お金さえあれば何の心配も無いと言うわけでしょう!
鈍行列車が落石で遅れているとのことで、ハルオたちは京都駅に伝言を頼んで時間つぶしをすることに。
ハルオは早速観光地によく見られる寂しげなゲームセンターを発見、ゲームに興じます。
自分のせいでこんな事態に陥ったにもかかわらず余裕のハルオを見て、日高はワニワニパニックのワニに怒りをぶつけるしかないのでした。
その後二人はこのままここで電車を待っていても仕方ないと、琵琶湖沿いにバスでも何でも使って向かっていけば京都に着くだろうとすすみ始めました。
ついでだからと琵琶湖を眺める二人。
二人っきりで観光スポットめぐり。
なんだかこれってデートみたい。
思わず日高は呟いてしまい、勝手に赤面するのですが……
その気持ちとともに、ハルオがいつも心の隅にとどめている、大野の存在が脳裏によぎるのです。
大野とハルオはどんな関係なのか?
聞きたいが、聞けない。
胸のうちのモヤモヤを抑えながら、二人はバス停でバスを待つことに。
次のバスが来るまで40分もあるとのことで、二人はとりとめも無い話をすることにしました。
俺みたいなアホに付き合わされて、噂とかされたらいやだろ?と珍しく殊勝に謝ってくるハルオ。
日高はその言葉に対し、逆にハルオはどうなんだ、私は全然かまわないけど……とちょっとしたアプローチをかけてみるのですが
ハルオはそこにはいませんでした!
なんとすぐそばにあった駄菓子やゲーセンを見つけ、そこへと食いついてしまっていたのです!!
おもむろにセガの名作ミニゲーム集第二弾、「イチダントアール」をプレイ開始するハルオ。
そのうえ太陽で反射して見づらいから俺の右側に来てくれ、というか2P側に入ってくれと自分勝手に日高を呼びつける始末。
そんなハルオに、日高は複雑のも意を感じずに入られません。
ゲーム好きで一方通行なところがあるけど、何かに夢中になってる男の子って魅力的なんだよな。
ハルオと一番近くにいられるきっかけがゲームなのに、二人の間にいつも挟まっているゲームの存在はすこしだけ憎たらしい。
……なんでこんなわけの変わらない片思いしてるんだろう……
日もくれた頃、二人は宿泊先のホテルへつきました。
もうすぐ飯の時間だろう、合流しようと中に入ろうとするハルオですが、思わず彼の服を掴んでしまう日高。
ハルオはそれを怒られるのを心配しているととらえ、怒られるのは俺だろうし、沼田もフォローしてくれるだろうといつもの調子で返すのです。
その言葉に頷く日高。
ですがもちろんそれが日高がハルオの服を掴んだ理由ではないのです。
もう少し二人でいたかったけどなぁ……
そんな日高の思いに、ハルオが気づくことは無いのでした。
ハルオが修学旅行で一番楽しみにしていること。
それは明日に控えた自由時間。
その時間にかぶって、なんとスーパーストリートファイター2Xの大規模な大会が大阪で催されていまして、そこへの参加を画策していたのです!!
チラシを見ながらほくそ笑むハルオですが、その足は自然とホテルのゲームコーナーへと引き寄せられていました。
ちょっと見ていこう、と中に入っていくと、そこには大野がたたずんでいます。
なぜか何もいわず自分を見つめ続ける大野に、日高ってクラスの女子と置いてけぼりを食らって、こちらへ来る道中素晴らしい駄菓子屋ゲーセンを発見した……などと語るハルオ。
その話を聞き、静かに大野さんの怒りゲージはたまって行き……
なんか怖い顔してるな、ここにあるワニワニパニックで解消すれば?とあおるハルオに、縛った髪による一撃を食らわせて去っていくのでした!
翌日。
日高の思いも無視して大阪大会へ向かったハルオ。
全国各地から猛者が集まったその大会に、緊張しながらも心躍らせるのですが、参加面子をよくよく見てみれば
そこには大野の姿もあるではないですか!!
思いもよらぬ、大野との再戦はこの旅先での大規模大会で実現するのでしょうか!?
ですがそのためには組み合わせの都合上、全国の猛者たちが集うトーナメントを勝ち上がり、決勝にまで上り詰めなければなりません。
大野と分かれた2年半の間、積み重ねに積み重ねた腕前を、つもりに積もった想いをぶちまけることが出来るのでしょうか!?
ハルオとガイルの、負けられない戦いが始まるのです!!
というわけで、修学旅行編を収録した今巻。
日高といい感じになりながらも、いい感じになっていることすら気がつかないハルオ。
そんなハルオにどんどんと惹かれていっている日高。
そして、大野。
三人の、ゲームを歯車にした恋愛関係はどのように変わっていくのでしょうか?
この大阪大会を一つの山場として、物語はまた大きな転換を迎える事になるのです!!
そんな三人の恋愛模様の他にも注目したいのは、やはり数々登場するゲームたち。
もはや本作とは切っても切れない関係にあるスト2シリーズでは、色々物議を醸し出した隠しキャラ「豪鬼」の存在が本作のちょっとした鍵になってみたり。
この他にも格闘ゲームの歴史を変えたといっても過言ではない「バーチャファイター」、格闘ゲームにアニメ的描写を取り込んだ「ヴァンパイア」……
まだまだ格闘ゲーム業界に熱気が渦巻いていた当時、ゲーセンっ子だった方ならば懐かしさに胸が熱くなる事必至のラインナップ!
こちらもまた見逃せません!!
中学編も佳境な、「ハイスコアガール」第3巻は全国書店にて好評発売中です!
各漫画ランキングでも注目度の高い本作。
今巻もかわらず、恋愛物としてもノスタルジーを感じさせてくれるゲームものとしても楽しませてくれますよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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