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本日紹介いたしますのはこちら、「ヴォイニッチホテル」第2巻です。
作者は道満晴明先生。
秋田書店さんのヤングチャンピオン烈コミックスより刊行、ヤングチャンピオン烈にて連載されています。

さて、ブレフスキュ島に立つホテルヴォイニッチの客と、周囲の住人達の織り成す物語を描く本作。
のんびりとした日常に小粋なギャグ、オカルトや下ネタにハートフルストーリーと様々な要素を詰め込みつつ、容赦ない展開を召せ点けてくれます!
前巻でレギュラーキャラの何名かが退場しつつも、メインとなるクズキとエレナは距離を縮めていきまして。
果たして今巻ではどんな展開を迎えるのでしょうか!?

なんかすごく順調に交際を進めているクズキとエレナ。
その日もホテルのシフトを変わってもらって休みを取り、2人してお祭を楽しみました。
もともとがヤのつく職業だった……と言うのが関係あるかどうかはわかりませんが、クズキの射的の腕は抜群で。
サンヨリピーロランドの人気キャラ、ギルティちゃんの物凄い大きなぬいぐるみをゲットして、エレナにプレゼントしたのでした。
そんないい感じの二人がホテルに戻ってきたところ、ロビーでツインテールの女の子がお姉さんの帰りをまっておりました。
彼女は今、このホテルヴォイニッチの最上階のスイートルームを根城にしている殺し屋、間宮姉妹の妹。
世界殺し屋ランキング11位に名を連ねる、腕利きなのです!
なにせチャック・ノリス以来、久しぶりにこのホテルのスイートルームに宿泊しているのですから、稼ぎもデンジャラスさもハンパじゃありません!
そんな間宮姉妹、このブレフスキュ島に仕事でやってきています。
もちろんそれは殺しの依頼なのですが……間宮妹は、クズキの顔を見てピンと来ていまして……
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そう、間宮姉妹のターゲットはクズキだったのです!

自分を狙う殺し屋がすぐ近くにいて、オマケに自分の所在に気づかれてしまったことなど知る由もないクズキは、エレナを部屋に送ります。
別れ際にギルティちゃんのぬいぐるみを渡し、部屋に帰ろうとするのですが、エレナは何の気なしにこんなことを言ってしまうのです。
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よかったら部屋に寄っていきませんか?
言い終えてから、自分がものすごいことを言ってしまったことに気がついて顔を真っ赤にするエレナ。
変な下心とかじゃなくて、部屋で飲みなおさないかと言う意味で……としどろもどろになるエレナですが、クズキはサラリとこう返したのです!
なんだ、変な下心のお誘いかと思った、と!!
そしてクズキはこともなげにエレナの部屋に入っていき。
エレナは部屋が片付いてないことを思い出して慌てて後を追うのでした!!
……同じ部屋で寝泊りをしている、同僚のベルナは寝床をなくしてしまうことになったのですが……!

翌日、クズキの暗殺に向かう間宮姉妹。
とりあえず真正面から当たってみることにしたようで、受付にいたベルナにクズキの写真をみせ、部屋を教えろと迫ります。
ですがベルナは守秘義務だから無理だ、と突っぱねます。
……まぁ本音はそちらよりも、エレナの想い人だからと言う理由のほうが大きいのかもしれませんが……
ともかくこの方法は無理のようだと悟った間宮姉はベルナを消してしまおうと拳銃に手をかけるのですが、そこで妹が騒ぎを起こしたら逃げられるかも、と諭します。
それもそうだとベルナの始末は諦めた姉、今外が土砂降りだと言うことも考えて、ホテル内にはいるはずだからしらみつぶしに探すと言う方向に転換しました。
ぶっちゃけ人間じゃないベルナに危害を加えたらただじゃすまないでしょうし、命拾いしたのは間宮姉妹のほうなんですが!
間宮妹はあのギルティちゃんぬいぐるみが欲しいようで、始末に成功したらアレをもらっていいかな?とはしゃいでおります。
かまわないよという姉の言葉を聞いてさらに大はしゃぎする妹、手早く済ますために手分けして探そうと提案しました!
姉は下の階から、妹は上の階から。
そうやって2人は別れるのです。
……これが、最後の別れになるとも知らずに……

その頃、エレナとクズキは朝チュンからの一緒に入浴、、というラブラブイチャイチャをしておりました。
午前中はベルナちゃんに任せてある、とその念願かなった幸せな時間を謳歌するエレナ。
そんな時にもう1時を回ってしまっていることを知り、大ショックを受けてしまいます。
そんなエレナを、じゃあ跡5分ね、とギュッと抱いてあげるクズキ。
襲い掛かる更なる幸せ……!!
エレナは抗いきれずに言うのです。
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そうですね、あと50分だけ、と!

間宮姉妹の動きを良しとしないベルナは、エレナに報告。
幸せ謳歌タイムもひと段落つき、着替え中だったエレナは「処理しましょう」と冷酷な決断をします。
姉は自分が、妹はベルナが。
強大な魔力をもつ魔女の一人であるエレナ、そしてその魔女にゆかりある存在であるベルナ。
彼女達の手にかかれば、人間の殺し屋など……
自分たちに下された運命を知らない間宮姉妹、妹は丁度クズキの部屋にたどり着いたところ。
ですがそこにいたのはクズキではなく……カフェの店主であり、連続殺人事件の犯人であるスナークでした。
彼女がなにをしにここに来たのか。
そんなことは間宮妹には関係ありません。
彼女から漂う血のにおい、それを同業者の臭いだと勘違いした間宮妹は、スナークに襲い掛かり……!!
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スナークのツメによって、体を無残に断たれてしまうのでした……
そして間宮姉。
スタッフオンリーの道に入っていったはずなのに、気がつけばなぜかホテルの屋上にたっています。
そしてそこには、エレナもいまして。
エレナはわけがわからないまま戸惑う間宮姉に、森の一番高い木のてっぺんを見ろと指差すのです。
その木のてっぺんには、しゃれこうべがひっかかっていました。
それは、エレナの古い友人を狩ろうとしたものの末路、見せしめなんだそうです。
……ここまで言っても、間宮姉はわかってくれません。
右手で拳銃を構え、その銃口をエレナへと向けるのですが、
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その右手は一瞬で爆ぜ、骨だけになってしまいました!!
残酷な所業を為しておきながら、エレナは笑顔です。
本当はもう人は殺めないと誓っていた。
このホテルで安穏と暮らそうと思っていた。
だが今日はとても素敵なことがあって、今すごく幸せな気分なんだ。
だからこれは、自分へのご褒美!!
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エレナが破顔してそういったかと思うと、間宮姉の体はメキメキと異様な音を立て始め……!!

というわけで、とうとう結ばれたエレナとクズキ。
大願成就したエレナはもう可愛らしいの一言でありましたが、同時に今回みせた本性は魔女としての恐ろしさをまざまざと見せ付けてくれるものでした。
今のところは彼女が自分やクズキに危害を加えるもの以外に酷いことをするような雰囲気はありません。
ですが、容赦なく登場人物が退場していく本作の中では、クズキの命すらどうなるかわかりません。
これだけクズキに依存しきってしまっているエレナが、彼を失ってしまったら……?!
そんな不安も感じさせてくれるのです!!

不安といいますと、本作のもう一本の軸となっている少年探偵団のお話にも見え隠れしています。
死んだと言うかつてのメンバー、ピース。
彼女のことが大好きだったはずなのにもかかわらず、なぜか忘れていたと言うリーダー。
ハカセの求愛によって、長年失われていた正気を取り戻した魔女三姉妹の長女、テネブラルムに襲い掛かる異変。
同時に見られる、ハカセの異変もまた気になるところで……
果たしてこれらがこのあとどうなっていくのか?
先はまったく読めないものの、単純なハッピーエンドだけは待っていなさそうです……


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本文ではハードな点ばかりを紹介してきましたが、道満先生作品に共通して漂うホンワカしたムードとにやっとさせられる切れ味鋭いギャグも健在!
ホンワカ&ハードなコメディという、まさに道満先生作品!という楽しみが満載ですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!