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本日紹介いたしますのはこちら、「君は淫らな僕の女王」です。
作者は原作が岡本倫先生、作画が横槍メンゴ先生。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行されました。

岡本先生は00年にデビューした漫画家さんで、デビュー作でもあり、後に連載、アニメ化までされる人気作「エルフェンリート」が代表作です。
続けて連載を開始した「ノノノノ」も3年にわたる人気連載作となりますが、その衝撃的な雑誌掲載の最終回は色々と話題になりました!!
現在もヤングジャンプにて「極黒のブリュンヒルデ」を連載しております。

横槍先生は09年より活動をしている新人の漫画家さんで、成年向け漫画から双葉社さん、スクウェア・エニックスさん、そしてこの集英社さん、と早くも様々な舞台で作品を発表していらっしゃいます!

さて、本作はエロス要素に特化したラブコメディです。
今となってはこういった作品も珍しくはありませんが、本作には特殊な設定が用意されておりまして。
一体どのような事件が巻き起こるというのでしょうか!

斉藤は、ある女子に視線を送っていました。
幼馴染の少女、昴に。
昴と斉藤は子供のころ、毎日暗くなるまで一緒に遊んでいました。
でも、彼女は超お嬢様。
今の彼女は、その絶世の美貌と人当たりのよさ、学年トップを独走する学力……と、どれをとっても日の打ち所のない人物なのです。
が、その可憐極まりない笑顔は、斉藤にだけは注がれないのです。
名前を呼んでハンカチを落としたことを告げただけで、まゆをひそめて気安く名前で呼ばないで、気持ち悪い!と罵ってくるのですから!
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小学校に上がるまで、物凄く仲良しだった2人。
ですが小学校になると、昴は全寮制のお金持ち学校にはいってしまい、二人が会うことはできなくなってしまいました。
もちろん庶民である斉藤がその学校に入ることなどできません。
そこで斉藤は人一倍努力して、年数人だけ迎え入れるという、学力優秀な特待生としてこの高校にはいるところにまでこぎつけました。
喜び勇んでこの学校に来たものの、昴は完全に斉藤を避けているようで。
幼馴染と言う事実すら、クラスで伏せられているのです。
かつては男の子のようにやんちゃで、男女と馬鹿にしつつも一緒にお風呂にはいったりまでした仲だったのですが……その過去を封印したいのでしょうか。
斉藤は昴との距離が、家柄以上にとおく感じるのでした。

そんな彼の耳に飛び込んできたのは、クラスメイトの噂話。
なんでも「裏の神様」とやらにお願いすると、何かを取られてしまう代わりになんでもお願いがかなう、という話。
一度はくだらないと吐き捨てたものの、夜になって自分の住む寮の部屋からすこし離れたところに見える、昴たち女子寮を見つめるうちに、暗く沈んだ気持ちがたまっていってしまうのです。
子供のころからずっと、スバル以外の女の子を好きになったことなんてなかった。
でも彼女は遠い存在になってしまった、どうすれば距離を縮められるんだろう……
例えばそのクローゼットのドアが異次元に繋がっていて、中から昴が出てきたりしないだろうか?
そんなありえない願いを、つい斉藤は口に出してしまうのです。
「裏の神様」へのお願い事として……!
……シンと静まり返ったままのクローゼットの扉。
その行為が気恥ずかしくなり、アホくさ、と呟いて斉藤は立ち上がりました。
と同時に、
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クローゼットからお風呂上りの昴が出てきたではありませんか!!
自分の部屋に斉藤がいる、と思い込んだ昴は絶叫しますが、斉藤もいわれなき吊るし上げをそのまま受け入れることはできません!
ココは僕の部屋だ、と大声で返すと……ようやく昴は自体が飲み込めてきたようです。
どうやら斉藤のクローゼットの扉と、昴のキッチン&バスに通じる扉がつながってしまったようで……
斉藤は自分の着替えなんかを失ってしまったことになりますが、昴は部屋そのもの、着替えからなにからすべて亡くしてしまったことになるのです!!
お風呂上りで掛け値なしのすっぽんぽんである昴は、差し出された斉藤のトランクスとシャツをしぶしぶ着込みます。
そしてとりあえず後先は考えず、昴を自室に泊めようと考える斉藤。
実際自分以外の部屋で寝泊りを、それも異性の部屋でなんてしたら退寮になってしまうかもしれませんし、他の人を巻き込むのもどうかというのもありますから、その提案自体は不自然ではありません。
ですがこんな状況でも「あなたが大っ嫌いなの」と言い放つ昴に、斉藤は深々とため息をつくことになってしまうのです。
そういう男っぽいところは変わってないな。
見た目ばかり女っぽくなって、中身は昔と変わってない、男女のままだ。
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そんな不満も一緒に口からでてしまうのでした。
それを聞いた昴は、やっぱり別の人の部屋に泊めてもらう、明日先生にこの部屋をみせて事情を説明する、と言って立ち去ろうとしてしまいます。
どんなに頑張って一緒の学校にはいっても、神様に部屋をつなげてもらって体の距離を縮めても、何の意味もなかった。
斉藤は気落ちして彼女を見送るしかなかったのです……
が。
そんな二人に声をかけるものがいました。
枕です。
斉藤の使っている、枕。
そんな急展開にビックリの2人ですが、この枕は単に例の裏の神様が枕を通して話しかけているだけなんだそうです!
その裏の神様が何で話しかけてきたのかといいますと、例の願いの代わりに何かを取る、という何かを徴収しに来たんだそうです。
彼が欲しがっているのは物理的な何かでもなければ、悪魔よろしく寿命やら魂という物騒なものでももちろんありません。
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一日一時間の間だけ、「自制心」が欲しい。
裏の神様は、契約者である昴からその自制心をもらう、と言い残して消えてしまったのでした!!
契約したのは自分で、昴は関係無いと言う斉藤のことを「従・契約者」だ、と言い残して……

するとどうでしょう。
昴がいきなりぽろぽろと涙を流し始めたじゃありませんか!
もしかしてこれが、自制心のない状態か……?
と固唾を呑んで見守る斉藤。
そんな斉藤に、スバルは告白を始めました。
何が男みたいよ、私だって女の子らしくしようと思って一生懸命頑張ったんだよ。
髪も伸ばしたしお花も習ったし、言葉遣いも気をつけて、ずっと頑張ったんだよ。
あんたがもっと女の子らしい子が好きだって言うから……
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突然の告白ですが、斉藤は何の気なしに言ったことだったようで、そんな事実は忘れ去っておりました。
6歳だったころの「男女」と言う悪口を真に受けて、今の今までずっと女の子らしくしようとしていたというのか?
あまりにもショッキングな真実ですが、それならなぜ斉藤にだけ冷たかったのでしょう。
せっかくですからそれを聞いてみると、ずっと頑張ってきたのに、あんたの前では女の子っぽく装う自分を見せるのが恥ずかしくて、そんなところをみせたくなかったんだ、と泣きながら告白してくれました。
自分が遠いと感じていた昴の態度は、あまりにも斉藤に近すぎたが為の態度だったんだ。
思わぬ告白に胸を高鳴らせる斉藤。
ですが次に昴の口から発せられた言葉は、そんな彼の胸の高鳴りはとんでもない方向へと変えてしまうのです!
だからお願い……
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セックスして。
そういった彼女は、今もあなたのパンツをはいてるからすごく興奮して、こんなにぐしょぐしょになってる……と股間を指差して。
学校であなたを見るたびに、いつもパンツをべとべとにしていたの、とこれまたとんでもない告白を続けたのです!!
両思いだったのはいいものの、まさかのとんでもない行動を見せ付けられることになってしまった斉藤!
据え膳食わぬはなんとやらといいますが、事実上正気を失ってしまっていると言っていい彼女と、このまま最後まで行ってしまっていいのでしょうか!?

というわけで、突如自制心を失ってしまう昴と、その本能の矛先が向けられる斉藤の日々を描いていく本作。
この後、なぜ斉藤ではなく、昴の自制心が奪われたのかという謎なんかも明かされながら、第1話が終了します。
当初はこの1話で完結予定だったものの、人気が出て連載に昇格。
その時のために岡本先生はしっかり続きを考えていらっしゃったとのことで、この後もこの自制心がなくなると言う一発ネタに頼らない物語が進展していきます。
両思いだと言うことがわかった斉藤と昴の最大の障害とも言える、家柄の問題。
これが重くのしかかり始め、2人を翻弄していくことになるのです!!

自制心がなくなると言う要素ひとつで、コミカルな要素からシリアスな要素までうまいこと回していくストーリーてリングはさすが!
横槍先生の可愛らしい女性キャラのおかげで、ただでさえ充実のエロス要素も申し分なしです!
単行本だけの描き足しもありますので、雑誌で既読の方も新鮮な気持ちで味わえますよ!!

心の鍵は自制心、「君は淫らな僕の女王」は全国書店にて発売中です!
エロスなだけじゃない、読み応えあるストーリーも楽しめる本作。
もちろんエロス要素目当てで買っても満足できること間違い無しですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!