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本日紹介いたしますのはこちら、「グラゼニ」第9巻です。
作者は原作が森高夕次先生、漫画がアダチケイジ先生。
講談社さんのモーニングKCより刊行、モーニングにて連載されています。

さて、まさかの先発ローテーション入りとなった凡田。
はっきり言って調子は悪くなく、致命的なミスもなく先発の仕事をこなしていました。
ですがどうにも星の巡り会わせが悪く、勝ち星がつくことは一度もなかったのです!!
挙句の果てには9回完封をしてみせたにもかかわらず、引き分けで勝ち星つかずと言う悪夢のような結果がまっていて……

9回完封。
先発投手としては申し分のない成績です。
凡田もこのところようやく先発になれてきた感じも見えてきましたし、コーチ陣はこのまま先発で使い続けるべきだと考えるのですが……
監督が求めていたのは、あくまで結果。
確かに調子はよくなってきているものの、ここまで結果がでないというのも逆の意味で紙が狩っていると感じてしまうのも無理はありません。
凡田もまた手ごたえを感じ始めてきており、完全に先発をやっていく決心も固めていまして……
次こそ絶対に勝ち星がつく!そう思っているのは、凡田もコーチ陣も一緒でした!
ぶっちゃけてしまえば、今回勝ち星がつかなかったのは監督の責任もありまして。
実は凡田の先発と同時に一軍の捕手に座り、打撃の才能を開花させた丸金がぜっ不良に陥って板のにもかかわらず、カントクの独断で出場させ続けていたのです。
要所要所で正捕手を代打に出していれば、どこかで点が取れたはずなのに……
カントクは丸金をとことん使って壁を乗り越えさせ、ブレイクさせようという腹積もりのようで。
いわば凡田はその犠牲となってしまったのです。

で、肝心の凡田の行方ですが。
やはり監督は凡田を中継ぎに戻してしまうようです。
しかもなんと、
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二軍の中継ぎに!!

もちろん結果を出せなかったペナルティの類というわけではありません。
すっかり先発に体が慣れてしまった凡田を、一旦二軍に行かせてリスタートさせようという考えがあっての行動です。
監督としては早いところ中継ぎの体に戻してもらい、シーズンの後半には一軍の中継ぎとして大車輪の活躍をしてもらいたいと考えていました。
そんな感じの説明に加え、チーム事情がお前に悪く作用してしまったんだ、と言う慰めまでコーチにかけてもらった凡田。
ですがその気持ちは複雑そのものです。
気持ちを切り替えろと言われたものの、先発ローテーションで悪くない力投をしたにもかかわらず、中継ぎにもどれといわれた上二軍落ち。
もう凡田の心はバランスガタガタです!
そんな凡田に声をかけてきたのは、第4巻でも登場した樹でした。
傍から見てもわかるくらいに落ち込んでいた凡田に声をかけずにはいられなかったらしいのですが、今年は6月からずっと二軍にいた樹の方が深刻だったりするのです。
凡田は調整のために来ている、ということは一軍に戻ることが確約されているわけで。
樹なんて、最近二軍の試合にすら出させてもらえないと言うのですから……
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1チームあたりの支配下選手は70人。
その中の28人が一軍に登録され、二軍には残り42人と、10人ほどの育成枠の選手も混じって……一軍の二倍ほどの人数が犇いているわけです。
となれば、試合にでるための単純な競争率は一軍より上、ということになるわけで……
オマケに凡田のように調整で降りてくる選手がその貴重な枠を使うわけですから、その苦労たるや推して知るべし、といったところなのかもしれません。
しかも樹は結婚して子供もいる身。
一層頑張らなければいけないわけです!!

が、そんな樹を凡田は逆にうらやましく思う部分もありまして。
そう、その奥さんの存在です!
あまり魅力的とはいえないビジュアルの樹が結婚できて、自分には彼女すらいない。
そんなことを考えると、より一層凡田の気持ちは落ち込んでしまう、のですが……!
なんとこの球場に、
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凡田が密かに想いを寄せる定食屋の看板娘のユキちゃん(と定食屋のおかみさん)が来ているじゃありませんか!
しかも2人の目的は他ならぬ凡田の様子!
なんと2人は最近、凡田の追っかけをやっているとか!!
実はこのおかみさん、最近では珍しい縁結びに情熱を燃やす仲人タイプのひとでして。
年頃なのにいい相手のいないユキちゃんを、プロ野球の世界内ではともかく世間一般から見れば十二分に高給である凡田とくっつけてしまおう!と企んでいるのです!

肝心の試合はといいますと。
最近試合にはでていないものの、でられれば絶対にうてる予感がする!と豪語していた樹に出番が回ってきました!
そしてなんと樹、
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その予感どおりスコアボードに直撃する大ホームランを打って見せたのです!!
しかも、満塁と言うこれ以上ない場面で!!
これだけ強い印象を与えれば、樹は次の試合スタメンででられることになるでしょう。
となれば、一軍への未知も一気に開けると言うもの!
樹はようやく再浮上のきっかけを掴んだのでした!!

そして凡田は、6VS4、ランナーは満塁といった場面での登板です。
相手のバッターは高卒4年目の年俸500万円。
凡田からすれば敵ではない相手……のはずなのですが、
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あっさりとセンター前にヒットをうたれてしまったではないですか!!
しかも続いての年俸490万円の選手にも、480万の選手にも、470万の選手にも……
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今回凡田は一挙5点献上!!
一連の出来事で、凡田は心だけでなく、体のバランスも完全に崩してしまっていたのです!!
予定では2週間で一軍に戻るはずだった凡田。
その予定は3週間、4週間たっても達成されることはなく……!!
もしかして凡田、このまま二軍でシーズンを終えてしまったりするのでしょうか!?
オマケにユキちゃんの前でこんなていたらくを披露することとなってしまったわけで。
恋の行方もまた、どん底に落ちてしまうのでしょうか!?

というわけで、凡田の大乱調が始まる今巻。
これもすべて根っからの中継ぎだった凡田が先発なんて狙ってしまったことのしっぺ返しなのでしょうか!?
ともかく本作始まって依頼の大スランプに陥ってしまう凡田。
そして何より重要なのが、そのスランプが年俸にどんな影響を齎すか、というところでしょう!
焦点は一軍に戻ってからどれだけ活躍できるか。
ですがシーズンは限られていますし、二軍落ちしたのが8月上旬ということを考えるともう……
凡田、年俸的にも恋的にも踏ん張りどころというところです!!

正念場を迎える「グラゼニ」第9巻は全国書店にて発売中です!!
果たして凡田の大活躍の場はやってくるのでしょうか?
ユキちゃんが主役となるお話も用意されていますし、いよいよ結婚のほうも新たね展開をみせるのでしょうか!?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!