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本日紹介いたしますのはこちら、「デビルマンG(グリモワール)」第2巻です。
作者は漫画が高遠るい先生、原作が永井豪先生。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行、チャンピオンREDにて連載されています。

さて、魔鬼邑ミキによって呼び出されたアモンは、不動アキラの体を乗っ取ることに成功しました。
ですがアキラの人格の影響が大きく、アモンはミキを守るべき大切な存在と認識するようになってしまいます。
そんな中、アキラは宿敵であるシレーヌを宿しながらも、その心までは乗っ取られなかった少女、つばと出会う頃になったのでした。

襲われていたツバサを助けたアキラ。
彼女はシレーヌも得意としていた精神感応能力などを使い、魔鬼邑家に次女で、飛び級でアキラたちと同じ学校の同じクラスに通っている……という設定を作り上げ、アキラ以外全員の認識をそれに沿うよう変化させました。
そうまでしてなぜ彼女はアキラ……アモンに近づいてきたのでしょうか。
それは、アモンの力を借りたいと言うシンプルな理由からでした。
自分だけでは、シレーヌから父である雷沼を救う事ができない。
アキラもまた、シレーヌとは浅からぬ因縁があるわけで。
なんにせよシレーヌとの戦いは避けられないのですから、アキラとしてももののついでに……と言う感じでもあるのでしょう。
とりあえずなぜかやる気まんまんのミキとあわせての3人で、「デーモンハンター」と自称して毎夜悪魔退治をして街の治安維持に励むのでした。

ある夜のこと、ミキはお友達にカラオケのお誘いを受け、デーモンハンターをお休みすることになりました。
リーダーなくして活動はできず、というわけでアキラとツバサは自由時間。
ツバサはかりそめの関係ながらも、魔鬼邑家の末弟、タレちゃんに勉強を教えてあげていまして、いいおねえちゃん振りを発揮しております。
ところが急に、アキラは何かを感じ取りました。
外にでるなり、眉の触手を伸ばし、屋根の上にいる猫を捕らえます!
その猫、実は悪魔。
以前もアキラたちを見張っていたようで、明はそれを重々承知で今までは見逃していたのですが……
その悪魔は言います。
アグウェルからのことづけだ、マキムラミキを預かった、雷沼ツバサと交換だ、学園で待つ。
そのことづけを残し悪魔は去っていく……かと思いきや、逆に体を巨大化させアキラに襲い掛かってきました!
ですがやはり見張りに使われている程度の悪魔がバリバリの武闘派であるアモンにかなうはずもありません!!
あっさりとその悪魔を片付け、アキラはツバサとともにアグウェルの待つ学園へと向かうのでした!!

アグウェルは、体をドロドロに変化させて他のものに溶け込むことのできる悪魔です。
と同時に、人間の体や、建物の壁などでもドロドロにすることができ、その特性を生かして人間を壁に埋め込んだりすることができるのです!
その能力を操り、多くの女生徒をレリーフや椅子のように部屋の飾り付けにしてしまっていました。
能力によって女生徒たちに圧倒的な快楽を与えつつ……
そしてミキは、そんなアグウェルに捕らえられてしまっていたのです!

どんなところから、どんなタイミングで襲い掛かってくるのか。
アキラとツバサは警戒心を強めながら、慎重に学園を進んで行きます。
ツバサはシレーヌ配下の部下ならば、オーラのようなものを感じて接近を察知できるというのですが……
アグウェルは一向にその姿をみせません。
痺れを切らしたアキラ、いーかげんにこそこそするな、きてやったぞ!と叫ぶと、帰ってきたのはミキの声でした。
弱々しい声でアキラを呼ぶミキ。
そのミキの足は……
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ドロドロに溶けてなくなってしまっていて……!!
が、その瞬間ミキの頭がハジケ飛びました。
ツバサです。
ツバサがそのミキが偽者であると見破り、いち早く撃破したのです!!
そうよ、にせものよと笑いながらとけ去っていく偽者のミキ。
ですが次々と偽者のミキが現われ、アキラに迫ってくるではないですか!!
アキラは自身を挑発するような……何よりも最愛の存在であるミキの姿を破壊させると言う行為をさせるアグウェルに怒りを禁じえません!
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その怒りのままに偽者のミキをズタズタにしていくと、今度は背後からミキの声が聞こえてきました!
すかさずその怒りを振るおうとするのですが、その幹の前にツバサが立ちはだかりました!
なんとこのミキは悪魔の波長を感じない……本物だと言うのです!!
アキラ自らその手にかけてしまう危険はあったものの、意外とあっさりミキを返してくれるとは一体どういうことなんでしょうか?
もちろんただで返すわけもありません。
体内にシレーヌの羽を埋め込んであり、ツバサを渡さないとその羽が内側から体を食い破るという罠が仕掛けてあったのです!!
ミキの命には代えられない、とばかりにツバサは素直にその提案を受け入れるのですが……
その瞬間、ツバサの念動力がミキに炸裂したではないですか!
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するとそのミキは瞬く間に悪魔の姿に変わったのです!!
なんとこの悪魔、超優秀な変身能力をもつ悪魔で、その全てがミキそのままといってもいいくらい見事な変身でした。
ツバサは見た目や波長からは見抜けなかったのですが、あの「自分を魔鬼邑家の次女だと思い込む」催眠までは再現していなかったことからギリギリで偽者だと見破ることが出来たのです!!
その変身悪魔をすかさず始末するアキラ。
ですがその背後に、今度はアグウェルが直々に登場!!
襲い掛かってくる、事はなく、代わりに地面から恐ろしいものを取り出したのです!!
あの、ドロドロに溶かした女生徒達の「肉団子」を、七つ……
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それもまだ、彼女達に息がある状態で!
そしてその肉団子を、アグウェルの主であるシレーヌにカリの体として捧げると言ったかと思うと、
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その肉団子はみるみるとシレーヌの姿へと変貌したのです!!
仮の体とは言え、その力は並みの悪魔をはるかに凌駕するシレーヌ。
アキラとの激闘は必至と言えましょう!!
そしてアグウェルは、ツバサへ攻撃を仕掛け始めます。
ツバサが敵の手に落ちれば、シレーヌは真の力を取り戻してしまいます。
幕を開けるシレーヌVSアキラ。
アグウェルとツバサの恐怖の鬼ごっこ。
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果たしてこの戦いはどうなっていくのでしょうか!?

というわけで、シレーヌとの戦いが本格化してきた今巻。
今巻でシレーヌ編は一応の決着を見ることになるのですが、その結末は驚くしかないものに!!
原作に比べてコミカルな部分の目立つ本作ですが、この結末の与えてくれる驚きは、そのコミカルさをひっくり返すショッキングぶりなのです!!
そんな激動のストーリーに加え、エログロコメディもバッチリ用意されています。
お話がかなりシリアスよりになっていきますので、コメディ要素はちょっぴり少なめですが、その分(?)エロスな要素は大増量!!
アグウェルさんが色々大ハッスルしてくれますし、シレーヌとアキラがあんなことをしてしまったり!!
ドラマをいろどる様々な要素にも大注目です!!

シレーヌ編終了となる「デビルマンG(グリモワール)」第2巻は全国書店にて発売中です!!
驚きと興奮の展開を迎える本作。
話は一応のキリのいいところまで収録されておりまして、巻末には週刊少年チャンピオンに掲載された特別編が収録されていますよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!