作者は渡辺航先生。
講談社さんのシリウスKCより刊行されました。
さて、魔界で濡れ衣を着せられて死刑宣告を受けてしまったため、時間稼ぎのために人間界にやってきたるるも達。
様々なトラブルはあったものの何とかそれらも乗り越え、普通の生活を送り始めました。
そして何よりも、コウタとるるもが恋人関係になったことを忘れてはいけません！
コウタが女性の体になってしまっているとは言え、カップルになった2人の楽しい日々が始まったのですが……
なんだかいちゃいちゃラブラブな毎日を送っていたコウタとるるも。
ですがるるもは追われる身、このまま青春を謳歌し続けることが出来るはずもなかったのです。
突如として空中に開いた穴。
そこから巨大なゴーレムが複数体現われ、コウタたちが仮住まいをしている家を取り囲んだのです！
まったく迷いなく魔法を放ち、あっという間に焼き払ってしまったのでした！
一同はそれを察知しており、近くの空き家に避難して何を逃れていました。
おそらくその過激な攻撃は、魔界でるるも達を追い詰めた408隊と言う部隊。
そのリーダーは、仮面の女、ジロです。
死刑が決まっているるるも相手とは言え、人間も一緒にいるかもしれない家を焼き払ってしまう。
なぜそんな過激すぎる行動を取るのでしょうか……？
それは魔王や法への忠義ゆえ……ではありませんでした。
るるも達を始末すれば、魔界を揺るがす事件の下手人を始末したと言う大仕事を終えたことになります。
となると、魔王への謁見の機会が与えられるのは間違いなさそう。
ジロはそれを狙ってすべての出来事の糸を引いていたのです。
自分が、新たな魔王となる。
……そう、魔王を消すチャンスを手にするために！！
コウタたちは、どうせ隠れていても魔法などで探知されて見つかるだけだからと動きはじめます。
向かった先は、学校。
学校に逃げ込んだりしたら、一般の生徒達にも被害が及んでしまいそうですが……？
ですがコウタたちは言うのです。
学校に隠れるわけじゃない、「行く」のさ、と。
ですがまだそのヒズミは未完成。
魔界への扉としての完成度は70%と言ったところのようです。
が、だからといって贅沢を言うことはできません。
もはやゴーレムたちはすぐ間近まで迫っていたのですから！
コウタはるるもの濡れ衣を晴らし、すべてが終わったら必ず戻ってくる、とクラスメイトたちに告げました。
そしてるるもに魔法を使ってもらい、自分がコウタであることを明かしたのです。
クラスメイトたちは思いも寄らぬ友人の期間に喜びをあらわしました。
その喜びをぬか喜びで終わらせるわけには行きません。
これでコウタはより一層、無事に帰って来なければならなくなったわけです！
ヒズミの元へ辿り着いたコウタたちですが、408隊は学校ごと破壊しようと攻撃を仕掛けてきます。
せっかくのヒズミにもヒビが入り始め、もはや一刻の猶予もありません！
コウタは同行していたハルリリとその手下的存在の3人娘にも急ぐように促すのですが、
この扉はまだ未完成。
通り抜ける30分ほどの間にヒズミが壊されたりすれば、中にいる人間は一生「ハザマ」に閉じ込められてしまうことになるんだとか。
ハルリリは扉の防衛を買って出てくれたのです！！
ハルリリとその使い魔、そして3人娘。
5人はゴーレムたちへ立ち向かいます！
……その想いを無駄にすることは出来ません。
コウタとるるも、使い魔のチロの3人はヒズミへと飛び込むのでした！！
というわけで、とうとうクライマックスを迎えた本作。
物語は再び魔界へと戻り、コウタとるるも、そしてジロの戦いが描かれることになるのです！
ジロはなぜクーデターを目論んだのか？
コウタとるるもはその野望を挫き、身の潔白を証明することが出来るのか？
そして、謎に包まれた魔王の正体とは……？
すべての謎と真相が明かされ、すべての出来事が決着。
物語は見事なフィナーレを迎えるのです！
事件が解決した後のエピローグ的なお話も、まるまる一話を使ってたっぷり語られます。
コウタの体の復活や、るるもの処遇といったアレコレもバッチリ描写！
これ以上ないくらいのハッピーエンドが待ってくれていますよ！！
恒例のおまけ4コマ漫画も5P収録！
エピローグのエピローグ的な内容となっておりまして、こちらも見逃せない内容に！
様々な裏話も語られるあとがきも含め、必見です！！
ついにシリーズ完結となる、「まじもじるるも 魔界編」最終第4巻は全国書店にて発売中です！
るるもとコウタ、2人の物語の結末は？
足掛け7年にわたるこの作品のフィナーレを、その目でご確認ください！！
さぁ、本屋さんに急ぎましょう！
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