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本日紹介いたしますのはこちら、「バチバチBURST(バースト)」第4巻です。
作者は佐藤タカヒロ先生。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

さて、王虎や大鵠に誘導され、鯉太郎にダーティーな攻めを仕掛けてきた田上。
そこまでしても鯉太郎には勝てませんでしたが、それでも田上はギリギリのところでプライドを守り抜き、より一層強く成長することを誓うのです。
しかし問題は鯉太郎。
卑怯な戦法とは別の、取り組みの流れで左手の人差し指を負傷してしまったのでした。

そんな状況で組まれた、王虎と鯉太郎の取り組み。
王虎の手回しにより、この取り組みには「負けたほうが廃業」という条件が付いてしまっています。
ですが負傷しているにもかかわらず、鯉太郎はその戦いから逃げない道を選んだのです。

幕下の中では抜けた力をもつ王虎。
突き押しに関しても穴はなく、必殺の小手投げも備えている王虎はまさに磐石。
こうなってはもう鯉太郎の勝機は得意の左下手投げに見出すしかないでしょう。
その為の左手が負傷してしまっているわけですが……それでも鯉太郎は言うのです。
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小指さえ掛かってれば、投げる自信はある!
不安はあるが、それに賭けるしかないか。
そう考える白水ですが、親方はこともなげに言うではないですか。
穴はあるだろ、でけーのが、と!

その穴とは、あの恐怖の小手投げを放つ直前にありました。
小手投げに行こうと相手の腕を抱えたその瞬間、体が半身に開く。
そこにすかさずよって、
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押す!
半身に開いた瞬間に押せば、踏ん張ることも許さずに一気に押し出せるはず。
いくら才能と冷酷な頭脳をもっている実力派といえども、横綱でもない限り穴のないやつなんていない。
投げなんて派手な技はいらない、基本で勝てる。
ピンチの時こそ頼りになるのは基本だ。
親方のその言葉を聞き、鯉太郎は勝機を掴むとともに気を引き締めるのでした。

その頃、王虎のもとには父である虎城親方が尋ねてきていました。
実力はあったものの、性格的にはアレですし、なにより天才型だった虎城は人に物教えることに向いていませんで。
お前のことだからぬかりはないと思うが、ひとつ心配なのが投げに行く時からだがバァーっと開いちまうことだ、と感覚的なアドバイスしか出来ないのです。
言っていることは間違っていないのでしょうが、王虎に……ましてや今の状況で話しかけるのは間違いでしょう。
実の親を睨みつけ、「うるせーよ」と一言喋って追い払うのでした。
そんな王虎の元に次にやってきたのは田上でした。
良くも悪くも、一皮剥けることが出来たのは王虎のおかげです。
自分で利用するためもあったとは言え、田上は王虎に猛稽古をつけてくれたわけで。
情けない取り組みをしてしまってすまない。
そう謝罪の言葉をかける田上に、王虎は返すのです。
気持ちワリー。
テメーごときゴミに手負いにされるようじゃ、所詮ただのカスだな。
思わず反論しようとする田上ですが、やがてその言葉が鯉太郎や田上を侮蔑するためにつむがれたものではないことがわかります。
笑えるよな、そんなカスに、俺がここまで。
やっとだ、やっとアイツを頭から消し去れる。
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やっと……
鬼のような形相で、それでも口元は笑みを浮かべて……両目からはとめどない涙。
誰よりも何よりも、この対決を待ち望んでいたのは他でもない、王虎だったのです。

その日はやってきました。
観客達から鯉太郎に投げかけられるのは、、罵倒の言葉ばかり。
ガキのころからこんなのは慣れている。
満身創痍で挑む引退を賭けたこの戦いで、周囲は敵だらけ。
この逆境すらも力に変えよう、と鯉太郎は集中力を高めていくのです。
が。
支度部屋に入ると状況は一変します。
今まで鯉太郎を蛇蝎のように嫌っていたものも多い、様々な部屋の様々な力士。
彼らが口々に、鯉太郎への激励の言葉を投げかけてきたのです!!
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同じ部屋の力士が、あるいは自分が王虎に壊されたもの。
あの傲岸不遜な態度に不満をもっていたもの。
様々な力士が、王虎に辛酸をなめさせられてきました。
そんな彼らが、鯉太郎に王虎の鼻っ柱をへし折って欲しいと思うのもおかしくはないでしょう!
今まで嫌われ続け、仲間のいない状況で過ごし続けてきた鯉太郎。
そんな彼の中に渦巻く感情はいかばかりか……
鯉太郎は思わず漏らすのです。
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「うるせーよ」と。
今までのどんな「うるせーよ」よりも、温かな。

というわけで、いよいよ決戦が始まる今巻。
前相撲での雪辱を晴らさんと、尋常ならざる思いでこの戦いに挑む王虎。
数々の教えを与えてくれた兄弟子や師匠に、多くの力士達の思いを背負って挑む鯉太郎。
廃業の掛かったこの試合、火を吹くのは王虎の小手投げか、鯉太郎の下手投げか、あるいはそれ以外の基本の技、か?
運命を左右する大一番は、手に汗握る決戦に!!
ここまで盛り上がりを見せる戦いにふさわしい、息つく暇もない激闘はまさに必見です!!
そして、戦いを終えた後に待っているものとは?
戦いの前も、戦いも、そのあとも、どこをとっても見所満載となっていますよ!!

運命の決戦、「バチバチBURST」第4巻は全国書店にて好評発売中です!
幕下で再度ぶつかる新星ふたつ。
鯉太郎か王虎か、墜ちるのは……!?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!