cm0
本日紹介いたしますのはこちら、「クロス・マネジ」第2巻です。
作者はKAITO先生。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

さて、怪我のためにサッカーをやめざるを得ない状況に陥り、日々を無為に過ごしていた櫻井。
そんな折、奇妙な縁から豊口と知り合うことに。
そのままラクロス部のマネージャーを勤めることになったのでした。

朝早くからランニングをおこなっているラクロス部。
野球部の男子たちは、それを見て感心しておりました。
アレって俺達が来る前から走ってるよな。
今までのんびりやってきた女子ラクロス部、何故いきなりこんな早朝から頑張り始めたのでしょうか?
お話はほんのすこしさかのぼります。

あと1ヶ月にまで迫った春大会。
出るからには優勝を目指そう!!
そう意気込む豊口ではありますが、部を結成したばかりで、ラクロスどころかスポーツの経験すらないものの多いこの部が、仮にも優勝を目指すのであれば生半可な努力では足りません。
というわけで、櫻井がスケジュールを組むことになりました。
部員の一同はまだ櫻井とあまり面識のないものも多いですし、納得いかなそうなものもちらほら。
ですが豊口直々に部長命令だといわれてはとりあえず飲むしかないでしょう。
櫻井と一緒に強くなろう!
そう言って一同に声をかける豊口!
櫻井は疑いや不安などの様々な思いの混ざった視線を浴びたまま言うのです。
たぶん相当キツくなると思うけど、ついてきてください。
オレも、頑張るんで。

そして今。
部員の皆さんは一人の例外もなくぐったりしておりました。
ですが櫻井は休憩なしで次のメニューに移ろうと声をかけてきます。
水分補給をして一年は基礎、二・三年は3VS3……
そのきつすぎるメニューに、ラクロス部の突っ込み担当(?)の斎賀はブチ切れました!
きつすぎだ、体力を考えろ!
朝練で走り、今も散々走ったんだぞ!と!
ですが、櫻井は考えているからこそやっているのです。
このラクロス部は、選手が必要な12人きっかりしかいません。
つまり交代要員がいないわけで、前半25分、後半25分、決着がつかなければ延長戦までずっと出ずっぱりで走り続けなければならないのですから!
これくらいでへばっているようでは試合で言いパフォーマンスなんて出来ないぞ。
そう言われては、斎賀も踏ん張るしかないのです!

少なくとも全員がラクロスは未経験である部員達。
パスでゴールを狙う練習をしてみても、漫然とディフェンスとオフェンスがもつれ合うだけで何の進化もありません。
櫻井はそんな彼女たちに、パスを出す側ももらう側ももっと考えて動いて欲しい、と要求。
こういったからといって、すぐさま成果が出るとも思えませんが……
意外にその直後、効果が発揮されました。
おっとりお姉さんキャラ担当(?)の水橋が見せた、ディフェンスの前に立ちふさがって動きを止めさせ、オフェンスの一人をフリーにしたのです!
斎賀がそのチャンスを見逃さず、フリーになった選手に鋭いパスを投げ、すかさずボールをゴールへ!
cm1
見事な連携を見せつけてくれた三人に、櫻井は今のは凄くよかった、完璧な流れだと惜しみない賞賛を贈るのです!
そんな様子を見て、豊口も大はしゃぎ!!
今まで思うように成果の出なかった練習の中で、突然成功したコンビネーションプレイ。
斎賀も素直に喜びを見せ、練習へ更に力が入るのでした!!
……ですが全員が全員、練習に実が入り始めたと言うわけでもないようです。
盛り上がる部員のすぐそばで、暗い表情を浮かべている部員もいて……
cm2
ぽっちゃり系の能登、眼鏡のまじめ系加藤、小柄で気の弱い野沢。
その三人が、翌日から部活に来なくなってしまったのです……

三人が部活に来なくなって三日目。
家庭の事情だの用事があるだの、いろいろそれぞれの理由はあるようですが、はっきり言ってそんな言い訳で練習を休んでいる暇なんてありません。
せめて自主トレをやっていて欲しいところですが……
一度直接聞いてみないとと思っていると、下駄箱に聞きなれた大声が響き渡っているのに気がつきます。
なんで?やだやだそんなの!と叫んでいるのはやっぱり豊口。
そして豊口がそんな声をかけているのは、例の三人だったのです。

彼女達はあるものを豊口に渡していました。
cm3
……退部届です。
能登と野沢は、自分たちが足手まといになっている、これ以上いても迷惑になる、とすっかり気落ちして縮こまってしまっています。
そして加藤は、杏奈きつい練習を続けるなんて無理だ、とキッパリ言うのです。
試合までに上手くなるにはやるしかない、といおうとする櫻井。
ですがそれに対しても加藤は言いました。
私は上手くならなくていい。
豊口は自分を誘う時に言った。
「できなくていい」「上手くなくていい」と。
櫻井はきっと私のことを足手まといと思っているに違いない、今は思っていないとしてもそうなるに違いない。
私は今までのラクロス部が好きだった、変化なんて望んでなかった。
cm5
あなたが来たせいで……

三人は立ち去っていってしまいます。
自分のせいで、ラクロス部が分解してしまった……
そう考えると、櫻井はどうしてもその場から動くことが出来なくなってしまうのです……

というわけで、3人もの部員が離脱してしまう今巻。
ただでさえギリギリの人数である12人しか居ないこの部から、3人もの人数が減るのは痛手です。
もちろん問題はそれだけではありません。
仮に助っ人なり新入部員なりがはいって人数が埋められたとしても、仲間が去ってしまったと言う精神的な痛手も大きいはず。
ここはなんとしても彼女達を連れ戻したいところですが……
そんなピンチの間にも時間は立ち続けていきます。
刻一刻と迫ってくる試合の日。
ラクロス部は再び12人揃うのでしょうか。
まともな試合が出来るまでに成長することが出来るのか?
選手たちそれぞれの長所も見え始め、チームとしての形もなんとなくわかりかけてくる一方、トラブルも襲い掛かり……時間は過ぎていくのです!

試合の前にやってきた大ピンチ、「クロス・マネジ」第2巻は全国書店にて発売中です!
部員たちにへこまされたり、勇気付けられたりする櫻井の奮闘を描く今巻。
全員揃って試合に挑めるのか?そしてその試合の行方は?
先が楽しみでなりませんね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!