an0
本日紹介いたしますのはこちら、「暗殺教室」第5巻です。
作者は松井優征先生。
集英社さんのジャンプ・コミックスにて刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

さて、殺せんせーによる暗殺と学業の文殺両道教育に励むE組の生徒達。
春までに行わなければならない殺せんせーの暗殺ですが、その障害は殺せんせーだけではありません。
暗殺は関係無い、E組は学園の底辺で無ければならないと言う考えを持つ理事長が様々なE組を貶めるための策略を弄してくるのです!
殺せんせーの助力もあり、その策に一歩も引かない奮闘を見せるE組ですが、まだまだ理事長の黒い企みは襲い掛かってきそうなのでした。

その日は、烏間による実戦形式の格闘術の試験が行われていました。
この暗殺教室が始まってから四ヶ月。
多少なりとも「可能性」を見出せる生徒が出始めます。
まず磯貝と前原と言う男子生徒二人。
持ち前の運動神経に加え、プライベートでも仲のよい二人はコンビネーションもバッチリ。
二人がかりならば、烏間にナイフを当てることもできるようになってきました。
そして、カルマ。
のらりくらりと構えつつも、その目には常に悪戯心がくすぶっています。
隙あらば決定的な一打を浴びせ、赤っ恥をかかせようなどと考えているのです。
女子の中では、体操部出身でトリッキーな動きを得意とする岡野や、男子に引けを取らない体格と運動量を持つ片岡、と言ったところが有力。
他にも寺坂、吉田、村松と言う悪ガキ三人組はやる気を一切見せてくれていないものの、もし本腰を入れてくれれば確実に戦力となるたくましい体格を持っていて……
全体的に見れば、間違いなくクラスの暗殺能力は向上しているのです!!
とは言えこの他にまだ目立つほどの能力を持つものはいない。
烏間がそう思った瞬間、冷たく巨大な蛇のごとき気配が間近に迫るのを感じ……!!
an1
思わずそれを振り払うと、殺意の持ち主は渚でした。
烏間による渚の評価は、小柄ゆえのすばしっこさは多少あるものの、それ以外は特筆すべき項目の無い温和な生徒、というもの。
ではそんな彼が垣間見せたあの気配は……?
それが何かは、まだ烏間の中で結論に結びつくには至らないのです。

その後、烏間は生徒達からの遊びの誘いを断って仕事へ戻っていきました。
その様子に生徒たちは、厳しいながらにやさしいけれど、やはり烏間はあくまで任務で自分たちに接しているのに過ぎないのかな、と不安を感じてしまうのです。
殺せんせーはちゃんと彼にも素晴らしい教師の血が流れている、といってはくれるのですが……
an2

ところで、国の上層部は烏間の働きに不満を抱いていました。
空挺部隊でトップの成績を誇り、鬼教官としての実績も抜群、諜報活動も目覚しい成果を挙げた。
そんな実力を買って今回の任務に就けたものの、律やイトナという秘密兵器を次々に投入したにも関わらずいまだにめぼしい成果はなし。
焦りすぎのような気もしないでもないのですが、時間が無いことも確かなのでその気持ちも理解できなくはありません。
そこで上層部は、暗殺の手引きと生徒の訓練を同時にこなすことに無理があったのではないか?と考えたようで。
もう一名、人員を増やす。
そんな決断をしたのでした。

その人物がやってくるのが今日だったのです。
鷹岡明。
彼は烏間と知り合いのようでして、なんだか和やかな印象を受ける男性でした。
実際人当たりもいい感じで、いきなり生徒達にもフランクに語りかけてくれました。
さらに有名店のあまいものなんかをたっぷりと持参し、お前たちと仲よくなりたいんだ、その為にはみんなで囲んで飯を食うのが一番だろう、と積極的に歩み寄ろうと言う気持ちまで明かしてくれるのです。
an3
なんだかその距離感は物凄く近すぎて、教師とか烏間の同僚とか言うよりも、ご近所の父ちゃんみたいな勘次を受ける生徒たち。
その言葉を聞き、鷹岡は「父ちゃん」でいいじゃないか、同じ教室にいるから俺たちは家族みたいなもんだろう、と手近な生徒の肩をガッチリ抱き寄せるのです。
いきなり現われた、生徒に近い距離感で接してくれる教師。
その登場に生徒達は期待を寄せるのですが……
烏間の顔は引きつっているのです。
生徒の訓練は今後、鷹岡に一任される。
その事実は、烏間を戦慄させました。
あの鷹岡と言う男……烏間以外の、防衛省の同僚をして「きわめて危険な異常者」と称される人物だったのですから……

その異常な行動は、ある時突然牙をむきました。
これからはこうやって行く、と生徒たちに渡した時間割。
そこには
an4
月曜から金曜まで10時間授業、土曜日も6時間授業、週60時間以上を授業でつぶされると言う恐ろしいものになっていたのです!!
しかもその4分の3が「訓練」……暗殺のための訓練に割り当てられていたのです!!
これについてくればお前達の能力は飛躍的に上がる、と笑う鷹岡。
ですが生徒達からすれば、これでは勉強がおろそかになって成績は下落し、理事長の思惑通りE組は底辺を這いずることになってしまうわけで。
おまけに毎日こんなに訓練を強いられては、遊ぶ余裕も時間もなくなってしまうでしょう。
たまりかねた前原が、こんなのできるわけ無い!と声を荒げると
an5
鷹岡は表情ひとつ変えず前原に膝蹴りをぶち込んだではないですか!!
「できない」じゃない、「やる」んだよ。
鷹岡は続けます。
俺たちは家族で、俺は父親だ。
世の中に、父親の命令を利かない家族がどこにいる?
……教え子を手懐けるなら、たったふたつを与えればいい。
「親愛」と「恐怖」だ。
その割合は「恐怖(ムチ)」9に対し、「親愛(アメ)」1。
延々とムチにたたかれた兵士たちは、一粒のアメにないて喜ぶようになる。
逆らえばたたき、従えば褒めることから覚えこませる。
そんな危険な思想を持つ鷹岡は、女生徒にも容赦なくムチをふるい……
このまま黙っていることなんてできるはずがありません!
ですが相手は訓練された兵士であり、教師。
殺せんせーが手を出すことはできませんし、生徒達だけでどうにかすることも難しいでしょう。
鍵を握るのは、烏間です。
an6
そしてその鍵を手渡されるのは……渚!?
一体この異常事態、烏間と渚は収めることができるのでしょうか!!

というわけで、新たなる教師が現われた今巻。
本作でE組の教師といえば殺せんせーと烏間、そしてビッチ先生くらいでした。
そんな中現われた新たな先生は、今までの性格なんかにはいろいろあるものの生徒と真っ向から向き合ってくれるタイプとは一線を隠す人物です。
生徒を自分の実績のための駒としか思っておらず、そのためには徹底した暴力も辞さない鷹岡。
暗殺はもちろん何よりも大事と言っていいのですが、生徒たちにとっては青春の日々や学問も引けをとらないくらいに大事なのです。
渚たちは、このあまりにも厄介で横暴な教師から、今までの教室を取り戻すことができるのか。
烏間の心に確かに存在すると言う教師の心、そして渚に秘められた力。
その二つが鷹岡の圧制をくじくことができるのか、要注目ですね!!

この他にも野球大会の決着編を収録、そして新たな殺せんせーの弱点を垣間見るシリーズが開始。
ゆっくりと、確かに進んで行く時間の中で、E組が手にするのは!?
今後の展開も気になるところです!!

ぬるり教育に降り注ぐ恐怖教育、「暗殺教室」第5巻は全国書店にて発売中です!!
ジャンプスーパーアニメツアーでのアニメ化も決まった本作。
このイベントでアニメ化されたものは、高い確率でTVアニメ化を果たしているわけで。
これからの飛躍に期待しちゃいますね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!