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本日紹介いたしますのはこちら、「少女ファイト」第10巻です。
作者は日本橋ヨヲコ先生。
講談社さんのイブニングKCより刊行、イブニングにて連載されています。

さて、伊丹のリベロ転向等様々な出来事はあったものの、無事冬季大会を勝ち抜くことの出来た黒曜谷。
各地の強豪たちも続々と全国大会へ向けて駒を進めて行っており、戦いに向けて更なる実力アップが必要となりそうです!

ある日のこと。
監督が電話口で「黒曜谷が負けたら嫁でも何でも行ってやる」等と言っているのを、ルミコが聞いてしまいました。
正直監督の幸せとかを考えると、お相手が大切にしてくれるであろう別所であることもあって、一概にとんでもないと言うようなことではないのかもしれません。
ですがまだまだ監督には指導して貰いたいですし、何より自分達のせいで監督がやめさせられる、と言う形になるのはいたたまれないわけで。
黒曜谷はさらに団結し、練習に熱を入れるのです!

そんな中、練は理事長を訪ねていました。
直接会って、監督の負けたら結婚問題を質問してみるためです。
もちろんこれは監督と別所の間で交わされた約束ですから、理事長にとってはまったく関係の無いこと。
当然知らないと答えるのですが、それで気が抜けるくらいなら本当に負けたらクビにしてもイイよと軽く脅してきます。
もちろん負ける気は無いが、みんなまだ監督に教わりたいことがあるので……と練が監督への思いを口にしますと、理事長はこんな話をしだしたのです。
監督の足がああなった理由はご存知か、と。
靭帯を損傷したまま無理に仕事をしてああなった、ということは練も知っていました。
では何が原因で負傷したのかは知りません。
その原因とは……練の姉、真理がその命を落としたあの自動車事故にありました。
監督と真理はあの時一緒に下校していました。
買い物があるからと二人が別れた直後、赤信号に気がつかず横断歩道を渡ろうとした真理。
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そんな真理を助けようとして、監督は靭帯を損傷してしまったのです。
身体的にも、精神的にも決勝戦への出場はとんでもないことだと医師も周りも静止しようとしました。
ですが監督は、短刀を喉元に突きつけてこう言ったとか。
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試合に出させてもらえないのなら、今ここで死にます。
そうして出場した決勝戦は、彼女の意志を全員が汲んで完全試合。
真理の弔い合戦を遂げて見せたのです。
医師によれば、立っていることすら難しいほどの足の状態だったにもかかわらず……
さらにここで練は、今まで知らなかった真実まで知ることとなるのです。
子供のころ父親が寄って暴れた勢いで、真理は左耳を負傷。
それ以来、左耳が聞こえづらくなってしまっていたと言うのです。
だから監督の止める声が聞こえず、事故にあってしまったのかもしれない、と理事長。
思い起こしてみれば、真理はボーっとして話を聞いていないことが多かった。
メモを頻繁に取っていたのも、聞こえにくいから視覚で覚えていたのか……?
練の脳裏によぎったのは、当時の黒曜谷の試合を見ながらまだ接点の無かった監督を指して言った言葉。
この人が姉ちゃんに球を集めすぎていたから、痛めていた足が悪化したんだろう、この人がいなければ姉ちゃんはあの車が避けられていたと思うんだよ。
すべてを知っていたのでしょう、シゲルはそのときこういいました。
お前がそう思うんならそうなんだろう。お前ん中ではな。
……その言葉の意味のすべてが、ようやく今になってわかったのです。
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自分の思い込みでしてしまった、あまりにも愚かな発言。
後悔に暮れる練に、理事長は言うのです。
あれ以来時間の止まってしまった彼女を救えるのは、真理の妹の貴方だけかもしれないわね。

それから練は今まで以上に練習に熱を入れていきます。
次なる大会であたる相手の映像を1回見ただけで的確に今必要な練習を分析。
チームの全体的なレベルアップを果たすのです。
さらにそれだけではなく、練自身もサーブの精度などが確実に上昇。
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抱え込むものの大きさに比例するかのように、練もまた実力を付けていくのです!!

そしてやってきた東京大会。
この大会では冬季大会の上位4チームが戦い、3チームが勝ち抜けると言う大会です。
落ちるのはたった1チーム。
たった1チームだけが振り落とされると言う、あまりに残酷な戦いなのです。
今のチームの状態からすれば、勝ち抜けラインといえる1勝はそう難しいことではないでしょう。
いや、2勝して1位通過しなければ、全国優勝など夢のまた夢。
黒曜谷は気合充分で戦いに挑むのです、が……?

というわけで、新たな事実が明かされた今巻。
真理と監督の秘められていた過去を知り、練は奮起したわけですが……
こうして一人で何でも抱え込んでしまうのが練の悪いところでもあります。
確かにその力は追い込まれるほどあがっていくのかもしれませんが、いつ限界を迎えてもおかしくないわけで。
その心の支えのひとつになっている学も、いまは自分のことで手一杯。
何かがあれば、練も学もその心のバランスを崩してしまうかもしれません!
ともかくそれでも今は試合に集中したいところ。
東京大会の敵も冬季大会を勝ち抜いてきただけあってつわもの揃い。
そこで練や学……黒曜谷に試練が与えられることになるのです!!

練の決意、「少女ファイト」第10巻は全国書店にて好評発売中です!
真理と監督の真実を知り、練が決意を固める本作。
順調に回っていく歯車は、このままずっと回りつづける、とは流石に行かないはず。
これからの練と学の動向に注目せざるをえませんね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!