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本日紹介いたしますのはこちら、「団地ともお」第22巻です。
作者は小田扉先生。
小学館さんのビッグコミックスより刊行、ビッグコミックスピリッツにて連載されています。

さて、馬鹿でへそ曲がりだけど責任感は妙に強い小学生、ともおの日常を描く本作。
脱力ギャグからオカルティックな話、じんわり感動話まで幅広い物語が楽しめるこの作品、ともお以外の脇役キャラたちもいい味を出しております。
今回はそんなキャラたちの中でも気になる方もきっと多い、ともおの母、哲子の謎に迫る「女子プロレスよ永遠なれともお」を紹介したいと思います!

ともおもぐっすり眠りにつく深夜。
哲子は一人、テレビを観賞しておりました。
そこに映し出されていたのは、女子プロレス。
そこで行われていたのは、大ベテランながらトップ戦線を走り続けている上、最近になってなぜか色気まででてきたともっぱらの評判のチャンピオン、相田が9回目の防衛に成功する試合でした。
10回目の防衛戦、その相手は誰なのか?
観客たちが注目する中、相田はマイクをとって次の対戦相手を指名しました。
見てるかい、ミス・ボリショイ!!次はアンタだよ!!
ミス・ボリショイとは20年前に突如失踪した伝説のレスラーです。
相田はなぜ今になって、文字通り過去の人を、それも今はどこで何をしているかもわからない人物を指名したのでしょうか……?
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いつもの顔でその放送を見ていた哲子。
たまたまトイレに起きてきた君子がその様子を目撃し、まだ起きてるのかと問いかけるのですが……
まるで哲子はこのテレビを見ていたことがたまたまだったかのように、もう寝るところだとごまかすのでした。

それからのことです。
例の女子プロレスのタイトルマッチはなぜかこの団地の広場で行われることが決定しました。
そして、哲子は暇があれば走っているようで……
おまけに哲子がお買い物なんかで日常的に持ち歩いているかごの中には、5キロの鉄アレイが忍ばせてあります。
一体これはどういうことなのでしょうか!!
さっぱりわかりませんね!!!!

あっという間にやってきたタイトルマッチの日。
やはり試合の場所がここになったのは、ミス・ボリショイの出してきた条件だったようです。
事情通によりますと、ミス・ボリショイはこのあたりで主婦をしているんだとか。
主婦業の傍ら参戦するには、近場がよかったのでしょう!!
そんな談義が行われている中、颯爽と現われたミス・ボリショイ。
そのどこかおっかないピエロチックな覆面は、20年前のあの日のままです。
が、当時は身軽な細身のレスラーだったミス・ボリショイ、今は見る影も無いふとっちょな体系になっておりまして。
これじゃああの日の戦いは無理であろう、と思いきや……
その動きは、現役時代を髣髴させる機敏なそれだったのです!
最初はそんな体でよく私の前に立てたなとボリショイを小ばかにするのですが、すぐさまその認識を改めることになります。
体は作ってきたから遠慮しないで。
そんなボリショイの言葉はあながち嘘ではないようです!
ですが間も今まで現役を走り続けてきた女。
黙って入られないとばかりに、打撃で畳み掛けてダウンを奪うと、トップロープからのムーサルトプレスで一気に勝負をきめにかかりました!!
が、もちろんボリショイもただでやられるはずもありません。
相田を片手で担ぎ上げ、方の上に乗せたではないですか!!
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これはよく哲子がともおによくやっている変形片車……?
いや、きっとたまたま似ていただけでしょうとも!!
この技はボリショイの得意技、その名も「空中ブランコ」!
サーカス仕込のレスラーという設定の彼女の技は、全てサーカス的な名前が付けられているのです!
相手を肩に乗せてガッチリ固定し脱出不可能にする、孤島の監獄……それが空中ブランコの恐ろしさ。
なお、ダメージがあるのかは不明です!!
一応苦しんでみせる相田ですが、そこでさりげなくボリショイに話しかけていました。
あたしはアンタに憧れてプロレス界に入り、アンタに追いつきたいが為に頑張った。
なのにあっさり引退してしまって……
爪を噛んでそう悔しがる相田に、ボリショイは答えました。
20年前のあの頃、好きな人が出来たのよ。
結婚したいと思える人が。
結局ボリショイも、プロレスより色恋を取ったという事なのか。
相田は怒りのブレーンバスターで反撃!
アンタのプロレスへの思いはその程度だったのね!あたしはまだ独身だよ!
わざとともに思いの丈をぶつける相田。
ですがボリショイは言うのです。
その人に反対されたわけじゃない、結婚しても好きにプロレスを続けて良いと言ってくれた。
思いもよらぬ言葉に戸惑う相田の隙を突き、今度はまたもオリジナル必殺技、「玉乗り」を繰り出すボリショイ!!
相手を丸めて上に乗り、足踏みすることで強制的に前転させていくと言う荒業です。
もちろんダメージがあるかどうかは不明!!
ひとしきり上に乗った後、ボリショイは言いました。
あの人は優しすぎた。
あたしを丸ごと理解してくれて、あたしから戦う気力を奪ってしまった。
プロレスがずっと心にひっかかってはいたものの、子供が一人生まれ、二人生まれ……
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もう二度とリングに上がることは無いと思っていた矢先に、あの呼びかけを受けたのです。
……そして、ボリショイは何故今になって相田が自分に戦いを挑んできたかも感付いていました。
最近色気がでてきた相田。
今まで独身をつらぬいてきた彼女に、急にそういったものがでてきて、そして何故か寿引退したと思われていたボリショイに呼びかけたのか?
答えはおのずとでてくると言うものです!!
その悩みを受け止めるために、ボリショイはこのリングに立ったと言うのです!!
そしてボリショイは大技中の大技、「サーカスの娘」を炸裂させました!!
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相手の手を持ったままトップロープに立ち、一緒に歩くと言う大技!!
リアルにもある「オールドスクール」やら「拝み渡り」とは違い、相手の手をひねってもいないこの技……ダメージがあるかは不明です!!
おまけに今のボリショイの体重をロープが支えきることはできず、ほぼ地面についている状況に……
流石にこれは相田にとって反撃のチャンスでしかないようで。
グワッとボリショイを仰向けに抱え上げ、デスバレーボムで頭から落す大技で反撃!!
見事3カウントを奪い、相田の10連続防衛が決まったのでした!!

勝負が終わればノーサイド。
相田はボリショイに手を差し伸べつつ、言うのです。
おかげで自分の気持ちに素直になれそうだわ。
あたしはプロレスを続けられると思う。

一ヵ月後、哲子のもとに一通のはがきが届きました。
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あの相田選手の、結婚の通知です。
母さんの同級生?と尋ねてくる君子に、哲子はそのはがきを感慨深げに見つめながら、まあねと答えるのでした……

というわけで、謎過ぎるレスラー、ミス・ボリショイと相田、そしてその相田と知り合いの哲子というあまりにも謎の関係を描くエピソードが収録された本作。
謎多き彼女の過去に何があったのかがちょっぴり垣間見れるこのエピソードの他、注目のお話が満載!!
バイオ部の熱血先輩と表情の無い女、高砂のエピソードや、ケリ子の彼氏(?)の悩める日常などの色恋沙汰のお話に加え、ともおの祖父がシルバー人材で家庭教師に挑戦するお話や、ケリ子が弟子的な存在をえたことで一皮向けることになるお話などの前後編で展開するお話も収録しています!!
意外に(?)萌えると評判の君子の
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意外すぎる表情が見られる一話も必見!!
これでも萌える、いやむしろこの方が萌えるという猛者も現われかねない新たな一面が見られますよ!!

ともおと愉快な仲間達の毎日を赤裸々に描く、「団地ともお」第22巻は全国書店にて発売中です!
アニメも好評放送中の本作。
始まった当初は個人的にはちょっとアレかなぁと思っておりましたが、ある程度話数がすすんできテからはかなりいい感じのできになっている気もします!
ようやく(?)DVDの発売も決まったようですし、これからも更なる飛躍に期待したいところですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!