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本日紹介いたしますのはこちら、「侵略!イカ娘」第14巻です。
作者は安部真弘先生。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

さて、イカ娘の夏の日を描いていく本作。
今日もイカ娘は侵略と称してフラフラ遊んだりれもんを手伝ったりしているわけですが、今巻では新キャラが登場。
といっても以前登場済みではあるのですが、今巻で本格参戦となるのです。
イカ娘の敵とも味方とも取れる立場であるその新キャラとは!?

いつものように海岸を散歩していますと、大きな悲鳴が聞こえました。
声のほうへと駆けつけてみますと、そこには少年が座り込んでいまして、足の裏から血を流しております。
何でもガラスを踏んでしまったとのことで。
凄く痛そうですし、早速砂浜に常設してある救護所へ行くことを進めるのですが、何故か少年は涙目でそれを拒否するではないですか。
次に行ったら3回目になるから、絶対にいけないよ。
そんなよくわからないことを言う少年。
救護室にいくのが3回目だと何かあると言うのでしょうか?
なんでも救護室にいる看護師さんにはこんな噂があるそうで。
1回目はやさしいが、2回目には凄く怒られる。
そして3回目には、治すはずの怪我が二つ三つ増えて帰ってくる……!!
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そういえばイカ娘も以前イカなのに熱中症で倒れ、救護室のお世話になったことがありました。
その時は特別悪い印象を受けることはなかったのですが……
少年はそんな噂を恐れ、家も近いからと言ってそそくさと帰っていきました。
ここまで怯えると言うことは、あながちその噂も的外れと言うわけではないのかも?
次に救護室に行けば、イカ娘も2回目となります。
これは気をつけた方がいいのかも……?
そんな不安や、真夏の日差しの影響もあったのでしょう。
イカ娘もクラクラきはじめてしまい、まずいまずいと思ううちにその意識は失われてしまったのでした!!

気がつけばそこは、救護室のベッドの上。
いくまいと思った矢先にやってきてしまった救護室ですが、噂の看護士はそんな思いなど関係なく姿を現しました。
水分補給を怠るなと言ったはずだが?
彼女は、白椙はそういって、体中から殺気(?)をみなぎらせるのです!!
イカ娘がここにやってきたのは2回目。
それも前回と同じ熱中症で担ぎ込まれた形になるのですから、きつめの忠告を受けても仕方ない気がしますが……
とにかく噂どおり、2回目で凄く怒られてしまいました。
うわさはやはりホンモノか……?
アンタみたいに浮かれてはしゃいで倒れるやつがいるから、いちいちライフセーバーや自分達が面倒を見ることになるんだ、反省しろ。
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そう言って白椙は静かに激しい怒りをあらわすのです!!
そんな話をしている真っ最中に、白椙の目にはナンパしている磯崎の姿が飛び込んできました。
何をサボってるんだ、お前が目を離している隙にけが人が出たらどうするんだ、と容赦なく耳を掴んで叱り飛ばす白椙!!
その場に居合わせた悟郎は、そうだぞ磯崎!と尻馬にのってみるのですが、白椙は悟郎、お前もだぞとそちらも牽制!
どうやら二人は白椙に頭が上がらないようです!
その様子を見たイカ娘、やはりこの女は只者ではない、と噂への疑念の確信を強めます。
そんなイカ娘の疑念など露知らず、白椙は悟郎達に命令をするのです。
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クラゲを人間から遠ざけるか、1匹残らず排除しろ。
溺れそうな人間は海から遠ざけろ。
迷子の面倒はお前たちが見ろ。
軽度の熱中症患者はとりあえず家に帰しておけ。
……それを全てライフセーバーがこなすのはさすがに無理!!
俺たちだって少しでも海を安全に楽しんでもらおうと留意してパトロールしているし、人命救助もしている。
それでもけが人や病人がでてしまったときのための救護室じゃないですか!
そう反論する二人ですが、白椙は効く耳持たず。
そしてキッパリとこういいきるのです!
救護室の存在が海で遊ぶものの甘えになっている、救護される安心感が人を油断させるんだ!
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この海岸ではまだだが、海では何人も人が亡くなっている。
ここに来ているうちの何人がそのリスクを覚悟しているのか?
救護所から突き放すことで自己が減らせるのなら、私は鬼にだってなる!

誰よりもこの海の平和を望んでいるだけだ、と言い切る白椙。
その言葉にイカ娘は感銘を受け、こやつ本当は良い奴じゃなイカ!と評価を見直すのですが……
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クーラーの効いた部屋で、テレビを見てのんびり過ごしながらも、早くパトロールして来いと命じてくる白椙を見て……悟郎たちはどうしても納得できないものを感じてしまうのでした……

というわけで、救護室の白椙が本格的に活躍を始める本作。
この後も彼女の意外な一面を見せてくれるお話などもありまして。
イカ娘を慕うでもなく、敵視するでもない独自の立ち位置と正確のキャラと言うこともあり、今後の更なる活躍に期待できそうです!
この他のお話ではもちろんいつものレギュラーキャラたちの活躍も見られます。
最近徐々にその正体が明らかになってきた(?)鮎美の新たなる一面が見られるお話、
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例の3バカがいつものように凄いけどすごくない発明を披露するエピソード、そして栄子が長年連れ添った人生のパートナーを失ってしまう物語……
いつものように、平和でのんびりと楽しいお話が楽しめるのです!!

安心安全のクオリティでお送りする、「侵略!イカ娘」第14巻は全国書店にて発売中です!!
日常モノならではのいい意味でのマンネリズムが楽しい本作。
オリジナルアニメDVD同梱版も同時発売。
今でも普通に入手可能みたいですので、こちらの方を選ぶのもありではないでしょうか!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!