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本日紹介いたしますのはこちら、「真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍」第2巻です。
作者は田畑由秋、余湖結輝の両先生。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行、チャンピオンREDにて連載されています。

さて、ゴードンヘルを撃破してようやく平和に戻ったかに思えた世界に再び襲い掛かった恐怖。
暗黒大将軍率いるミケーネ帝国の戦闘獣が押し寄せてきたのです。
戦闘獣はマジンガーZを渡せと迫ってきます。
もちろん受け入れるわけにも行かず、戦いを挑む甲児たち。
ですが戦闘獣は、最硬の金属と言える超合金Zすらもドロドロに溶かしてしまう武装を備えていまして。
甲児が前作のようなサイボーグの体ではなく、生身の体になっていることもあり、マジンガーZも甲児も1回の戦いであまりにも大きいダメージを負ってしまったのでした。

別の時間軸の世界からやってきたと言う甲児の父、剣造から24時間マジンガーZを出撃させずに耐えるよう命ぜられます。
そうすれば、剣造の持っている切り札を切ることができる、と。
甲児たちは急いで光子力研究所に戻り、弓教授にそのことを打ち明けました。
ですが1体1体が恐ろしい攻撃能力と残忍さを持つ戦闘獣が、大量に押し寄せてきているわけで。
頼みの綱は、あのゴードンヘルの攻撃にも超時間耐えて見せた真光子力バリア。
24時間くらいなら、耐えてくれると信じたいところなのですが……
そのバリアを見てみると、にわかには信じ難い光景が拡がっているではないですか!
戦闘獣がバリアに押し付けているカプセル。
その中には、人がはいっていました。
それも……甲児たちの大切な仲間のひとりである、もりもり博士が!!
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卑劣で残忍な戦闘獣は、バリアを解除しなければもりもり博士が焼け死ぬぞ、と迫ってきたのです!
甲児はもりもり博士を犠牲にはできないと、バリアの解除とマジンガーでの出撃を進言。
ですがそれを制したのは、他ならぬもりもり博士でした!
私はどうなってもいい、マジンガーを出撃させたら、こいつらの思う壺だ。
……目前に迫る死を前にしてなお、そういいきってみせるもりもり博士。
この思いを無駄にして、バリアを解除することなどできるはずもありません。
甲児たちが立ち尽くす前で、もりもり博士はその体を焼き尽くしていくのでした……
しかし戦闘獣の残忍ぶりはこんなものではなかったのです。
我々にとって光子力バリアなど何の意味も持たない、と言い出したかと思うと、戦闘獣は目から怪光線を発射して……
超合金Zを破壊できる我々にとって、こんなバリアを破ることなど造作もない、と実にあっけなく光子力バリアを破壊!!
……そう、彼らにとってもりもり博士の処刑など、挑発のひとつに過ぎなかったのです!!

戦闘獣はいっせいに光子力研究所に襲い掛かってきます。
超合金Zをも溶かす溶解液は容赦なく降り注ぎ、最深部に退避する間にも犠牲者は出て行きます。
その毒牙にかかったのは、多くの研究者と……せわし博士。
もうこうなってはマジンガーZを出撃させるしかない!
たまりかねた甲児は再び出撃を進言するのですが、これ以上マジンガーZがダメージを受ければ、いつ魔神化が進んでも進んでもおかしくないわけで。
そうなればどちらにしろ人類は滅亡。
甲児は魔神化しない可能性に賭けようと考えているようですが……
そこでボスが甲児の腹に強烈な一発をお見舞いしました。
重傷を負っている甲児はこれにより昏倒。
少々手荒いですが、これによって甲児をとめることが出来たのです。
とはいえ、このままでは24時間耐えることなど到底不可能ではどうするのかと言えば……
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残った弓教授たち研究員が防御を固め、そしてボスたちがボスボロットで、さやかがアルテミスAで出撃し、24時間を耐え切るのみ!!
マジンガーすらたやすく打ち砕いた相手に、さやかたちだけで太刀打ちできるのでしょうか……?
ですが、やらなければならないのです!

甲児が目を覚ましたとき、それから半日が経っていました。
戦績はとても喜べるものではありません。
地上では、以前の決戦で尽力してくれた駄ェ門やけっこう仮面達が中心となってゲリラ作戦を繰り広げたものの、反撃を受けて消息不明に。
そして光子力研究所は……完全に崩壊。
いまやこの甲児たちのいる地下に向かい、一層、また一層と迫ってきているところだと言うのです。
のっそり博士たちもその命を散らして行き、もはや敵はすぐそこまで迫っている。
この状況で残っているのは……第7層に陣取る、さやかとボス達。
ですが、ついにそこにも戦闘獣はやって来てしまいました。
いよいよさやかもその命をかけた戦いに挑まなければならない。
そう思われたその時、突然弓教授からさやかに通信が入ります。
残念だがお前の花嫁姿は見られないようだ。
少し早いが、私の結婚祝いを受け取ってくれ。
その通信を終えるとともに、弓教授は手元のスイッチを押しました。
同時に当たりは凄まじい爆炎に包まれます。
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今まさにさやかたちに襲いかかろうとしていた戦闘獣と……弓教授を飲み込んで。
弓教授の命をかけた、最期の攻撃。
その攻撃を受けた戦闘獣は
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わずかなダメージを受けただけに過ぎませんでした……
目前に迫る戦闘獣。
さやかは、ボスは覚悟を決めて戦いに挑みます。
絶対に倒さなければならない父親の仇、と怒りを燃やすさやか。
自分達のようなキャラが死ぬわけが無い、と空元気を振り絞って突貫するボス達……
確かに間近にまで迫る崩壊の足音。
この状況では、やはり甲児をとめることなどできません。
ミネルバを説き伏せ、甲児もまた出撃するのでした……
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というわけで、本作でも壮絶な展開が始まりました。
前巻でもすでにマジンガーと甲児がボロボロにされると言うショッキングな描写はありましたが、本巻でそれがさらに加速!
前述したとおり、三博士や弓教授と言ったレギュラー描くのキャラクターも容赦なくその命を奪われていくのです!
さらにこの後も犠牲者が。
あまりにもハードな展開で話題を読んだ前作をさらに超えていく、容赦のない展開が繰り広げられます!!
そしてついにこの後、剣造の切り札が登場。
あの偉大な勇者が満を辞して出撃するのです!!
彼の登場が、あまりにもシビアで、あまりにも悲痛な展開を一気に逆転させてくれることになるのでしょうか?
迫り来る絶望、凄絶な戦い、刻まれていく傷。
ただひたすらに加速していく物語からもう目が離せませんよ!!

絶望に勇者が降り立つ、「真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍」第2巻は全国書店にて好評発売中です!
前作を上回る悲劇と激闘が待つ本作。
偉大な勇者がもたらすのは希望なのか、それとも……?
暗黒大将軍のさらに上の存在も示唆されており、物語は過熱する一方です!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!