bbb0
本日紹介いたしますのはこちら、「バチバチBURST(バースト)」第6巻です。
作者は佐藤タカヒロ先生。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

さて、自分の思うように物事がすすまず、フラストレーションを溜めていた常松。
王虎を粉砕し、今場所の主役と周囲の注目を掻っ攫おうとしたものの、逆に跳ね返されてしまうのです。
一方、ありとあらゆる卑劣な手段を使う外道、大鵠もまた暗躍していました。
場所を引っ掻き回すため、わざと呼吸を合わせずに突っかけて天雷の右まぶたを負傷させます。
さらにその卑劣な手段を受けて逆に闘志を燃え上がらせた天雷を小ばかにするように、自ら転んで不完全燃焼に終わらせると言う非道を働いたのでした!
そんな中おこなわれる、王虎VS天雷。
その勝負の行方は!?

実質の幕下優勝決定戦とも囁かれている、王虎と天雷の取り組み。
全勝同士というだけではなく、実力も幕内の中で抜けるものを持っています。
組ませなければ技で王虎、がっぷりと組んだら力で天雷か?
そんな予想も飛び交う中、二人の取り組みは始まります!!

立会い、真っ向からぶつかり合う二人!!
bbb1
小細工無しのぶつかりあいならば、やはり天雷の方に分がありました。
たまらずのけぞってしまう王虎。!
チャンスを逃さず、天籟はさらに右のカチ上げを見舞います!
あの王虎が、圧倒されている!?
その身で王虎の力を体感している常松は驚くばかり。
ですが本当に驚くのはこれからだったのです!
ぐらついて沈んだ、と周囲の誰もが思っていた王虎は、そのまま身を低くして頭から天雷へぶつかっていき、追い討ちとばかりに仕掛けてきた天雷をとめて見せます。
そして力任せに天雷を押し込み、体勢を崩したのです!
力も成長している!?
王虎の飽くなき強さへの渇望に息を呑む周囲。
ですが王虎にとってその強引な押しは布石に過ぎません!
すかさず左へ回り込み、天雷の右腕をキャッチ!
bbb2
必殺の小手投げを仕掛けたのです!!
が、王虎の力も並で無いことは皆の知るところ。
こちらも力で、きめられかけた右腕を引き抜き、逆に王虎の左腕を取ったのです!!
王虎は即座に天雷の懐に入り、右手で前回しを掴みました!!
力と技術の、真っ向からのぶつかり合い。
意外なくらいの正々堂々とした相撲を繰り広げる王虎。
本来喜ばしいことのはずですが、今までの今場所で張り巡らせてきた黒い企みを考えると、事情をよく知る同期の田上あたりにはとても信じることができず……
しかし、そんな正々堂々とした天雷に対し、憎々しげに「負ける」と言い切ってみせたのは大鵠でした。
自分がわざわざ優勝のお膳立てをしてやったのに、それを使わないなんて。
所詮王虎も、負傷した目の死角を狙わないのが美徳だなんて言うカスだったんだ。
そんなとても感心できないことをのたまう大鵠ではありますが、仮にも関取まで上り詰めた男です。
その大鵠が、土俵上で天雷と見合った上でわかったと言うのです。
bbb3
間違いなく、天雷が勝つ、と!!

この他にも注目の力士が続々と土俵に上がります。
一敗は喫したものの、これから歩む華々しい相撲人生の中での、たかだか一敗。
これから勝ち星を積み上げていけばいい。
自分の人生に不満と怒りを感じ、抱え込み続けてきた常松の、逆転をかけた次なる相手は……石川!
最近めっきり影が薄くなり、にぎやかし役も板についてきてしまっている石川ですが、その実力は決して低くありません!
回転が速い上に、威力も充分な張り手を持つ石川を相手に、常松は下調べも充分に行い、準備万端で取り組みに挑むのですが……?
bbb4

そして、王虎には敗れてしまったものの、その後新たなものを掴みつつある鯉太郎。
鯉太郎の相手はあろうことか、
bbb5
大鵠です!!
非道の粛清、これから関取に駆け上がるための試金石として、兄弟子の教えを実践するため。
鯉太郎はまたも負けられない相手と戦うことになるのです!!

そういえば、まだ他にも幕下に全勝力士がいました。
覚醒を果たして以来、まだ間の抜けたところは健在ではあるものの、恵まれた体から繰り出す張り手の威力は絶大な……白水が!!
bbb6
ギャグ要素担当のキャラではありますが序二段では鯉太郎との決定戦を制し、序二段優勝を果たしたこともあるかくれた実力者。
今巻の時点で絞られてきている幕下の優勝戦線に、まだまだ波乱の予感が用意されているのです!!

というわけで、五月場所もクライマックスに差し掛かった今巻。
様々な力士達の、「勝ちたい」と言う純粋な気持ちのぶつかりあいが描かれています!
王虎のような歪に強さへの追求のみを続けるような存在もいれば、ただ前を向いて腕を磨こうとする鯉太郎や天雷のような者もいます。
そんな形は違えども、土俵への重いだけは共通した物達がぶつかり合うのですから、その戦いはやはり根幹も見所満載のド迫力!!
鬼気迫る気迫、息を呑む攻防、予想外の決着。
それらが読者を引き込むことでしょう!!
そんな中で異色の存在である大鵠。
本作の絶対的なヒールである彼、今度こそ完膚なきまでに叩きのめさなければ仕方ないはず!!
鯉太郎はにっくき豚フグをどう料理するのか?
そこも注目ですね!!

注目の取り組みが連続する、「バチバチBURST」第6巻は全国書店にて発売中です!!
王虎VS天雷、常松VS石川、そして鯉太郎VS大鵠と、どれをとっても見ごたえある顔合わせが楽しめる今巻。
白熱する幕下戦線、栄光を手にするのは……!?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!