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本日紹介いたしますのはこちら、「ダーウィンズゲーム」第2巻です。
作者はFLIPFLOPs先生。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、別冊少年チャンピオンにて連載されています。

さて、命をかけたバトルゲーム、ダーウィンズゲームに巻き込まれてしまったカナメ。
彼の機転、そして幸運もあり、事情がわからないカナメに襲い掛かってきた謎のパンダ男は撃退することができました。
ですがそんな彼に同じダーウィンズゲームの参加者、シュカから会わないかという連絡が入り……

指定された場所は、夜の工場でした。
相手がどんな人物なのかもわからない状況では、本音を言えば人気の無いところで会うのは避けたいところ。
ですがとにかく今は情報がほしいところ。
硬く閉ざされた門には「怖がらず中に入ってきて」という文面が、ハートマークとにゃんこのイラストつきで張られておりまして。
拒むこともできず、カナメは中に入っていくのでした。

張り紙に誘導されるまま、薄暗い大部屋に入っていくカナメ。
俺に戦う気は無いから攻撃しないでくれ、と気休め程度の言葉を口にしながら歩いていくと、やがてそのあたりでとまってと言う声を投げかけられました。
どこから聞こえてくるのかは室内で反響する音のせいでよくわかりませんが、シュカがどうやらアバターどおり女性であるということだけは推測できました。
姿を見せてくれないか?と頼んでみると、奇妙な金属音とともにシュカはその姿を現したのです。
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意外なことにシュカは、ゴスロリチックな服で身を固めた美少女でした!
予想とは大きく違い、アバターに近い華奢な美少女だったことに驚くカナメですが、今はそれどころではありません。
ダーウィンズゲームについて教えてくれ、と質問するのです。
シュカはせっかくここまできてくれたことだし、とひとつだけ無条件で質問に答えてくれると言い出しました。
とりあえずひとつか、と考え抜いた結果、この質問をぶつけることに。
俺は巻き込まれただけで、参加する気なんてなかったんだ。
どうすればこのゲームをやめられる?
ですがシュカはあっけらかんと言うのです。
このゲームにやめるとかの機能は無いよ。
どうしても辞めたいなら死んでみるとか?と!!
それならこれからどうすればいいんだ?
何もしなくたって敵は勝手に襲ってくる、俺はこんなゲームで殺されるのはゴメンだ!
そう思いの丈をぶつけるカナメですが、主かはまたもショッキングな言葉を笑顔で投げかけてくるのです。
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勝てば、殺せば、あなたは生き残る。難しくないでしょ?

ゲームからのドロップアウトはできなさそうだ、と言うことはよくわかりました。
そこでカナメは、向こうから教われないようにする方法とかは無いのか?と次の質問をします。
ですがシュカは、これ以上教えるにはカナメが信頼できる人物かどうか確かめてからだと言うのです。
その信頼を勝ち取るための方法は、カナメの「異能(シギル)」を教える、ということ。
ですがカナメにはそのシギルというのがぴんとこないのです。
ダーウィンズゲームをはじめるときに、蛇に咬まれたはず。
シギルは蛇が与えた「進化」なのだ、というシュカ。
そのシギルは誰に教わらなくても、呼吸のように自然とできるはずなのだと言うのですが……
どうもまだ要にはその自覚が無いようです。
本来、ダーウィンズゲームのプロフィール画面に与えられたシギルが記載されているらしいのですが、カナメのその欄には「エラー:解析不能」と表示されていまして。
そんな事例をシュカは聞いた事が無く、カナメに対しての警戒心を強めていきます。
仮にそれが本当だとしても、シギルがわからなければ信用できないと言う点は変わらない。
確かにもともと殺しあうゲームだけに、能力も知らずに接近した瞬間にやられてしまうと言う危険性もステ切れません。
闘う気は無いと言うのなら、かばんの中身に凶器が無いか確認させてくれ。
武器がなかったら今回は見逃してあげる、とシュカは言うのですが……
カナメのかばんの中には、様々無いアイテムが詰め込まれていたのです。
なにせヘタをすればころされるゲーム。
準備はできるカギリして行きたいと言うのも当然ですから!
ドライバーやスパナのような何かに使えるかもしれない工具に、カッターやテープなどの何かと便利な道具、そして万一に備えての護身具!
本当は念のために、ダーウィンズゲームの「ガチャ」で当てた拳銃ももって行きたいところですが、街にはダーウィンズゲームの犠牲者が多くでているせいで警察がウロウロしていまして。
拳銃を持ち歩くのはあまりにも危険すぎる、と断念しました。
代わりに大枚はたいて護身具を購入して持ってきたのです……

もし武器の類がはいってたらどうする?と構えながら尋ねてみると、シュカは冷たく言い放つのです。
うん決めた、やっぱりここで殺す。
ダーウィンズゲームの対戦開始の合図が鳴り響きました。
そして主かは右手に持っていた鎖のようなものを振るうのですが、その何かが飛んでくるよりも先にカナメの護身具が炸裂しました!!
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強烈な閃光を放つ、フラッシュライトです!!
シュカはたまらず顔を抑え、うずくまりました。
この決定的な隙に、カナメはダッシュで逃走!!
出口はひとつ、そこから逃げ出して乗ってきた原付で脱出する!!
ですがこの空間は完全にシュカの手のひらの上でした!
シュカが手元にあったボタンを押すと、唯一の出口がゆっくりと閉じ始め……
慌ててそこに駆け込もうとしたのですが、その瞬間カナメは気が付きました。
唯一の逃げ道。
ということは、この位置だけは目が見えなくても特定できる!!
その一瞬のひらめきのおかげで、
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カナメは襲い掛かってきた鎖をよけることが出来たのです!!
その鎖は小型なものの、威力は鉄の扉をへこませるほどのもの!
おまけにシュカのシギルの力なのか、その鎖は彼女の思うように自在に動くようで。
加えて工場には電気が付けられてしまい、フラッシュライトも今まで程の効果はなくなってしまいます。
逃げ回るカナメ、追いかけるシュカ。
扉は施錠されている上、どれも鉄製。
もう戦うしかないのか、と3万円も払って購入したスタンガンを取り出すのですが、取り出した瞬間にシュカの鎖で奪われてしまい、破壊されてしまったのです。
これでお終いなのか、そうならちょっと期待はずれかもにゃ。
そう言って、とどめの一撃を放つシュカ。
その攻撃をかわそうと走りながら、カナメは思います。
納得いかねえ、ふざけるんじゃねえ。
この糞ゲーを仕組んだやつに一発入れなきゃ気がすまねえ、けど俺にはもう武器のひとつも無いんだ。
そんな自分の言葉に、カナメはたまらず自分でツッコミを入れてしまいました。
それじゃあまるで、武器さえあればまだやれるって言ってるみたいだな。
俺ってこんなに諦めが悪かったっけ……?
そんな弱気な自分に喝を入れるように、カナメは心の中で叫ぶのです。
そうだよクソッタレ!
武器がこの手にあればまだやれるって言ってるんだよ!!
……その瞬間のことです。
カナメの何も握られていない右手に何かの力が発生し、一瞬のうちに
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拳銃が握られていたのです!!
この拳銃は、カナメがおいてきたあの拳銃……?
これがカナメのシギルなのでしょうか?
そしてこの力で、シュカを倒すことができるのでしょうか!?

というわけで、ダーウィンズゲームの第2戦が始まってしまった今巻。
ダーウィンズゲーム自体の謎はまだまだあかされてはおりませんが、この後このゲームの様々なルールは明らかになっていきます。
そこでカナメはなんにせよ戦わなければいずれやられてしまうだけだと言うことに気がつかされるのです。
そしてなんだかいろいろありまして、カナメはシュカと
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ただならぬ関係に!?
どうやらシュカが本作のヒロインの座におさまっちゃうようです!!

そして肝心のダーウィンズゲームは、ゲームらしく「イベント」が催されることに。
ただでさえ経験が浅いのに、今までとは違った状況で戦いを強いられるカナメ。
ここでどうやらカナメは否応無しにさまざまなプレイヤーと遭遇することになりそうで。
その中にはおそらく、危険な匂いを漂わせる大物もいそう!!
一層激しく、険しくなるであろう生存への未知。
ダーウィンズゲームの謎に加え、目前に迫る危機からも目が離せませんね!!

生死をかけたソーシャルゲーム、「ダーウィンズゲーム」第2巻は全国書店にて発売中です!
ヒロインも登場し、とりあえずのボスとなりそうな存在も登場する今巻。
新シリーズも死の危険漂う危険なものとなりそうですし、先がますます楽しみです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!