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本日紹介いたしますのはこちら、「七つの大罪」第5巻です。
作者は鈴木央先生。
講談社さんの講談社コミックスマガジンKCより刊行、週刊少年マガジンにて連載されています。

さて、七つの大罪の仲間と、彼らがその真の力を発揮するための武器、「神器」を探す旅を続けるメリオダスたち。
七つの大罪に引けをとらない、異常なまでの力を持つ聖騎士達がおそいかかってくる道中、早いうちに仲間を集めたいところですが……?

そんなあるとき、商人の町「バイゼル」で大きな古物市が行われると言う噂を聞きました。
ガラクタから武器、宝石、果てはどこぞの王家の宝冠まで出回ったことがあると言うその古物市に、「誰にも扱えない武器」が出品されている、と言う話で。
誰にも扱えない、ということは……事実上七つの大罪専用武器である、「神器」である可能性が高いといえましょう!
皆で古物市へ……といいたいところですが、以前巨人族が暴れたことがあるらしく、古物市に巨人は立ち入り禁止な上、目立って目立ってしょうがないディアンヌを連れて行くことはできません。
話し合いの結果、先日すっかり仲良しになったエリザベスとディアンヌでお留守番をすることにしたのでした。

メリオダス、バン、キング、そしてホークでやってきた古物市。
大勢の人がごった返し、その大勢の人に負けないくらいの数が用意されている雑多な商品……
これは目的のものを探すのは難しそうだ、と頭を掻いていますと、小柄な酔っ払いのおじいさんが声をかけてきました。
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商人じゃなさそうだが、例のアレの参加者か?と。
そしてメリオダスから事情を聞くと、そのおじいさんはその「誰にも扱えない武器」が価値のあるものなら、例のアレに出ているのではないか?と高台の方を指差すのです。

そこに行ってみると、古物市の名物企画らしい「喧嘩祭り」が行われようとしています。
武器を使わず、素手で戦う。
たったそれだけのルールで行われる、シンプルなお祭り企画のようです。
キングは野蛮だなぁとそこから離れたがるのですが……メリオダスとバンにとって、そういったシンプルなどつき合いというのは大好物!!
商品を確認する以前にもう参加する気まんまんになってしまうのです!!
あきれ果てるキングですが、その商品は幸か不幸か、探している神器そのものでした。
20メートルはあろうかという大きさで、鋼以上の強度を持ちながら重さは1トンほどしかないと言う戦鎚。
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それは、ディアンヌの神器「ギデオン」に他なりません!!
こうなればもはやメリオダスとバンをとめる理由はないわけで。
キングもそう言う野蛮なのはいやだと拒否するのですが……もって帰ればディアンヌが喜ぶだろう、と言う言葉を聞いて態度を変えます。
なにせキングはディアンヌにベタぼれですから、彼女が自分に「ありがとう」とにこやかにいってくれることを考えただけで……ゼロだったやる気がマックスを振り切ってしまうのです!!

はっきり言えば、七つの大罪がこういった大会にでればもう優勝は当たり前のこと。
バンとメリオダス、あとキングあたりで優勝を争うことになる……といいたいところなのですが、思いがけ無い強敵の影がちらほらと見え始めました。
黒いシルクハットにマントを羽織った小柄な女性ながら、すばやい身のこなしと尋常ならざる力を持った人物、マトローナ。
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エリザベスの姉であるベロニカの従者の聖騎士、グリアモールとハウザー。
この3人に加え、先ほどこの大会のことを教えてくれたおじいさん、ケインも参加!
このケインも飄々とした佇まいの裏に、何か隠している予感がします!!
そんな気になる4人に、メリオダス、バン、キング。
そしておまけに過去三度優勝したと言う某天下一を決める大会のチャパ王臭が凄い図体の大きい男タイズーの8人が決勝トーナメントに出場を決めたのです。
組み合わせは、第1試合が謎の少女マトローナVS聖騎士グリアモール。
第2試合が聖騎士ハウザーVSタイズー。
第3試合がケインVSキング。
……ということは、第4試合は……
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メリオダスVSバン!!
なんと第1回戦で七つの大罪同士が、それもバトル大好きっ子同士が激突してしまうとは!!
神器の行方も気になるところですが、まずこの大会の会場は大丈夫なんでしょうか……?

そんな不安とともに始まった第1試合。
決勝大会と言うこともありまして、予選では見過ごされてきたマトローナのマントに注意が入りました。
素手での戦いと言うことで、そのマントのような武器が隠せる衣服は禁止、と言うことのようです。
マトローナは少しためらった後、マントを脱ぎ捨てます。
するとどうでしょう。
中から出て来た彼女の衣服は、
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メリオダスの営む「豚の帽子亭」の制服ではないですか!!
しかも今あの制服を着ることのできる人物といえば、エリザベスしか思い当たりません!
くわえてその首には、ベロニカがエリザベスに渡したペンダントが光っていて……?
マトローナはエリザベスなのでしょうか?
ですがそれではあの並ではない身のこなしと力は一体?
謎が深まる中、戦いは始まってしまいます!!

と言うことで、急遽格闘大会が始まった今巻。
寄り道といえば寄り道ですが、鈴木先生らしいテンポのよい展開で物語は進み、今巻のうちに1回戦は全て決着!
早速準決勝が始まるのです!
気になるマトローナの正体、聖騎士の実力、そしてメリオダスとバンのド迫力の激戦の全てが明かされることに。
さらにマガジンスペシャルに掲載された外伝まで収録されていまして、ボリューム満点の内容となっております!!
実は今回のシリーズで一番のキーマンなかおりのするケイン等も控えておりますし、ベロニカも自分の側近案で送り込んでいるのですからおめおめ引き下がることは無いはず。
波乱の予感もビンビン控えております!!

聖騎士と七つの大罪の肉弾戦、「七つの大罪」第5巻は全国書店にて発売中です!!
激しいバトルがたっぷりの本作。
次巻では物語がさらに動きそうですし、ますます本作から目が離せませんね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!