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本日紹介いたしますのはこちら、「トリコ」第27巻です。
作者は島袋光年先生。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

さて、世界待望の祭典はずが、激闘の渦中へと変わってしまったクッキングフェス会場。
美食會とIGO・料理人・美食家連合軍が激突を続ける中、とうとう直接ぶつかり合うことになったトリコとスタージュン!
因縁の戦い、その結末は!?

技と言う技を放ったものの、スタージュンには及ばないかと思われたトリコ。
ですがそこでトリコは究極の奥義だという「アルティメットルーティーン」なる技を繰り出そうとしました。
トリコが構えのようなものを見せた瞬間のこと。
小松の目にまで、それは確かに見えたのです。
大きな皿の上に「食われるもの」として乗せられた状態の、スタージュンの姿が……!!
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アルティメットルーティーン。
それは、あの滝丸が使うプリショットルーティーンの上位版とも言える、技野完成度を上げるために必要不可欠な精神力を高めるための技術です。
トリコが教えを乞うたのは、滝丸の師にして昔からの親友、愛丸。
どうしても護りたいヤツがいるからだ、というトリコ、小松の為にできることは全てしようと思ったのでしょう。
その真摯な想いを感じ取ったのであろう愛丸は、早速その究極のルーティーンを披露してくれるのです。
直立不動のまま、それらしいモーションを見せない愛丸……ですが、そう思った瞬間のこと。
トリコの脳裏によぎったのは、瞬く間にその身を焼かれ、ズタズタにされてしまう自分の姿だったのです!!
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咄嗟に大きく距離を離すトリコ!
その異様な気配に、周囲に居合わせた獣たちは慌ててその場を飛び去って行ってしまいます。
今のは、幻覚か何かなのか?
全身にびっしょりと汗をかきながら、愛丸にそう尋ねるのですが……愛丸はキッパリと言い切るのです。
現実だ、逃げなければ実際にそうなっていた、と!!
確かにあたりから逃げてしまった動物達の反応からしても、その言葉、あながち嘘というわけでも無さそうです。
いまのが究極のルーティーンなのでしょうか?
それにしては愛丸のプリショットルーティーンのような動きはとっていなかったように見えますが……?

なにやらぐったりとしている愛丸は、一休みしてからトリコに解説をしてくれました。
ルーティーンというのは、もともと決まりきった動き、を意味している。
それは技が成功するイメージを固めるための動作で、動きの中で雑念を排除し、成功するイメージのみを搾り取る……
要するに技の成功率をあげるのがルーティーンなのですが、今見せてくれた「結果」が技のポテンシャルを大きく超えているのは何故なのでしょう。
仮に今見せようとしていた技がその威力を秘めていたとしても、それを引き出すルーティーンならばそれなりの時間と高度な動きが必要ではないだろうか?
それなのに、そもそもルーティーンをしてなかったじゃないか。
そんな疑問を投げかけるトリコですが、愛丸は真剣な表情で言うのです。
じっくりと時間をかけて、ルーティーンをした、と。
その真剣な面持ちと、今見せ付けてくれた確かな「結果」。
トリコは次第にその言葉は信じ始め、単純に自分が見逃していただけなのではないか?と思うようになって行くのですが……
そこで愛丸は一転、やっぱいるティーンをしていない、勘違いだ、と言い出すではないですか!!
一瞬本当にしたと思い込んじまったじゃねえか、と脱力するトリコ。
ですが、それこそが愛丸のルーティーンのからくりだったのです。
究極のルーティーンは……「思い込み」。
ナニが起きても動じない「集中力」、一分の隙も無い「自信」、自己暗示にも似た圧倒的な「思い込み」!
相手が誰だろうが、「必ず勝てる」ではない、「もうすでに勝っている」と信じろ!
ゆるぎない勝利のリズム、「勝つイメージ」こそが究極の……アルティメットルーティーン!!
そのアルティメットルーティーンを物にしてはなったトリコの一撃は、今までとは格段に違う威力を持っていて。
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あのスタージュンに、確実なダメージを与えたのです!!

ですがやはりスタージュンに決定打を与えるには至りません。
スタージュンは言うのです。
やっと気持ちが私に「追いついた」、これで精神的には五分。
まともな戦いができそうだな、と!!
対するトリコも負けてはいませんでした。
そのセリフもイメージどおりだ、と言ってのけるトリコ!!
両雄の決戦は、ここからが本番です!!

アルティメットルーティーンを使用しだしたトリコは、まさに本領を発揮!!
フォークを束ねて打ち出す新必殺技、フォーク釘パンチを発射!!
しかも難なくそれを避けようとしたスタージュンに対応し、その軌道を曲げて追尾させて見せたのです!!
スタージュンは咄嗟に手のひらに炎を発生させる「火盾」でそのフォークを溶解させ防御。
トリコの放つフォークは、本物の鉄と同じ硬度と沸点を持っています。
その火力は2800度を優に超える、ということなのでしょう。
その高温度を放つ力、十二分に警戒はしなければならないでしょう。
しかし次の攻撃は、その炎といえど消し去ることができるのか……?
気づけばスタージュンの回りには
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無数のフォークとナイフが取り囲むイメージが出来上がっていたのです!!
そのイメージどおりに、全方位からスタージュンに襲い掛かるフォークとナイフ!!
ところがその攻撃は……
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スタージュンの炎を纏う剣によって全て消し去られてしまうではありませんか!!
「バーナーナイフ」。
料理人でもあるスタージュンの、切ると焼くを同時に行えると言う特殊調理用包丁。
人に使うのは初めてだと言うこの包丁を使用して初めて、スタージュンは「闘う」と言う行為をおこなうことを意味するのです!!
ようやく追いついたと思えば、また新たなる「底」を見せるスタージュン。
まさしく死闘と呼ぶにふさわしい戦いとなるこの決戦、勝敗は……!?

というわけで、本作史上最大の熱戦となるトリコVSスタージュンを収録した今巻。
二人の戦いは想像を超えるあまりにも激しいものに!!
新必殺技、進化した技、予想だにしなかった能力の片鱗。
それらが次々夜垣間見せられる戦いに、手に汗握ってしまうことは必至です!!

そんな激闘がたっぷりと描かれているだけではなく、物語は更なる進展も見せるのです。
今までその影しか見せることのなかった、数々の出来事を巻き起こした黒幕、ジョア。
IGOでも美食會でも無い謎多き組織、NEOを統べる……と思われるこの人物が、ある目的のためにここにやってくることに!!
その目的は謎と言うほかないものの、今巻ではいよいよ表舞台に登場!
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今までヴェールに包まれていたその素顔がついに明かされるときが来たのです!!

繰り広げられる激戦、明かされ始める新勢力の正体。
その激動の中でついにあの男まで動き出して……
激しいバトルに加え、物語もまた大きな進展を見せる本作、見逃せない内容となっていますよ!!

激突する二頭の猛獣、「トリコ」第27巻は全国書店にて発売中です!!
目の離せないバトルにドラマが用意されている今巻。
息詰まる大決戦、最後に笑うのは誰なのか!?
緊張の一戦をご堪能ください!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!