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本日紹介いたしますのはこちら、「死神様と4人の彼女」第1巻です。
作者は原作が巣山真先生、作画がCHuN(Friendry Land)先生。
スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスJOKERより刊行、月刊ガンガンJOKERにて連載されています。


CHuN(Friendry Land)(チュン《フレンドリーランド》)先生は、08年にデビューした台湾の漫画家さん。
といっても台湾でデビューして日本で漫画を描き始めたわけではなく、日本の出版社に投稿して日本でデビューしたという珍しい経歴を持っていらっしゃいます!
巣山先生はどうやら本作がデビューらしい、新鋭の原作者さんのようです。

さて、本作はいうなればハーレムモノのラブコメです。
男性主人公が大勢の女性囲まれてキャッキャウフフする、という構成といえば構成なのですが、そう簡単にはすまないある事情がポイントとなっている作品なのです!

水無口薫、中学二年生。
決してハンサムというわけではなく、運動も勉強もダメと言うとりえも無いうだつの挙がらない電子です。
そんな彼の趣味は少女漫画を読むこと。
いつでも一人で少女漫画を呼んでいることもあり、クラスのみんなからは「オカマ」などと呼ばれている始末。
その思想も、純愛系少女漫画のような運命的で刺激的な出会いを果たし、そのお相手一人との純愛をつらぬくべきだ!という昨今では少女にすら珍しいもので……
それでも日常生活では友達も恋人もおらず、部活動すらしていない自分はひょっとしてリア充ではない、「非リア」なのではないか!?と自覚しております。
といっても、だからと言って死ぬわけじゃないし、とどうこうしようと言うつもりもないのですが。

そんなある日の下校時。
彼の元に突然、全然知らない女の子がよってきて話しかけてきたのです。
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なにやらリア充なのかどうなのか、と尋ねてきているようなのですが、今まで体験したことの無いくらい近い距離によってきて話しかけるその女の子に、薫はドギマギ。
思わず何も応えず家に逃げ帰ってしまうのです。
女子と近寄っただけでこの緊張では、純愛なんて夢のまた夢だとぼやきながら家に入る薫。
するとどうでしょう。
先ほどの女の子が、すでに家の中にいるではないですか!!
彼女はなにやら薫の名前を知っているようですし、覚えていないだけですでに知り合っている人物なのでしょうか。
考えても思い当たる節はとんと見当たりませんが、その間も彼女はガンガン話しかけてきます。
で、改めて聞いてみますと、やっぱり彼女は薫がリア充なのかどうかを聞いてきている様子。
嘘をついても仕方ありませんし、カオルはどちらかといえば非リアかな……と答えますと、彼女はどんな風に非リアなのか!?と突っ込んで質問してきまして。
いろいろ聞いた結果、薫がどこに出しても恥ずかしくない完全なる非リアだと結論付けた彼女、なんだかとっても嬉しそう。
そうじゃないと自分が入り込めないから、というのです。
もしかしてこの女の子、自分に気があるんじゃないか?と期待に胸を膨らませる薫ですが、突然彼女はとんでもないことを言い出すではないですか!
薫さんが非リアだったら、
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私が殺しちゃっても構いませんよねえ?
気がついたときには、薫の原には深々と包丁がつきたてられていて……
激しい痛みと、朦朧としていく意識。
それは紛れもなくそこに「死」が迫ってきていることをあらわしています。
そこで彼女はついに正体を明かします。
彼女は……死神。
人間には「リア充」と「非リア」の2種類がいる。
「リア充」は人間社会の役に立つことも多いが、「非リア」早く煮立ちことが滅多に無い。
役に立つ「リア充」の進む道の確保のために、いらない「非リア」を排除しておこう。
それが死神の方針なんだ。
たやすくそう応える彼女……死神。
いよいよ薄れていく意識のなか、思わず薫は呟きます。
せめて、リア充に、なりたかった。
なる予定、これから先もしかしたら、あった、かも知れないのに。
といっても、虫の息だったせいもあり、実際声にでていたのは「リア充に」「なる予定」「あった」の部分だけ。
ですがそれを死神はそのまま「リア充になる予定あった」と言ったんだと勘違いしまして、あわてて今のナシ!と叫んだかと思うと、みるみるうちにその傷が消えていくどころか、血で汚れていた服まで元通りになっていくではないですか!
死神は対象の命を奪うために鎌に魂を吸わせるのだそうですが、その際に吸われている側は死ぬイメージを見るらしいそうで。
要するに今までのあれは幻覚に過ぎず、魂を吸うのをやめた結果その幻覚が消えただけとのこと。
なんにせよ命拾いをした薫ですが、これは「リア充になる予定の人を殺したらペナルティがある」という死神のルールゆえ。
つまり、薫がリア充になる予定なんて無いことがわかってしまったら、その場でアウト、ということになってしまいます!
死神からいつどういう風にリア充になる予定なのか、と詰め寄られた薫、思わず口からでまかせをはいてしまうのです。
今いい雰囲気になっている女の子が居て、明日告白しようと思ってたんだ、十中八九付き合うんじゃないか?と……
小学校4年生以来好きになった子すらいない薫にとって、ホラもいいところのその言葉。
ですが口に出してしまったからにはもう訂正はできません。
明日一日様子を見させてもらう、明日中にリア充になれなかったら観念してくださいね。
そういい残して死神は去っていくのでした。

薫は奇跡の発生に一縷の望みを欠け、ラブレターを出してみました。
後は結果を待つばかり、と指定した時間に、指定した場所で一人うなだれるのです。
時間はもう過ぎています。
それも納得、なにせ相手からすれば全然知りもしない男子からラブレターがいきなり渡されるわけですから、不審に思うのは当然でしょう!
きっと今頃は悪口のねたにでもされていて……
頭を抱えてそう思い悩んでいると……そこに一人の女子が姿を現したのです!
3年生の小早川ゆい。
なんと彼女は売り出し中の新人アイドルで、学園内での知名度は間違いなくトップ。
そんな彼女がわざわざやってきてくれただけでもうれしいことですが……
彼女はお手紙ありがとう、と言った後、普段接点ないよね?と続けます。
これはお断りの前置きだな、とぐんにゃりして聞いていますと、ゆいは
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付き合って知っていくのもありかなぁ、と言うではありませんか!!
まさかの告白成功!
アドレスの交換を行い、今日はいったん解散。
これで晴れて「リア充」だ!と喜ぶのです!!
……が。
この後まさかのことが起こってしまうのです。
ゆいと入れ代わるようにして現れた、同じクラスの美人学級委員長の海飼リサ。
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さらに入れ代わって現れた、典型的な金持ちお嬢様の一年生、大河原エミリ。
そして最後に、明るい性格の水泳部エース、沢渡あおい。
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あろうことか、校内で人気の女子たち合計4人からすべて、お付き合いOKのお返事とアドレスをいただいてしまったのです!!
こんな展開は予想していなかった薫!!
慌ててこのうち三人と分かれようかとも考えますが、そんなことをすればすぐにでも付き合ってといっておいてすぐに別れを持ちかけられてと言う噂が広まり、それが残しておいた一人の耳に伝わってしまう恐れがあります。
そうなれば当然、その残しておいた一人にも愛想をつかされてしまうことでしょう!
そして恋人を失えば再び「非リア」に戻り、その命を奪われてしまい……
残された道はただひとつ、死神が監視を続けると言う3ヶ月の間、この4股関係を何とか維持すること!!
同じ学校にいる女子達との4股をばれずに続けるなんて、どんなプレイボーイでも難しそうなミッションを、女子と近づくだけでどぎまぎしてしまう薫が続けなければならない……
生死をかけた4股、その行方は!?

というわけで、命懸けのラブコメの幕があける本作。
何とかもろもろの出来事をうまいこと切り抜けて4股を続けようとするわけですが、やっぱりそれは難しいわけで。
ただばれないようにするだけでも困難にもかかわらず、お付き合いしていく4人はそれぞれ強い個性を備えているのです。
今巻の中でその特徴がはっきりとわかるのはゆいとリサの二人だけですが、それだけでも十二分なくらい厄介そうな性格で。
残り二人もおそらく一筋縄ではいかない性格をしていることでしょうし、死と引き換えにするにはあまりにも難易度の高いミッションかもしれません!
さりげなく語られている、小4のときの初恋もこの後の物語に絡んでくることになるのか?
そのあたりにも注目して読んで生きたいところですね!!

生死をかけたラブコメ、「死神様と4人の彼女」第1巻は全国書店にて発売中です!!
まずは設定とキャラ紹介と言った感じの今巻。
このお話がどうやって完結していくのか?
バレて死亡、3ヶ月乗り切ってからの破局、と言う今の2択では無い決着にはなるであろうその結末が気になるところですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!