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本日紹介いたしますのはこちら、「バチバチBURST(バースト)」第7巻です。
作者は佐藤タカヒロ先生。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

さて、幕下の優勝戦線が加熱の一途を辿っている5月場所。
全勝を走る王虎が大本命ではあるものの、鯉太郎や石川、天雷と言った対抗馬が1敗ですぐ後ろを負っている上、大穴中の大穴、白水もいまだ全勝!
王虎の優勝確実、というにはまだ早そうです!!

鯉太郎は因縁深い相手、大鵠との取り組みに挑んでいました。
ですが大鵠は、空流部屋の力士をつぶすためなら手段を選ばない、外道中の外道。
手のひらに鉄板を仕込み、張り手の威力を倍増させて勝負に挑んできたのです!
その張り手を顔面に食らい、大量の鼻血を出してしまう鯉太郎。
ですがそんな心のこもっていない張り手は鯉太郎には通用しません。
苦痛の表情どころか笑みすら浮かべつつぶちかましで突っ込んでくる鯉太郎に、大鵠は激怒!!
笑うな!と叫びながら鯉太郎の顔面にどんどん張り手をぶち込んでいくのです!
ですがその咆哮は、
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鯉太郎のたったイッパツの張り手でとまることとなります。
鯉太郎の繰り出した張り手は、想像以上に重い力を秘めていました。
そしてそれ以上に、大鵠にトラウマを負わせた仁王の面影を宿していて……!!
思わず怯えて身をすくませる大鵠!
その隙を鯉太郎は見逃しません。
すかさず両手で前回しを取り、一気に寄るのです!!
が、大鵠もさすがは関取経験者、ここでただ寄り切られはしません。
仁王の幻を振り払うと体に力を込めなおし、俺を誰だと思ってんだ、と腕を閂に抱え込んでより返そうとします!
しかし鯉太郎の突進をとめることは出来たものの、寄り返すことができないではないですか!
大鵠はとまどいます。
寄りは大鵠最大の武器。
これで十両まで上がったと言うのに、こんなソップ(細身)が……?
全盛期の大鵠ならば押し返すことも出来たでしょう。
ですが今の大鵠は、稽古もほとんどせずだらしない体に成り果ててその威力はありません。
体系では劣っているとは言え、しっかりと研鑽を積んだ今の鯉太郎ならば押し負けることはないのです!!
鯉太郎ならばどうにかなると思っていた大鵠を、さらに驚かせたのは次なる技。
なんと鯉太郎は
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自分よりはるかに大きな大鵠を吊り上げて見せたのです!!
大鵠の両足はもはやつま先がつくかつかないか。
ここまで吊り上げられてしまっては、もはや暴れて相手が落としてくれるのを祈るしかない……ところですが、ここで大鵠は力士にあるまじき行為にでるのです!!
奇声とともに鯉太郎の背中へ
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肘打ちを乱打!!
相撲の禁じ手には数えられていませんが、もちろん相撲のいろはにはない、グレーゾーンと言えるこの技。
ですが相撲取りならば普通は恥ずかしくて繰り出そうとも思わないような常識外中の常識外!
鯉太郎は予想外の技を仕掛けてくる外道に、どう引導を渡すのでしょうか!!

そしてその激戦の後に待っているのは、全勝同士の取り組みです。
大本命の王虎と、ダークホース白水。
白水は気合充分、以前のような緊張やヘンなテンションのあがり方なんかもなく、自然体のまま、それでいて力はバッチリとこもっているこれ以上無い状態です。
一方の王虎はといいますと、そんな余裕すら垣間見せる白水をなめきっています。
お前らごときが俺をどーにかできるか、と完全に見下すのでした。

立会い前は、王虎の最大の武器は四つ相撲だから、丁寧に何発でもついて自分の距離を保ち、廻しを取らせずに勝つ、などと冷静に策略を数えていた白水。
ですが王虎のなめきった言葉を聞き、静かに切れました!
ちまちまいくのはヤメだ!
立会いと同時に、白水は必殺のゴリラ張り手を放ち、見事に王虎の顔面にブチあてたのです!
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予想をはるかに超えた鋭く重い張り手にぐらついてしまう王虎。
立て続けに繰り出された左のゴリラ張り手が届く前に意識は取り戻しますが、足に来ていたようで完全にいなしきることはできません。
二発目のゴリラ張り手は王虎の右肩辺りに炸裂し、攻めを受け流しきることはできなかったのです!
ですがここで王虎は完全に気持ちを入れ替えるのです。
コイツも鯉太郎や天雷と同じく、自分を相手にして勝ちを疑わない男か。
そう感じた瞬間、王虎は本気モードに切り替わり、次なる張り手を掻い潜って廻しを取らんと潜りこんだのです!!
が、長身の白水は懐が深く、その手は空を切るばかり。
隙ありとばかりに張り手を放つ白水!!
ですが本気のときの王虎の反応はただ事ではなく、すかさず左肩での勝ち上げに切り替えてそれを迎撃!!
さらに顔面いブチかましを食らわせ、ツッパリの連打で白水を押し返すのです!!
しかし白水もまだ心折れず。
王虎は四つだけでなく押しも相当。
それでも自分の突き押しが効いていないわけではない、相打ち覚悟で張り手を打つしかない!
白水はすかさず張り手を放つのですが……それすらも王虎はやすやすと対抗。
ガッチリと張り手を放った右腕を抱え込み、王虎得意の小手投げに持ち込んでいってしまうのです!!
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この小手投げ、下手に抵抗すれば簡単に腕をへし折ってしまうとんでもない威力。
本来ならば投げられるしかないところですが、ここでも白水の恵まれた体躯が生かされることとなります。
ぐいっと足を延ばして投げ飛ばされる方向へ踏み出し、こらえたかと思うと
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その体勢から張り手で反撃!!
その張り手は直撃こそしなかったものの、王虎の顔面をかすめていきました。
かすめただけでもその威力は王虎に確実に伝わりました。
どっと噴出してくる冷や汗。
まさか、幕下程度でこの俺が!?
王虎は今まで以上に怒りを爆発させて……!!

というわけで、今巻も白熱の死闘が描かれる本作。
力士にあるまじき卑劣な攻撃を仕掛けてくる大鵠と、それに真っ向からぶち当たっていく鯉太郎。
そして、お互いのもてるもの全てを発揮する、意外な(?)大接戦となる王虎と白水。
どちらも多少ベクトルは違うものの、勝利に向かってひたすらぶつかっていくと言う戦いなのは共通しています。
どのシーンをとっても手に汗を握らずにはいられない、熱い熱い戦いを堪能できますよ!!

幕下戦線まったなし、「バチバチBURST(バースト)」第7巻は全国書店にて発売中です!
鯉太郎や王虎のみならず、白水や大鵠も存在感を発揮する本作。
これから先の戦いにも期待せずに入られませんよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!