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本日紹介いたしますのはこちら、「魔法少女・オブ・ジ・エンド」第4巻です。
作者は佐藤健太郎先生。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、別冊少年チャンピオンにて連載されています。

さて、過去の世界でつくねがあの魔法少女としか思えない落書きをしていたことがわかった前巻。
つくねとつくねの父がこの魔法少女によるカタストロフィに関与しているのか?という疑いが徐々に色濃くなって行ったのですが、そこで児上達は現代に戻されてしまいます。
しかしやはり現代でも、つくねの様子は明らかに妙で……?

とりあえず安全であった大学病院で治療を受け、ひと時の休息をとっていた夜華。
彼女は今まで短い間ながらも正史を共にしてきたイケメンさん、蓮に告白されたのですが……
夜華は昔少し荒れていた頃、遊びに歩いていた結果男性に襲われそうになったというトラウマがあることを打ち明け、丁重にお断りを入れたのです。
その後、ムズがる美羽をおトイレに連れて行った夜華は、気になる物を見つけました。
点々と床についている、血痕。
気になった夜華はその血痕を辿っていくのですが……たどり着いた先は屋上でした。
そこでは、様子のおかしいつくねとその父親がなにやら話しています。
夜華はただならぬものを感じ、物陰からそっと様子を窺うことにしました。
あの魔法少女達は、つくねが描いたものだ。
幼き日のつくねが描き溜めていた絵や人形と同じ姿かたちをしている。
そんな話の内容は、にわかに信じることはできません。
ですがそんなことよりも夜華が驚いたのは、つくねがつくねとは思えないほどの……歪んだ笑みを浮かべていたこと……
そしてつくねの父は、つくねにこんなことを言うのです。
まさかすべてお前の仕業だと言うのか、つくね……
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いや、あすか、と!
まさかつくねは多重人格だとでも言うのでしょうか。
仰天する夜華ですが、その問いへのつくね……いや、あすかの返答はもっと驚くべきものだったようです!
夜華は慌てるあまり物音を立ててしまいました!
慌ててそちらを見るつくねの父ですが、あすか本人は余裕の表情でゆっくりと物音の方へと歩いていきます。
そして夜華のかくれていた場所にたどり着くと……当然夜華はすでにいないわけですが……明日かは憎々しげに毒づくのです。
メスの匂い撒き散らしやがって、あの女。

児上と鞘野はヘリで、芥はバイクで。
それぞれが大学病院にたどり着こうとしているその中で、夜華は美羽をつれて病室に急いでいました。
つくね秘密を知り、これ以上この病院にいることが危険と判断したからです。
ですが二人が病室にたどり着こうとしたその瞬間。
大きな音と共に、蓮が逃げろと叫びながら躍り出てきたではないですか!!
蓮のすぐ後ろからぬっと現われたのは
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腕が六本ある魔法少女……!!
しかもこの魔法少女は、今までのように敵意をむき出しで襲いかかってくるだけではないのです。
手にしていた手斧のようなものの中央に空いた穴から
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かつて美羽に取り憑いた寄生型の魔法少女をはじめ、今まで倒してきたはずの魔法少女たちが続々と現われてきて……!!
その数は増える一方。
もはや逃げるほかありませんが、魔法少女達がおいそれと逃がしてくれるはずがありません。
特に人に寄生することで知性を持つ、あの寄生型魔法少女はこの一向にしてやられたわけですからなおのことです!
怒りに任せて突っ込んできた寄生型魔法少女は
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蓮の右腕を吹っ飛ばしてしまいました!!
絶体絶命の窮地。
夜華達はこの場を逃れることが出来るのでしょうか?
そして安全だと逃げ込んできた他の人々の運命は……?

その頃、まだつくねの父とあすかは会話していました。
下の騒ぎの音を聴き、何か会ったのかといぶかしむ父に、明日かはサラリと魔法少女が侵入してきたんじゃないの?といってのけるあすか。
明らかにわかっていてそう語るあすかに、父は流石に黙って入られません。
一体どうなっている、お前の目的はなんなんだ!?
どうしてこんなことに、私のつくねを返してくれ……
そう懇願する父に、明日かは言うのです。
今までどおりにしていれば危害は加えない。
せっかくこの世界であたしと貴衣くんは出会えたんだ。
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この世界があたしたちをつなげてくれる。
そう語ったときのアスカの顔は、筆舌に尽くし難い形相を浮かべていたのでした……

というわけで、再び地獄絵図が始まってしまった今巻。
魔法少女の侵攻も非常に重要なところですが、やはり今回最も気になるのはつくね……あすかです。
このパニックを引き起こしている魔法少女を生み出したのがつくね(あすか)であることは間違い無さそう。
ですが問題はどうやって、絵などの妄想でしかなかったはずの魔法少女が体を持って現われているのか、です!
その鍵を握っているのは、ちらちらと姿を見せている黒幕らしき二人組みなのでしょう。
あの人物の正体は一体何者なのか。
時空を超える能力を持つ魔法少女がいる以上、未来から来たつくね……という可能性も考えられます。
が、それはそれでどうやって魔法少女を作り出しているのかと言う謎は残るわけで。
つくねの父にもまだ疑念は残りますし、つくねが何故ここまで児上に固執するのかにも何かありそう。
なんにせよ生き残らなければならないわけですが、ここに来て魔法少女達はさらに変化して……!!
血みどろの地獄はまだまだ続いていきそうです!

真の黒幕は!?「魔法少女・オブ・ジ・エンド」第4巻は全国書店にて好評発売中です!
謎が徐々に明かされていきながら、殺戮はなお加速する本作。
この絶望の終焉はいつやってくるのでしょうか……!?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!